応化橋

応化橋は中島大橋の下流に位置し、JRの鉄道橋のすぐ近くの橋である。金沢九十九橋ではJRの橋より上流を範囲としているので、応化橋が浅野川の最下流になる。
この橋の道路は、住宅地などを通る。コンクリート製で、多少厚みがあるからか、前後が緩やかな坂となっている。橋脚は1本。その部分の歩道が飛び出している。応化橋を通る道路は、2車線の道路ではあるが、町を通り抜ける道ではないので近くに住む人の橋となる。上流の中島大橋とは多少離れているので渡る車も人も少なくはない。これを書いた2010年1月の時点では、応化橋の下流の道路が工事中で通行できないので迂回した車も多少あると思う。

さて、旧応化橋は、私にとっては記憶に残る最後の木橋であった。昭和60年頃までのことである。木の橋といっても歩行者専用ではなく、自動車も小さめの乗用車までは通ることができた。橋の手前に重量制限の道路標識があり、大丈夫のはずではあるが、幅が狭いこともあっってこわごわと渡ったのを覚えている。欄干はもちろん木で、路面は土で覆われているように見えた。何らかの舗装だったのかもしれないが、詳しくは覚えていない。ただ、木の上を直接車で、という感じではなかったと思う。材料は木であるが、必要な強度がありまた管理されているのだし、地元の人は平気で通っているのだが、この橋の近くにたまに所要があるだけの私にとっては怖い橋であった。が、貴重な橋であり、今となっては写真を写していなかったのがとても残念である。

橋の厚みの分などで、橋の前後は坂になっている。
橋の中央、橋脚部分には張り出しがある。
上流側から見る。
JRの鉄道橋が大きいのでそちらの方が目立ってしまう。


写真撮影: 2010年1月

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