刈谷日記
住み慣れた金沢を離れて名古屋市郊外の刈谷市に住むことになりました。
刈谷での出来事、日記風に書いてみました。
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2008/12/23 刈谷日記最終章その2
名古屋は、よそ者には仕事がやりにくい、と言うのを聞いたことがある。ということもあり、名古屋人気質について書いてみようと思う。
しかし、私が仕事をしていたのは主に刈谷市である。名古屋市に勤務していたこともあるが、短期間である。そして、知り合うことのできた人の中でも名古屋市民はほんのわずかである。ただ、”名古屋人”というと、名古屋市民だけではなく名古屋市周辺の人を含むことも少なくないので、ここでは広い意味の名古屋人、とさせてもらうことにする。それにしても私が接した名古屋人はかなり限られる。だから、私が”名古屋の人は・・・”と言うのはかなり苦しいことになる。以下は、私が接したことのある名古屋人の範囲で、と言うことをお断りしておきたい。
仕事付き合い
名古屋は閉鎖的だと言われることがある。よそものには厳しいけど、一度仲間になってしまえば非常に密接になってやりやすい、ということのようだ。だけど私の場合、厳しい、あるいは特別仕事がやりにくい、なんてことは感じなかった。これは私の仕事上、”技術者”中心だからかもしれない。ただ、親しくなればより以上に仕事をしやすい、というのはあるかもしれない。それを感じるまで名古屋に溶け込んでいない、というのはあるかもしれないが、仕事の上で特別なことは特に感じなかった、というのが正直な感想である。
ブランド志向
名古屋人は無駄なことにお金は使わないが使うところには使う、みたいに言われる。これは感じることがあった。それは、ブランド品を持つ人が多い、ということである。それも高級なブランドが多い。たとえば、LVのマークが入ったカバンなどをとてもよく見かける。通勤時にもよくみるし、ちょっとした外出用に、といった感じでもみかける。そしてそれ以上に多く見たのが、財布などの小物である。レジなどでの買い物の際によく見かけた。このブランドの製品はよく知らないのだが、新しい製品も結構多いようである。
そして、ビジネスバッグではTが多い。これはLVほど知られていないと思うが、ビジネスマンには評判のブランドである。これもまた、通勤時によく見た。数はそれほどではないにしても、メーカ別に見れば比率が一番高いのでは? と思ったくらいである。Tの製品、布が中心なので非常に高いわけではないが、類似の製品に比べると倍以上する。
LVとTを例に上げたが、それ以外でも定評のあるブランドで、その価値(値段?)が知られている製品は少なくない。名古屋人は、”お金を使ったのなら、そのことが分かるように使う”とも言われている。つまり、高価な品を買ったのだから、お金を使ったことが他の人にもわかるような製品を選ぶ傾向ががある、ということらしい。そういう意味ですぐに高価だと分かるブランドが売れている、ということらしい。逆に言えば、高価で高品質だけどあまり知られていない品は売れない、ということらしい。
かばんでのLVの多さには驚く。
運転が荒い?
これは時々感じた。名古屋走り、なんて言葉もあるらしい。
私は、金沢では煽られたりすることはなかったし、無理な追越を掛けられることもなかった。街中での運転は無駄なことをしないのでおとなしく見える、というのがあるのだが、比較的スポーツ志向の車に乗っているからかもしれない。(別の車のときは煽られることもあった)。 しかし、名古屋では違う。露骨に煽ってくる車もいるし車間を詰められたりする。無理な追い越しを掛けられたりもした。やはり、運転が荒い車は多いのかな、と思う。
あと、無謀な車を見ることもほかより多いような気がする。伊勢湾岸道、ここは片側三車線の高速であるが、追い越し車線で先行車に追いついた車が左から抜こうとしたのを見たことがあった。これは無茶だし違反でもあるが、ほかでも見ることもある。このとき、追いつかれた車がスピードを上げたのか、併走するようになってそのうちに中央車線の先行車に近づいてしまった。追い越そうとした車、更に左の車線から追い越し、追い越し車線の車の直前に割り込んだ。その後車間が詰まったまま走って行った。その後は不明だけど、どちらも無茶な荒っぽい運転だと思う。こういう運転は他の地区より多いように感じる。名古屋の運転は荒っぽい、というのは正しいのかもしれない。
もっとも、名古屋市で歩いていると、歩行者には譲ってくれることも少なくないし、都市高速ではそんなに走りにくいとも感じない。(むしろ大阪の方が怖い?) そして、赤信号は金沢よりもきちんとすぐに停まる。これも”軽い癖”の範囲なのかもしれない。但し、深夜の23号線バイパス、名古屋では赤信号で停まると追突される、なんてうわさを聞いたことがあるが、真偽は不明である。この道を深夜に走ったことはないので・・・。
美人が多い?
金沢には加賀美人と言う言葉がある。でも、名古屋はそれ以上に美人が多く感じる。これは意外だった(と言うと名古屋の女性に失礼なのだが)。でも、調べてみれば名古屋嬢という言葉もあるのだから、やはり美人は少なくないのだろう。とはいえ、主観も混じるのでこの話題はここで打ち切ることにする。
名古屋弁
あるタレントは、名古屋駅に着くと猫が鳴いているように聞こえる、と言ったらしい。名古屋弁のことのようだけど、私には特別のことには感じなかった。まあ、この発言は誇張もあるのだろう。でも、仕事の上で、あるいは買い物などで名古屋固有の言葉を意識することはほとんどなかった。もっとも、これは他の街でも同じこと。東北や九州などでも方言を聞くことは少なくなっている。
愛知県で唯一、方言を感じたのは知多半島の先の”日間賀島”だった。船で10分程度の近い島で観光客も多い島である。ここで地元の人に道を聞いたとき、方言が帰ってきて正確な言葉は理解できなかった。方角は分かったのでそれでとりあえずは不都合はなかった。でも、この言葉は名古屋弁とは違うと思った。
思いつくままに上げてみたが、名古屋だから、というのは私は特別のことはない、と思えた。もっとも、これは仕事の内容などで違うだろうし、刈谷中心で働いているからそう思えたのかもしれない。あるいは、名古屋地区が気に入ったからかもしれないが・・・。
2008/12/20 刈谷日記最終章 おまけ 遊覧飛行
刈谷を離れる直前、なぜか九州に行った。どうしてこの時期に行ったかは説明は略すが、とにかく行ってきた。
名古屋から九州への飛行機、一部の便は小牧にある名古屋空港発着、セントレアができる前の空港である。名古屋空港は定期便はJALなどが飛ばしていて、便数は多いが小型機ばかりなのでローカル空港みたいな雰囲気である。飛んでいる機体はCRJ、50人乗りの小型ジェット機である。1列あたり4席で12列半になる。11便飛んでも大型のB747一機分にしかならない。747の2階席だけでもこの機より多い。B747のおまけ、みたいな小ささである。とはいえジェット機だから、所要時間は大型機と大差ない。あとで客室乗務員と話す機会があったのだが、”バスみたいでしょう”と言っていたが、まさにそのとおりである。貸し切りバスでも最大は60人位乗れるのでそれより少ない。こじんまりとして落ち着いている。ついでだけど、座席は本革なので高級感もある。(個人的には布の方が好きだけど)
乗った感じ、床も低く、ドアについている階段から乗るが、その段は5段程度。翼は腰掛けられそうなくらい低く見える。窓から見ると観光バスなど大差ないように感じる。普通の旅客機に比べたら地面すれすれで、ある。私は前方の席に座ったけど、後ろの席だと本当にバスみたいに感じたかもしれない。
さて、遊覧飛行である。といっても、この機で九州に往復したので遊覧飛行でない。だけど、名古屋への着陸はまるで遊覧飛行みたいに感じた。夜でわからなかったが、多分伊勢あたりから伊勢湾に入ったと思う。それからセントレアの南を迂回、知多半島の東を通って名古屋に入る。知多半島を過ぎる頃には刈谷が良く見えた。今住んでいたところもだいたいわかったし、元勤務先らしいビルも見えた。それから名古屋市を縦断して着陸する。
セントレアはもちろん、着陸中の飛行機が見えたし、東山公園のタワー、名古屋駅の高層ビル、テレビ塔、名古屋ドーム・・・。まるで遊覧飛行見たいに感じた。昼ならもっと町の様子がわかったかもしれない。
CRJ、今まで使った定期便では一番小さな飛行機である。遊覧飛行も楽しかったが、それ以上に機内の様子がよかった。私のすぐ近くに赤ちゃんを連れた人がいたが、客室乗務員が配慮しているのがわかったし、乗客への応対もよかった。
ところで、私はJGxのカードを持っている。客室乗務員は意識していなかったみたいだけど、名古屋に着いて預けた荷物を持って出口に向かったとき、地上係員が飛び出すように出てきて”いつもご利用ありがとうございます”と深々と挨拶、荷物の札を取ってくれた。(預けた荷物には識別の札がついている) この応対、正しいのだろうけど、ちょっと違和感を感じてしまった。決して事務的、ではないのだが、客室乗務員の暖かいサービスの方が心地よかったからだろう・・・。
名古屋にお越しの際、可能なら名古屋空港へ降りてみてください。景色が楽しめます。
2008/12/7 刈谷日記、最終章その1
忘れた頃に更新してきた刈谷日記だけど、いよいよ最終章になった。2008年12月初めに3年弱暮らした刈谷を離れ、金沢に戻った。引越しの荷物を送り出し、車で金沢に向かった。受信しているNHKのラジオが愛知の局から福井に、そして金沢の局になり、そして金沢の町が見えてきたとき、なんともいえない気持ちになってきた。この景色、高速バスで帰るときと同じ景色なのだが、いつもと違うように感じた。
刈谷での3年間で感じたことなど、何回かに分けて書いてみようと思う。
人は支えあうもの
単身赴任で感じたこと、まずは家族の重みであった。最近、受賞などのインタビューで、”家族の支えが合ったおかげ”といったことを耳にすることがあった。これはやはりそのとおりだと思う。離れて暮らしてその重みが良くわかった。単身赴任以前、家族はいて当たり前だったし、逆に負担や苛立ちを感じることももちろんあったりした。重要性は気がつかなかった、ともいえる。”亭主元気で留守が良い”なんてコマーシャルもあった。ある意味正しいとも思うが、それは一緒に暮らしているから言えることである。
人は支えあうもの。家族はその中で最も大切なものだと思う。
また、刈谷での暮らしの中でもいろいろと支えになったことはあった。たとえば何度も行ったお店での、”まいど”といった言葉である。特にどうということはない言葉だけど、自分を覚えてくれている人がここにいる、それだけのことでずいぶんとうれしくなる。
それともうひとつは、愛知にも知人がいたことである。と愛知県は凧の盛んな土地でもある。安城には有名な伝統凧があるし、幸田や豊橋、そして田原と凧で有名な場所が並んでいる。そして、一宮や岐阜にかけても有名な凧が多い。このあたりには、以前から知っていた人もいて、愛知で開催された凧の大会に行くと”よくきた”と歓迎してくれる。また、木曾三川公園にゆくとここはスポーツカイトであり、ここにも知人はいる。年に数回の大会だけど、凧の大会で知人に会っている。これもまた単身赴任の大きな支えになっていたことと思う。
逆に、なんでもないことで寂しさを感じることがある。刈谷でのアパート、ここが自分の住まいであるが、仮の住まいのような感じが抜けきれない。そして、金沢の自宅に戻ってもすぐに刈谷に戻らなくてはならない、と思うとここも仮の住まいみたいに思えてくる。つまり・・・自分の居場所が仮の住まいだけになったような気になってくる。
そして・・・店先などで”お子様へのお土産に・・・”といった言葉にも寂しさを感じてしまう。最初に聞いて、”買っても子供にお土産にすることはできない”なんて思うと妙に寂しく感じてしまう。深く考えることではないのだろうけど、寂しさを感じたことは事実である。
2008/12/1 刈谷日記、終章へ
本日遠地勤務解除の辞令が出ました。今週中に刈谷を引き上げ、金沢に引越します。当然、刈谷日記もまもなく終章となります。金沢に戻った後、刈谷日記の最後を書く予定です。
2008/11/22 写真は引き算
景色、美しいと思って写真を撮っても出来上がりを見て印象が違う、と感じたことはないだろうか? その要因はいろいろあり、それが重なっての結果なのだが、そのひとつに余計なものが写ってしまう、ことがある。
たとえば風景をみたとき、そこに電柱があったとする。景色を見ているときは山や木々などに心が動いているから、電柱があってもあまり気にならない。また、遠近感があるので、注目すべきものだけに気持ちが集中できる。ところが、写真にしてしまうと電柱や電線などの邪魔なものが妙に目立ってしまう。だから、写真に写すときは余計なものが極力写らないようにしなくてはならない。現地ではこのくらいは・・・と思っていても写真にすると非常に気になるものである。
写真は引き算、といわれる。余計なものはどんどん引いてゆき、本当に写したいもののみ残せばよい、という考えである。これについて書いてみようと思う。ついでながら、絵画は描きたいものだけ書けばよいので、こんなことはない。絵画は足し算ということなのだろう。
さて余計なもの・・・。たとえば人であれば、ちょっと待てば少ない瞬間があったりする。それが無理なら、可能であれば人の少ない早朝などに行けばよい。では動かせないものはどうするか? 遠い送電線は難しいが、有名な建物を写すなら、場所を変えれば目立たなくできることもある。
ひとつは、なるべく近づくことである。サンプルとして、札幌の時計台の写真を載せてみる。時計台、これは”三大がっかり”の一つなのだそうだ。その理由、高いビルに囲まれていて風情がないからとのことである。しかし、この写真はいかがだろうか? ビルはほとんど写っていない。近くから見上げれば周囲のビルなどはほとんど写さないこともできる。(色が悪いのは古い写真のため)
また、動かせるものは動かしてしまうことも可能である。でも、これは注意が要る。自転車などは簡単に動かせるが、泥棒と間違えられる恐れもある。まあ、止めておいた方がよいと思う。
写すものが彫刻のように、比較的小さものなら、望遠レンズで絞りを開くことで背景をぼかすこともできる。また、背景を空にしたり、遠い木々や壁にすることで非常にすっきりとした写真にできる。
もうひとつ、邪魔なものは隠してしまうことである。この2枚の原爆ドームの写真、ほぼ似たような位置で写している。同じ原爆ドームであるが、川の対岸から写しているので、周囲の建物がどうしても写ってしまう。だけど、原爆ドーム自体と重ならないようにすればずいぶんと違う。右の写真は市民球場の照明やアンテナの塔が重なって写ってしまっている。左の写真は、写す位置を10mほど変えて川べりの低い位置から写したものである。球場の照明は原爆ドーム自身で隠れて目立たなくなっている。更に、右のビルも邪魔にならなくなっている。被写体によっては、ちょっと工夫することですっきりとさせることができる。(そのような場所がないかもしれないが・・。)
また、被写体以外でも、たとえば木々は邪魔、と言う感じがない。だから、より邪魔なものは木に隠れる場所を探してみる。また、人で隠すこともできる。人は邪魔に感じることもあるが、観光地に人がいることはごく普通のこと。であれば、より邪魔な目立つものは丁度人で隠れるのを待って写すことができる。たとえば道路標識なら観光客で隠すことも可能である。また、記念写真なら、写したい人で隠せばよい。
これ以外では・・・たとえば夜を待って写す方法もある。雨や霧、降雪のときに写すこともできる。でも、これは本当に写真目的で、現地に何度も足を運べる人に限られる。それは一般の人には無理だろう。だけど、ほんのちょっと注意すれば結構すっきりとした写真にできる。ちょっとだけ周りを見るだけでずいぶんと写真の出来が違ってくる。写真は引き算。余計なものをどんどん引いて写してみよう。
2008/11/18 潜水艦
乗物に関する博物館、これは日本国内にほとんどの乗り物の博物館がある。鉄道、自動車、飛行機、船、そして自転車もある。宇宙船も、たとえばアポロや旧ソビエトの宇宙船を展示しているところがある。そして、潜水艇に関する展示もある。
しかし、軍事に関係するものとなると、これは展示も限定される。ある意味当然だろう。軍事に関係する乗り物は、性能がどの位か、というのは重要な情報であり、秘匿されるべきものであることが多い。その中でも、最も秘匿性の高いのは潜水艦である。潜水艦は、もともと海に潜む艦である。核ミサイルを搭載する戦略潜水艦もあるし、その潜水艦を攻撃する攻撃型潜水艦もある。他の兵器は、もともと目にすることが多いので性能の推測も可能であるが、潜水艦はそうではない。一番秘匿するべき兵器のひとつだろう。
さて、その潜水艦を展示している博物館がある。呉市にある”てつのくじら館、海上自衛隊呉史料館”である。ここは海上自衛隊の展示施設である。展示は、掃海そして潜水艦である。
掃海、これは設置された機雷の除去を行う。海上自衛隊は、終戦後の日本近海から現在まで、国際貢献も含めて機雷の掃海を行っている。これに関する展示がある。
そして、潜水艦である。第二次大戦直後、そして自衛隊発足後の潜水艦の展示もあるが、現在の潜水艦に関する展示もある。トイレに寝台、そして食堂に食事。潜水艦の食事は海上自衛隊の中では一番良いのだそうだ。閉鎖された狭い空間で、外も見えないような生活、もちろん風呂も満足に入れない。楽しみといえば食事ぐらいのものだから、ということだそうだ。夜食も含めて1日4食。メニューと1日分の食品サンプルが展示されている。自衛隊の他の食事との比較はできないけど、なかなかよさそうである。ただ、運動もできない艦内。食事を抜く人もいるそうだ。(食べる食べないは各自の自由)
で、潜水艦の展示である。本物の潜水艦、数年前まで現役の艦だったそうだ。見学できるのはごく一部であるが、その一部に発令所がある。発令所、すなわち艦橋であり、潜水艦の中枢部である。魚雷室も重要だけど、発令所も重要である。そこに入れる、というのは驚きである。極端な話、海外の軍事関係者だって博物館への入館は可能だろう。それでも良いのだろうか? なんて思ってしまう。
それはさておき、発令所である。ここには潜望鏡もあり、覗くこともできる。潜望鏡を覗くことは、潜水艦乗組員であっても限られた人だけである。それを見学者が・・・。得がたい体験である。おかげで潜望鏡を作っているのが私のカメラと同じメーカだと分かった。とはいえ、覗く限り望遠鏡と特に変わったものでもない。(いろいろと操作できれば違うのだろうけど)
そして、操縦席も見ることが出来る。この艦では、上下方向と左右方向を別の人が行う。飛行機の操縦輪のようなものを備えた席が2席並んでいる。後の艦では飛行機同様に上下左右を一席で行うようになったそうだ。そして、メインタンクの操作弁。このタンクは、水を入れたり出したりして浮力を調整するもの。2次大戦の映画でよくある”メインタンクブロー”、これもここで操作する。映画では大きなレバーがあったりするが、ここではただスイッチが並んでいるだけである。
さて、潜水艦で一番気になるのは潜行深度である。素人としては当然のことだろう。もちろん深度計を探してみた。潜水艦にとって深度は、飛行機の高度以上に大切な数字である。なにしろ、潜りすぎると致命的なのだし、海底にめり込んでしまう可能性もある。だから、目立つところにあるはずである。だけど、どれだけ探しても分からなかった。私は、乗り物に関しては普通の人以上に知っていると思う。たとえば飛行機の計器は、ある程度読める。(探すのに時間がかかるが・・・) でも分からなかった。幸いボランティアの人がいたので聞いてみた。すると・・・操縦席の目の前にあった。まあ、当然である。一番大切な計器なのだから。ではなぜ気がつかなかったか? 理由は簡単である。文字盤が隠してあったからである。隠してあること、これはすぐに納得した。文字盤があれば艦の性能、最大潜行深度が分かってしまう。だから隠してあるのである。深度計以外にも隠してある計器はあった。これも性能に関係する計器である。
では写真で紹介を・・・。これもさすがに出来ない。館内は撮影可能な所もあるが、発令所は撮影禁止である。(当然か)
でも、一番大事な数字は隠してあるとはいえ、引退直後の潜水艦の中を見られるのはやはりすごいと思う。そして、貴重な経験だと思う。関心のある人は見学しては・・・と思う。軍事はもちろん、乗り物に関して興味のある人にはたまらない展示である。
2008/11/9 新幹線の旅
久しぶりに新幹線で旅にでた。
新幹線、鉄道での旅が好きな人にはビジネス的すぎて旅情がない、という人も少なくない。間違ってはいないと思うが、そのとおり、と簡単に賛同はできないと思う。ビジネス的、といえば飛行機、特に国内線はそう思う。だけど、私の場合、旅にでる、と思えばやはりわくわくする。新幹線も同じである。まあ、私は出張であっても電車や飛行機の中では楽しむ方だから参考にはならないかもしれないが・・・。
それはさておき、新幹線での旅は久しぶりである。私の場合、ここの記事などで普通列車の旅のことを何度も書いているので特急は無縁? と思えるかもしれないがそんなことは決してない。要は費用面で効率よく(つまり安く)楽しみたい、というだけのことである。青春18切符のように普通列車乗り放題の切符があればそれを活用するし、名古屋から大阪に向かうにはやはり早起きして近鉄特急を使う。だけど、時間が貴重なときはやはり新幹線や特急を使う。1泊のところが日帰りになれば、休みが取れないときには有難い。それに・・・移動時間も短くなればやはり楽である。
さて、今回利用したのは名古屋始発ののぞみであった。名古屋を朝の7時前に出る。のぞみの時間に合わせて名古屋駅に着き、10分前にホームに出るともう入っていた。これは嬉しい。私は、特急などはなるべく始発から乗りたいと思う。電車に乗り込み、座席でホームなどを見ながら待つ、出発前の数分のわくわく感がなんともいえない。しかし、新幹線は東京駅から乗っても車内清掃があったりして、乗れるのはほんの2,3分前だったりする。これでは乗ってすぐ発車であり、あわただしい感じがする。これでは途中駅で乗るのと違いはない。
のぞみ、いつも混雑している、というのが正直な気持ちである。私の場合、名古屋から米原まで新幹線を使うことがあるが、発車を待っている間に見るのぞみはいつもほぼ満席である。だけど、さすがに7時前なのでがら空きである。私の乗った車両では、お客はわずかに4人。ローカル線的な雰囲気である。でも、さすがに新幹線。すぐに車内販売が来る。朝食は済ませたのだが、朝早かったので2度目の朝食とする。車内販売というと、”高いから使わない”という人もいる。確かに高いのだが、座席で買えるのはありがたい。それにビールやコーヒーのように、温度が大切なものは特にうれしい。コーヒーはインスタントではなく、車内で淹れているので缶コーヒーよりも貴重である。
2度目の朝食、やはり軽めにしておきたい。お弁当では多すぎるのでサンドイッチとコーヒーを頼む。車内販売、これも私にとっては旅情を高めてくれるものの一つである。今朝、同じ車両にお客は4人なのに3人も買っている。なんとなくうれしくなる。サンドイッチの朝食、特別な味ではないのだけど、車内での食事はのんびりして気持ちが良い。それに、景色を眺めながら、というのもまた良い。いつもの倍以上の時間をかける。途中、車掌さんの検札があったが、”お食事中失礼いたします”と、空いている車内ならではの丁寧さである。
しかし・・・空いた新幹線の旅情も大阪まで。京都、新大阪とお客も増え、9割近い席が塞がった。トンネルも増える。こうなってしまうと新幹線はやはりビジネス特急的である。だが、時々景色をみながらの読書。停車駅が少なく、落ち着いた車内は普通列車とはまた違った楽しみでもある。
2008/10/30 絶滅危惧種レンズ 直進式ズーム
カメラ用レンズ、ほとんど全て、といってよいくらいズームレンズになってしまった。ズームレンズ、被写体の大きさを簡単に変えられるので非常に便利である。単焦点レンズ、ズームレンズに比べると明るさや高画質といった点で上回ってはいるが、それが必要な人以外、わざわざ選ぶことは少なくなった。あちこちで撮影している人を見てもレンズはほとんどがズームとなってしまった。私は? 単焦点レンズの魅力は大きいと思うが、望遠はズームを使っている。望遠レンズ、どうしても大きくなるので数本持ち歩くのは難しい。ここはやはりズームの方が利点が多い。でも、広角は単焦点で揃えている。
さて、ズームレンズに戻る。ズームレンズで焦点距離を変えるときの操作、今では”ズームリングを回す”となる。ほとんどはこの方式であるが、”前後に動かす”と言う操作もある。この方式、マニュアルフォーカスの頃に良く使われていたが、今では非常に少なくなってしまった。この前後に動かす方式、これが表題にあげた直進式ズームである。また、現在のズームレンズ、これはズームリングと距離リングが別々になっていて、それぞれ回転させて操作するのが現在の一般的なズームレンズである。これは回転式と呼ばれている。
今のレンズ、オートフォーカスが普通である。だから、距離リングがあってもそれを操作することはまずない。そして、ズームは頻繁に操作するので、ズームリングは常に手を添えていることが多い。直進式であればオートフォーカスでリングが回転するのは都合が悪いので、オートフォーカスでは回転しないようにしなくてはならない。それなら初めから回転式にした方がすっきりするような感じがある。そして、回転式の方が高倍率ズームなど、複雑なレンズの動きには対応しやすい。回転式が主流になるのは当然のことかと思う。
直進式、これはズームリングと距離リングが一つになっている。このリングを回転させて距離を、前後に動かしてズームを行う。同じリングで行うのですばやくズームとピント合わせ(距離合わせ)ができる、という利点がある。マニュアルフォーカスではこの方が利点が多いので広く使われていた。
実は私が使っていた80-200mmのズームレンズは直進式である。もちろんオートフォーカスである。これ以前に使っていて望遠ズームも直進式だった。そして、今回凧専用に買った70-300mmは当然、回転式である。回転式を使ったことが無いわけではないが、本式に使ったのは今回の豊橋の凧揚げ大会が初めてである。
回転式のその感想・・・”回転式はすばやい操作ができないな”ということである。ズームリングの回転角、特別大きいわけではないのだが、それでも一気に回すのはちょっと難しい。途中で持ち替えるような感じになる。このレンズ、望遠側にすると伸びるので、首から提げているときは邪魔にならないようについ縮めてしまうので、ズーム操作は多い。ちょっともどかしく感じてしまった。その点、直進式なら持ち替えることなく一気に動かせる。(もっとも、レンズを支える手の位置が変わる、という欠点はある) 直進式のよさを再認識したような気分である。
ところで、直進式とオートフォーカスならではの便利な操作に最近気がついた。直進式、オートフォーカス時は距離操作はフリーになっている。つまり、空回りしているような状態である。空回り、といっても軽いとカメラを支えにくいので適度な重さはある。さて、直進式のオートフォーカスならではの操作である。リングを持ったままカメラを回転させる、つまり左手でレンズをしっかりと持ったままカメラを縦位置に変えることが出来るのである。動きの速いものを素早く縦位置と横位置に切り替えて写す場合、これは便利である。でも、直進式・・・絶滅危惧種である。
2008/10/6 カメラ機能の肥大化
金沢に戻ったとき、古いフイルム一眼レフカメラを引っ張り出して動かしてみた。これは、以前から時々やっていることで、油などが固まってしまわないように? 思いついたときに行っている。
そのとき動かした、古いマニュアルカメラの操作がずいぶんとシンプルだとふと気がついた。操作する部分、距離リングと絞りリング、そしてシャッターダイヤル。たった3つしかない。今持っているデジタル一眼レフ、ダイヤルやボタン類は山ほどある。初期のオートフォーカス一眼レフ、これも”山ほど”でもないがスイッチ類は多い。
では操作するものが少ない、マニュアルカメラの方が簡単か? というと決してそうではない。オートであればカメラ任せでシャッターを切るだけも写真は写せるが、マニュアルはその都度操作しないととんでもない写真になってしまう。
ではなぜオートのカメラでこんなにスイッチ類が増えてしまったのだろうか? 自動化という機能が増えたことでその設定のためのスイッチ類が必要になった、ということはもちろんある。だけど、その一方で自動化しているけれどカメラ任せにできないから、それを補う機能が必要になった、ということもある。たとえば露出、構図や条件によってはカメラ任せでは思うような写真にならないことがある。このために、AELock(ある状態で露出を固定する)や露出補正の機能が必要になってしまった。ピントあわせも、写したいものが画面の端にある場合、カメラは真ん中にピントを合わせてしまうのでこれもAFLock(ピントを固定する)やフォーカスセンサーの切り替えの機能が必要になってしまった。
では、マニュアルカメラではこのような場合はどのように行うか? まず露出であるが、露出計はもちろんついているからそれを見て絞りやシャッター速度を決めるが、補正が必要な場合は露出計を参考にして1段2段明るくしたり暗くしたりすればよい。露出補正の機能は不要で直感的に行える。AELockも、構図を変えて露出を計って絞りなどを決めるから不要である。ピントあわせも同様である。ピントあわせに便利なプリズム類は画面の中央にしかないけれど被写体に向けてピントを合わせた後に構図を決めればよい。
つまり、自分で全て決めるのであるから、余計な機能は不要だった、ということになる。逆に、自動化するとカメラが勝手に決めるから、補正など追加の指示が必要になったともいえる。
もちろん自動化は便利であり、このために失敗が減ったのは間違いない。露出で言えば、写している途中に明るさが変わることはよくあるし、カメラの向きによっても変わる。ピントも、被写体が動けばそれに合わせなくてはいけない。自動でなければ追いつかないこともある。自動化されればそれだけ構図に集中でき、シャッターチャンスが増える。露出やピント合わせのミスも減る。だから、自動化はよいことだと考える。そのために複雑になったり、時には別の操作が必要になったのは、ある意味仕方ないことだろう。経験やすばやい操作に慣れが必要であることはマニュアルの時代も同じだったのだから。
それはそれとして・・・シンプルなマニュアルカメラ、妙に新鮮だった。ちょっと操作してみても意外と早くピントあわせと露出あわせができた。まだまだマニュアルでも現役で写せる? 今度フイルムを入れてみようと思う。
2008/9/30 場所取り
以前ニュースで花火大会の場所取りを何ヶ月も前からやる人がいる、と聞いたことがあった。また、テーマパークのパレードを見るための場所取りで問題になっていることも聞いたことがあった。これらは時には場所取りでトラブルも発生しているという。
さて、場所取りである。リトルワールドのステージでのイベント、やや早い時間から場所取りをする人がいる。とはいえ、そんなに早い時間でもなく、トラブルになるようなこともない。場所取り、人がいることの目印になるようなものを置いてゆくだけであるが、よく見るのはタオルやレジャーシートなどに、風で飛ばないように錘になるようなものを置く方法である。それ以外にも(貴重品の入っていなさそうな)かばんを置いてゆくのもよくみる。まあ、短時間とはいえ不在になるのだから万一取られても被害の少ないようなものにするのが普通だろう。
この場所取り、写真撮影目的の人も時々やっている。見学であれば多少場所が悪くてもかまわないが、撮影だとちょっと違う。前の人が陰になるのは避けたいし、写したい写真によっては撮影場所も限られる。早いうちに場所取りを、というのは良くわかる。私も短時間(トイレに行くなど)、読みかけの本を置いていったこともある。
で、写真撮影者の場合、三脚を置いてゆく人が結構いる。三脚、安くはないけど必要とする人は少ないし、換金できるわけでもない。盗まれる心配の少ない品のひとつだと思う。
さて先日のことである。一目で写真撮影目的とわかる人がちょっと席を立ったことがあった。開演時間の少し前で、待っている人はそう多くはないが、そろそろ場所取りしておく必要がある時間である。で、置いていったのは一眼レフカメラであった。
カメラ、私の感覚でいえば貴重品である。コンパクトカメラであっても、もし盗られたとなると、買いなおすには2万円近くかかる。一眼レフとなれば数万円以上である。一眼レフであれば換金も可能かもしれない。そんな品を置いてゆくのは私にはとてもできない。私の場合、カメラの入っているカバンも、たとえ中身がカラであっても置いてゆくことはない。一眼レフカメラ入りのカバン、これは特徴があるのでカメラに詳しい人ならすぐにわかってしまう。盗まれる危険性も高いと思う。まして、むき出しのカメラでは、とても危険だと思う。それに・・・カメラは買うこともできるが、撮影済みのフイルムやメモリは取り返しがつかない。とても勇気あることだと思うのだが・・・。
とはいえまだまだ治安は良い? このカメラ、盗難などされることなく、持ち主が戻るまでちゃんと場所取りの責任を全うした。
2008/9/23 レンズの重さと見栄?
一眼レフカメラのレンズ、私は広角を使う機会が多いのだが、当然(?)望遠レンズも使っている。今まで使っていたのが80-200mm。デジタル一眼レフの購入にあわせて70-300mmも購入した。
80-200と70-300、かなりの範囲が重なる。というより、70-300があれば80-200は不要になる? 実は、私の80-200mmはF2.8の明るさがあるので、70-300F4-5.6では代えられないのである。というより、70-300mmは凧専用のつもりで買ったレンズである。望遠、最近はコンパクトカメラでも200mmまで使えるカメラが多い。200mmあれば運動会などでもだいたい足りる。一眼レフでもちょっと前までは300mmまでで、それ以上は超望遠、などと言われる特殊な世界だった。値段も跳ね上がってしまい、鳥や飛行機など遠くからでないと写せないものを狙う人しか買えなかった。首から軽自動車を下げている、なんていわれたりした。つまり100万円近いレンズを下げている、というわけである。
では凧は? これは鳥より大きいけど距離もあるので、200mmでは不足だった。本当は400mm位欲しいところだけど、高価になるので300mmで押さえたのである。もっとも、デジタルカメラは受光素子がフイルムより小さいのでより大きく写せる、ということもある。私のカメラでも、画素数を落とせば300mmでも450mm相当にできるので、これで良い、と思ってのことである。凧の場合、Web用かキャビネまでのプリント用なのでこれで十分だろう。
さて、軽くて小さいレンズ、正直なところ、非常に便利である。見た目の大きさが倍くらい違うし、重さも1.3Kgに対して0.43Kg。半分以下で軽い。欠点はF5.6と暗いため、オートフォーカスが効かなくなることがあること。また、望遠の特徴であるボケが小さくなるので写したい写真によっては物足りない。でも、この大きさを考えれば暗くても良い、と考える人が多いだろう。実は値段も5倍ほど違う。
でも・・・私は80-200mmを常用している。300mmが必要なことが少ないこともあるし、F2.8の明るさが欲しいこともある。だけど、それ以上に”見栄”があるかな? というのが正直なところである。70-300mmは普及用低価格レンズ、80-200mmは高画質のレンズとされている。カメラ、見栄で良い写真が撮れるものではないが、見た目も気になる・・・。
見栄のための約1Kg。結構重い。見栄とはつまらんものである・・・
2008/9/18 博物館、2000館
趣味の一つは博物館訪問である。
ここで言う博物館には、美術館や資料館、動物園に水族館、植物園など、博物館相当の施設を含んでいる。博物館は子供の頃からあちこち行っていたのだが、1990年5月以降訪問記録を取り始め、その記録が9月14日で2000館となった。
博物館訪問を趣味としている人、決して多くはないだろう。だけど、少なくはないと思う。Web上で博物館の情報を公開している人もいるし、訪問したところを中心に紹介している人もいる。また、博物館の記帳を見ても、相当遠くから来ている人も見かける。こんな所へ(失礼・・・)、と感心することもある。博物館訪問を趣味とする人、それなりにいると思う。
では、2000館以上訪問した人は? もちろん何人もいるだろう。だけど、記録などで明確に2000館以上、と明言できる記録のある人となるとかなり限られると思う。博物館訪問数2000館、多い方だろうと思う。
さて、趣味の世界ではいろいろな訪問数のことを聞くことがある。温泉を○千箇所、郵便貯金を○千局、などである。鉄道で全線に乗った、というのもどこか共通する所があると思う。大した数だと思う。ではそれに比べて博物館は? 単純に数を比較することはできないが、博物館の数を増やすこと、決して楽ではないと思う。まず開館時間が限られること、見学に時間がかかること、休館日があること・・・いろいろと制約が多い。小さい館を中心に回るならともかく、大きな館が混じると1日に3館さえ難しい。もう一つ、これは博物館に限らないが、行けるのは月に数回。もちろん、平日も回れば別だが、普通の人は無理だろう。であれば、月に10館、年に100館行ければ結構な数、といえるのではないだろうか。と考えてみると、よく2000館も回れたと思う。
では次に考えるのは、全館制覇? これは不可能である。というのは、博物館が非常に多いからである。私のPCには、約5000館のリストがある。しかし、それで全てではないことは私自身、よくわかっている。少なくとも1万館。ひょっとすると2万館あるかもしれない。2万館とすれば、2000館はわずかに1割である。結構訪問したつもりでもまだまだこれから、ということになる。そして・・・これからも新たに開館し続けることだろう。一時期、年間200とも300とも言われた。つまり、私のペースではいつまでも訪問しきれないことになる。それでも、できれば3000館は行きたいと思う。あと1000館。これは、実は今までとは比較にならないほど難しい。というのは、家のある金沢を中心とした博物館、かなり行きつくしているからである。北陸三県、富山/石川/福井はほぼ回っている。今住んでいる愛知もほぼ回った。静岡県西部、長野県の南西部、三重県、滋賀県・・・かなりを既に訪問している。日帰り圏内では、京都や大阪、兵庫など、かなり限られる。とすると、1泊や飛行機利用が必要になる。月に1回、1泊で10館回ったとして10年。ちょっと気が遠くなる。
ところで、2000館回るのに要した費用は? 記録のある博物館の入館料の合計は約51万円であった。意外と少ない、と思う。入館料の最高は2500円。これはサファリパークで2箇所あった。水族館も高めである。一方、最低はもちろん無料である。無料の上にお土産がもらえるところさえある。
しかし、訪問の費用、という意味では、交通費や宿泊費がもっと高いことは言うまでもない。近くならば少々のガソリン代になるが、遠い所もある・・・。さて、いくらかかったのだろうか? これから記録してみようか、とも思う。
2008/9/16 名鉄パノラマカー
名鉄のパノラマカー、運転席を2階に移し、電車の先頭を展望席にしている。名鉄を代表する電車だと思う。
パノラマカー、かなり前に乗ったことがある。先頭車に乗ったけれど展望席は空いてなかったので少し後ろの席に座ったのだが、それでも展望が良かったことを覚えている。展望席、というと小田急のロマンスカーを思い浮かべる人も多いと思う。デザインも非常に良く似ているが、登場はパノラマカーの方が先立った。それだけ古い電車だということで、まもなく全車が廃車になることが決まっている。
パノラマカー、廃車になるとなるとやはり乗っておきたいと思う。以前犬山で見たのを思い出し、再度犬山に行く機会に調べてみると、朝に東岡崎発犬山行きの普通電車がパノラマカーで運転されていることがわかった。予定よりちょっと早く着くが、まあ丁度良い時間である。そう思って始発の時刻を見ると・・・がっくりくるほど早い時刻であった。名鉄、JRに比べると駅の数が非常に多いので、普通電車はとても時間がかかるのである。当初、自宅近くの駅を8:00に乗るつもりでいたが、6:37になってしまう。それでも・・・誘惑に負けて乗ってみることにした。
パノラマカー、始発から乗るのはさすがに時間が早すぎるので途中駅、知立からにした。知立、朝の7:00前なのに思った以上に人が多い。しかし、パノラマカーの前の特急にほとんどの人が乗った。ホームで待っていると逆方向にパノラマカーが走ってゆくのが見え、これには驚いた。それも車両番号が7001番。予期していなかったことなのでカメラを出していなかったのがとても残念である。と同時にちょっと不安になる。そんなに多くない電車である。予定の電車、パノラマカーで運転されるのだろうか? 運用が変わったのではないだろうか? と。幸い、数分後に入線してきたのは予定通りパノラマカー。ほっとして、わくわくしながら乗り込む。残念ながら先頭席はふさがっていたが、すぐに2番目に座れた。ここでも十分展望が良い。
さて、先頭での展望である。予想以上に見晴らしが良い。パノラマカー、展望を意識しているので窓が連続窓になっている。外から見るとガラスが連続していて、支えの柱も細く、非常に見晴らしが良い。これは楽しい。普通の電車でも運転席越しに景色が見える車両があるが、それとは全然違う。まさにパノラマ、である。2番目の席ではあるが、ここでも十分と思えてくる。<BR>
この電車、普通なのでちょっと走っては停まる。そして、頻繁に特急や急行に追い越される。だから、乗り続ける人はほとんどいないはずである。が、先頭席の2人、降りる気配がない。特急退避の際、カメラを持って外に出たくらいだからパノラマカーに乗るのが目的なのだろう。2番目の席でも展望が良い、とはいえやはり先頭に座りたい。でも、乗るのが目的の人なら無理かな・・・と思っていたら幸い、名古屋の次の栄生で降りた。すばやく先頭席を確保する。先頭席、といっても運転席と違って窓からかなり離れている。空調設備だと思うのだが、2m以上離れているように見える。だから、景色自体は2番目の席と大差ないのだが、前に人がいないのはやはり気分が良い。展望を思う存分楽しむ。レールはもちろん、ポイントの開いている方向や信号も見える。途中、カメラを向けている人が多数いたが、それもわかる。そして、遠くの踏み切りを渡る車なども見える。もし踏切事故に合ったら怖いな、なんてつまらないことも思ってしまう。それだけ展望が良い。
名鉄では、知立から犬山相当の距離を普通で乗りとおす人なんていない。料金無料の特急などが普通以上に走っているのでみんな乗り換える。だから、普通列車は忍耐を要するような時間がかかる。乗るのが早朝だったから居眠りしてしまうかな? と思ったが寝る暇なんてなかった。それだけ楽しい席である。
パノラマカー、廃車は残念だが、座席から見ても柱の一部には錆びが出ているのがわかった。古い電車なので消費電力も大きいそうだ。廃車は仕方ないだろう。でも・・・展望は予想以上である。新型車両、出てきてくれないかな、と思う。
おまけ。
2階の運転席にはどうやって乗り込む? ロマンスカーは車内のはしごだそうだけど、パノラマカーは車外の小さなステップをつかう。この日も乗り込む様子が車内からだけど見えた。雨の日は濡れるし滑りやすくて危険だろうな,と思う。
大山駅にて
先頭席から。合成には無理がありますが、展望のよさは感じてもらえると思います。
2008/9/8 夏の終わりに・・・
昨日、金沢から電車で戻った。7月と同じ、普通列車での移動である。7月に買った青春18切符、最後の1回分の利用である。
青春18切符、夏の期間は7/20から9/10までの利用となっている。この期間で5回、JRの普通列車(快速を含む)が1日乗り放題になる。1日分は2300円。ちょっと遠くに行くか、細切れで何回か乗るならすぐに元が取れる。最近は快速列車も速くなっているので少し早起きすれば意外と遠くに行ける。だから人気がある。
しかし、青春18切符の発売は5回分まとめてとなる。5回、というのは意外と多い。まだ使う機会がある、と思ってもすぐに期限切れ間近になる。だから通用期間の終わりに使い残しを消化するため? 普通列車は夏休み以上に混雑することがある。
さて、今年の夏は、昨日の9/7が青春18切符最後の休日だった。だから混雑はあると思っていたが、思った以上に混んでいた。今回、7月の移動とまったく同じ時刻だった。そのときは、金沢からの列車は空席も多かったし、それから先も多少の混雑はあったものの立つ人はほとんどいなかった。座れないことはない、と言う程度であった。
しかし・・・今回は混んでいた。金沢からの電車、次の乗り換えに便利な車両を選んだが、それ以外は混雑の少ない端に近い車両を利用している。それなのに立っている人が結構いた。
そして、乗り換えは敦賀と米原の2回。敦賀でも、乗り換えの階段を走る人が何人もいたが、米原はそれ以上に混雑していた。青春18切符の時期、米原の混雑は有名である。JR西日本とJR東海の境界駅で、東海道線を乗り継ぐにはここで乗換えを余儀なくされる。そして・・・関ヶ原付近は列車本数がすくなくて電車も短い、18切符の難所である。ここで座れなければ1時間以上立つことになる。先を争うように乗換えを急ぐこの光景、”米原走り”などと呼ばれている。
とはいえ、私は北陸線からの乗り換え。名古屋方面に向かうには、幸いなことに京都方面からの電車より先に着く。待ち時間は伸びるが、先に並ぶことができる。この日もホームの中ほどは混んでいたが、端はまだ人のいない乗り口もあった。そこに立つ。先頭だから座れないはずはない。あとは本でも開いてのんびりと電車を待つだけ・・・? 京都方面からの電車が到着して、ふと気がついたら後ろに列が伸びている。それも相当長い。私の立つ位置は後ろに待合室があるので狭く、隣の列が重なるように伸びてきた。もたもたしていたら割り込まれるかも。後ろの方で、”これじゃあ座れないねぇ・・・”まさかそんなこともなかろう、と思っていたが、待合室の先にも人が立っていたようだ。
列車が定刻に到着。3扉の電車だから、5列ほどの席に反対側からも人が殺到する。先頭だから真ん中ごろの良い席を、などと思ってもたもたしていると反対側から人に取られてあぶれてしまう。その頃には後ろの席は既に取られている。こんなときは席を選ばずに目の前の空いている席を確実に確保するのが座るための鉄則である。この日、無事中ほどの席を確保し、座って見ているとドアから殺気立った人が渦を巻いているのが見えた。新快速、2人がけの進行方向向きの座席だけど、端だけは4人がけになる。(新型はここも2人がけ) ここは、グループ客以外からは敬遠されがちになる。今日はそれどころではないはずだか、それでもここを避けようとしている人がいて、余計混雑している。ふと、若い女性が見えた。4人掛けの席の先に行こうとしている。中心の席にはもう私が座っているし、その先は反対側からの人が既に抑えていると思う。4番手なのにここを避けていたら座れないぞ・・・と思っていたら更に後ろからの人に押し込まれ、結果として無事座れたようだ。
この光景、私が子供の頃に東京付近の中距離列車で何度も見た光景だった。列車の本数が少なく、特急はもちろん急行も特別な列車だった時代のことである。普通列車であるが、乗車時間は2時間近い人が少なくない。座れるか座れないかは天と地の差。人々は今以上に殺気立っていた。小さな子供(私と弟のことである)のいる両親は、必ず列の先頭になるように並んでいた。そのときはあまり冷静に見ていなかったが、こんな感じだったのだろう。
夏、青春18切符最後の休日。昨年も混んでいた。来週は連休だけど、今日のような殺気立った人の流れはないだろう。夏も終わった・・・妙な季節感である。
2008/9/1 名鉄資料館と〇○鉄
企業で博物館や資料館を持っているところは少なくない。たとえばトヨタ。トヨタ博物館や産業技術記念館など、すばらしい博物館をいくつも造っている。これほどの規模でなくても、ちょっとした資料館のあるところは数多い。PRを兼ねてのことだと思う。ただ、最近の経費削減の動きで廃止されてしまったり、極端な場合は母体の企業が倒産してしまうことさえある。企業の博物館、専門分野に関する展示だけに充実した展示が多いだけに残念でもある。
さて、名鉄資料館である。ここは、名鉄の研修所に併設されていることもあり、普段は平日のみの開館で、しかも事前に予約が必要である。訪問するには面倒な資料館である。しかし、年に何回か、日曜日にも開館している。今回、夏休み期間に合わせ、7月と8月に合計2日、日曜日に開館となった。8月は31日。貴重な公開日である。
名鉄資料館、交通は決して便利ではない。最寄駅から徒歩で20分である。車で行きたいところであるが、駐車場がはっきりしない。あるような気がするが、今回は電車を使うことにした。暑さが戻ったこの日、最寄駅から25分ほど歩いて資料館に着いた。早速入館すると記帳を求められたので住所は石川県として書いた。今日の入館者はほとんどが車・・・。ここに来るのは鉄道ファンが多いと思うのだが、それでも車なのか、とちょっと残念に思った。見学者を見ても、とても熱心な人はとても多いのだが・・・。
展示品は、切符などの”紙類”と、電車や鉄道関連の機器などである。私としては機器類が面白いのだが、紙類にも興味深いものがあった。電車の取扱説明書である。電車に取り扱い説明書がもあっても不思議ではないが、電車はプロだけが扱うもの。当然、講習などがあるし、実技試験的なものもあって運転していると思う。だから、説明書を見ると、どこか不思議に感じる。もっと複雑な飛行機にはマニュアルがあるから電車に合っても当然なのかもしれないが、とても新鮮に感じた。でも、電車には多数のスイッチ類があると思うが、その割には薄い? 携帯電話などの説明書はもっと厚くて内容も多いような気がする。もっとも、扱いのはプロだけだからこれでよいのかも・・・。
一通り見学した後入り口近くに戻ると、資料館の人から話しかけられた。記帳で石川県と記載したので、”わざわざ遠くから・・・”といった感じで話しかけてくれたようだ。話好きの人のようで、面白い話も聞けてうれしい。内容、ここにわざわざ来る人同士のだから? ということでちょっと一般的でない言葉も混じってくる。たとえば7000系。○○系というのは電車などの形式を示すものなのだが、7000系は先頭が展望車になっているパノラマカーのことである。幸い、この程度の知識はあったので会話にはなる。もっとも、7000系以外はあやしいもの・・・。ボロが出ないでよかった、というのが正直な所である。とはいえ、話していると楽しいし、面白い話も聞ける。もともと鉄道の専門家なのだと思うし、資料館で鉄道ファンなどの応対をしているのだから、人と話すのが好きな人なのかもしれない。
話題の一つ、訪問者である。”石川”が遠いかというと、もっと凄い人もいる。この日、11時頃までの訪問者の中でも、東京と熊本がいた。遠地からの人は決して少なくないそうである。熱心な訪問者も多いそうで、鉄道ファンの努力はさすがである。また、年内で廃止になる名鉄のモノレール(名鉄モンキーパークモノレール線)のことも話してくれた。私にとってなじみのある古くからのモノレールといえば、浜松町と羽田空港を結ぶ東京モノレールなのだが、名鉄と同じ日立アルヴェーグ式で、東京モノレール開業前に名鉄のモノレールで研修を行ったそうである。
さて、鉄道ファンなどと呼ばれる人、実は対象分野はさまざまである。最近は総称して”鉄”、そして分野別に、○○鉄、という言い方もされるようになってきた。鉄道に
乗ることを楽しむ”乗り鉄”。写真などを写すことを目的とする”撮り鉄”などである。同じ鉄道趣味といっても分野が違うと考え方なども違ってくる。たとえば、撮り鉄、鉄道の写真を写すのだから、移動手段は鉄道か、というと必ずしもそうではなく、効率よく写真を写すために車を使ったりする。中には鉄道には年に数えるほどしか乗らない、なんて人も決して少なくないそうだ。
では私は? 私は、いわゆる”鉄”というほど熱心ではない。まあ、鉄道旅行は好きだし、時刻表も読むことも少しはできる。だけど、”鉄”といわれる人にはとても及ばないと思う。資料館の、他の見学者を見ていてもそう思う。
実はこの日、鉄と呼ばれる人が妙に目に付いた。資料館の最寄り駅まで景色を見ていると大型のカメラを構えている人を何人も見かけたし、先頭で景色を楽しんでいる人もいた。明らかに、普通の乗客とは違う空気が周辺に漂っている。そして・・・この日、名鉄モンキーパークモノレール線にも初めて乗ったのだが、モンキーパーク(遊園地)に向かう人意外にも乗客が多かった。”鉄”と呼ばれるであろう人も混じっている。もっとも、何人もいるけれど多くは私程度の鉄道好きのようだ。それでも、わざわざのりに来ているのだから鉄道好きの度合いはある程度上なのだろう。
ところで、前にも書いたが、名鉄モンキーパークモノレール線は本年の末頃、12/27で廃止が決まっている。廃線や廃車が間近になってから乗りに/撮りに行く人たちを”葬式鉄”というそうだ。もっとも、まえ見た感じではそういうお客はいなかったが・・・。
2008/8/18 一眼レフカメラの手振れ補正
一眼レフカメラに関する掲示板などでの書き込みで、手振れ補正に関する書き込みを時々みかける。”初心者だから手振れ補正は必須”といった感じの回答があったりする。
初心者だから手振れをしやすい。まあそのとおりである。私も始めたころはしょっちゅう手振れがあった。50mmレンズで1/60程度のシャッター速度で手振れ写真多数、なんて情けないこともやってしまった。だから、カラ撮りなど練習して手振れ対策を行った。今ではそんなことはない。ビデオと違って写真はシャッターを切る瞬間だけ動かなければ良い。練習すればいくらでも手振れは防げる。
手振れ補正、コンパクトカメラの場合は必要である。ファインダーが液晶なのでカメラを顔が離れるように構えるから、どうしても手振れは起きやすい。でも、一眼レフはそうではない。腕が体に密着するように構えるので手振れは起きにくい。構え方、昔のカメラには説明書にも書いてあった。そして、重い一眼レフは、その重さも手振れを防ぐ味方である。私の場合、フイルムカメラの時代から広角で1/4秒、望遠でも1/30を常用している。(但し、ミスを防ぐために何枚か写していた) 夜景や夜の祭りなどは別にして、昼の撮影なら手振れはかなり防げる。初心者に手振れが多い、だから手振れ補正、というのではなく、ある程度練習で腕を上げてほしいな、と思う。昼の400mm位は手振れ補正なんて不要、腕でカバー、なんて人が増えて欲しいと思う。
なお、手振れ補正機能自体は否定しない。練習してもなお手振れの起きやすい撮影はあるわけで、撮影範囲を拡大する意味で手振れ補正は良いと思う。ただ、安易に手振れ補正を、というのは正しくない、と思うだけである。
望遠で、ぎりぎりのシャッター速度であることを意識して構え、構図を決めながらゆっくりシャッターボタンに圧力をかける。もうほんの少し、ぎりぎりのところで指を止める。自然と息も止まり、体が静止した瞬間、指の動きも見せずにシャッターが落ちる。音がしなければシャッターを切ったこともわからない。狙撃にも似たこの瞬間、私にはなんともいえない一瞬である。
2008/8/17 食文化を楽しむ
愛知県にあるリトルワールド、ここは世界各地の家などの屋外展示と民族に関する博物館的施設である。テーマパーク的な要素もある。一日世界旅行、なんて軽く紹介されていたりするが、実態はしっかりとした博物館的施設である。博物館的ゆえ、一見地味な面もあるが、魅力を感じてリピータとなる人もまた少なくない。
さて、ここの魅力、ひとつは衣食住を知る、体験することができることだろう。そのうち、私は衣と住はある程度満足してきた。住、これは世界各地の住宅を見ることである。さすがに住む(泊まる)ことはできないが、家具なども置かれた住宅に入ること、これは体験に近いだろう。古い伝統的な住宅、これをみることはなかなか貴重だと思う。展示の中には日本の住宅もあり、軒先に座って風を感じたりするのは安らぎも感じたりする。古い住宅独特のにおいも感じたりして、どこか懐かしく感じたりもする。
衣、これは民族衣装を着ることができる。ただ、これはどちらかといえば女性向きである。用意してある衣装、男性のものもあるが、圧倒的に女性のものが多い。だから、実際に自分で着たことはないが、他のお客、特に若い女性たちが着ているのを見るとなかなか楽しい。特に何人もグループで着ているのを見ると、現地の建物ととてもよく合っていて楽しい。たまにそういう人から"写真を撮ってもらえませんか?" なんて頼まれることもあり、なお楽しい。
若い女性は別にしても、子供たちが民族衣装を着ているのもまた良いものである。また、少々お年のご夫妻が体験しているのも見たが、これもすばらしいと思った。
しかし、食だけは限られていた。食はリトルワールドでも力を入れていて、世界各地の特徴ある食べ物、変った食べ物などを売っている。そして、食と同じく大切な、お酒も販売している。これは全く体験していないわけではない。しかし、かなり限られていた。ひとつには、以前は車で来ることが多かったこともある。これではお酒は飲むわけにはいかない。
もうひとつは、一人で行った場合、食べられる種類に限りがあるから、である。たとえばイタリアには、ピザとパスタなどが売られている。一人であれば、どちらか1種類しか食べられない。2~3種類を、と思っても1種類だけで満腹にならないにしても、腹が膨れてしまう。だから、もうひとつ楽しめなかった。
さて、夏休み、家族を愛知に呼んだ。そして、リトルワールドにも行った。目的は・・・食を楽しむことである。この日、まずは台湾小館で刀削麺を食べた。これはラーメンであるが、普通の細長い麺ではなく、包丁で削った麺で、平たく短い、独特の麺である。暑い中で熱いラーメンを汗をかきながら食べる。次はドイツのソーセージとハンバーグにビール、続いてパスタにピザ・・・。食事以外では、トルコ風のアイスクリームなど・・・。どれもおいしかった。特にソーセージとビールは外で食べたのだが、暑い中のビールがこれほどおいしいとは・・・。また、パスタとピザも冷房の効いた室内の席が満席だったので外で食べたのだが、暑い中でも適度に風があり、これまたおいしかった。
結構食べたのだが、これはリトルワールドでの食の一部である。韓国の冷麺なども食べてみたいし、暑い中のインドのカレーも魅力ある。また、ワニのカレーやダチョウの串焼きなんて変ったものもある。まだまだ楽しめるな、と思う。
リトルワールドでは、今、ブラジルのカーニバルをやっている。祭りもまた、文化だろう。そして、衣食住もまた、文化である。これだけ文化を楽しむことができることはすばらしいと思う。リトルワールドの魅力を再認識した。ぜひお勧めしたい場所である。できれば、家族や小グループで、衣と食を楽しんで欲しいとおもう。そして、車ではなく、電車などでお酒を楽しんで欲しいと思う。ドイツビールは最高だった・・・。
2008/8/5 大人のアイスクリーム
アイスクリームは子供の食べ物、というわけでは決してないのだが、子供には出来ない食べ方を一つ紹介しようと思う。
先日、青春18切符を生かして京都の伏見から山崎を回った。伏見、ここは日本酒の醸造元がいくつもあり、見学も可能である。そして山崎。ここにはサントリーの蒸溜所がある。蒸溜所の見学もできるし、さまざまなウイスキーが飲めるファクトリーショップ(有料)もある。博物館の見学は車の方が効率よく回れることが多いが、お酒に関するところだけは電車に限る。もちろん、お酒を飲めるからである。
今回、主目的だったのは山崎である。ウィスキーを楽しむため、である。だから、博物館も回りはしたが、早めに切り上げて山崎に向かった。到着時間は15時ぎりぎり。いつもはこれが最終見学時間なのだが、今日は15:30まで受け付けてくれた。早速申し込み、待つ間にファクトリーショップに向かった。
ファクトリーショップでは、世界各地のウィスキーの他、樽から出した原酒も飲める。1杯は15ml。飲み屋ではないので安く、1杯100円からある。とはいえ、長期熟成のは高い。たとえば山崎の25年は2000円である。飲んでみたいが、さすがに高すぎである。ここでしか飲めないもの、ということで原酒を飲んでみた。特徴のあるもの、ということで日本の木で作った樽で熟成させてものとチェリー樽のもの。2杯で700円になり、このあたりが手ごろだろう。もうちょっと飲みたいが、見学のこともあるのでここで切り上げる。周りを見ると、2人で7~8種類飲み、更に7~8種類を注文している人もいた。少量とはいえ8杯も飲むと120mlになる。アルコール度数が高いから結構な量になると思う。
さて、見学である。実はここの見学は3回目である。しかし、2度とも車で来ていたので、試飲は初めてである。それを楽しみに見学する。案内してくれたのは若い女性であるが、さすがにウイスキーには詳しい。ちょっと話す機会があったので、サントリーの”インペリアル”の名前を出してみる。これは非常に高価なものであるが、それだけにとてもおいしかった。わたしがウイスキーのおいしさを初めて知った銘柄である。もう売られていないものだが、ちゃんと知っていた。次に出したのが”ボウモア”。アイラ島のウィスキーだが、シングルモルトの個性を実感した銘柄である。これももちろん知っていた。”ボウモアがお好きなら、山崎よりも白州の方が合うのでは?”なんて的確な返事も返ってきた。さすがである。
で、アイスクリームである。試飲の際に紹介してくれたのが、バニラアイスクリームにウイスキーをかける、という食べ方である。これをふと思い出して、アイスクリームを買って帰った。安いアイスクリームではウイスキーがもったいないので、ハーゲンダッツを選んだ。
ウィスキーをかけたアイスクリーム、これは非常においしい。ストレートのウィスキーは濃厚なアイスクリームにも負けず、コクと香りが増して甘みも適度でおいしいアイスクリームになった。安めのウィスキーしかなかったのだが、12年物のシングルモルトならなおおいしいことだろう。で、手元にはもうひとつ、ブランデーもあったので、これもかけて見た。こちらもおいしかった。アイスクリームにはラムレーズンもあるが、実はこれも大好きで、それと似たようなところもある。ぜひお勧めしたい食べ方だと思う。少量とはいえ、ストレートのウィスキーやブランデーをかけるのだから、子供は絶対食べられない。大人のアイスクリームである。
2008/7/28 金沢から名古屋 普通列車の旅
金沢から名古屋まで、JRで移動する場合、約257Kmになる。特急列車なら約3時間、米原から新幹線に乗り換えると約2.5時間になる。この区間、高速バスもあり、その場合は約4時間となる。私の場合、料金の安さで普段は高速バスを利用している。ただ、遅れなどが心配なとき、たとえば出張での移動はより安全なJRを使っている。
では、普通列車で移動すれば安くなる? 実はそうでもない。これが意外と高く、高速バスの料金を上回ってしまう。高速バスは回数券を使うと更に安くなるので、普通列車をあえて使う意味はほとんどない。しかし・・・夏休み時期などには、「青春18切符」がある。これは、JRの普通列車(快速を含む)が全線乗り放題になる切符で、1日あたり2300円になる。これなら高速バスの回数券より安くなる。そして、いつもは別払いの名古屋-刈谷間も料金不要になるので、更に安くなる。それなら所要時間は? 調べてみると、金沢を15時頃に乗ると乗り換え2回、所要時間5時間6分となった。長時間乗車になる高速バスより更に1時間長いが、刈谷まで行くなら名古屋での乗り換えが不要になるので、実質45分程度の差になる。青春18切符は既に持っているので、一度利用してみることにした。
今回、JRを利用すること、実は大きな理由があった。それは、荷物である。金沢でカメラを買ったのだが、それを持ち帰らなくてはならない。バスの場合、荷物棚が狭く、ちょっと大きな荷物は乗せられない。足元に置くと狭くなりすぎる。少々大きな荷物、通常はトランクに入れてもらうのだが、カメラを入れたカバンをトランクに入れるのは大きな抵抗がある。買ったばかりの品である。せめて網棚など、目に見える範囲に置いておきたい。これがバスを敬遠した理由でもある。
さて、電車での5時間の旅。これは以外と快適であった。5時間と言えば長いが、乗り換えがある。これは面倒でもあり、座席確保の不安もあるが、適度な気分転換にもなった。電車の大きな利点、これはバスに比べて広いことである。座席の幅も間隔も高速バスより広い。そして、足元も広い。姿勢の自由度が高いからか、意外と疲れにくい。バスよりも楽だと思った。車窓も楽しめるし、本をゆっくり読んでも良い。この区間、特急では数え切れないほど走っているのだから、車窓はなじみのはず? だけど、速さが違うし、駅にも停まる。だから、今までとちょっと違う感じがした。今回、買ったばかりの本(ハリーポッターです)を用意していたので、それを読む時間も長かったけど、
車窓も楽しめた。本を読みながら景色を見る。これもまた、贅沢な時間の使い方だな、などと感じた。
ついでに列車旅の定番、駅弁とビール? これは残念ながら今回は遠慮した。この時期、青春18切符で列車を利用する人が多いので、普通列車の乗客が多くなる。普段ならゆったり乗れるのに混雑することが少なくない。ゆったりと座れるのなら、駅弁とビールは最高であるが、4人掛けの席で相席になっての駅弁は少々ためらってしまう。ということで、今回は見送った。
実際、新快速などの走る敦賀から米原、東海道線は結構な混雑だった。これではビールはともかく、駅弁は楽しめない。金沢から敦賀は比較的すいていたので、この区間なら大丈夫だと思うが・・・金沢で買ったビールはすぐに温まってしまうことだろう。本当に飲みたい。食べたいところでは無理、となってしまう。でも、次は保冷剤などを用意して飲もうか、なんて思っているところである。
さて、青春18切符を使って旅行を楽しむ18族である。これは予想通り多かった。金沢から敦賀まで乗りとおした人は、私の周囲だけで少なくとも5人はいた。そのうち3人は、敦賀からの列車にも乗っていた。
というより、列車で見た人、ー目で18族とわかる人の割合が高かった。この時期は仕方ないな、と思う。金沢から乗り込み、敦賀で乗り換えた3人であるがこの人たち、外国人であった。比較的若い女性3人組だったので記憶に残っていたのである。この時期、青春18切符を使って旅行する海外の人、意外と多いのだそうだ。外国人向けには特急などにも乗れる、非常に割安なパスがあるのだが、18切符より高いのは当然のこと。バックパッカー的な旅行者には18切符はとても便利だと思う。
意外と快適な長距離普通列車の旅、皆さんもいかがですか?
2008/7/22 風鈴
招き猫ミュージアムを見つけた。工芸品店の中にある資料館である。私は、猫や招き猫に特別の関心は無いが、資料館である以上、訪問しなくてはならない。
見学してみると、招き猫、なかなか興味深い。私の思っている招き猫、後ろ足で立っていて前に小判を抱えているものであるが、それだけではなかった。小判は必ずしも持っていないし、手(前足)の長いものと短いもの、上げている手が右のものと左のもの・・・。その意味なども解説してあり、面白い。もう一つ面白いと思ったのは、小判に書かれた金額である。以前は千万両なんて書かれていたそうだが、億万両など、どんどん金額が上がってきているそうだ。
上げる手、右か左かで招くものが違うのは有名だけど、それならいっそ、両方上げたら?なんて欲張ったこともつい考えてしまうのだが、その両手上げの招き猫、ちゃんと飾ってあった。
さて、風鈴である。この日、お祭だとかで、入館者に風鈴をプレゼントしていた。
風鈴、私の地元では鋳物のものが多かった。つまり金属製である。鋳物の産地、高岡が近いからである。だから、風鈴と言えば金属製、と思っていた。江戸風鈴など、ガラス製のものがある、と知ったのはかなり遅くなってのことであった。金属製の風鈴、澄んだ音で高い音がでる。ガラス製の風鈴の音とはちょっと違う。個人的には金属製の風鈴の音が好きだけど、見た目はガラスの方がいいな、なんて思っている。
貰った風鈴、これは磁器であった。この種の風鈴、見るのは初めてである。ちょっと驚いたが、ガラスでも出来るのだから、磁器でも出来ると思う。音・・・。比較的高い音であるが、金属製ほど澄んではいないような気がする。音は良いのだが、透明感は無い。ガラスほど涼しさは感じないのが残念である。
風鈴、やはりどこかに吊るしておきたい。だけど、外に吊るすと”騒音”と言われる世の中である。刈谷ではアパート暮らしなので外には吊れない。でも、折角だから、電灯の紐に吊るした。残念ながらエアコンの風では鳴らないが、短冊につかえたときなどに鳴る。風鈴としては寂しいのだけど、これもまた楽しい。
招き猫ミュージアム、焼き物の代表的な産地で招き猫の産地でもある、瀬戸にある。
ちなみに、小判を抱えた二頭身の招き猫、これは同じ愛知の常滑が産地だそうだ。
2008/7/6 資料館での会話
この週末も博物館を回った。今回は比較的小さな資料館ばかりだったことと、比較的まとまっていたこともあり、10箇所回ることが出来た。朝から夕方まででもあるし、数自体は妥当だと思う。今回の博物館訪問、実は資料館の人との会話が非常に多かった。10箇所回った中で5箇所も。
資料館の人と会話をすることは決して珍しくはない。しかし、それほど多いわけではない。今までの経験では1日に1回、あるかないか、と言う程度だと思う。こんなに多かったことは今までになかった。その中で最初の訪問でのことを中心に紹介しよう。
最初の資料館、だいたい開館時間に着くように行く。今回も開館時間ぴったりの9:00・・・のつもりだったが、入り口に行ってみると、開館時間は9:30になっている。どうやら情報に誤りがあったようだ。次の訪問先が近ければ順番を入れ替えるが、今回は待つことにした。
ここ、屋外にも展示品があるので行ってみると、桃介橋の古い部材の展示があった。どうやらこのすぐ近くにあるらしい。補強のトラスも木材中心の吊橋、これは面白い。待つまでの時間、そこに行ってみることにした。
そこに向かう途中、資料館の周りで草刈の用意をしている人が話しかけてきた。”すいませんねぇ・・・開館は9:30からなんですよ・・・” 資料館、多少であれば時刻前に開けてくれることもあるが、30分はさすがに無理だろう。それにしてもわざわざ声をかけてくれる、というのはうれしい。”中に古い写真の展示がありますが、ここには池があり、あの木は当時からあったんですよ”などと教えてくれる。開館を待つには会話はうれしいが、仕事の邪魔をすることになる。すぐに切り上げて橋に向かう。桃介橋、魅力ある橋であった。早速渡って・・・と思ったが、意外と時間がなかった。橋の写真を写し、途中まで渡って引き返した。それにしても木曽川の流れは凄い。大きな石がごろごろしているし、流れの勢いもある。水が濁っていないから普段の流れなのだろうけど、落ちたら危ないな、なんて余計なことを考えてしまう。
資料館には5分ほど前に戻った。当然、まだ開いてはいない。もう少し待つ。資料館の前、調度木が茂り木陰が出来ている。今日も暑くなりそうだが、ここは涼しい。待つには調度良い、と思っていると、係りの人が来て開けてくれた。
入館料を払った後、館内を説明してくれた。ここは2つの建物があり、その一つは福沢桃介氏の別荘として造られた建物で、川上貞奴もパートナーとして足を運んだそうだ。非常に魅力ある建物である。説明を聞いていると、建物に細かな配慮がされていることが良く分かる。桃介氏のいた場所に座ると橋が良く見えたと思う。こういうことは展示を見ているだけでは気がつかないことも少なくない。
小さな資料館だけど、説明を聞いていると1時間以上経っていた。次の訪問者が来たのをきっかけに外にでると、木陰に最初にお話した人が休んでいた。折角なのでもう一度声をかける。小さな資料館とはいえ、庭は狭くは無い。草刈なども含め、管理に手間は掛かる。大変なことと思う。と、思っていると受付の人がお茶を持ってきてくれた。もちろん作業している人に、ではあるが、一緒に頂く。暑くなりそうな日で、木陰のお茶は非常においしい。仕事もしていない私がそう思うのだから作業していう人には最高だろう。話といってもたいしたことではない。資料館の管理のこと、訪問者のこと・・・。それでも、資料館のことを聞ける機会は少ない。貴重なチャンスでもある。話をしていると、どうしても時間が掛かる。次の博物館を見学する時間が短くなることもある。でも・・・それでもよいと思う。博物館などの人と話すことは数館の訪問以上に相当すると思う。
ところで・・・私のような訪問者に説明していると時間が長くなってしまうことが少なくないと思う。受付から離れているうちに次の訪問者が来たら・・・? 説明してくれる資料館、ほとんど訪問者のいないところだから心配はないのかもしれないが・・・。
2008/7/3 凧?
アパートに火災警報器を取り付けることになり、管理会社から工事に来た。
火災警報器、天井と壁にそれぞれ1つ、固定する金具をネジ2本で取り付けて本体をはめ込むだけ。工事そのものは非常に簡単である。合計2箇所で5分程度だった。
工事は当然、部屋の中に入る必要がある。普段から来客の無い部屋のこと。急いで掃除をしたのだが、片付けられないものもある。私の最近の凧である。最近の凧、折り畳めはするが、他の凧のように巻いてしまうことはできない。そのまま部屋の隅に立てかけておいた。
さて工事の人・・・。それを見て、
”これ・・・凧ですよね・・・。”
と。私の凧、非常に特殊である。揚がっていれば当然、凧と分かるが、組み立てていないものも混じった状態で、(凧の会の会員ではない)一般の人が見て凧と言ったのは凄いと思う。というより、これが初めてだと思う。
もっとも・・・私の部屋には最近増えた、一般的な凧もある。それで分かったのかもしれないが、それでも私の凧を凧と見抜くなんて凄いと思った。おもわず記念に凧を一つ上げたくなった・・・。
部屋の隅に置いてあった凧。これで凧とわかったのだからすごい・・・。
部屋の他の場所においてあった凧。
津軽凧や韓国凧・・・。津軽凧は結構大きいし、凧らしい絵柄。これで他のも凧と分かったかな?
2008/6/24 ガソリン節約法
ガソリン、相変わらず高い。節約するには乗らないのが一番。買い物などは徒歩で行ける店の利用を増やし、まとめ買いや出かけた後の帰り道での利用などを増やしている。
私の場合、もともと効率的な走り方をしているようで、私の車としてはガソリンの消費量は少ない方のようだ。習慣化してしまい、ほとんど無意識に行っていることが多いのだが、多少は意識して行っていることもある。ガソリン節約の原則、少しでもアクセルを踏まないことである。加速を抑えるのもその一つである。私が行っているのは、走って行く先の信号が赤になり、止まることが分かっているときなど、さっさとアクセルを離してしまうことである。信号が赤なのでアクセルを踏み続けても信号待ちの時間が長くなるだけのことである。だから、アクセルを離して速度を抑えても所要時間は同じである。
最近の自動車、アクセルを離してエンジンブレーキの状態にしてしまうとガソリンの供給が止まる。早めにアクセルを離せばその分、ガソリン消費が抑えられることになる。また、うまくスピードが調整できれば停止しなくてもよい。そうすると、加速のためのガソリンも節約することができる。ただ、あまりにも早く減速してしまうと周囲の車がイラついてしまうかもしれないので、周りの様子には注意する必要がある。
同じように、信号が青になってもその前の信号がまだ赤の場合、これも加速しても無駄になることがある。そんなとき、加速は抑えておいたほうがよい。
さて、この運転法、以前から行っているのだが、そうすると追い越してゆく車が結構いた。しかし、今年の初夏以降、同じように走る車が増えてきたように思う。私がアクセルを離すのと前後してスピードを落とし始めるのである。やはり、ガソリン節約を考えてのことだろうか・・・。
2008/6/3 フイルム、現像とプリントと
久しぶりにネガフィルムを使った。
フイルムを使ったのは一眼レフで写したいからである。写真としてはデジタルでも十分なのだが、私のデジタルカメラはコンパクトタイプのみである。普通の撮影ならこれでも十分だが、望遠レンズで動きの早い被写体を、しかも一瞬のチャンスを狙うには、小さな液晶画面で見ながらでは厳しすぎる。デジタル一眼レフ、欲しいと思ってはいるのだが、魅力ある機種は高すぎるのでまだ買えないでいる。写すことに限れば一眼レフカメラ、とても楽しい。見やすい上にカメラと目が近いから? 被写体にすばやく向けることが出来る。ズームの操作も直感的で素早く的確に行うことが出来る。もっとも、これは手持ちの一眼レフの操作が慣れているから、でもあるが・・・。
さて、写した後はネガの現像とプリントである。これは久しぶりだった。一眼レフ自体は時々使っていたが、リバーサルフィルム中心だった。これは現像するとスライドになるフイルムである。画質が良く色の再現性なども良いのだが、光源によって色がずれてしまう。今回、曇天でしかも半屋根があり、照明も加わるのでどんな色になるかわからない。こういうとき、ネガならプリント時に補正が出来るのでありがたい。
で、現像料である。予想したとおり多少高くなっていた。カメラがデジタル中心になってくれば需要は減る。当然のことだろう。しかし・・・支払うときに予想以上に高価なのに驚いた。差額はプリント料金である。以前は1枚25円程度だったのか37円になっている。1枚あたり12円増しである。36枚撮りのフイルムを4本。交換のタイミングもあって36枚全て写し切っていたわけではないが、100枚を軽く超えているから差額も大きい。ちょっと驚いた。(財布が空になってしまった・・・)
プリント、考えてみれば高くなるのも仕方ないかもしれない。デジタルになってプリンタで自宅でプリントする人も増えたと思うし、カメラ店でプリントするにしても画面などで確かめて必要なもののみプリントする人が多いだろう。今までならネガの同時プリントで一通り(失敗作も)プリントしていたから、たとえ撮影枚数が増えてもプリント量は減ったのだろうな・・・と思う。
しかし・・・一眼レフは写していて楽しい。デジタルの一眼レフ、すぐにでも欲しくなった・・・。
2008/5/21 自動車内での飲食
私は、自分の車の中での飲食はなるべく控えている。旅行中などで、コンビニでサンドイッチなどを買って駐車場で食べることはあるが、運転中の飲食はしない。ただ、ガムや飴などは食べることもある、と言う程度である。
理由・・・。一つには安全のためである。たとえば空き缶が走行中に転がってブレーキ操作の妨げになることもありうる。まあ、そんなことは滅多にないとは思うが、念のため、という気持ちがあった、もっとも、車の中が必要以上に汚れないように、というのも正直なところである。
さて、先日、金沢から車で戻った。金沢から愛知県まで行くのは、北陸自動車道から名神高速経由が一般的である。名古屋までなら3時間半位で着く。一番早いが、当然、高速料金が掛かる。私が最近利用するのは、金沢から白峰経由で勝山に向かい、そこから九頭竜湖を通り、岐阜県の美濃白鳥に抜けるコースである。所要時間は四時間半位になるが、一般道が長いので高速料金は半分程度になり、約3000円安くなる。
このルートの場合、約130Km、2時間半程度一般道を走ることになる。距離の割りに早いのは、山道で信号がほとんどなく、60Km/h程度で走り続けられるからである。山道といっても2車線の道路なので非常に走りやすい。急なカーブも少ない。しかし、山道は山道である。荷物を積んだトラックには勾配は厳しいし、制限速度で走れない車も時々いる。見通しが利きにくいカーブもあるので注意は要る。
この日、何箇所かで工事が行われ、片側交互通行になっていた。このときも係員の指示で停止したのだが、特別急ブレーキでもなく、余裕を持って止まった。少なくとも私は・・・。でも、後ろの車にはそうではなかったようだ。停止した直後、運転者が降りて服とシートを拭いていた。どうやら飲み物をこぼしてしまったようだ。繰り返すが、決して急なブレーキでも何でもなかった。この程度のことは山道である以上、予想できることである。そして、車間距離も決して短くは無かった。この程度の運転で飲み物をこぼすのなら、日常いくらでもありうること、と思ってしまった。車内での飲食、特に山道ではやはり避けたほうがよさそうである
2008/4/20 観光バスの号車番号、先頭は?
私の子供の頃、遠足は年に2回、春と秋にあった。どちらもバスで出かけるものであった。中学も年に2回だったけど、こちらは春のみバスで、秋は徒歩での遠足だった。だけどどちらも年に2回、遠足があった。遠足は年に2回。私はこれが普通だと思っていたけど、どうやら年1回のところが多いらしい、と最近になって分かった。
小学校の遠足、私のときは2学年が同じ場所に行った。1年と2年、3年と4年、そして5年と6年が一緒になって回った。それほど大きな学校ではなく、1学年が90人程度以下だから、その方が効率が良かったのだろう。そして、行きはクラス単位だったけど、最後にバスに乗るときは行き先別になった。私の小学校、小さな小学校が4校くらい統合されて出来たもので、校区は広い。このために最後は家の近くになるように行き先別に分かれるのである。
さてバスの号車番号である。小学校のときは1学年90人弱だったので、2学年では大型バス3台程度になる。3台が一緒に回るので区別するために号車番号が1,2,3と付けられていた。これは普通のことであるが、さて、どれに乗りたいか? これは子供のこと、当然? 先頭のバスである。理由は単純。なんでも最初が良い、ということである。先頭のバスは当然、最初に着く。それだけのことである。最初に着いても見学を始めるのは最後のバスが着いてからのこと。だから最初に着いたところで待たせられるだけのこと。別に何のメリットもない。だけど、何事も1番、いかにも子供のことである。
さて、バスは1~3号車。この中で先頭を走るのは何号車? 私の子供の頃住んでいた富山県西部では、3号車が先頭だった。バスが1号車になって喜んでいても実は最後のバスだった、と残念な思いを何度もした。そして中学校のときの修学旅行、行き先は関西地区だった。私のクラスは1組だったので、このときはクラス別のバスになり、単純に1号車になったのだが、このときもやはり最後を走った。
何台かのバスが走るとき、1号車は最後尾になる。私には普通だったけど、関東では1号車が先頭、と後で知った。そのほかの場所では? 今日名古屋地区の高速道路で、名鉄の一連のバスを追い越したが、1号車が先頭だったので、名古屋地区では関東同様、1号車が先頭のようだ。最終号車が先頭、というのは関西が中心らしい。関東と関西、いろいろと違うこともある、ということは少なくない。1号車が先頭か最後か? どうでもよいことだけど、関東と関西とで違う、というのもどこか面白い。
最近、金沢へは高速バスで行くことが多い。これもお客が多ければ2台になる。私の場合、1号車になることが多いが、この場合は行きも帰りも1号車が先頭になる。金沢発だから2号車が先頭、なんてことはない。高速バスの場合、原則は2号車が1号車を追い越すことはない。遠足と違って高速バスは着いてしまえば降りられるのだから、先頭のほうが有難い。でも・・・2号車は1号車よりお客が少ないことが多い。少なければ隣が空席など、空いている席を広く使える可能性が高くなる。それに、2号車は臨時のバスなので設備が良いことも少なくない。ちょっとでも早く着く方がよいか、ゆったり出来る方がよいか? でも、やはり早く着く方が有難い。理由は違うが・・・1号車が良いのは子供のときと同じである。
さて、皆さんの県では、1号車が先頭ですか?
2008/4/6 伊那の博物館訪問
伊那付近の博物館に行きたいと思った。
伊那市、ここは刈谷から日帰り圏内にある。博物館訪問の際、まず方面を決め、核となる訪問地を選び、その付近の博物館などを調べ、ルートを決める。いつも一日では回りきれない程度の博物館などカーナビに入力する。以前にも書いたが、私のカーナビはノートPCを利用したものなので、事前にルートを決めるには好都合である。自宅で事前にルートを検討し、入力するにはとても便利である。
さて、今回の場合、核となるのは伊那市である。このあたりでは大きな市である。飯田市も大きいが、ここの博物館はほぼ見学している。伊那市の博物館だけでは時間をもてあますので、その周辺の駒ヶ根市や中川村などの美術館をリストアップし、飯田市に残っている資料館も加えた。これでほぼ、訪問の計画は決まった。しかし・・・ちょっと物足りない。実は、今回の博物館訪問、目玉となるようなところはない。この付近に県立クラスの博物館はないし、個人的な好みの展示のありそうな、たとえば科学系の博物館もない。ただ数を増やすだけの、落穂拾い的な訪問も場合によっては仕方ないが、それはやはり避けたい。同じ博物館を回るなら、気持ちよく回りたいものである。しかし・・・実際に行くと大きな誤算だった。最初に行った竹田扇之助記念国際糸操り人形館。これは予想以上だった。人形に関する伝統芸能は各地に多数あるが、糸操り人形はあまりない。しかし、紹介のビデオを見、実際の人形を見ているとその芸術性に驚いた。実に美しい。他の伝統芸能である人形とは全く違う。これは、人形の出来のよさも理由の一つだろう。おもわず人形に関する書籍を買ってしまった。(博物館の書籍、際限なく買っていては遠征費用がなくなるので、興味深い博物館に限定している。)
竹田扇之助記念国際糸操り人形館に満足して伊那方面に車を走らせていると、道路わきに資料館の案内板があった。高森町の資料館で、事前にチェックしていなかった資料館である。こういう資料館・・・期待はずれのことが多いが、飛び地的に残っても面倒なので、すぐに方向を変え、資料館に向かう。しかし、思いのほか充実してた。まだあまり知られていない、日本最古の貨幣といわれる富本銭に関する展示もあったし、地元に関する充実した展示があった。そして、国学に関する展示もある。非常に良い資料館であった。ここで所在の確認できた、同じ町にある蘭の植物園にも思わず行ってしまった。
次に行ったのがアンフォルメル中川村美術館。ここは、実はおまけで見つけたような美術館であった。インターネットで博物館を検索したとき、地図で場所を確かめたとき、偶然地図で見つけたのである。だけど・・・ここも見事であった。始めて知った”アンフォルメル”なる単語。これは、フランスを中心に1950年代に展開された抽象絵画の動向を指す。ここで展示されているのはその流れを組んだ美術館所蔵の絵画である。実は今までなじみの無かった”アンフォルメル”。今までに見ていた絵の中に既にあったこと。これも美術館のビデオを見て再認識した。展示の絵画も興味深かったが、それ以上に美術館の建物がすばらしい。美術館に隣接して”別荘”も作られているが、これもまた個性的ですばらしい建物だった。玄関を兼ねたようなリビングの周囲に台所と部屋を2つ、細長い廊下の先の和室。これらを放射状に配している。ちゃんと風呂とトイレもある。高い天井に、でこぼこした外観。無駄も多いが、別荘としても魅力がある。そして、ここからの景色も良く、何日もここで過ごしたい、と思うほどの建物だった。
そして、美術館の人と話していると、いろいろと興味深いことも聞けた。魅力ある美術館なのに訪問者は一日あたり数人とか。私の車、スカイラインにも詳しく、会話も楽しかった。このまま日暮れまで、可能なら明日も居たい、そんな気持ちになってしまった。去りがたいと感じる美術館。久しぶりだった。私の直前にいた人も興味深そうに見学していた。
これほどの美術館なのに、なせ一日に数人? その理由の一つは場所だろう。町から離れているし、幹線道路や駅からも遠い。しかし、美術館はここにあるからこそ価値があると思う。遠い山々を借景にし、緑多い山の中にあるからこそ建物である。同じものが街中にあったのでは価値がなくなる。
魅力ある資料館や美術館、もちろん数多くある。しかし、一日にいくつもあるなんて、ほとんどありえない。初めてのことである。”地味な訪問になるかな?”なんて思いは吹っ飛んでしまった。博物館にはビデオなど映像による展示は少なくないが、今日見たところはどれもビデオなども含めてゆっくりと見たい、と思うところばかりであった。”枝”のはずの資料館に時間が取られ、核である伊那市までたどり着くのがやっとだった。そして・・・伊那市の美術展示も天体写真を展示していて、撮影した人と話しこんでしまった。
最後の最後まで充実した博物館訪問・・・。この理由の一つには、飯田や伊那の魅力もあるのかもしれない。戦国時代は武田氏や織田氏が行き来したところでもある。ちょっと地味だけど、重要な場所、ということなのだろう。そして、雪を被ったアルプスの山々。これもまた、魅力を増しているのだろう・・・。去りがたい気持ちになってしまった。
さて・・・伊那市の博物館、改めて行かねば・・・。
2008/3/20 本物以上?
写真の、このお弁当、どうみてもほんものとしか思えない。
この一文で食品サンプルの写真、とお分かりいただけると思う。飲食店の店先に並んでいるあれ、である。上の写真では透明な蓋が付いているし、Webの低解像度の写真では全く分からない。次に蓋を外して拡大した写真を載せるが、単独で見た場合はもちろん、本物と並べても区別はつきにくいと思う。というより、本物よりおいしく見えてしまう。こう思うのは素人の私だけではないようで、サンプルを注文した店の人が、”(本物でも)なかなかこうはうまくできない”といった人もいるそうだ。このお弁当、食品サンプルを製造している会社の、展示場で買ったものである。売っている全ての商品には、ストラップになっているものも含めて”たべられません”のシールが貼ってある。本当のところ、これがないと区別はつかないものも少なくない。唯一、匂いを除いては。
食品サンプル、以前は蝋を使ったものがほとんどだったそうだが、今はプラスチックが多いそうだ。蝋の場合、熱で溶けてしまうし、ほこりが付いてしまうと洗いにくかったそうだ。その点、プラスチックなら水洗いもできる。扱いやすいだろう。
さて、値段である。写真のお弁当、格安で1500円であった。他にもいろいろあり、スパゲッティやハンバーグ、とんかつやてんぷらなども売っていた。スパゲッティは2000円。良く見るフォークが立っているものは2500円(3000円だったかな?)であった。格安といいながら高いのでは? と思われそうだけど、痛みにくい材料で本物そっくりに作らなくてはいけないので大変な手間になるそうだ。たとえば写真のウインナー、きれいに焼き色がついているが、これは手彩色になる。ゆで卵など、黄身の表面がざらざらしているし細かなひび割れも作ってある。どうやって作ったかわからないが、単純に型にプラスチックを流し込んだとは思えない。手作業などで手間がかかるなら高いのも当然だろう。
展示場で売っているサンプル、不揃いなどもあって(説明があったのだが、細かな理由は忘れた・・・)安いけれど、実際に店頭で使っているものはもっと高い。定食一食分では通常は数千円以上になるそうだ。実際に飲食店の店先に並べるとすると、店の料理と同じものが載っていないといけないし、大きさも同じ(実際は本物より大きいことも少なくないが・・・)でなくてはいけない。どうしても高くなるだろう。
さて、これを買ったのは岐阜県であるが、東京や大阪などでも売っているそうだ。かっぱ橋などの飲食店向けの専門店街などに扱っている店がある。もちろんこれは飲食店向けであるが、一般の人でも買ってゆく人も少なくないそうだ。外国で日本食を紹介するのに使う教育的な目的も中にはあるそうだけど、やはりお土産が中心だそうで、手軽に買える(つまり安い)お寿司などが売れているとか。お寿司であるが、高級品はプラスチックのご飯、これは一粒ひとつぶ、ばらばらになっているものを接着剤を混ぜて実際に握って作るのだそうだ。
サンプル、本物よりも高いものばかりであるが、中には非常に高い食材もあった。カニである。たとえば越前ガニ。産地で比較的安いところでもちょっと大きいと数千円になる。大きなものは1万円以上である。そして、サンプルにもカニがあった。一匹丸ごとで1万円。やはり高い・・・。でも、この大きさなら本物より安いかもしれない。
2008/2/25 男性とブラジャー
新聞記事(日曜版)で、男性でブラジャーを使う人が増えてきている、との記事を読んだ。
男性のブラジャー、なんだか危なそうな感じもあるが、決して女装趣味などではなく、正当な使い方だそうだ。効能として、”気分が落ち着く”、”気が引き締まる”、といったことがあるそうだ。記事を書いた記者も体験してみたそうで、効能はあるものの慣れないためか、時間がたつとちょっと痒くなったりしたそうだ。
ところでブラを使うとして、使っていることが他の人に分からないか? 人に気づかれると女装趣味みたいで少々恥ずかしい。記事では”分からない”と書いてあった。たしかにスーツを着ていると分からないだろうけど、実際にはどうだろうか? 会社内では上着を着ないことも多い。そうなると、シャツ越しに下着が見えてしまうこともある。そうなると分かってしまうのでは・・・なんて思ってしまう。
だけど、男性でもブラを使うと良いこともあるそうだ。陸上競技などでは乳首がこすれて痛めることもあるとか・・・。これを防ぐために男性用のスポーツ用のブラもあるらしい。
ところで、男性の場合、サイズは? 女性と違うからぺったんこ、のでよい? しかし、中年になると・・・でてくるのはおなかだけではない。ということで、Aでは足りず、その上のB、Cになってしまう人もいるか・・・。
2008/2/19 電気式髭剃り
私は普段、電気式の髭剃りを使っている。
これはかなり前からなのだが、今使っているものは2年ほど前に買い換えた。以前使っていたもののバッテリがだめになってしまったのが理由である。値段は約8千円。電気式髭剃り、もっと高い2~3万円のものも多数出ているけど、これらは自動洗浄などの機能が付いているから。髭を剃ることだけ言えば、8千円程度のものでは変わりはない。掃除、特別面倒、というほどでもないのでこれで十分だと思う。
電気式髭剃り、非常に良くなって良く剃れるが、それでも細い髭や長く伸びた髭はまだ苦手である。こういう毛が残るともっと剃りにくくなり、更に残りやすくなってしまう。こういうとき、安全カミソリをつかったりする。これはとても良く剃れる。私の場合、月に1~2回程度は安全カミソリを使ったりしていた。ちょっと手間はかかるが、仕上がりはやはり安全カミソリの方が上である。
さて、電気式髭剃り、利点は手軽にそれることだろう。安全カミソリのように服を濡らす心配もない。欠点といえば大きくて重いことだろう。普段は気にならないが、旅行に持ってゆくとなると、邪魔になる。ホテルには使い捨ての安全カミソリがある? だけど、私は肌が柔らかくで髭が濃いため、使い捨ての剃刀は肌に合わないことが多い。とても痛くて剃れない。ということで、旅行には軽い安全剃刀を持参することが多い。
では金沢の自宅では? 実は今までの古いものを使っていた。バッテリがだめになったとはいえ、コンセントから電気を取りながらなら使える。刃も替えてあったので十分剃れた。だけど、・・・外刃をぶつけてしまい、穴があいてしまった。電気式の髭剃り、外刃の穴に入った髭を内刃で刈るので、大きな穴(といっても爪先ほど)があると肌を傷つけてしまう。外刃だけ買い換えてもよいが、古い型なので売っていない。そこで安いのをひとつ買うことにした。
丁度刈谷で使っている電気式髭剃りの刃が交換時期なので合わせて買う。髭剃り本体の価格が8千円だったのに替刃一式で5千円。ずいぶんと高く感じるが、これはプリンタのインクが高いのと同じこと・・・。仕方がない、と思って購入する。で、金沢で使うためのものである。安いのは2千円台であった。しかし、回転刃だと髭が濃い人には力不足になる。往復刃の旅行用が3千円だったのでこれを選んだ。普段用の替刃よりやすいが、やはり安いだけの理由はある。充電池が小さいので8回程度しか使えないと言う。そして、コードがなくてコンセントに直接差し込むので充電しながらつかえない。その充電には8時間かかる。剃り味も落ちて、細く長い髭は今まで以上に苦手。でも、値段を考えれば妥当だと思う。
しかし・・・金沢に戻ったとき、出かけることが少ないので今まで以上に不精になる。髭剃りなど、土曜日はさぼって日曜の午後、刈谷に戻るときになってあわてて剃る始末。伸びた太い髭、力不足の旅行用髭剃りでは厳しかった。時間が普段の3倍位で剃るのもちょっと痛い。
ところで、土曜の朝、まじめに髭を剃っていればいつもと同じ時間で剃れたはず・・・。時間は合計2回分。サボったために余計時間がかかって痛い思いをして・・・。
でも、つい怠けてしまうのが休日の朝である。
2008/2/18 電車、交直流切り替え
電車、一見同じに見えるけど、その上の架線に流れている電気、大きく分けて2種類ある。交流と直流である。新幹線は交流。それ以外の在来線は直流が多いが、北海道、東北、九州などでは交流が使われている。首都圏や中部、近畿などの電車はほとんどが直流である。交流と直流、どちらにもメリットはあるが、電車の本数が多くなると直流の利点が大きくなる。多くの電車は直流専用で、最近は交流専用の電車も多くなってきている。両方走れる電車ももちろんある。ただ、機器が多くなってその分高価になるため、特急など長距離の電車など一部に限られている。
金沢などを走る北陸本線、実は交流電化である。北陸本線は、その前後が全て直流なので、ここだけ交流電化で孤立してしまっている。同じ交流電化でも、九州などは九州内で走る電車がほとんどなので交流であることの不便さは少ない。だけど、北陸本線では、京都や大阪、名古屋、あるいは東京方面の上越新幹線駅など、長距離電車は全て行き先が直流電化になる。だから、北陸本線の特急には交流と直流、どちらでも走ることのできる電車が使われている。
では、交流と直流の境目は? これは、今は敦賀駅付近と糸魚川駅付近にある。その部分を走るとき、電源切り替えのために電車は電源を切り、モーターを止め、それまでの勢いで走り抜けている。電源が切り替わってから動き始める。この間、車内では空調や照明が消えていた。だから、夜走るときは車内が非常灯のみになり、薄暗くなるので良くわかった。急に暗くなるので、ここを走るときは車内放送であらかじめ案内があるし、何度も乗っている人が多いから落ち着いたものだけど、時々”停電?”なんて声も聞こえてきたりした。だけど、今の電車、照明が消えなくなっている。だから、電源切り替えがあったことなど気がつかない。
さて、先日、雪の中を電車で名古屋に向かっていたとき、久しぶりに照明が消えた。乗っていた電車、新しい電車なので普段は照明が消えない。だけど、雪のために駅が混んでいたから? 直前でスピードが落ちたのでこの切り替え区間を走る時間が長くなったためだろうか? 久しぶりの消灯であり、ちょっと驚くと同時に懐かしく思えた。
そういえば、東京の地下鉄、ここも銀座線などは駅に着く直前照明が消えることがあった。これは、レール脇の第三軌条電気を取っていて、駅ではホームから離れた側に第三軌条を移したりするためである。地下鉄に乗っていると、先頭車の照明が消え、点灯したと思うと次の車両が消え・・・と言う感じで見えたのを思い出した。今の地下鉄、もちろん消灯はしない。これも電源が切れるのは短時間なので多少のバッテリなどがあれば十分なのだろう。これもまた、懐かしい思い出である。
2008/2/17 眼鏡
先日の凧揚げで眼鏡のレンズを傷つけてしまった。レンズの中央部に2cm少々の傷。全くつかえないわけではないが、目立つ傷である。それに、目の調度前になる。これではちょっと使いにくい。レンズだけ交換しても良いのだが、長年の酷使でフレーム自体、以前から少し歪んでいたのでこの機会にフレームごと交換することにした。
さて、どこで買うか? まずは値段だけ確認しやすいショッピングセンターの眼鏡店に行ってみた。フレームの値段、1万円前後でそれほど高くはないのだが、今流行のもの? レンズが小さいものばかりだった。眼鏡、やはりレンズの大きな、視界の広いものが欲しいと思う。喧嘩凧を揚げるには上空はもちろん、地上の様子も細かく見えないと困る。それに、映画も私は前の方で視界一杯で楽しみたい。そうなると、やはりレンズが大きいものが欲しい。そう思って別の店に行ってみた。
2軒目、ここもレンズの小さな眼鏡が中心だったが、それでも普通の大きさのフレームも置いてあった。値段、フレームが2万円弱、レンズは乱視の入ったほどほどに高屈折の非球面レンズも2万円弱。もっと安い店はあると思うが、店員さんの対応も良かったのでここで買うことにした。レンズの加工などもまあまあであった。この店、偶然だけど今までの眼鏡を買った店と同じチェーン店だった。
眼鏡、以前より安くなったな、と感じた。別の店とはいえ同じチェーン店なのだから、値段の比較はしやすいと思うが、今までより良い(高いはずの)レンズを使っても価格は安かった。フレームも以前の価格帯より下がっていると思う。でも、材質、以前はチタンや厚い金メッキなど高価な材料を使っているものが多かったが最近は減ったようだ。値段が下がっているけど、原価も落としているな、と感じる。
そういえば眼鏡のレンズ、これは大きさによって価格が違ってくる。フレームが大きくなれば当然、大きな(高価な)レンズが必要になる。そして厚み。レンズの度が強くなると厚みも増す。特に数の多い近視用のレンズでは縁が厚くなる。これを防ぐ高屈折のレンズがあるが、当然(?)高くなる。だけど、度の強いレンズもレンズ自体が小さくなると近視用では縁の厚みを薄くできる。つまり、高価な高屈折レンズを使わなくても良いことになる。
さて、最近は○万円均一など、安い眼鏡店もでてきた。大量販売などで利益を確保しているのだと思う。でもふと思ったこと・・・。レンズの小さなめがねであれば、それだけ原価が安くなるのでは? つまり、均一料金であれば安いレンズで済ませられればそれだけ利益が大きくなる。レンズの小さな眼鏡、より安く作ることができるわけで、こういう眼鏡をはやらせたのは低価格眼鏡店では? なんてつまらないことを考えてしまった・・・。
2008/2/10 大雪の後の凧あげ大会
今日は一宮での凧揚げ大会。天気予報は晴れ。申し分ないのだが・・・気がかりは昨日の雪。昨日、名古屋は2冬ぶりの大雪で、15時頃に13cmまで雪が積もった。私の住む刈谷も、8cm位まで積もっている。その後、雨に変って雪が解け始めているのだが、朝になってもまだ雪は残っている。窓から見ると車は凍っているし、駐車場も雪が氷になっているのが見える。私の車、タイヤは夏タイヤのままである。雪道の経験があるとはいえ、夏タイヤは凍結路では無力なので、とても走ることはできない。Webでみると、名古屋の都市高速は閉鎖、東名/名神も速度規制がかかっている。東海北陸道、中央高速や伊勢湾岸道路も名古屋に近いところは閉鎖である。アメダスでも、名古屋の積雪は9cmで横ばい・・・。これでは危ない。凧揚げ会場に9時に着けるように早起きしたが、これでは出かけられない。ちょっと路面の回復を待つことにした。
8時半、駐車場は変らないものの車の表面の氷は解けてきている。名古屋の都市高速は相変わらず閉鎖されているが、気温は確実に上昇してきているようだ。家の前の道路は雪が残るものの交通量がやや多い道は雪が残っていない。これなら大丈夫? 出かけることにした。
出かけてみると、意外なほど雪が少ない。これならもうちょっと早くても良かったかな? なんて思う。名古屋高速が使えないので東名を回ることにしたが、途中の有料道路は閉鎖・・・。地図を頼りに迂回する。途中、伊勢湾岸道のインターを通る。ここに入ると早いのだが、残念ながらまだ閉鎖。予定通り東名のインターに向かう。
東名高速、規制がかかっているのは分かっている。てっきり50Km/hだと思っていたのだが、実際は80Km/hだった。これなら影響は少ない。順調に進む。会場は東海北陸道が最寄なのだが、相変わらず閉鎖のまま。予定通り、一宮ICで降りる。
会場は雪が残っているものの、凧揚げは十分楽しむことはできた。
さて、帰りである。気温は高くなってきているし、日差しもある。もう名古屋高速も通行可能になっただろう・・・と思ったのだが、まだ閉鎖。ラジオで聞くと、伊勢方面の道路も閉鎖のままである。仕方なく一般道を進む。今日は晴れて気温も上がっているのだが、残った雪のための事故が相次いだそうだ。だから閉鎖を続けたのかもしれないが、それにしてもまる一日とはずいぶんと長い・・・。(昼間、一時開通したのかもしれないけど)
高速道路、一般道路が通れるのに、意外なほど簡単に閉鎖になってしまうことがある。でも、これにはわけがある。あたりまえだけど、高速道路はインターチェンジでしか出入りできない。そして、途中で引き返すこともできない。事故があった場合、その後ろに車が溜まってしまう。東名などは路肩が広いが、名古屋高速などは路肩が狭いので、すぐに通行不能になってしまう。一般道路であれば事故があってもその場所が通れなくなるだけで、わき道に迂回することができるが、高速道路ではそれもできない。だから、早めの閉鎖、というのは分かる。でも・・・。夕方まで閉鎖というのは長すぎるような気がする。途中事故でもあったのだろうか?(インターネットなどでは確認できなかったのだが・・・)
2008/2/9 大雪
今日は全国的に雪。名古屋地区も雪になった。午後には積もり、外出もできそうにない状態になった
朝の天気予報では午後に雪になりそう、とのことで所要を済ませたあと資料館を見て早めに戻るつもりだったのだが、行く途中で雪が舞い始めた。降水量で言えばゼロみたいな淡い雪。これ位なら何の影響もない、と思っていたのだが、正午近くになると本式の雪になってきた。予定を切り上げて戻ったのだが、路面にも雪が残り始めた。このまま降り続くと買い物にも出られなくなる? 帰る途中にショッピングセンターに寄り、夕食分まで買い物を済ませた。ショッピングセンターは2箇所あるが、そのうち一つは立体駐車場には外にあるスロープを登らなくてはならないので、スロープが屋内にある方に向かった。みんな考えることは同じ? 昼頃にしてはかなり混んでいた。
買い物が終わった頃には更に積雪量が増えてきた。道路にも雪が残り始めている。このあたりの車、スタッドレスの車はごく一部。普通タイヤではこの雪では危険になってきている。25Km/h程度でゆっくり流れている。安全なところでのブレーキテストでもこのあたりが限界だと思う。なんとか無事に帰ってきた。積雪は4cmになっていた。
積雪4cm、雪国の車なら平気では? そんなことはない。スタッドレスに替えていれば確かにこのくらいは平気である。他の人より慣れている分、危険回避はできるかもしれない。しかし、普通タイヤでは危険である。雪道で安全なこと・・・。それは無理しないことである。
さて、雪の降っているときの注意を・・・。屋外に駐車していると車の屋根などにも雪が積もる。フロントガラスなどの雪は当然、除くことだろう。ボンネットやトランクの雪を下ろす人も多い。でも屋根の雪が残っている車が少なくない。しかし、これは危険である。屋根の雪、走っていると車内の熱で溶けてくる。そうなると、ブレーキをかけたときなどに一気に落ちることがある。その場合、一時的に前が見えなくなってしまう。ボンネットに溜まると視界が塞がれたままになってしまう。むしろ、ボンネットの雪は熱で落ちるし、トランクは後方さえ見えれば多少残っていても害はない。屋根の雪はしっかり下ろしたほうがよい。
あともう一つ。タイヤの後ろに雪の塊がくっつくことがある。気温が高ければ自然に落ちるが、そのまま凍ると硬い氷になってしまう。特にフロントは、ハンドルを切るとタイヤが氷の塊にぶつかる。タイヤにも車にも良くない・・・。
2008/1/10 おでん缶の次?
以前秋葉原で、”おでん缶”が自動販売機で売られていてた。飲み物などの缶よりは太い缶で、名前の通りおでんが入っている。もちろんホットで売られている。自販機で見たことはあるが、私自身は買ったことはない。雑誌などでも紹介され、味のこともかかれていたとおもうが、記憶はない。最初に秋葉原で売られたおでん缶、名古屋の会社だったそうだ。
さて、先日北陸自動車道のサービスエリアの自動販売機を見たところ、ラーメン缶とカレーうどん缶があった。一缶350円。カップラーメンが2つ以上買える、試しに買ってみるにはちょっと高い。買ってみようかな? と思いはしたが、ためらう理由・・・。値段のほかに、麺が伸びでしまうことは無いのかな? ということもあった。もちろん、そんな心配はないのだろうけど、ちょっと気になってしまった。
ラーメン缶、麺はこんにゃく麺だそうだ。数社で製造しているらしい。おでん缶以来の伝統? 秋葉原では少し前から売られていたそうだ。
ラーメンもこんにゃくなら伸びることは無いのかもしれない。あと、カロリーも低いだろう。買ってみたくなったが・・・高速道路のサービスエリアで見ただけでは簡単に買いに行けない。名古屋の秋葉原、大須にはあるかな?
2008/1/9 昭和30年代
最近博物館(資料館)などで昭和30年代に関する展示が増えてきたように思う。展示も単純に昭和30年代の品物を並べるだけではなく、駄菓子屋に食堂など、町並みを再現しているところも少なくない。自動車のような比較的大きなものも含めて展示していたりする。品物やジオラマなどによる従来の展示とはちょっと違うように思う。
さて、私は昭和30年代の町並みなどの記憶はほとんどない。だけど、どこか懐かしく思える。昭和30年代の雰囲気、40年代になってもしばらくは残っていたからだろう。もう少し若い人でも同じように感じるかもしれない。また、私より上の世代の人にとってはもっと懐かしさを感じると思う。現在の子供たちもなぜか熱心に見ていることが多いように感じる。
昭和30年代に関する展示、いつの間にか増えてきた。私が見ただけでも、
北九州市立 いのちのたび博物館、福井県立歴史博物館、北名古屋市歴史民俗資料館(旧師勝町歴史民俗資料館)、三州足助屋敷
などがある。これ以外にも昭和の再現展示がある。これらの展示、どこか似たような感じに思えてしまう。最初は面白く感じたが、ちょっと多いな、なんて感じてしまう。もちろん昭和30年代の展示そのものを否定するつもりは全くない。ただ、たとえば駄菓子屋の店先を再現するのではなく、もっと踏み込んで欲しいな、と思う。また、地域性を意識した展示であっても良いと思う。たとえば、北九州市立 いのちのたび博物館では、八幡市を想定している。また、未訪問だけど、松戸市の博物館、団地の2DK再現があるそうで、これは是非見に行きたいと思っている。ただ昭和30年代の店先を再現するだけでは・・・と思う。
さて、この種の再現、新横浜のラーメン博物館が最初かな? と思う。ここ、資料館的展示もあるので行ったことはある。古い町並みは面白かったのだが、妙に汚いな、と感じた。もちろん汚れているのではなく、汚れたように作ってあるのである。それ以来の町並み再現も濃い目のグレーを使った、汚れたような色使いになっている。30年代の町並みが今まで残っていれば汚れもあるだろうけど、当時はもっときれいだったのでは? と思ってしまう。当時の新品ももっと混じっていたはずなのだから。
ところで、日本のところどころに古い店が残っている。さすがに駄菓子屋は最近見ていないが、洗面器やたわしなど、身の回りの雑貨を売る店は時々見ている。なんだかここだけ取り残されたような店である。昭和30年代の展示そのもののように思える店である。駄菓子屋なら買っても良いのだけど、洗面器などを買うのはちょっと・・・。
2007/12/24 ガソリン
ガソリン、高くなった・・・と言うのが正直な気持ちである。私がいつも使うガソリンスタンド、セルフではないが、付近のセルフ並みの値段で給油できる。大規模のショッピングセンターの近くにあることもあり、いつも混んでいて、休日などは少し待たなくてはいけないくらい繁盛している。だからこそ、セルフ並みの安さで売れるのだと思う。客数が多ければ、セルフよりも素早く処理できる非セルフの方が効率が良いのかもしれない。
ガソリン、これは安いから、と言って遠くまで入れに行ってはいけないと思っている。たとえば、少々遠いけれど3円/L安い店があったとする。普通の車では、1回の給油量は多くても50L程度だろう。50L給油すれば50L×3円/Lで、150円安くなる。しかし、150円というのはおおよそガソリン1L分である。その店が、もし5Km以上遠ければ、往復のガソリン代で差額は飛んでしまう。6円差でも片道10Km以上なら、差額は消えてしまうことになる。片道10Kmというと長いように思えるが、意外とそうでもない。実は、金沢の郊外に安いガソリンスタンドがあり、列が出るくらい繁盛しているけど、ここは郊外だから街中から遠い。多分、往復のガソリン代で差額は消えてしまう人が多いと思う。
さて、私がいつも使う店、家からは片道5Km程度ある。最寄、と言う意味では1Km程度の所に2軒あるのだが、少々高く、差額が5円/L以上なので、やや遠くにある安いスタンドを使っている。また、ショッピングセンターで買い物ついでに給油、と言うことが多い。これもあって、ガソリン代に関しては安く済ませていることになる。
このガソリンスタンド、値段が安い上に、25L以上の給油でティッシュペーパー1箱がもらえる。私の場合、月に2~3回給油している(1回の給油料は少ない。他の地区の方が高いので、遠出前に給油するので・・・ので、ティッシュペーパーが2~3箱貯まる。ティッシュペーパー、さすがに一人では月に1箱は使わない。で、余ったティッシュペーパー、金沢の家に持ち帰ったりしていた位である。
しかし・・・先日給油したとき、ティッシュペーパーサービスは無くなってしまった。それでも他の店より安いのでこれからも行くと思うけど・・・在庫が切れたらティッシュペーパーを買わなくてはいけないのか・・・なんて思ってしまった。(引越しの際に用意した5箱が手付かずだから1年は持つのだけど・・・)
ティッシュペーパーサービスの廃止・・・やはり、原油価格の値上げのためだろうな・・・。
2007/12/18 500円玉貯金
500円玉貯金、やっている人は結構いるらしい。実は私もやっている。
500円玉貯金、やり方は人それぞれだと思うが、私の場合、夜に家計簿をつける際に、財布に500円玉が残っていたらそれを貯金する、という方法である。ただ、このあたりはそのときの状況にもよる。お金が少ないときは見送るときもある。2枚残っていたら、1枚だけ、ということもある。まあ、無理しないで抜き取っている、という感じである。
どのくらい貯まるか、というとこれはばらつきはあるが、多いときには月に5000円近く貯まる。それだけお金が減っているわけだけど、”使ってしまった”という感覚になるからだろうか? 貯金した、という感覚がないままにお金が貯まっていて、得をしたような気分になる。結構貯まったな、というのが正直な気持ちである。
さて、500円玉貯金の場合、貯まった500円玉をどうするか?
実は、私の場合、500円玉は貯まっていないのである。それはなぜ? 500円玉が2枚貯まったところで千円札に替えてしまうのである。財布から千円札を抜き、代わりに500円玉を2枚戻す。千札が貯まれば5千円、1万円に替えてゆく。だから、大量の500円玉が貯まることはない。
これはなかなか良い方法だな、と自画自賛している。ただ・・・うっかりすると、両替した500円玉がそのまま財布に残ってしまうこともある。その場合・・・更に貯金が増えてゆく・・・?
2007/12/6 孫
子供の無邪気な姿、これは見ていて気持ちの良いものである。しかし、それは騒いでもかまわないような場所、たとえば公園のようなところでの話しである。そうでない公共の場所であれば、子供の無邪気な声も騒音になる。
さて、先日、電車に乗ったときのことである。電車は程よく混んでいて、座席がほぼ埋まり、少し立っている人もいた。その電車の座席に子供をつれた人たちがいた。就学前の子供たち2人である。座席に立ち、それなりに大きめの声で話している。大声ではないにしても、騒がしいと感じる程度である。満員ではないにしても立っている人がいるし、仕事帰りの人もいる電車の中。あまり気持ちの良いものではない。しかし・・・
”こういう元気な子供を見てると、心が和むねぇ、みんなかわいいかわいいと思ってるよ”
そう思うのは、祖母であるあなただけだと思う。しつけの不十分な子供、うるさいだけである。
2007/12/5 美術館にて
私の趣味、博物館めぐり、といっているが、もちろん美術館も含めている。絵画や彫刻なども好きで、気に入った絵などがあるとつい見入ってしまう。版画ではあるが、絵は何枚も所有している。
さて、先日岐阜の美術館に行った。この日、企画展でナポレオン展が開かれていた。ナポレオン、英雄とされる一方、戦争や侵略のイメージもあり、必ずしも良いイメージだけではない。しかし、エジプト遠征のときには学者や芸術家の調査団も同行させるなど、学問の振興、芸術の振興にも力を入れているそうだ。それだけでも好感を持てる。
ナポレオン展、ナポレオンの知名度は抜群であり、さすがに多くの人が見学に来ていた。私の場合、ナポレオン展が目当てではなかったのだが、やはり見たい。少々高いが、迷わず見学した。ナポレオンの肖像もよかったが、貴婦人像も良かった、特にマリーアントワネットの肖像画、その美しさに惹かれてしまった。
美術館、見学者が多いと絵などの前はどうしても列のようになってしまう。これは仕方ないことである。だけど、気になったのは、絵を見る人の距離である。皆さん、非常に近くで見ておられる。絵の前から1mも離れていない。小さな作品ならそれでも良いと思うが、縦長の高さが2mを超えるような大きな絵でもこの距離である。私は、少なくとも絵の対角線の長さは離れてみたいと思う。高さが3mであれば約4mになる。実は、これでも足りない、と言う人も少なくない。ある画家とお話したとき、対角線の長さの2倍、絵によっては3倍と話してくれた。3倍なら12m。これだけの距離を取るのは、美術館でも簡単ではない。大きな展示室ならばよいが、細長い部屋だと、反対の絵のすぐ前まで行っても10mもないことがよくある。大きな作品なら、とても距離が足りない、となる。
しかし・・・高さ3mの絵を1mで見る。ちょっと近すぎでは? と思う。私も細かな部分や描画方法を見たくて近づくこともある。でも、近くだけで見る、ということはない。3mの絵を1mの距離で見る。これは、たとえばA4の紙を10cmの距離で見ることに相当する。また、17インチのディスプレイを15cm程度で見ることに近い。とても全体が見えないと思う。絵を見るとき・・・一度、是非距離をとって見て欲しいと思う。絵の感じもずいぶんと違ってくる。
さて、絵への距離を取っていると、こういう混雑した展示会ではどうしても前を横切る人も出てくる。これはまあ、仕方ないと思う。でも・・・見てる目の前に立ち止まるのは勘弁して欲しい、と思う。私も真正面は少しはずしているので、正面に立てれても邪魔にはならないのだから・・・。ところで今回の展示、宝飾品の展示もあった。さすがにそこの混雑は凄かった・・・
2007/12/1 列車、人身事故
この日、朝暗いうちから出かけた。久しぶりに列車での博物館巡りである。使った切符は青空フリーパス。これは名古屋地区を中心にした広い範囲で使えるフリー切符である。2500円で発売されている。東海道線なら豊橋付近から米原まで。鳥羽や下呂など、かなり広い範囲で使える。しかも、特急券を買えば特急列車にも乗れる。(新幹線は使えない) 端から端に近そうな、飯田から紀伊長島までだと、普通の乗車券なら片道で6790円なのだが、それが2500円なのだから片道だけでも十分割安になる。それに、フリー区間にこだわらなければ使い道は広い。たとえば私の最寄駅である刈谷から京都に行く場合、普通に乗車券を買うと2940円である。往復で5880円だが、この切符を使って米原ー京都を別に払うと往復で4720円になる。約1000円安くなる。なかなか便利な切符であるが、欠点はフリー区間内の駅などでしか買えないこと。区間外からだと途中で一度降りて買わなくてはいけない。そして、土曜休日しか使えない。だから、平日の出張などで使うことはできない。それでも特急列車が使えることはありがたい。
さて、タイトルの人身事故である。名古屋駅を出る列車に乗ったのだが、少し進んだ所で停車信号に引っかかった。なぜ? と思っていると放送があり、この先で人と列車が接触した事故があったと・・・。その時刻、ほんの数分前である。人身事故となると、1時間は動かないだろう。幸い座っているのでそのまま覚悟を決めて読書を続ける。そのとき読んでいた本、皮肉にも”定刻発車”。鉄道が時刻表どおりに運転されることを書いた本である。先頭車両にいたので、まさにこの本に書かれているとおり、運転再開に伴う指令が列車無線で伝達されているのが聞こえてきた。
電車、約1時間後に運転を再開した。事故のあったのが反対方向の電車だったので早めの再開だった。私の乗った電車、多分運転再開後の最初の電車だった。現場に近づくと、駅を通り過ぎて止まっている電車が見えた。これが事故のあった電車なのだろう。その先で待避線に入ったのだが、まだ事故処理の最中だった。警察の人も含め、10人くらい見えた。ホーム越しなので陰になってそれ以上は見えない。(見えたらそれはそれで怖いが)
そして・・・ホームの上に赤い運動靴が並べられ、そのすぐそばにリュックのような赤いかばんが置いてあった。ホームの端のところである。これ、事故にあった人のものなのだろうか・・・。初めからここにあったのなら、事故前に靴を脱いでいた? とすれば、覚悟の自殺かもしれない。建物の影になってちょっと暗いところにあった靴。目に焼きついたように感じてしまった。
この日、数箇所で鉄道の人身事故があった。自殺らしい事故もあるようだ。いろいろな事情があってのことなのだろうけど・・・やはり思いとどまって欲しい。たった一度の人生なのだから・・・。
2007/11/29 単身赴任の切符手配
11月の連休、金沢に戻った。戻ることはほぼ決まっていたのだが、仕事の予定がはっきりしていなかったこともあり、乗車券の手配がちょっと遅れてしまった。高速バスはかろうじて行きだけは抑えたものの帰りは朝早い便以外は満席だった。その行きの便も予定が変わってキャンセルし、その後でJRに特急券を買いに行くとこれまた予約が取りにくい状態だった。3連休で、しかも紅葉の時期。そして、カニの季節である。混んでいるのは仕方がない、ともいえる。
切符を買いに行ったのは最寄り駅のJR系の旅行会社である。駅の窓口でも良いのだけど、ガラス板越しの窓口よりはカウンター式の方がいろいろと伝えやすいので、空いていれば旅行会社の方を使うことが多い。もっとも、混んでいると面倒な切符の人が多かったり、切符の知識の少ない人が多いなど、旅行会社の方が時間がかかることが多いので、そのときはJRの窓口にゆく。
さて、この日の切符、ちょっと面倒であった。というのは、普通席が空いていれば往復の割引切符を使う。だけど、グリーンしか空いていないなら、割引切符は使えないので、普通の切符になる。だからまず空きを確認してそのあとで切符を決める、ということになる。指定席、思ったとおり、帰りは満席。かろうじてグリーンが数席空いている列車が1本あった。ということで、割引ではなく普通の切符となった。係りの人も”もうちょっと早いと取りやすいのだけどねえ・・・”などといってくれたが、これは仕方ない。
指定の手配後、支払いはクレジットカードとなったのだが、そのとき、
”単身赴任ですか? 私も経験がありますが大変ですね・・・”
と。クレジットカードの不正防止のため、電話番号などが表示されるのだろうか? 厳密に言えば問題ある発言かもしれないが、ちょっと暖かさを感じた。
連休の列車・・・予想以上に混雑していた。帰りの列車、富山発の特急、しらさぎに乗ったのだが、金沢着の時点で7割以上自由席が塞がっていた。列は長く、とても座りきれそうにない。しばらくして、車内放送で、指定席のデッキに立つように案内があった。そこもあふれ気味らしく、グリーン車に紛れ込んだ人もいた。当然、車掌さんに丁重に戻されたが・・・。
そして、乗り継ぎの新幹線。これも同じくらいの混雑だった。自由席の私は乗り切れず、指定席のデッキに立った。さきほどのグリーン車とは天と地の差? 乗った電車は名古屋行きだったけど、グリーン料金が高くなるので新幹線に乗り換えた。短時間だから立っても良い、と思って自由席にしたのだけど、やはり厳しい。そのままグリーンに、せめて新幹線も指定にしておけばよかった、と思った。
2007/11/29 名鉄とJR
先日、豊橋から名古屋に向かった。この区間、交通手段としては3つある。
・新幹線
・東海道線(JR)
・名鉄
一番早いのはもちろん新幹線。こだまなら27分で着く。料金は2230円。当然、一番高い。次に早いのはJRの在来線。新快速などであれば47分位でつく。1280円。3番目は名鉄。快速特急であれば52分位になる。1080円だけど指定席もあり、こちらは+350円で1430円。
さて、どれを選ぶか? 急ぐならもちろん新幹線? だけど、日中は約30分間隔。快速より本数が少ないので、タイミングによっては他の交通手段と大差ない所要時間になってしまう。ではJRか名鉄か? やや高くて早いJR、やや遅いけど安い名鉄。どちらを選んでも良いと思う。だけど、名鉄には指定席がある。これは特別席でもあり、座席や内装が良い。更に悩むところである。
この日選んだのは名鉄の指定席である。座席がよく、なかなか快適であった。ところでJRの快速。これはほんとに早い。座れないときに運転席(車掌席)近くでスピードメータを見ていたことがあるが、名古屋-刈谷間では、メーターの針はほどんど時速120Kmに張り付いていた。
それ以外の区間ではスピードメータは見ていないのだが、感覚的には同じくらいだと思う。比較的家などの少ない場所に建設したようで、東海道の宿場町から離れていることが多いのだが、それだけに線路も直線が多く、カーブも緩やかである。そして、駅も少ない。それに比べると名鉄は旧東海道に近い場所を走っていて、カーブが多い。スピードも遅く感じる。その割に時間差が少ないのは、名鉄の方が約4Km、距離が短いからである。(70Km程度の距離なので約6%の差)沿線に人の多い名鉄と、長距離輸送むきのJR。意外と共存しているような気もする。但し、乗客数は名古屋駅で比べると名鉄の方が多いらしい。
ところで、名鉄とJRはライバル? 部分的には、たとえば豊橋-名古屋、あるいは名古屋-一宮/岐阜などではそうなるようだけど、実際には自動車がライバル、となるらしい。名鉄もJRも、通勤むきの長椅子の電車は少なく、2人掛けの進行方向むきの座席が多い。特にJRの快速は快適である。(もちろん有料の、名鉄の特別席はそれ以上である)
名古屋市郊外の刈谷や安城、岡崎などからも楽に通勤できる。東京地区とはかなり良い。 自動車がライバルであれば仕方ないのかも・・・。
2007/11/25 名古屋、喫茶店のモーニング
名古屋地区の喫茶店、コーヒーなどにいろいろとおまけがつくことで有名である。たとえば柿の種である。以前、博物館の喫茶店でコーヒーとサンドイッチを頼んだとき、柿の種が出され、”名古屋(地区)だな・・・”と実感したことがあった。そして、豪華なモーニングサービスでも有名である。
コーヒーへのおまけや豪華なモーニングサービス、実は岐阜近辺で始まった、とも言われている。また、名古屋でもたとえば駅前よりは郊外の方がより豪華とも言われている。以前、美濃加茂市のやはり博物館内の喫茶店を利用したとき、コーヒーにコーヒーゼリーとフルーツ(メロンも入っていた)、落花生がついてきたのには驚いた。これだけでコーヒーの価格を上回るように思える。
さて、モーニングである。名古屋郊外であれば、うどんや茶碗蒸し、すしがつくところもあるという。(すしは稲荷と太巻きで、若干の追加料金がいるらしい) しかし。私の場合は、朝は自宅で、というのが普通だった。会社の同僚など、休日は喫茶店のモーニング、と決めている人もいたが、私は違っていた。博物館めぐりなどで朝早く出かけるには時間が貴重である。最寄り駅にある喫茶店では朝は6:30からであるが、そこに寄るとちょっと遠回りになってしまう。自宅でパンとコーヒーなどで食べる方が早い。ということもあって、今まで利用したことはなかった。
しかし・・・一度は利用してみたい、と思って、電車で出かけるときに使ってみた。名古屋駅近辺の喫茶、多くは7:30からのようだ。今日は、幸いにも時間としてはちょうど良い。名古屋駅近辺の喫茶店、Webで見ると、特別豪華な所はなさそうだ。実は、私は”バイキング形式の食事が嫌い”ということもあり、選択肢は更に限られる。まあ、行ってみて入りやすそうな店にすることにして、それ以上深く調べずに名古屋駅に向かった。
名古屋駅付近には、喫茶店はもちろん沢山ある。でも、乗り換えの合間なので、名鉄/近鉄/地下鉄駅近くの地下街で探した。最初に見たのはホテルの喫茶店。ここは500円程度の飲み物代だけてパンなど食べ放題である。しかし、バイキング形式なのでパス。結構入っている。同じホテル内では、1300円程度のバイキング形式の朝食もある。喫茶店、7割程度は入っているようだ。2件目、トーストとゆで卵の一般的なモーニングだった。ここもまあまあのお客が入っている。そして・・・この日利用したのは、普通のモーニングサービスではなく、割安のモーニングセットの店だった。トーストとゆで卵などで450円から。ちょっと割高感がある。だけど、ソーセージ付やホットドッグ、ワッフルなど、ちょっと高めのものがあるので、ここにした。まあ、あんまり選択している時間がなかったこともある。この店もテーブルで見ると7割くらいは入っている。選んだのは500円のホットドッグ付のセット。ソーセージの大きな、しっかりとしたホットドッグとサラダがついている。豪華なモーニングには及ばないかもしれないが、これが500円なら割安かな、と思う内容だった。
朝食を済ませて駅へ向かう途中、8時開店なので見送ったサンドイッチ店を見ると、500円でハム野菜サンドイッチ付なのだが、開店3分後なのに7割の席がふさがっていた。結構繁盛している、と感じた。
さて、喫茶店のモーニングである。350-500円というと、自宅でコーヒーとパン、よりははるかに割高である。だけど、結構気持ちよく利用できそうである。休日のみ、というのも悪くないような気がした。休日の朝は家族でモーニングサービス、という家も多いという。なんとなくわかるような気がする。
2007/11/4 被害者のつもりが?
車輪付きで引っ張るかばん、使う人が増えているような気がする。重いかばん、肩から下げたり手で持ったりするよりは車輪を付けて引っ張る方が楽だと思う。でも、最近は大きなかばんだけではなく、比較的小さいかばんでも引っ張るものが増えてきているように思う。でも、個人的にはこの種のかばん、好きではない。実際に使っての感想ではなく、それ以外の理由である。
かばん、手で持ったり肩から下げるなら、かばんは少々大きくても、持ち主とほぼ同じ位置にあるから、気がつかずにぶつかることはほとんどない。だけど、引っ張るタイプのかばんの場合、持ち主からずっと後ろにあるために気がつかずにぶつかってしまうことがある。この種のかばん、寝かせ気味に使っていると、かばんが一人分以上後ろになってしまうこともあるし、かばんの位置が低いため、わかりにくい。私も一度、かばんに気がつかずに蹴飛ばしてしまったことがある。
さて、今日の出来事である。男女の二人組みが歩いていて、その直前をこのかばんを持って横切った人がいたのだが、そのかばんに足をぶつけてしまった女性、ものすごい顔でかばんの持ち主をにらんでいた。(美人が台なし・・・) でもその女性、気がついていないようだけど、その直後、隣にいる連れの男性のかばん、立ち止まったために全く別の女性に蹴飛ばされてしまった。
この種のかばん、ちょっと人が多くなるとどうしても邪魔になりがちである。慣れた人は横にして引っ張っているが、限界はあると思う。これ、便利なかばんだと思う。でも・・・多少は注意して使わないと、なんて思ってしまった。
2007/11/1 夜明け、いきなり鳴り響く花笠音頭
寝ているときのこと、明け方になって部屋にいきなり花笠音頭が鳴り、目が覚めてしまった。
ここで話が飛ぶ。駅弁の話である。弁当というと、最近はコンビニなどで売っているものが主流になってきているような感じであるが、駅弁もまだまだ売られている。駅弁、コンビニの弁当に比べると高い。しかし、おかずの種類が多く、また各地の食べ物を取り入れたものもあり、おいしいものが多いと思う。駅弁、デパートなどでも販売されるときもあり、人気があるそうだ。
先日、富山の実家に帰ったとき、調度近くのスーパーで駅弁フェアがあり、そのときにいくつか買ったのだが、その中の一つに米沢駅の牛肉角煮弁当があった。やわらかく煮込んだ牛肉が入った弁当であり、魅力ある弁当である。この弁当、蓋の裏に電子オルゴールが入っていて、蓋を開けたときに花笠音頭が鳴り響く、という仕掛けになっている。この電子オルゴール、電子部品店などにも売られていて、買ったこともある。仕掛けは簡単で、光を感じるセンサーがついていて、明るくなると音楽が鳴り出す。牛肉角煮弁当、弁当の蓋を開けると明るくなり、音楽が鳴る仕掛けである。
弁当の電子オルゴール、捨てるのももったいなかったのではずしてかばんの中に入れておいたのである。それをそのまま、刈谷のアパートにまで持ってきてしまったのである。初めは気がつかず、夜中に不意に電子音が鳴り響き、ようやく捜し出した。電子オルゴール、明るくなれば鳴るのだが、放っておくと1曲鳴って止まる。折角鳴ったのだからと、そのまま放置しておいたのが、明け方に鳴り出したのである。
電子オルゴール、明るくなるとなるのはわかっていたが、いつもはカーテン(それも遮光タイプ)で暗い部屋のこと。朝になって電気をつけるまで鳴らないだろう、と思ってのことだった。でも、実際はまだ暗いうちに鳴ってしまった。まだ起きるには早い時間・・・近くにあった封筒を上に置いて鳴り止ませてもう一眠りした。
この電子オルゴール、意外な明るさでも鳴るようで、持ち帰った日以来、何度も鳴っている。最近の機器、電子音が鳴るものが多数ある。オルゴールが鳴り出したとき、一体何が鳴っているのかわからず、探し回ってしまった。人騒がせではあるが、ちょっと捨てるのも勿体無い、なんて思ってしまう。
でも・・・車内などでこのオルゴールが鳴り始めたら・・・。知らずに買った人、驚くのでは? と思ってしまう。人騒がせな仕掛け? そう思ってしまった。
2007/11/30 青森の切り抜き凧
先週末、青森県で日本の凧の会の秋季大会が開かれた。
残念ながら私は行けなかったのだが盛大な大会だったことと思う。
さて、ここで切抜凧を見た、とのご連絡を受けた。切抜凧といっても、もちろん私の凧ではない。切抜凧、凧としての特性がいまひとつであり、まだ人に譲れるような完成度の高い凧ではないから、である。だけど、作るうえでの情報は凧の会の会報などに投稿しているし、聞かれればいろいろと答えている。だから、その気になれば他の人でも作ることはできる。でも、作られた例は少なかった。
青森での切抜凧、写真で見ると私の凧と非常に良く似ている。大きさも同じくらいだと思う。材質は分からないが、骨は太そうにみえ、一部骨を抜いてあるようにも見える。細かなつくりは違うにしても、配色は私の凧と同じであり、私の凧を参考にしているのは多分間違いないだろう。
残念ながら揚がっている写真は無かったので、凧としての良し悪しは分からないが、秋季大会に揚がる可能性のない凧を持ってくる人もいないだろう。少なくとも、揚がる凧なのだと思う。
切り抜き凧、とうとう真似た凧が出てきてくれた・・・。これは私にはとてもうれしいことである。真似る、ということでよくない気持ちを持つ人もいるかもしれないが、私はそうは思っていない。私の凧がそれだけ人に影響を与える凧だった、ということだと思っている。真似られること、それは勲章みたいなものだと思う。
私のとそっくりの切抜凧、どこかで見る機会があればいいな、なんて思っている。
2007/10/24 日間賀島、再訪 その4
西の浜で風が落ち着くのを待つ。
ポケットの、船の時刻表を見ると次が13時過ぎ。その次となると14時過ぎ・・・。知多半島の古い廻船問屋を見るとなると、14時の船が限界だろうか? 夕方になると風は収まるとは思うが・・・。いつまで待つかはともかく、もうしばらくは待つことにする。幸い、テント風の屋根の下にはベンチ(ちょっと痛んでいるが・・・)がある。ここで休むことはできる。でもできることといえばそれ以外には海を眺めるだけ。前回は弱風で風が強まるのを待ったが、今回はその逆である。時々風が弱まった? と思っても浜に出て風を見るとまた強くなる。じっと座っているのも退屈なので多少、浜を歩いたりするがそのくらいしかすることがない。でも、これもまた良いような気もする。いつの間にか13時を過ぎている。風は相変わらず強く、弱まる気配もない。とりあえず東港に行き、船を待つことにする。14時過ぎの船、西港にも寄るから、ここで待っていればよい。でも、何となく東港から乗りたくなった。
まずは北港沿いに進む。途中、犬を飼っている建物があった。大きな犬2匹いる。来るとき、ここで派手に吼えられた。立て看板があり、無断で立ち入った場合の保障はしない、と書いてある。更に、”昨日は3人喰われました。”と。いくら大きな犬でも3人は食べきれないだろう。まあ、面白い看板、と思えばよいが、犬は大型の猟犬である。余り気持ちのよいものではない、と思っていたら今度は吼えられなかった。2度目で無害と思われた? そうでもないような気がする。これでは番犬にならない? まあ、ただ犬を飼っているだけなのだろう。最初に吼えられて時はともかく、吼えない番犬を見ているとなんとなく面白く感じてしまう。不思議なものである。
東港に行く途中、日間賀島資料館に寄る。ここには業業などの資料が展示されているが、島の空撮写真もある。もちろん飛行機などで写したものであり、島の全景が写っている。多分、300m以上の高度だろう。私の写真はせいぜい100m。ずいぶんと違った風景になる。ここに写真を残しておこうか、と思ったのである。が・・・管理の人はチラシ折りで手が離せない様子である。資料館、観光協会の管理なので、そちらの作業なのかもしれない。今日は声をかけずらいので、このまま帰ることにした。
東港に降りると風が弱まった。一瞬、また写せる? と思ってしまうが、これは風が島影になるから。砂浜の木々は相変わらず風が強いのがわかる。海岸を少しうろついて船に乗る。
船に乗ってしまうと、なんとなく島から離れるのが寂しく感じてしまう。この島に来たのはまだ3回目。来るたびに島の人との会話が増えて行く。でも・・・これはやはり、凧を揚げているからだと思う。そして、写真を撮っていて、それを見せられるからだと思う。もう一度来たいな、そう思いながら船を下りた。
2007/10/22 日間賀島、再訪 その3
日間賀島の西港、知多半島に近い港になる。
日間賀島は小さな島だけど、港が東港、西港、そして北港の3つがある。北港は非常に大きく、島の海岸の1/3位はありそうに見える。ここは漁港であり、フェリーもここに発着する。東港と西港は高速船が発着するほか、釣りなどの船も入るようだ。それほど大きな港ではないが、多くの観光客はこのどちらかから島に入る。日間賀島に住む人、西と東に固まっているそうだ。歩くと20分程度。大した距離ではないけれど、定期船の港が2つ、というのは多いような気もする。
さて、西港である。どちらかというと、西港付近の方がにぎやかなように思える。民宿などの建物が多く、みやげ物店や食堂も多い。住む人は西も東も同じくらいだそうだけど、コンクリート造りなどの建物が多いからだろう。港近くもなんとなく人が多いし、道端で干物などを売る人もいる。道を歩いていると”(するめ)3枚千円でいいよ~”なんて話しかけられる。他の観光地なら無視するところだけど、”まだ用事があるから後でね~”なんて、つい返事をしてしまう。すると、”今買っとかないと無くなるよ~。”なんて返事が返ってくる。私はつまりは買う気はないのだけど、他の観光地とは違った気持ちになってくる。たとえば輪島の朝市、もっと観光化してしまっていていて、素朴さがなくなってきていると思う。するめのほか、干した蛸なども売っていて、おいしそうな気がする。
さて、西港脇の砂浜である。ここからは民宿街や北の港も写すことができそうだ。浜の道路わきに電線があるが、もともとそこには障害物があるし、今日の風ならば距離を保ちながら揚げることが出来る。
しかし・・・風は相変わらず強い。内湾なのに風のために波がややあり、防波堤にしぶきがあがっていたりする。浜に立つと、時折強くなり、風に押されるような感じになる。風速計は持ってきていないから測定はできないが、10m/秒は上回っているかもしれない。この程度なら揚げ糸は十分耐えてくれるけれど、凧の横骨が気になる。デルタ系の凧、横骨が一番の弱点で、骨が折れるときは大抵この骨である。上空にあるときは耐えられても、降ろすときに引くと結構な力が掛かるから、そのときに折れることもある。デルタ系で横骨が折れたら凧はすぐに落ちる。他の骨ならバランスを崩しながらも揚力が保たれるが、横骨では持たない。つまり、カメラも落ちることになる。多分、骨は持つと思うので、揚げたくなるが、ここは自制した。
浜辺のベンチに座って風待ち。本でも持ってくれば良かったな、なんて思う。浜越しに波や海を眺めながら風の様子を見る。相変わらず強い。西港の方を見ると、時々観光客が来るのが見える。ごく一部の人は浜に入ってくる。女の子が一人、浜辺で遊びながら歩いてきた。なかなかかわいいしぐさである。手元のカメラでつい写してしまう。(昨日の写真) 時間は立つが、風はほとんど変らない。いつまで待つか・・・。今日は昼すぎまで写して知多半島の古い廻船問屋などを見るつもりだった。ここで撮影に要する時間は1時間程度。もう少し待てるが・・・。
続く
2007/10/21 日間賀島、再訪 その2
東港近くで撮影したあと、島を横断して北側に出て、西港に向かった。
ここは一度逆から来たことのある道。すぐに行ける、と思ったがまず上り口がわからない。ここなら、と思ったら行き止まり。近くの人に聞くと、”あっちののぼりのある道から登って、十字路をそのまま○○って・・・”と。○○、方言で分からなかった。そのまま山を越えての意味かな、と思って聞きなおさず、そのまま進むことにした。愛知県に来て、方言で困ったことはなかったのでちょっと驚いた。で、道を登り始めると、近所の人が”釣れたかね?”と。今日の凧はダブルデルタボックスで、細長い赤い布の袋に入っている。長さもぴったり? 釣竿と同じである。だから、釣りと良く間違えられる。で、凧であることを説明して、東の浜の写真をお見せする。”この屋根、家だよ”なんて嬉しい声が聞かれた。もちろんポストカードはそのままお贈りした。
で、十字路まできて、そのまま真っ直ぐ? あれ、方角が? 太陽は今は南だから北はこっち・・・? 私は、自分では方向感覚は良いほうだと思うのだが、島の狭い曲がりくねった道にいまひとつ対応できないでいた。幸い、目の前にコンビニがある。昼食もまだだし、東港近くには飲食店は無い。おみやげ物売り場を覗いてもパンなどは無かった。このまま西港まで行くしかないかな? と思っていたので幸い、と入ってみた。
見た目は普通のコンビニ、中もそうだけど、品揃えがちょっと違う。肉や野菜なども売っている。それ以外に普通のコンビニの商品もあるけど、お弁当はやや少ないかな? と思う。地元の人中心の店なのだろう。早速おにぎりとお茶を買ってついでに道を聞く。思ったとおりの道を言われた。
おにぎりはどこで? これから行く港で食べても良いが、風も気になる。コンビニの前にベンチがあったのでそこで食べることにした。コンビニの前でおにぎりを食べるなんて、他ではちょっとためらってしまう。そもそもベンチなんて無い。だから、高校生みたいに駐車場の車止めに座って食べることになるのかもしれない。でも、ここではコンビニの前で食べることに何の抵抗もない。これもこの島の良いところかもしれない。実は、島との人と話していると、”家ならあるよ。ここで住まんか?”なんて言われた。冗談半分だろう、なんて思いながらも心が引かれるものもあったりする。
さて、西港である。相変わらず風は強い。今日の風向きでは、西港の浜にまともに風が当る。とても空撮は出来そうにない。
続く・・・
2007/10/21 守り刀
今回のカイトフォト、いつもと違うものを機材箱に加えていった。といっても空撮用の道具ではない。ナイフである。
先日、関市のナイフの博物館に行ったのだが、当然? ナイフの即売もしていた。わざわざナイフの博物館に行くくらいだからナイフの愛好者、と思われるのも当然だろう。でも、残念ながら違う。だけど、ショールーム(兼即売)に案内されると”見ない”とも言えない。売っている品、品質の良いものが中心で、ちょっとしたものはすぐに1万円を越す。とても買えないし、また必要も無い。
だけど、一つあってもよい、と思うものがある。凧揚げの非常用である。カイトフォト用の凧は非常に大きい。強風だと糸への引きもものすごい。凧を普段扱っている人なら何とでもなるが、もし何かの理由で子供が巻き込まれたら大変である。そうなったら、凧を犠牲にしてラインをきる必要もあるだろう。それともう一つ、凧揚げ時に何か刃物が必要になることは時々ある。だから、ひとつあっても良い。実は以前一つ持っていたのだが、どこかに仕舞い込んでしまったらしく、見つからない。そこで一つ買うことにした。
お店の人が勧めてくれたもの、前持っていたのと同じものだった。刃は一部波刃になっている。波刃、名前の通りは刃が波状になっているもので、ラインをきるときに滑りにくい。でも、全体が波刃だと用途も限られるので一部のみのを選んだ。刃渡りは5cm程度。銃刀法の規制を受けないそうだ。
さて、なぜ日間賀島のカイトフォトにナイフを? 単独であげるのだからナイフの必要性はない。でも・・・2度も修理を受けたGR-Digitalの修理後の初空撮である。魔除けのつもりで持って行った。守り刀? という気分である。
ところで、なぜピンク? 前持っていたのと同じ色、ちょっと落ち着いた赤が良かったのだが、一部波刃のものではその色が無かった。では、青? 緑? 黒? ピンクにしたのは、落とした時に目立つように、である。
2007/10/21 鐘の音に起こされて・・・
今朝は鐘の音に起こされた。鐘といっても、鋳物の風鈴(富山などでは風鈴、と言えばこれです)みたいな音である。これを手で鳴らしているような感じに聞こえる。
時刻は・・・時計は見ていないが、明るくなっているから6時は過ぎていると思う。日曜の早朝である、今朝は情処の試験日なのでちょっと早起きなので気にならないが、寝坊したいときだったらちょっと気になったかもしれない。金の音に加えて”おはようございます”なんて声が聞こえる。まあ、あやし人ではないのだろうけど、朝から何事? と思ってしまった。
その後・・・気がついたら目覚まし時計が鳴っていて、朝食後に家をでたところ、また鐘の音が聞こえた。さっきと同様、”おはようございます。”の声も聞こえる。自然と音の方向に目が向いてしまう。音の主は・・・馬だった。紅白の綱も見える。そして、近所の家の玄関には”御祭礼”の提灯が上がっている。
祭りだったのか・・・。ちょっとうるさい、と思った鐘の音だけど、御祭礼では・・・うるさい、なんて言ったらバチが当たったかもしれない。
2007/10/21 午前様 ?
ラジオを聞いていると、”息子がロボコンのコンテストへの対応のために毎日午前様”という、お母さんからの投書が紹介されていた。
ロボコン、決められた課題に対してロボットを作成し、プログラムで、あるいは操縦して競い合うものである。NHKで放送しているのを見ると、これは非常に面白い。ロボットとしての面白さもあるし、その動きもまた、面白い。競争、であるからその駆け引きもあるし、技術力はあるのにちょっとしたことで失敗してしまうことでもまた、難しさを感じる。もっとも、優勝とは別に”大賞”があり、早く敗退したとしても技術力が高ければ評価される、というのもまた、公平感があって好印象があって良いな、と思う。
課題、最近はレベルも上がってなかなか厳しくなってきている。機器にも重量や大きさなどに制限があるそうで、そのなかで実にうまく作っている。こんな課題、クリアできるのか? なんて思う難しいものでもクリアしてしまうところに凄さを感じる。
さて、こういうロボットを作るとなると、たとえ技術力や工作力があるとしても、どうしても時間はかかるだろう。昼は授業などがあるだろうから、その後で、となると毎日深夜になってしまうことはよくわかる。息子さんもがんばっていて、それをお母さんが応援しているのも伝わってくる。ロボコンの陰の努力を見るようで良かったと思う。
でも・・・”午前様”? これ、遊びなどで朝帰りになったときに使うもの、と思っていた。
最近は変ってきたのかな?
2007/10/20 日間賀島、再訪 その1
日間賀島、以前KAP(凧による空中撮影)を行ったのだが、撮影したい所はまだ何箇所もある。休日の今日、撮影に行きたいと思った。KAPを行うとすると、まず気になるのは天気である。昨日は雨だったのだが、今日は晴れの予報である。雨の心配は無い。この点はKAPには最適なのだが、問題は風である。ポイント予報では、日間賀島近くの予報は強風になっている。KAP、凧でカメラを持ち上げるわけだから、風が無いことには行えない。しかし、風が強すぎてもやはり不都合がある。しかも、今日の撮影は離れ島である。陸上よりも海は風が強い。見送るべきか? しかし、明日は情処の試験(国家試験です・・・)があるので撮影は出来ない。窓の外を見ると晴れてはいるが、無風である。この場所もポイント予報では強風になっている。予報ははずれたのかも? まずは港にまで行くことにした。
師崎の港についてみると、天気予報は当ったようだ。やや強い風が吹いている。でも、この程度なら? と思ってしまう。次の船は15分後。切符を買って船に向かった。日間賀島、離島ではあるが、伊勢湾の中にある。湾の入り口が狭いので、波は小さい。今までに2回行っているが、波は琵琶湖あたりと大差ないように思える。でも、今日は波がやや荒かった。それでも内海のこと。それほどの波ではない。
師崎から日間賀島までは10分。離島とは思えないほどの近さではあるが、しばし船の旅を楽しむ。窓から海面を見ていると、ふと銀色の小さなものが目に入った。船が起こした波のすぐ上。目を向けると、不意に多数の魚が飛び上がったのが見えた。波に驚いた魚たちだろうか? 後ろの席でも声が上がった。船長さんもちらりと見ていたので、そうあることではないのかもしれない。
船は日間賀島の東港に着いた。この港のすぐそば、サンライズビーチは以前撮影したところである。広くて撮影しやすい場所である。今回もまずはそちらに向かうことにした。風はやや強い。今日の風向きでは、この浜辺は島の陰になる。それでも風は強い。低い島とはいえ、風の乱れがあるだろう。まずは凧を揚げてみることにした。
風が強い、とはいえ島の影。場所や時により、ほとんど無風になることもある。凧を組み、揚げてみる。3m程度までは地上の風の乱れを受けて落ちそうになる。10mあたり、やはり風は乱れ、左右に振りまわされる。糸を一気に送ってみる。今日の風は海に向かって吹いている。失敗すると凧は水没。いつもより余裕をみて空に揚げる。糸の長さは40m。島の最高高度は30m。それを上回っている。ここまで揚げるとさすがに風の乱れは少ない。多少、変化はあるもののKAPは十分できそうだ。早速機材を用意する。
カメラは復活したばかりのGR-Digiralに21mm相当になるワイドコンバージョンレンズをつける。相当の広角ではあるが、さすがに島の全景は無理だろう。でも、離島の雰囲気が強まるのでは? と期待してのことである。凧は既に揚がっていて、腰のロープにつけた金具に固定してある。多少の変化はあるが、落ちる心配は無い。しかし、安全のため、左手は厚い皮の手袋をしたまま。この状態で機材を組み立てるのは少々きつい。1.7mmのネジを通して締める。右手は素手ではあるが、ちょっと厳しい。それでも組み立てを完了し、カメラを揚げる。
今日の風、3mのダブルデルタボックスには0.5Kg少々の機材など無いようなもの。簡単に空に揚がってゆく。揚げ糸は120m、一気に出て行った。
今回は撮影中、何人かが凧を見て足を止めた。そばに来てくれれば話も出来るが、多くの人は道路からなので、声はかけられない。それでも、何人か話しかけることが出来た。みんな島の人たちである。この島、とてものんびりした所があり、とても良いところだと思う。それもあって、前回写した島の空撮のポストカードを用意しておいた。それをお渡ししたい所ではあるが、今日の強風では凧をささえるのがやっとで、かばんから取り出すことができない。ちょっと残念である。でも、最後の老夫婦は調度降ろそうとしていたときなので、ちょっと待ってもらった。
そして凧を降ろそうとしたのだが・・・、実はこれが大問題であることは分かっていた。風が強くて降ろせないのである。腰のロープに糸は固定しているので、支えるのに力は要らない。しかし、引っ張ってもなかなか降りてくれない。アンカーがあればこの程度の風なら簡単なのだが、変化があるのでアンカーは使わなかったのだ。だから、腕だけで降ろさなくてはならない。1回に40cm程度がやっと。ちょっと強くなるとそれさえもできない。すこしずつ引きながら、休みを入れる。そして、弱まったところで一気に引く。なんとかカメラを回収できた。あと40m。ここまで降りると島の影響を受けて風が弱まる。ここからは一気に降ろすことができた。
さて、島の写真である。A4サイズで6枚ほど用意したのをお見せする。お二人が熱心に見ておられたのは浜辺の美しい写真ではなく、島そのものを写したもの。”この範囲が写っていれば、家が写っているはずなのだが・・・”とのことだった。島の人にしてみればやはりそれが一番の関心事だろう。空撮写真、意外と自分の家はわかりにくい。一番目立つのは屋根なのだが、そこは普段目に付きにくい所。だから意外と分かりにくいのである。
そこで、その写真、A4サイズのもの、差し上げることにした。大きな写真なので受け取るのをためらわれたようだが、これはプリンタで出したもの。原価は安い。お孫さんもおられるそうなので、見てもらうと分かりやすいかもしれない。これだけ喜んでもらえれば安いものである。
と、そのときに道路から”写真、撮れましたか?”と声がした。さっきお話した人だった。早速前回の写真をお見せする。そして、浜辺の絵葉書をお渡しした。お子さんには、内灘の蛸の凧を写したものを。大きな凧なので、気に入ったようだ。そして、またしても”お返しするものがない・・・”と。この島の人、なんだかとても律儀なように思える。でも、これはお配りするのに用意したもの。お返しなんてとんでもない。”たこ焼屋をやってるから、帰りによってくれれば一皿ご馳走するよ”と。ここ、日間賀島の名物は蛸。おいしいかもしれない、なんて思った。
それにしても、こういう感じで話しかけてきてくれるのはとても嬉しいことである。やはり、離島のよさかもしれない。
その後の話は後日・・・。
2007/10/14 小さな造り酒屋の資料館
企業の資料館、これは結構多い。その一部は工場見学もできるところもある。工場見学が可能な所、分野はさまざまであるが、食品関係が多いような気もする。これは、お土産などの即売も兼ねているからかもしれない。私が今いる愛知県では、八丁味噌や酢などがあるし、海老せんべいや佃煮などもある。ほかの地方では、お菓子などもあるし、石川には和菓子、富山県にはかまぼこや、ますの寿司などもある。福井には昆布もある。観光的施設になっていて観光バスがひっきりなしに到着、ということもある。
ただ、こういうところでは工場見学といっても製造ラインをガラス越しに見るだけ、というところが少なくない。それでも、ラインが動いている所を見る、と言うのはなかなか面白い。そして、作る側から言えば、お客を意識できる。これは普通の工場ではできないので、意義は大きいかもしれない。お客をもっと意識するようになれば、最近目立つ食品会社の不祥事も減るような気もする。
タイトルにもある酒に関する資料館や工場見学、これもまた、少なくない。特にビール工場はほとんどが資料展示と工場見学ができる。このほかにもウイスキーやワインも見学可能のところが多い。そして、日本酒であるが、ここもまた、資料展示がしている所が多い。酒どころの神戸には多分10箇所以上あるし、京都などにもいくつもある。
しかし、日本酒の場合、そのほとんどが古い道具類の展示に限られている。具体的な展示品で言うと、仕込みの大樽など、手作業で作っていた頃の道具類などである。中には古い建物ごと残しているところもある。つまり、現在の製造に関する施設ではない。現在の日本酒、もちろん木の樽で仕込んだりはしない。そして、多くの場合、機械化が進んでいる。これらの設備を展示している所にはまだ行ったことはない。ただ、現在の製造施設を公開しているところが1箇所あった。日本酒の資料館、大抵は試飲や即売もしている。もちろんこれは現在の製造設備で作っているものである。厳しい言い方をすれば、伝統的な製造設備という良い面だけ見せてごまかしている、ともいえる。
さて、タイトルに書いた小さな造り酒屋の資料館である。岐阜県の富加町にある”松井屋”という酒造会社、ここが資料館を作って公開している。入り口はお酒などを販売していて小さな店のようになっている。中に入るとセンサーでチャイムが鳴り、店の人がでてきた。すぐにお客ではない、と思われたのだろう。資料館の見学をお願いしたところ、”300円ですが・・・”と。応対がどこかぎこちない。見学者が少ないのかもしれない。無愛想な感じも少しあるが、造り酒屋では珍しくないので驚かない。余談であるが、富山県の小さな造り酒屋にお酒を買いに行ったときなど、”なにしにきた?”と言いたそうな顔で応対されたことがある。でも、以前飲んでおいしかったから(はるばると)買いに来た、というととたんに嬉しそうな顔に変ったことがある。造り酒屋の人、職人肌の人が少なくない。技術者であって、商人ではない、と言う感じだろうか? ここもそうかもしれないが、買いに来るのは地元の人が多い、ということもあるかもしれない。
お金を払ってちょっと落ち着いて周りを見ると、落ち着いた風格のある建物になっている。この建物、江戸時代のものだそうだ。窓にガラスを入れるなどしているが、内側のつくりは古いままになっている。帳場などの作りも昔のままである。続いて奥の資料館に案内される。お米を蒸す大きな釜が2つ並ぶ。奥は醸造の作業場である。現在の仕込みの樽の手前に古い道具類が並んでいる。道具類自体は今までにあちこちで見たようなものである。でも、その奥にはホーローの仕込み樽が並んでいる。展示としては一般的ではないのに、数が多い。聞いたところ、”一部は中身が入っている”とのこと。つまり、ここは現役の醸造所なのである。お酒の醸造、冬の寒い時期に行うので、今は仕込みはやっていない。冬になるとここで作業を行う、とのことである。
そう思ってみると実に興味深い。たとえばお酒を絞る道具。今までの資料館では、大きな木の棒の先に石の錘をぶら下げるものが展示してあった。ここでは鉄のプレスのような大きなネジが見えた。最新の機械ではないが、博物館入りの道具でもない。微妙な設備であるが、現役である。作業場の隅には税務署の人が作業する場所があり(ここも現役)、麹室も古いけれど加熱用に電気のヒーターがある。博物館的な施設でありながら、少し近代化していて、現役なのである。ということは、基本的には古いやり方で醸造している、ということになる。たとえばお酒を絞る機械。これはベルトコンベア式に連続的に絞る機械が現在は使われている。ここは製造量が少ないのでそういう施設がいらない(使えない)のだそうだ。
資料館の展示、お店の人が順々に説明してくれた。初めは説明もぎこちなかったが、私が半分雑談的に質問したりするうちに滑らかになってきた。ここの奥さんだそうで、酒造はご主人がやっているとか。
古いやり方でお酒を造る、となるとその味が気になる。車なので試飲ができないから聞いてみる。奥さんの言葉でいえば、"洗練されていない"ということになるそうだ。やや辛口に仕上がることが多いとか。米や気候などに味が左右されてしまそうだ。工業的な作り方でないから、ばらつきもでるのだろう。実に興味深い。一通り説明を受けて店に戻ると、やはり一つ買いたくなった。ここには吟醸酒などない。本醸造と純米だけである。これが昔の1級と2級(特級といわないのもまた良い)、なんて説明をしてくれる。初めて買うとき、純米吟醸を買うことが多いが、ここにはない。買ったのは純米である。このほかには古代米を使ったものもあるのだが、初めての店なので素直に純米にした。お酒のラベル、これは子供の字なのだそうだが、実に味がある。”半布里戸籍”純米酒の名前だが、Webでみても情報がほとんどない。多分、出回るほどの量がないのだろう。その味は? 実はまだ飲んでいない。買ったのは4合瓶だが、これでも私が飲むと回数がかかる。開封すると味が落ちるお酒もあるので、ちょっとためらっている。女房にも飲ませれば早くなくなるので、それを待とうかとも思う。
2007/10/11 安全カミソリ
久しぶりにカミソリを買った。
私は普段、電動式の髭剃りを使っている。仕上がりはまあまあであるが、電動式の髭剃りには固有の欠点がひとつある。電動式の髭剃り、網のような外刃の中に入ってきた髭を内刃で切るため、長く伸びた髭は網を抜けにくく、剃りにくいのである。メーカーはこの欠点を知っていて、いろいろと工夫をしているのであるが、まだ完全ではない。特にうぶ毛に近い細い髭は剃りにくい。これを補うため、私は時々安全カミソリを使っている。また、1泊程度の旅行で、小さなかばんで行きたいときにも便利である。旅行用のセットに安全カミソリを一つ、入れている。実は、刈谷に持ってきたのはこの、旅行用の安全カミソリである。
この安全カミソリ、古いタイプなので替え刃がもう売られていなかった。探せば見つかるのかもしれないが、この機会に買い替えを考えた。
安全カミソリ、30年ほど前に2枚刃が登場した。従来の1枚刃に比べると格段に深く剃れるなど利点も大きく、1枚刃に取って代わってしまった。その後、2枚刃が広く使われるようになったのだが、少し前から複数枚の安全カミソリが増え、今では5枚刃さえある。切れ味は? ある雑誌がテストしたところ、確かに刃数が多いほうがよく剃れるそうだ。だけど、1枚刃と2枚刃のような大きな差はないらしい。結論は、今のカミソリに不満がなければわざわざ買い換えることもない、ということだった。
とはいえ、新しく買うなら刃数が多い方が良いかな? とも思う。そう思いながら見てみた。しかし・・・刃数が多くなると替刃が極端に高くなる。2枚刃なら1つ50円程度になる。しかし、5枚刃ともなると・・・。結局、2枚刃にした。金沢に残してきたものと同じものである。今のかみそりにそんなに不満があるわけではない。5枚刃ともなると、ヘッドが相当大きくなる。これでは鼻の下など狭いところでは剃りにくいだろう(幸い、鼻の下は人並みの長さしかない)。わずかな差なら、2枚刃でも良いと思ってのことである。刃数が多いの、メーカが付加価値をつけてより高く売りたいから? 考えすぎだろうか?
2007/10/9 雨のGPSカーナビ、ただの電子地図?
私はノートPCをカーナビに使っている。ノートPCにGPSのアンテナを付け、カーナビのソフトを動かす。機能は普通のカーナビとほぼ同等である。ルートの検索と道路案内をしてくれる。地図はハードディスクに入っているので日本中の詳細な情報が入っているし、画面が非常に細かくて見やすい。でも、一番の利点は、出発前にルートを細かく検討できることだろう。博物館訪問のときなどには非常に便利である。行きたい博物館を入力し、ルートを見ながら訪問順序を入れ替える。ルートの選択、高速道路を使うか使わないか、これも重要である。思うようなルートにならないときは中間地点を指定したりもする。これを車に乗ってから行うのは結構時間が掛かるだろう。ノートPCであれば、前の晩に入力しておけるので、車に乗ってすぐに動き始めることもできる。朝の貴重な時間、有効に使うことができる。
さて、先日、博物館訪問からの帰り、名古屋駅近くのデパートに寄ることにした。ここに行くときは電車を使うことが多いのだが、博物館は車でないと不便な場所なので仕方がない。車で行きたくない理由、それは道路がちょっと分かりにくく、一方通行などもあるからである。それに、車も多い。でも、カーナビがあれば大丈夫、のはずである。
GPS、これは人工衛星から、衛生の位置や時刻の情報を元に位置を計算するシステムである。最近はアンテナの感度も上がっているのだが、それでも電波が届きにくい場所では位置を求められなくなる。私のGPS受信機、ちょっと古いこともあり、トンネル内や高架の下はもちろん、谷間やビルの陰などでは誤差が増えたり位置が分からなくなったりする。
GPSの意外な弱点、このひとつは水蒸気である。水蒸気が不均一なとき、電波の伝わる時間にちょっとバラつきが出てしまい誤差が大きくなることである。誤差、といっても極端に狂うわけではない。道路1本隣になることはあるが、まあその程度であれば実用上はそんなに困らない。
しかし・・・水蒸気が多くなって厚い雲になると話は別である。電波の通りが悪くなり、位置が分からなくなるのである。GPS、これは複数の衛星からの電波を受信しないと位置が分からない。カーナビでは、衛星のイラストが0から3つまで表示される。この数は衛星の数を示すものではないが、受信状態の参考にはなる。衛星のイラストが3つになると正常に位置表示が可能になる。
そして名古屋駅に向かうこの日、雲がだんだん厚くなってきた。ノートPCのカーナビ、車に固定の装置と違って勝手に移動するので電源を切ったときから動いていたりすると場所を特定するのに結構時間が掛かる。このときもそうだったのだが、電波が弱いからか、なかなか位置が表示されなかった。岐阜県から愛知県、そして名古屋に入っているのに位置がまだ表示されない。GPSの効かないカーナビ、これは単なる電子地図でしかない。ノートPCの画面、普通のカーナビより解像度が高くて大きいから見やすいのだが、細かくすると表示範囲が狭くなり、普通の地図のようには見られない。ちょっと不便である。あと、当然のことながら運転中に操作はできない。カーナビの検索は無視して分かりやすい道を選び、途中から高速バスでよく通る道に入るようにして何とかたどり着いた。
GPS、衛星の受信状態は1つ付いたかと思うと消える、そんな状態だった。最近のカーナビならジャイロもついていたりするからもう少し良かったと思うが・・・。
ノートPCカーナビ、利点も多いが、GPSだけが頼り。こうなると困ってしまう。
さて、名古屋駅からの帰り。地図を頼りに都市高速に入り、しばらく走ったところで位置検出が始まった。高架なので衛星からの電波を受信しやすいのかもしれない。だけど・・・もう何度も走ってカーナビ不要な状況だった。
2007/9/30 文化を感じる博物館
まずは食べ物の話から。
刀削麺(とうしょうめん)をご存知だろうか? 以前から時々テレビでやっているのを見るが、これは(日本では)ラーメンの一種である。ラーメンの麺、普通は薄く延ばして切るか、引っ張って伸ばしてゆく。刀削麺は、麺の塊から包丁のようなもので削って作る。麺、削られた直後にお湯に飛び込み、茹でられる。麺、作った直後に茹でて食べるわけである。刀削麺、東京などでは出す店もあるようだけど、そのような店には縁がなかったので食べる機会はなかった。
さて、愛知県の犬山市にはリトルワールドがある。ここは屋外型の博物館で、世界各地の家などを展示しているが、単に展示だけではない。民族衣装を着ることもできるし、そして各地の食べ物も売られている。つまり、衣食住の体験ができるわけである。中でも文化の体験、と言う意味で食の比重は大きいと思う。リトルワールドを訪れる人も食を楽しんでいるように思う。単に博物館的な展示だけでなく、”文化”を楽しむことができる。なかなか良い施設だと思う。食べ物の例、インドのカレーや韓国のビビンバなどのよく知られたもののほか、ワニやダチョウの料理など変ったものもある。これを楽しみに来る人もいるそうだ。
刀削麺の味についても書いてみる。
食べ物なので好き嫌いはもちろんあると思う。作っているのは外国の人。台湾の人かもしれない。麺は違うが、味付けなどは日本のラーメンに似ている。しょうゆ味、味噌味、辛味の強い台湾風の味噌味などがあった。食べたのは一番上に書いてあったしょうゆ味のもの。味付けは日本人向けにしてあるのだと思う。とてもおいしかった。550円と安いのにおいしい焼き豚が3枚も載っていたのもうれしい。そして麺である。ラーメンの麺としては比較的太い。そして短い。きしめんより更に太いと思う。長さは20cm程度まで。形がちょっと変っていて、非常に薄い楔形のような感じである。普通の麺とは食感がずいぶんと違う。ものすごくおいしい、と言うわけではないが、また食べたくなるラーメンである。これを目当てに年間パスポートを買った人もいるそうだ。なんとなく分かるような気がする。
2007/9/18 雨の高速で
本棚を見ていると古いJAFの雑誌が出てきた。
パラパラと見ていると、雨の日の停止距離に着いての記事があった。晴天時と雨天時とでは停止までの距離に大きな差があること、そして高速走行時にはその差が更に大きくなることなどが書いてあった。また、ブレーキ距離に関するアンケートの結果も書かれていて、その差が結構に大きかった。特に雨の日はその差が大きくなることが書かれていた。つまり、車は思ったほどには止まらず、雨の日には更に止まらない、ということになる。
さて、先日金沢から愛知に戻るとき、高速バスを使ったのだが、その途中で大雨になった。最高速度も制限され、バスはいつもよりゆっくり走っているように感じた。走行中、不意に減速したように感じ、前を見ると車の列が出来ていて、その先、追い越し車線に斜めになって止まっている車が見えた。警察の車も見えなかったので、事故が起きてからすぐなのだろう。雨は小降りになっていたけど、路面には水が多かった。これは想像だけど、高速で走っていて車線変更でもしようとしてバランスを崩したのかな? と思った。車、ガラスが黒くなっていたので中は見えなかったが、周囲に人はいなかったのでまだ中に乗っているのかもしれない。これではいつ後続車にぶつかられるかわからない。非常に危険だと思う。
この事故を見て、直前に読んだ記事を思い出してしまった。私はいろんな条件で急ブレーキを掛けたりして、ブレーキの感覚をある程度体感している。だけど、そんなことをしたことのある人はほとんどいないだろう。怖さを知らないから、雨の中でも雪の中でも過信してスピードを上げたり車間をつめたりしている。私なら怖くて出来ないが、これが現実なのだろう。事故にあった車、ドイツの高級車である。無謀な走りをしているのを良く見る。車の性能も良くなっているので、危険を感じることが少なくなっているのかもしれない、なんて思ってしまう。
だけど、”物理”には逆らえない。限界を少しでも超えたら、事故につながってくる。今回は他人の事故だけど、過信してしまったら自分にもあるかもしれない。雨の怖さを再認識した。
2007/9/17 さおだけ屋以外にも?
少し前に、「さおだけ屋はなぜ潰れないのか?」という本がベストセラーになった。ベストセラーになるほどではないような気もしたが、悪い本ではないように思った。
さて、先日、私の近所にも物売りの車が回ってきた。最初、何を打っているのかわからなかったが、近くで聞くと”わらび餅”のようだった。そばで見たわけではないが、どうやら軽トラックで売っているらしい。”わらび餅”、竿竹以上に売れないような気がする。わらび餅、自宅近く以外でも、公園で売っているのを見たことがある。そのときは誰も買わなかったようで、しばらくして行ってしまった。
わらび餅、軽トラで街中などで売って商売になるのだろうか? 竿竹ならば、(2本で千円と言っているにしても)高い品もあるし、物干し台のような竿竹以外の品も売ることが出来る。しかし、わらび餅は単価が安い。大きさにもよるだろうけど、一パック数百円程度のものだと思う。普通より割高でもこういう売り方だから納得してくれるとは思うが、それにも限りがあるだろう。一緒に売るにしてもお茶程度だろうか? 単価の安いものばかりである。それに、わらび餅、賞味期限もあるだろう。さおだけ屋が成り立つのはなんとなくわかるが、わらび餅屋は? わらび餅屋を近所で見たのは実は2回目。潰れていないのだから、商売になっている、ということなのだろうか? とても不思議なのだが・・・
2007/9/17 キーボード
金沢の自宅に戻ると、PCにキーボードが2つ繋いであった。PCにキーボードが時々不調になる、とのことでもともとついていたキーボードも一緒に繋いだ、とのことである。USBの場合、キーボードやマウス、いくつも繋ぐことができる。もっとも、1つ分として機能するので、2つ3つ繋いだ所で意味はないのだが、故障時に併用、というのは便利かもしれない。
さて、それまで使っていたキーボード、ドイツのCherry社のスイッチを使ったものである。普通のキーボード、これはフイルム状のスイッチを使っているのでキーをほぼ押し切らないと入力できないが、Cherry社のスイッチは昔ながらの機械式スイッチなので押し切らなくても入力できる。だから、キーを押す途中で力を抜き、押し切る直前で止めているので指への負担が少ないのがありがたい。そして、キーの端を押してもスムーズに入力できる。値段は高いが、使いやすいキーボードである。
Cherry社のキーボード、使いやすいキーボードとして人気がある。機械式スイッチの特性を生かし、キータッチが違う数種類のキーボードを出していて、好みで選ぶことができる。キー、押し込んでゆくと途中で軽くなるものが多いが、この段がはっきりとしたタクティルフィール、段のないリニアタイプ、その中間、音が出るもの、全部で4種類ある。私が選んだもの、この段が全くないリニアタイプである。業務用のキースイッチにもよく使われているそうだ。
Cherry社のキーボード、日本で売られているものはほとんどが英語キーボードで、日本語キーボードはなく、扱う店も非常に少ない。地方にいたのでは入手はできないが、このスイッチを使った国産メーカ品もある。こちらには日本語キーボードも売られていて、比較的入手しやすい。値段は5千円を大きく超えるので安くはない。だけど、2千円程度で売っているキーボードとは感覚が全く違う。
今回、併用しているキーボードはDELLのPCについてきたものである。押した感触はざらざらしていてぐらつきもある。使うことは十分できるが、気持ちよくはない。DELLのPC、キーボードは選択可能で、その中では一番安いものである。だから質が悪いのは仕方ないのだが、使いやすさの差に驚いてしまった。最近のPC,マウス操作が増えてはいるが、文字入力はキーボードである。やはり、良いものは価値があると思う。
でも・・・女房に聞いてみると、”これでもいいよ”だって・・・。私には耐えられないキーボードなのだが・・・。
2007/9/10 名古屋の運転
名古屋、車のマナーが悪いと言われている。
私は、名古屋の中心部では、あまり車を走らせていない。電車の方が速くて安いから、である。買い物でも、手で運べるものであれば、車は使わない。大きくて重いものなら、配達を頼んだ方が楽である。それに、近所で大抵のものは買える。だから、特別な理由がなければ車で名古屋中心部へは出かけない。
ということで、名古屋の運転マナーが悪い? と言われてもあまり実感がなかった。ただ、繁華街での違法駐車、これは相当ひどい、と思った。変形交差点で、斜めに交差するような所では、交差点の真ん中、セブラ模様のところにもとめてあったりする。ただ、これも繁華街近くでなければ他の町とそれほど変らないと思う。名古屋市以外でも多いとは思わない。
さて、駐車以外の名古屋の運転である。やっぱり荒っぽいと思う。それに、熱くなる人が多いように思う。たとえば片側2車線の道路での車線変更。他の町では割り込まれないようなぎりぎりの車間でも割り込んでくる。そして、無茶な追い越しも多い。私も何度も追い越しをされたし、他の車でも何度も見ている。名古屋地区以外ではそれほど見ないと思う。
そして、熱くなる車、他の町より多いような気がする。片側3車線の伊勢湾岸道路でのこと、追い越し車線の車を中央車線から抜こうとして抜ききれず、左車線によけて無理やり追い越し車線の車に割り込む、と言うのを見かけたこれだけでも無茶なのだが、抜かれた車も熱くなり、ほとんど車間なしで追いかけて行った。その後どうなったか気になったけど、事故にはならなかったようだ。これほど極端な例は少ないにしても、似たようなことは何度か見た。荒っぽい車、他県よりも多いのかもしれない。
愛知県、死亡事故は一番多いそうだ。なんとなく分かるような気もする。
2007/9/4 幹線の小駅にて
9/10までの夏休み期間、JRの普通列車(快速を含む)乗り放題の青春18切符が使える。(冬、春の期間も発売) 普通列車だけの旅行、列車に乗りなれない人から見れば苦痛でしかないかもしれないが、うまく使えば結構使える。ちょっと時間はかかるが案外遠くまで行ける。この切符のおかげでこの時期の普通列車、混雑する。普通列車といっても、快速は結構早い。名古屋地区や関西地区の快速は進行方向に向いたの2人席で、乗り心地も良い。特急にはもちろん及ばないが、少々の距離でも快適である。こういうこともあってか、この時期、普通列車は結構混む。いつもの倍? そんな感じにも思える。この、青春18切符を使う人たち、18切符族などと呼んだりするそうだ。
さて、東海道線には18切符族の難所がある。大垣-米原間である。列車の本数が少なくなり、更に列車が短くなる。普段はこれでも十分なのだろうけど、この時期は混雑する。この難所、名古屋方面からならまだ避ける方法がある。名古屋より東から米原行きの列車に乗れば座りやすい。しかし・・・京都方面から名古屋方面に抜けようと思うと、米原で乗換えが必須となる。しかも、約12両の列車2本から約6両の電車への乗り換えである。全ての乗客が乗り換えるわけではないが、この時期は時間によっては厳しい。下手すると座れなくなる。だから、18切符族は米原到着直前からそわそわし始める。早めに網棚の荷物を降ろし、乗り換えの体勢を取る。ドアが開くと同時に飛び出し、電車へと急ぐ。ホームの反対側ならばすぐなのだが、時には階段の上り下りが必要になる。18切符族は比較的身軽だとはいえ、狭い階段の上り下りは楽ではない。昔、青函連絡船で乗り換え客が先を急いで走ったという青森走り/函館走りになぞらえ、”米原走り”と呼ぶ人もいる。もっとも、連絡線と違い、1本遅らせるつもりなら楽に乗り換えられるし、部分的に特急を使うなど、回避策はいくらでもある。
この時期、一部の駅で18切符族の大乗り換えが起きる。先日は北陸線から湖西線が分かれる近江塩津駅でも経験した。敦賀方面から米原と京都方面への電車が分かれるのだが、この時間は京都方面も米原周りの方が早い、ということになった。ほとんどの客が乗り換えることになる。この駅、もともと琵琶湖の北端の小駅である。それほど多くの人が乗り降りするわけではない。湖西線と北陸線の分岐のための駅みたいなものである。このため、小駅とはいえ、北陸線と湖西線、それぞれホームがあり、合計4面もある。しかし、ここは特急などで通過する客ばかりの路線、乗り換えも非常に少ない駅である。そこに18切符族が集中したわけである。細くて長い乗り換え通路にお客があふれ、3分の乗り換え時間では無理だった。私は運悪く、階段から遠い車両に乗っていたので、乗り換える電車の階段側は既に立っている人もいた。それでも遠い車両はまだ人が少なそうだったので車掌さんの動きを気にしながらホームを走り、最後尾で良い席とはいえないが、座席は確保できた。
周囲の人、本当の18切符族(?)は落ち着いていたが、隣の席の2人、”こんな狭い階段で乗り換えさせるなんてひどいわねぇ・・・”なんてぼやいていた。この駅、もともと乗り降りする人など非常に少ない駅である。乗り換え客が集中するのは限られた時期だけ・・・。ぼやいても仕方ないことである。青春18切符が使えなくなる来週、またひっそりとすることだろう・・・。
2007/8/15 トイレの怪
外出から帰ると、トイレに鍵がかかっていた。
家には誰もいないはず。では誰が? と、一緒に帰った家族も心配していたが、玄関等は施錠のままだし、不審者の気配もない。家の中のトイレの鍵なので、コインで開けられる。もう一度中に人の気配がないのを確認して、開けた。中には誰もいなかった。
トイレの鍵、使用中に掛けて出るときに戻すが、そのときの戻りが中途半端だったのだろう。ドアを閉めた後で、衝撃などで掛かってしまったのかと思う。
もし中で何かあったら・・・ 思いがけない完全犯罪になるところだった?
2007/8/11 遊びの達人? 実は・・・
夏休みのイベントで、古くからの遊びに関するものがあった。けん玉やヨーヨー、そしてベーゴマである。
その中で、ベーゴマは安いからか、こどもに無料で配って体験させてくれた。
ベーゴマ、糸の巻き方から教えてくれる。しかし、簡単に回せるものではない。子供たちは苦労しながら糸を巻いては失敗していた。私の子供もベーゴマに糸を巻くこともうまく出来ずに苦労していた。それで、一度手を出して糸を巻いて見せた。で、ついでに回してみた。ベーゴマ、樽の中央付近にきれいに落ち、回った。
それを見ていた周りの人、感心したような声を上げていた。多分、昔からやっていた達人、とでも思ったのだろう。そんな感じの声が上がった。
しかし、実はベーゴマはこれが初めてだった。糸の巻き方などは知っていたし、実演で見せてもらった。でも、実際にやったことはなかった。ベーゴマだけではなくけん玉なども同じだけど、”知識”はそれだけあってもなんの価値もない。経験を積んで、失敗を重ねてこそ知識も生きる。私がうまく出来たのはまぐれである。でも、まぐれであってもうまく出来てとてもうれしかった。子供たちから見れば、指導する人でもなんでもない大人がやれる、ということでちょっと驚いたかもしれない。
ところで、私は・・・子供の頃にベーゴマを楽しんだ世代とは1回り以上違うのだが?
2007/8/5 現役の運河
日本には閘門のある運河が約30あるらしい。閘門、というのは、船を通す際に水位を調節するための施設である。水門を2組用意することで水位の違う場所でも船が通れるようにしている。水門の間に船を入れ、水位を上げ下げして船を通す。有名なのはパナマ運河である。何組もの閘門を通ることで船を一旦高い所に上げて通す。パナマ運河、これは言うまでもなく、現役の運河であり、閘門も機能している。<BR>
しかし、日本の運河、残念ながらほとんど機能していない。作られた時期が古く、幅が狭くて小さな船しかと折れないものが多いことと、トラックなどの陸上交通が中心になって、小船による水運が不要になってきたからだろう。特に閘門、これは残っていても実際には使われていないところがほとんどである。その貴重な閘門のひとつが船頭平閘門である。この近くに運河や治水に関する資料や書籍を集めた木曽川文庫があるが、そこで聞いた所、実際に使われている閘門はここのほかは宮城の1箇所程度ではないか? と言われた。そういう意味で、貴重な閘門である。<BR>
<BR>
さて、船頭平閘門、これは木曽川と長良川を結んでいる。この付近、揖斐川もあるが、明治20年から始まった治水で3つの川が分離された際、木曽川と長良川との間で水位が1m近く違うのだが、分離によって水運が出来なくなってしまったため、閘門を設けたものである。この閘門、出来た頃は数万隻の船(といっても小船であるが)が行き来したそうだ。そして、現在も僅かではあるが、船の行き来がある。<BR>
船頭平閘門の近くには、管理事務所に木曽川文庫があり、治水に関する資料なども展示されいる。見学に行った際、管理されている人と話をする機会があり、聞いたところ休日は数回、閘門を通る人がいる、ということだった。資料を見学して帰る際、事務所に声をかけると、”今船が来たよ”と言われ、お礼もそこそこに急いで閘門に向かった。これがその時の写真である。<BR>通った船、残念ながら(?)水上バイクばかりであった。しかし、閘門が開き、水位調整をする様子が見られた。大きな水門が開く様子、なかなか面白かった。水門が開く時間よりも水位調整に時間が掛かるのだが、見飽きることはなかった。でも、ちょっと残念なこと、水上バイクで抜ける人、何人もいたのだが、そのまま手も振らずに抜けていった。閘門を管理する人、当然、業務で行っているのだけど、30度を軽く超えるこの日、外に出て水門や水位調整の操作を行っているのである。遊びで抜けるのだから、手をあげるなどして感謝の気持ちを表しても良いのかな・・・なんて思ってしまった。
閉じている閘門この先が長良川につながる
閘門が開いたところ
入ってきた船(?)2隻。閘門を開けるのに時間がかかるので、なるべく多くの船を入れられるように広くなっている
木曽川側の門、開きかけているところ
閘門の近くの壁。濡れているところが水位の差になる。この日の差、約1m。
2007/8/1 危険なコマーシャル?
ご存知の方も少なくないと思うが、ダイヤ型の連凧に人が乗っているコマーシャルがある。
最近、テレビを見ていると、過剰と思うほど”危険なのでまねしないでください”のような注意書きが出たりする。しかし、この連凧のコマーシャルにはそれがなかった。もっとも、まねしようと思っても簡単には出来ないと思う。高さが2.5m程度の凧では当然、人は揚げられない。この大きさの凧、作るのは簡単ではないが、仮に作って人を乗せ、引っ張った所でびくりともしないだろう。
しかし・・・問題は連凧、ということである。高さ2.5mの5連の連凧、凧だけ作って試し揚げをしたら・・・? これはものすごい引きになる。大人一人ではとても支えきれないだろう。そして、揚げ糸は? これも少々のロープでは簡単に切れてしまう。実際、凧のイベントなどで連凧が切れる、というのは珍しくない。凧の会の会員などで経験ある人の凧はまず心配ないのだが、そうでない人だと糸の強度不足であることがある。連凧、凧一つひとつは小さくても数が多いので全体では相当の面積になってしまうのである。
以前、高さ1.8m程度の六角の5連の連凧を見たことがある。揚げ糸、私なら1つだけでもこの位の糸を使うだろう、と思う程度の太さしかなかった。その日は強風だったのでとても持たないと注意したのだが、無視して揚げ、あっさりと切れてしまった。しかも2度も・・・。
だから・・・もしコマーシャルのまねをしたら、たとえ凧一つであっても強い引きで怪我をするかもしれない。そう意味では非常に危険なコマーシャルなのだが、注意書きがない。多分、凧の危険性を全く認識指定なのだろう。大凧が未経験だと仕方ないことだと思う。
もっとも、2.5mの凧を作っていきなり揚がるとすれば、それはそれで凄いことだ。ということで、やはり危険はないかな?
2007/7/19 エレベータ
近くのショッピングセンターのエレベータに乗った。中に、”このエレベータは△△社製です”と張り紙があった。
最近、エレベータの事故や強度不足などがニュースになっている。お客から問い合わせがあったのかも知れない。また、安心してもらおう、と言うことなのかもしれない。
だけど、このショッピングセンターは知っているのだろうか? 少し前に事故でニュースに載っていたエレベータ、□□社製の△△社ブランドだったのだが・・・。
2007/7/19 パソコンのメモリ
私のパソコンのメモリ、1G>バイト載っていた。購入時はまあまあの容量であり、実際、普通に使っていて必要メモリが1Gを超えることは少なかった。
しかし・・・ソフトがだんだん大きくなり、使用メモリが1Gを超えることが増え始めた。必要メモリが搭載メモリを超えるとどうなるか? メモリからあふれた分はハードディスクに移すことになる。その部分が必要になると、ハードディスクから取り出してメモリに移し、別の部分をハードディスクに出す。だから、ハードディスクとのやり取りが多いと動作が遅くなってしまう。メモリを買って増設すればよいのだが、買ったときのメモリが高かったのでためらっていた。
しかし、調べてみると意外なほど安かった。金沢の電子部品店では512Mで3~4千円だった。家電量販店でも5千円だった。家電量販店がずいぶんと高そうだけど、これはメーカの保障があるからである。メーカ製のPC、○○に合うメモリ、として売られているので、もし動かなければメーカが対応してくれる。電子部品店のはそんな保証はない。規格を調べるのも買う人、同じ規格でも動かなければお店はなんの対応もしてくれない。だから安い。私のPC、2枚一組なので、512M2枚で6千円になる。1万以上かと思っていたのでこれなら安い。すぐに買いそうになったが、万一不良品だと交換が面倒である。それに、名古屋ならもう少し安いかも、と思ってのことである。
さて、今日パソコン部品も売る近くの家電店に行くと、メモリは512Mで4千円だった。金沢で言えば調度電子部品店と家電店の中間である。思ったより高いな、と思ってふと見ると特売品が2千円を割っていた。展示品で安売り? 展示と言っても家電と違ってデモをしているわけではない。ショーケースに入っていただけ? 多分、半端なので処分してしまう、ということなのだろう。偶然だけど、私のPCに合うものだけが特売ででていた。
メモリ、名古屋でも大須(東京で言えば秋葉原みたいなところ)に行けばもっと安いのかもしれないが、仮に500円安いとしても、電車代で消えてしまう。これなら、とすぐに買った。2枚で4千円を少し割る。予想外の安さだった。もし動かなくてもあきらめやすい金額、ともいえる。
パソコン部品の増設。これは何回やってもどきどきする。規格を確認し、合っているはずなのだが、必ずしも思うようにならないのがパソコン。実際、別のパソコンに移したら動かないボードもあった。まして今回は特売である。
硬いソケットにメモリをこわごわ差し込み、電源を入れる。煙と火花に注意し、まずはBIOSでメモリが正しく認識されていることを確認し、続けてWindowsを起動する。Windowsでもメモリは2Gバイトになっている。ほっと一安心する。
さて、その効果は? 試してみようと思ってもなかなか1Gを上回らない・・・。増設したことでメモリの管理方法がちょっと変った? 消費量がちょっと減ったようだ。いつもなら1Gを超えるような使い方をしているのに1Gぎりぎりで収まっている? しかし、アプリケーションを更に増やすと1Gを超えた。今までならここで動きが相当遅くなったのにそれがない。たった4千円なのに、その効果は大きかった。
しかし、これだけアプリケーションを動かすと、CPUも限界・・・。2つのCPUがどちらも100%で張り付いている。こちらの能力を上げるには・・・。最低数万円だろうか? 買い換えた方が安あがりかも?
注意: メモリの規格は複雑です。もしお近くの店で特売があっても、規格が合うことを十分ご確認下さい。
2007/7/11 あやしい美術館
美術館とは? 資料館とは何か? これらは博物館とは違い、自由度が高くなる。極端な話、美術品や何か資料が展示してあれば美術館あるいは資料館と呼べるような感じもある。たとえば、私が書いた絵を数点展示して私設美術館ということも出来るし、私のカイトフォトの機材と写真を展示してカイトフォト資料館、と呼ぶことも出来るだろう。だから、私設の美術館や資料館の中にはちょっとあやしい所もある。
さて、先日、ルーブルに行った。と言ってもフランスまで行ったわけではない、国内にある。ルーブルと言えば世界でも最大級の美術館。国内にルーブルと名乗る美術館があること、それだけで不思議な感じである。
で、日本のルーブルであるが、正しくは”ルーブル彫刻美術館”である。パンフレットによると、ルーブル美術館の彫刻作品から型を取り、ルーブルの技術陣が完全復刻した、と書かれている。そして、ここはルーブルの”姉妹館”を名乗っている。これは正しいのだろう。開館時にルーブルの館長が来日、との写真が展示されている。
だけど・・・やはり不思議である。ルーブルが、こんな田舎(失礼)の美術館と提携するのだろうか? と思ってしまう。
ここでちょっと話を変えて彫刻から直接型を撮って作ったもの、これを彫刻と読んでよいのだろうか? 単なる複製だろうか?
これが絵画なら、複製画扱いである。だけど、彫刻、特にブロンズなどは石膏で原型を作り、それから型を取って鋳造する手法がある。この場合、石膏型から作品をいくつも作ることが出来る。また・・・作品から型を取って作ることもないではないらしい。作品から型を取る場合、石膏のように一部を取り外すようなことは出来ないから無理があると思うが、ほぼ同じものが出来る。オリジナルと同様に扱われることもあるらしい。だから、ここに飾られているものを簡単に”模造品”扱いは出来ないと思う。
だけど、ここはWebなどで”あやしいB級スポット”などとして紹介されているところが少なくない。その理由、一つには展示の仕方があるかもしれない。中に入るといきなり真正面に千手観音像が見える。彫刻類はその周囲に展示されている。彫刻だけを見ている分には良いのだが、ルーブルの作品以外にもいろんな作品が展示されているし、ヨーロッパの作品のほかにエジプトのもの、さらには仏像など、さまざまな彫刻が展示されている。どこか個人のコレクションを展示してある所によくあるような、雑多な感じがする。あやしげな感じはここから来るのかもしれない。そしてもう一つ。美術館は一部の例外を除いて撮影禁止である。ここも、パンフレットなどにはそう書いてあるし、壁にも撮影禁止のマークがある。しかし、受付後に説明を受けた後、”写真、自由に写していいですよ”と。これもまた、不思議な感じがした。美術館らしくない・・・。私は別に撮影するつもりはなかったのだけど、中に”ネフェルティティの頭部の胸像”があり、つい撮影してしまった。ネフェルティティ、以前四大文明展で像を見て、その美しさに驚いたことがあった。ここで再び見るとは思わなかった。しかし・・・写真撮影はOKであっても、Webに載せてよいとは限らないので、作品の写真は載せないことにする。
この美術館、私が訪問したときは土曜日の午前中だった。お客は多くはないものの、何組かいた。この時間としてはまあまあなのかもしれない。展示などにあやしい感じはあるけど、彫刻の質は高いと感じた。でも・・・この雰囲気、なんともいえない。ひょっとして、このような展示だから、ルーブルはその後、姉妹館を作るのを止めたのかも・・・。そう考えると納得できるような気がする。
彫刻自体はすばらしいのだからちょっと残念な気もするが・・・。
2007/7/8 斎宮への道
先日、甲賀市の土山に寄った。
ここは旧東海道の宿場町である。東海道というと、私はつい、JRの東海道本線を思い浮かべてしまう。東海道と東海道本線、比較的近いけれど、名古屋付近から滋賀県の草津までは大きく離れている。東京方面から向かうと、東海道は宮宿から七里の渡しで海上に出て桑名に向かう。そして、四日市を経て亀山から草津に向かう。土山の宿はこの途中にある。東海道本線は、というともちろん海上に出ないで名古屋に向かい、岐阜、米原を通って草津に着く。このあたりは旧中仙道になる。
土山付近、私にはまったくなじみのないところであった。それも仕方ないかもしれない。北陸からでは、どこかに出かけるにしてもこのあたりを通る必要はあまりない。と東海道本線であれば、東京や大阪に出かけるときに通ることはある。しかし、土山付近は、ここを目的としない限り通ることはまずなかった。紀伊半島、たとえば伊勢にむかうにしても名古屋から。奈良ならば京都から向かうことになる。土山付近、まったく通ったことのない土地であった。
さて、土山である。ここは、京都から伊勢へ向かう際の通り道にもあたる。伊勢、といえば伊勢神宮である。その近くには以前行き、関心を持った斎宮がある。斎宮には天皇の代理としての斎王がいた。斎王は、皇族の女性から占いで選ばれ、都の郊外の野宮(ののみや)に移り、その翌年9月に斎宮に向かう。当然、途中何箇所かで泊る。そのひとつが土山近くにある垂水である。ここに仮設の宮、頓宮(とんぐう)が設けられた。垂水斎王頓宮である。実は、土山を訪ねたのも、垂水斎王頓宮の跡があったからである。
土山、まず郷土資料館に寄った。ここは入り口を入ると雷鳴と雨の音で迎えられる。ここは広重の浮世絵では「春之雨」が描かれていることによる。そして、先に行くと斎王に関する展示もあった。巡行の道筋、京に帰る場合の道筋もあった。ここの企画展示室では、少し前に開かれた祭りでの写真があり、斎王に扮した女性の写真が多く展示されていた。が、私はこの種の祭りは余り関心がないので軽く見ただけである。(但し、斎王に扮した女性や衣装は魅力がある。念のため)
次いで宿場に関する資料館、東海道伝馬館に寄った。ここではボランティアの方が説明してくださったが、その後で、垂水斎王頓宮跡に寄る、と言ったところ即座に斎王に関する祭などの話をしてくれた。垂水斎王頓宮跡、見るようなものは何もない、と言われはしたけど、すぐに返事が返ってくるのだから、よく知っている、と言うことなのだろう。
垂水斎王頓宮跡、地図では道路沿いになるが、それらしい場所を見ながら入り口がわからず通り過ぎてしまった。広い道で迷っていては他の車の邪魔になるので、わき道に入り、裏口から入るように進むとたどりついた。が、そこには車が数台停まっていて、ここに私の車を止めると通行の邪魔になってしまう。仕方なく行過ぎてからもう一回りして戻り、少し広い道路わきに車を止めて見学に向かった。止めてある車、近くの畑の農作業? と思っていたのだが、実はこの垂水斎王頓宮跡を清掃している人たちの車だった。丁度作業が終わったようで、私が向かうと軽くお辞儀をしてくれた。資料館で言われたとおり、たしかに見るものは大してない。ここには、伊勢神宮への遥拝所と石碑がある程度である。しかし、周囲は林のようになっている。この地が大切な場所として残されてきたことを感じる。斎王は、この地に泊まり、そして斎宮へと向かった。どんな思いだったのだろうか? それを思うには十分な場所である。そして、この地が大切に残され、清掃も行われていることがとてもうれしかった。斎宮への宿泊の場所、他にもあったはずだが、こうしてはっきりと残されている場所はないそうだ。
斎宮への道、私は逆に斎宮から遡ったことになる。次は京都、野宮だろうか? 行ってみたいと思っている。
遥拝所と石碑
2007/7/5 カレーライスにソース
ある掲示板に”カレーライスにソースをかけること”に関する話題があった。
カレーにソースをかけること、肯定的な意見が多かったのだが、中には”味覚がおかしい”みたいな過激な意見もあった。
この話題、もともとは”いろいろと手をかけて作ったのに、味を見もしないでソースをかけられてショックを受けた”ということだった。味には好みがいろいろとある。だから、ソースをかけることは良いと思うけど、味も見ないでいきなりかけるのはいかがなものか、ということであった。
それももっともなこと、とは思うが、似たようなことは結構ある。
・ざるそばで、つゆにいきなりわさびをたっぷり入れる。
・うどんで、いきなり唐辛子をたっぷり入れる。
・ラーメンにいきなり胡椒をかける。
特にラーメンなど、店や種類によって味の違いが大きいのにいきなり胡椒をかける人は少なくない。カレーにソース、違いはあるにしても共通点もあると思う。カレーにソースをかける、これも単なる習慣、なのかもしれない。
ところで、この一連の書き込みで感じたこと。反論している人は、結局はカレーにソースをかけて食べてみもしていない、ということだった。やってみもしないであれこれ言うほどむなしいものもない。
では私は? カレーにソースをかけて食べる人は知っている。でも、自分で試したことはなかった。レトルトの安いカレーにソースをかけてみた。心配でもあったので、まずは隅っこに少し・・・。こわごわ食べてみると、意外とおいしい・・・。味は少し濃くなるが、深みが出ているし、酸味も加わってこれもまたよかった。ただ、味は濃すぎ、とも感じるし、バランスも少し崩れた感じがある。どこか荒々しく、ひとくせある味である。でも、決してまずくはない。そして、ソースはかけただけだから場所によって濃い薄いの違いがあり、味に変化が出る。これもまた良い。元のカレーの味にもよるとは思うが、意外なおいしさだった。私も食わず嫌いだったようだ・・・。
2007/7/4 長距離バス
名古屋から金沢に戻るとき、バスをよく使う。
名鉄の名古屋駅バスターミナル3階。ここは長距離バスが発着する。長距離バス、多くが座席指定だから、ここで待つ人はゆったりしている。乗る人の列はあってないようなもの。バス乗り場付近にパラパラと立っている。始発なので、時間にもゆとりがあるから、先を争うような所がない。このあたり、列車の指定席に乗るときのような感じがある。これもまた、他のバス乗り場と違って旅情を感じる理由かと思う。
金曜の夜19:30。これは私が乗ることの多い時間である。バス、6~7分程度前に乗れることが多い。だから、10分ほど前につくようにしている。飲み物などを買ってバスの到着を少し待つ。この時間、旅立ち前のなんともいえない雰囲気が漂っているように感じる。
さて、19:20に長崎行きのバスが出る。まだ夜に入ったばかりの出発であるが、もちろん夜行バスである。長崎には翌朝に着く。早々とカーテンを締め切っていて、他とは違う感じがある。お客も一層とのんびりしているように見える。
金沢行きのバス、一宮から名神高速に入る。途中、米原ジャンクションから北陸自動車道に入る。この日、その手前でカーテンを閉め切ったバスが目に入った。ジャンクションに入って離れる寸前、金沢行きバスの10分前に出た長崎行きのバスだった。ここから金沢までは約2時間半。1/3は過ぎたところでまだ先があるが、その日のうちに着く。長崎へはまだまだスタートしたばかり。旅の安全を祈る、そんな気持ちになった。
2007/7/2 滋賀サファリ博物館にて
いろいろと博物館、資料館を回っていると、”この博物館(資料館)、もう先がない(閉館が近い)のでは?”と感じる所がある。実際、既に行った博物館(資料館)で、既に閉鎖されてしまった所は多数ある。他の博物館などと統合、といった発展的閉館もあるが、ほとんどはそのまま無くなってしまっている。貴重な資料などはどこかに移っているかもしれないが、四散してしまった資料もあると思う。残念だけど、展示に工夫もなかった所など、仕方ないかな、と思う資料館もあったりした。
先がないと思う博物館。当然、訪問者が非常に少ない。ある公立の資料館に行った所、管理人さんから”○カ月ぶりの見学者”なんて言われたことがある。見学者が○カ月ぶり、なんてところはさすがに少ないと思うが、それに近いところはやはりある。でも、公共の所は見学者が少なくても閉館、ということはまずない。それは、閉館してしまうと地元の資料を集めた所が無くなってしまうことになるから、と言うこともあるだろう。それに、幸いなことに公共の博物館の評価は、目標の見学者数が達成されることであって、黒字になること、ではない。赤字だから、とうことで閉館にはならない。閉鎖が多いのは、公立ではない博物館である。
滋賀サファリ博物館、ここも私立の博物館である。展示されているのはさまざまな動物の剥製。ここの創設者が趣味の狩猟で作ったものである。動物の剥製、展示は結構ある。科学展示のある博物館には大抵、展示されている。映画、ナイトミュージアムで有名になったアメリカ自然史博物館にもアフリカの動物のコーナーがあったし、日本の国立科学博物館にも数多い展示がある。しかし、特別貴重な展示、というわけではない。
滋賀サファリ博物館には100以上の、アフリカなどの動物の剥製がある。まとまっているから見ごたえがあるが、ひとつひとつはそれほどめずらしいものではない。見学者数、聞いてはいないが、非常に少ないだろう。現在は日曜日のみの開館。最初、12時頃に行ったのだが、誰もいなくて見学できなかった。他を見て帰りに寄った所、管理人さんがいて、見学できた。当然、他に見学する人はいなかった。
今の管理人さん、ここを作った人の奥様である。日曜日のみ開館なのは、他の仕事があったから。以前は平日はアルバイトを置き、日曜のみ奥様が見ていたが、平日の見学者が少なくて余りにも暇なのと、見学料からアルバイト代も出ないから、ということであった。それで、アルバイトを使うのを止め、日曜日のみ開館、としたそうだ。もともと少ない見学者が、日曜のみの開館になったことで一層減ってしまったようだ。管理人の奥様、既に高齢であり、体力的にも苦しそうだ。ここ、美術館も併設されているのだが、そこの見学も、というのはいえなかった。建物が別であり、鍵を開けるためにそこまで行ってもらわなくてはならない。歩くのがきつそうだ、と感じたからである。見学者への応対が出来なくいなれば、自然と閉館になってしまうと思う。もし閉館となれば、収集品の剥製、四散どころか廃棄されてしまう可能性が高いと思う。残念だけど・・・仕方ないかな、とも思う。中には草食動物で角に傷がないなどややめずらしいものあり、博物館から売って欲しい、と言われたそうだ。でも、多くはそれほどの価値はないと思う。閉館されれば、廃棄、となってしまう可能性は高いと思う。
滋賀サファリ博物館を例にしたが、私設の博物館、維持できなければ閉鎖だろう。そして、博物館の維持には非常に多くのお金が掛かる。創設者は熱意があっても、代が変われば維持は難しいだろう。
ここに限らず、維持の難しい博物館や資料館は多数あると思う。何とか生き残って欲しいものだ。
でも・・・一番閉鎖が激しいのは、企業の博物館のように思う。会社後とつぶれた所も結構あるし・・・。
さて・・・狩猟についても少し書いておこうかと思う。狩猟は、趣味のために他の動物の命を奪う行為、として非難する人がいる。私もあまり好感は持っていない。でも、命を奪うことから言えば、釣りなどと変りはない。そして、狩猟は、人間が有利ではあっても、命の危険を伴う。ライオンなどの猛獣はもちろん、サイなどの大型動物であれば、銃で致命傷を与えても相打ちになってしまう危険がある。優れた銃を持っていたとしても、命の危険は消えない。また、奥様自身、悩まれてお寺の僧侶などにご相談されたそうである。このような形で人に見てもらうことも供養になる、それも会館のきっかけになったようだ。また、2つの展示室にはお供えがあり、毎日変えているそうだ。狩猟、ということを改めて考える機会にもなった。できれば・・・残って欲しいものだ。
2007/6/25 サーカスは家族
先日、愛知県の北にある野外博物館、リトルワールドに行った。野外に世界各地の建物が作られるなど、その展示も良かったのだが、そのときにステージでやっていたサーカス、”オリエンタルサーカス”もなかなか良かった。
そのサーカス、ウズベキスタン共和国からやってきたのだが、男女それぞれ6人、合計12人の小さなサーカスである。それに、ステージがとても狭い。でも、期待した以上の技だった。オリエンタルサーカス、と名づけられているだけあって、どこか東洋的な感じもある。特に女性、衣装や踊りにもどこか艶めかしさがあった。狭い場所での公演なので、観客との一体感もあり、こじんまりとしているものの、魅力あるサーカスだった。
さて、サーカス、日本でもサーカス団がある。公演、日本中を回って行うことが多いそうだ。公演用のテント、道具、更に生活道具類、全て持ってゆく。生活はアパート、と言うわけではなく、サーカスのテント付近でとなるそうだ。本式の住宅ではなく、移動用の住まいである。簡素で狭い。団員に子供がいれば一緒にまわることになり、そこから通学する。サーカスのテント、そこは職場であると同時に生活の場でもある。つまり”家”のようになるのだそうだ。サーカスの団員、もともとは他人であっても一緒に生活してゆくこともあり、家族のような感じになるそうだ。寝食が同じ、更に職場も同じ。それもそうかもしれない。
サーカスの公演、どこか惹かれるところもあり、もう一度見に行きたくなった。行ったのは公演の最終日。もう少し早い時間に行きたかったのだが、最終公演だけしか見られなかった。2度目であっても、変わらない演技であっても、見ていて面白かった。この公演、観客との一体感を大事にしているようなところがある。中で一度、観客の中からお手伝いを頼んでいるし、綱渡りのロープをセットしている間、大きなボールを取り出して観客に向かって投げる、と言ったこともやっていた。このためだろう。そして・・・最後の公演が終わったとき、信じられないことが起こった。観客の多くの人が席を立たなかったのである。最終公演が終わった、ということで出演者がステージで記念撮影をしたりしていた。それが終わって多くの人が帰り始めたが、それでも少なからぬ人が客席に残っていた。ステージでは、帰国に向けて撤収の作業が行われている。特に面白いものでもないだろう。でも、それを見守る人が多くいた。見守る人は、閉園時間になってもいたそうだ。サーカスは家族。これはオリエンタルサーカスの団長さんも言っていたそうだ。今回も、小さな子供と一緒に公演に来ている人もいた。だから、出演者が”家族”というのは良くわかる。でも、観客も”家族”として取り込んでしまう、というのはすばらしいと思った。出演者の気持ちが通じた、ということなのだろうか・・・。
私も、去りがたい気持ちを残しながら、家に向かった。少なからぬ人は残っていたが、遅い方だった。
2007/6/20 凄い会話?
今日、会社の中を歩いていると、ふと話し声が聞こえた。
”そんな簡単に子供を作っちゃだめ!”
言ってることはその通りだけど、会社の中で、しかも勤務時間中に大きな声で話すことではない。
通り過ぎてからふと思いついたこと、
”あ! 子プロセスのことか・・・”
プログラムから動かされる別のプログラムのこと、子プロセスなどと言ったりする。これ、使い方によっては便利だけど、簡単に作らないほうが良いこともある。そのことだったのかな? なんて思った。そういえば、”親を子供より先に殺してゾンビになって・・・”なんて会話もありえる。部分的に聞けば凄い会話である・・・。
2007/6/18 関所、犬の通り道・・・?
静岡県の浜名湖の北、ここには姫街道とも呼ばれる街道があった。東海道の脇街道になる。東海道の浜名湖のあたりには新居の関所があるが、こちらにも気賀の関所があった。関所の復元のあるし、姫街道に関する資料館もある。そこに面白い展示があった。それが”犬くぐり道”である。
関所、旅人には当然厳しい場所であるが、街の人にとっても面倒なものであった。関所を通るには地元の人といっても手形が要る。そして、関所を通ることが出来るのは昼間だけ。夜になると通れない。これは不便である。ちょっと帰りが遅くなると関所が閉まって通れなくなってしまうのである。
犬くぐり道であるが、これは実は裏道である。人は通れないけど、犬ならば(通るのは)仕方がない、ということでである。途中に筵をかけた門があり、四つんばいになって通ったそうだ。(犬と同じ、ということ?) 犬くぐり道、関所の裏道であるが、これは公然の秘密であったようで、祭りの際など、賑わいにまぎれて不審な人を通さないように、などといったお達しがあったりしたそうだ。気賀の関所以外にもこのような裏道のある関所はあったらしい。表と裏、関所の役人も案外ゆるいところもある、と面白くなった。
ところで東海道の新居の関所、ここには裏道はなかったそうだ。この関所、渡し舟で入ることになる。このため、ごまかしようがないし、地もとの人が夜中に抜ける必要もない。犬くぐり道の必要性がそもそもなかった、ということになるのだろう。
2007/6/10 児童労働
テレビを見ていると、未成年者の不法就労のことをやっていた。
外国人で日本に働きに来ている家族のなかに、中学生程度の年齢の子供を働かせている人がいる、というものである。子供が勝手に働いているのではなく、親が働かせているそうだ。雇用する側も知ってて使っているようで、法定の最低賃金(600円台?)の更に6割程度しか払っていないところもあるらしい。
児童労働、以前にアメリカの企業で問題になったことがあるそうだ。有名な、シンプルなマークのスポーツ用品のメーカが、東南アジアで生産する際に、現地の工場間で価格競争をさせたそうだ。その結果、大人の賃金を払えないレベルになってしまい、非常に安い賃金で子供を長時間働かせた、というものである。その商品、決して安いものではないのに、東南アジアでの、非常に問題ある生産をさせたそのメーカの利益はかなりのものだそうで、あちこちに多額の寄付もしたそうだ。(学校などでは寄付の拒否も検討したそうだ) 余談ではあるが、私はそのメーカの商品は買っていない。
このような問題、日本でも起きている、とは知らなかった。非常に悲しいことだと思う。
最近の不景気、いろいろな価格競争があちこちで歪が出ているのでは? と感じたことは何度も合った。これもその一つかもしれない。たとえ外国人労働者の子どもであっても、就学を犠牲にしての不法就労、非常に悲しいことだと思う。まして、それを知りつつ働かせる会社が日本にあったなんて・・・。とても悲しく、また情けない気持ちになってしまった。もし、不法な児童就労が行われるほど過当な価格競争があるのなら・・・。私は値上げを受け入れたいと思う。
2007/6/2 のんびりと凧揚げ?
大人の凧揚げってなんだろうか? なんて考えたこともある。日本の凧の会の人がやっているような、伝統凧や連凧、大凧などは大人の凧揚げだろうし、私のやっている喧嘩凧やカイトフォトも大人の凧揚げに入ると思う。
”のんびりと凧揚げ”言葉としては優雅だと思う。これも大人の凧揚げだと思う。公園などの芝生に寝っころがり、凧の糸を腕にでも結んで空を見上げる。優雅だとは思うが、私の凧揚げとは違う。凧のイベントではやはり多くの凧を揚げたいと思うし、いろいろと写真も撮りたい。空撮もしたい。じっとしていることはまずない。
ではたとえば公園などでは? 喧嘩凧は常に操作をしなくてはならないし、空撮も凧やカメラの操作が必要である。のんびり、と言う雰囲気ではない。実は相当忙しいのである。 普通の凧を揚げるときは? これは大抵は新凧の糸目調整だったりする。これまたのんびりと凧を揚げることはほとんどない。
しかし・・・時にはのんびりと凧を揚げることもある。それが今日だった。
今日は以前行ったことのある日間賀島にカイト・フォト目的で行った。この島のこと、前にも書いたが、知多半島の先端近くにある離島で、半島の港から10分程度で行ける。10分と短いのだけど離島である。半島とは海で隔てられているので、どこかのんびりとした雰囲気がある。この雰囲気が気に入ったこともあり、カイト・フォトしたくなって来たのである。
カイト・フォト、凧を使うのであるから、当然、風が必要になる。だから、カイト・フォト目的で出かけても写せないことは少なくない。
今日の日間賀島、島に渡る前の師崎の港で風を見たところまあまあの風があった。これなら海に囲まれた島はカイトフォト可能だろうと思って船に乗った。しかし・・・風がいまひとつ弱かった。目的の砂浜についたけど、歩く早さ程度の風しかない。これでは凧も揚がらない。だけど、少し待つと近くの木が揺れ始めた。上空のとんびの動きを見ても風が吹き始めたのがわかる。これなら、と準備をして凧を揚げた。見込みどおり、凧は揚がった。だけど、それだけだった。凧は浮いている。が、引きは弱い。微風から凧が揚がる程度にまで風が強くなったのだから、としばらく待つことにした。凧は安定しているので揚げ糸を腰に巻いた固定用金具に結び、浜の近くの防波堤に腰掛けて風を待った。
幅3mを越す凧であるが、引きはほとんどないそして、風が安定しているので、空にピンで留めたように動かない。純粋な凧揚げとみればこんな優雅な凧揚げはない。力を使うことはなく、のんびりと風を受けながら砂浜や波、遠くの島などを見ているだけである。実にのんびりとしている。
この、のんびりとした凧揚げ、いつまで続けるか? 島に着いてから約1時間。どうしようか・・・と思ったところで風向きが変わり始めた。今まで動かなかった凧が左右に振れはじめた。風も強くなってきたように感じる。機材の用意をして上げ糸に付けてみると、凧はカメラを十分支えている。まずはカメラを20m位まで揚げて撮影。風の様子を見ながら更に揚げた。風の変化は多少あるもののカメラが揚がってゆく。そして、更に凧を揚げる。この島、平地は少ないものの山は高くはない。島越しに反対側の海が見えるはず。そう思ってのことだった。糸が150mしかないので、少し余裕を持って140mまで。これで約100mまでカメラが揚がる。
カメラが揚がれば”のんびり”とは無縁となってしまった。そして撤収。カメラを下ろそうとしているところで地元の人に話しかけられた。カメラ、というのがいまひとつわからなかったようだけど、降ろしたデジカメを見てもらうと納得してくれた。残念だったのはこの日、配布用のポストカードを忘れてきたこと。とても残念だった。
さて・・・凧を畳んで港に向かったところ、船は10分前に出たばかり。次の船は1時間20分後になる。のんびり凧揚げの延長でちょっと休んでゆこうか? しかし・・・隣の港まで20分掛けて歩くことにした。これなら30分後には船に乗れる。急ぎ足で船に。のんびりとは正反対? 実はこの付近に食堂がなく、時間は昼過ぎ。空腹には勝てませんから・・・。
2007/5/12 明治村とリトルワールド
明治村とリトルワールド、どちらも愛知県にある屋外の展示施設である。博物館相当の施設になるが、実は明治村は何回か行ったことはあるが、記録を取り始める前なので数には入っていない。また、リトルワールドも以前から気になってはいたが、まだ行ってはいなかった。
さて、明治村とリトルワールド、どちらも愛知県の北、犬山市にある。それほど離れているわけではない。明治村は相当大きく、時間がかかることは承知しているが、何度も行っていることもあり、まとめて行こうとした。
両方行くには? 車なら簡単である。しかし、どちらも駐車料が安くはないこともあり、ためらっていた。ならばバスでは? どちらも本数は多くはないが、電車やバスでも行きやすい。車、実は今、車検に出しているのでこの機会に電車やバスで行くことにした。
明治村、行ってみるとやはり広かった。何度も行っているのだから、興味のあるところや新しく移築された建物だけ見ればよい。そう思ってはいたが、建物は同じでも展示が新しくなっているところもあった。以前はなかった工作機械の実演もあった。そういうのを見ていると、ついつい時間が経ってしまう。それに、食事もしなくてはならない。余計に時間がかかる。もともと軽く見て次に、なんて思っていたので朝は普通の通勤程度の時間に出たこともあり、意外と遅くなってしまった。
久しぶりに見た明治村、いろいろと工夫しているのが良くわかった。体験型の展示が増えているし、食事出来る場所も増えていた。以前は明治を意識した食事というと、牛鍋程度であったが、今回は数箇所に増えていて、中には明治の洋食的な店もあった。これだけでも楽しめると思う。他の体験型の展示、以前は入れなかったところにも入れるようになり、たとえば"監獄体験"というのもあった。体験とは違うが、足湯などもあった。工作機械の実演など、展示をただ見るだけ、とはちょっと違う展示、というのも楽しめると思う。
久しぶりの明治村、こういう工夫もあって、もっと見たい、とも思ってしまった。いっそのこと、リトルワールドは別の日に? と考えたりしたが、明日は月に1度、休日開館のところもあるので、切り上げることにした。
明治村とリトルワールド、それ程離れてはいない。しかし、直接結んでいるバスはない。どちらも犬山駅へのバスはあるので、そこを経由することになる。直接行くより遠い犬山駅に一度寄るのでどうしても時間はかかる。それでも運よく、ほとんど待たずに乗れ、1時間かからずに行くことができた。
リトルワールド、ここは世界各地の建物などが移築や再現されている。それで、なんとなく、遊び場的に思ってしまっていたのだが、実際に行ってみるとなかなかしっかりした施設だった。本館にある展示。ここは、大阪の国立民族学博物館には当然、及ばないものの、なかなか良かった。見る人が少ないのが残念だけど。
そして、世界各地の住居などの展示。これも非常に良かった。実際に見て、中に入る、というのはなかなか面白い。実際に屋外に建っている、というのも博物館の展示とはまた違う。住居、これは屋外にあってこそのものだと再認識した。また、家具類もあるので、生活のにおいが感じられる。習慣の違いなども感じられ、とても楽しかった。
そして、ここも”体験”的な要素が多かった。民族衣装を着る、そして食べ物である。それだけのことでずいぶんと楽しめると思った。リトルワールド、展示と考えれば、ここは博物館である。でも、子どもにも楽しめる施設になっている。なかなか良い施設、と再認識した。ここの見学・・・。調度ロシアからきたサーカスの公演があって、それを見ていたら時間がかかり、相当な駆け足になってしまった。それもあり、また来たい、そう思った施設であった。
2007/5/10 列車の混雑と道路の渋滞
北海道で通学の高校生が列車に乗り切れない、という事故(?)が起きたそうだ。
この列車、ワンマン運転なので乗り降りが1箇所になるのだが、高校生などの乗客が入り口付近に固まってしまったために乗客26人乗り切れず、ホームに残されてしまったということだそうだ。テレビでこのニュースを見たのだが、JR側は奥に詰めるように何度も言ったが動かなかった”と、高校生のマナーの悪さを指摘していたのに対し、高校側は高校生に事情を聴いた上で”そんなことはない”と反論していた。誰に聞いても”乗り降りの邪魔をしていた人はいない”と。
高校側の反論、なんだか馬鹿らしく思えてならなかった。邪魔をしようとした人は確かにいなかったと思う。協力しなかった、というだけのことなのだろう。でも、結果は同じことである。私も通勤時に高校生と一緒になる。高校生、意識が甘いというか、危機感がないというか、のんびりしている。社会人にもそういう人はいるが、まだましである。降りる速さがゆっくりしているし、降りたところで友達を待って他の人を塞いでいたりする。意識していないかもしれないけど、邪魔をしている。ということになると思う。それを、事情を聞いただけで判断しようとしても無理だろう。誰に聞いても、自分は悪くない、と言うことだろう。嘘ではなくて、実際にそう思っているのである。
JRの運転士、思い切ったことをしたもの、と感心する。多分、5分や10分、乗車をせかしたところで大して変わらなかっただろう。そして、乗れなかった乗客のためにタクシーの代行を依頼している。処置としては正しかったと思う。
ところで、先日の連休、いつものように高速道路では渋滞があちこちで起きていた。渋滞、となると、”先頭は?” なんて疑問を持つ人も少なくないと思う。でも、実際は特定の先頭がいないことも少なくない。渋滞の先頭はある。だけど、その場所はほぼ一定で、先頭になる車は常に入れ替わっている。その場所、坂の始まりだったりして車のスピードが落ちることで渋滞になっていたりする。みんな渋滞で待たされた、と思っているけど、実はその渋滞に関わっていたりする。列車の出来事とどこか似ているところがあるような気もする。
さて、翌日は高校の先生などがホームで指導して十分乗ることが出来たそうだ。ところで、タクシーでの代行、これも思い切ったこと、と思う。生徒、次もわざと乗れないようにして、快適なタクシーで・・・? 考えすぎだと思うけど。
2007/4/27 掃除のおばさん
先日、石川の自社に出社した。最近はだいたい月に1度程度行っている。
社内を上司と歩いていると、掃除のおばさんが、”あら~久しぶりね。元気だった? 今どこにいるの?”と話しかけてきてくれた。名古屋地区にいる、と言うと、”大変ね~”なんて言ってくれた。私の上司、なんで掃除のおばさんがここまで親身に言ってくれるのか、不思議そうだった。
理由、大したことではない。一時、自席と主に作業する場所が離れていたことがあり、一日に何度も階段を上り下りしたことがあった。そのとき、掃除しているところを通りがかることが良くあった。そういうときに、掃除のおばさんに”ご苦労様です”なんてちょっと挨拶していた。その繰り返しがあっただけのことである。
だけど、掃除のおばさんに挨拶している人は少ないようだ。中には掃除の邪魔をするように歩く人さえいるらしい。これは残念なことだと思う。掃除してくださるおかげで気持ちよく仕事が出来るのだから・・・。
2007/4/27 朝の出来事
刈谷に住むようになって1年。毎朝の通勤途中で朝の挨拶をすることも増えてきた。
さて、今朝はいつもと違った通勤となった。刈谷で作業する場所、2箇所ある。そのうちの1箇所、週に一度程度なのだが、大抵、夕方にいくことが多かった。だけど、今朝はそこに朝、行くことになった。途中の駅で降りて歩くのだが、ただいつもと逆を、朝に行くだけのことである。それだけなのにずいぶんと新鮮に感じた。
通勤の途中、ちょっと変わった道を進む。細い道が2本並び、その間が広い歩道のようになっている。ここは明治用水の跡である。木も植えてあり、歩くのには気持ちの良い道である。この歩道に、幼稚園の送迎バスを待つのだろうか、園児らしい女の子とお母さんが立っていた。歩道の幅が広い、とはいっても木などもあるので、歩ける場所は限られる。二人のすぐそばを通ることになる。そのとき、ちょっと驚いたことが起きた。
女の子、ちょっと飛び跳ねるように遊んでいたのだが、動きをやめて”おはようごさいます。”と挨拶してくれた。女の子の方から、である。非常にきちんとした挨拶だった。もちろん初めて会う親子である。これには驚いた。私はもちろん初めて会う。それでこの挨拶なのだから、日ごろからきちんと挨拶しているのだろう。この出来事のため、この日一日がとても良い日になったような気さえする。
2007/4/22 離島への旅
日間賀島(ひまかじま)まで行ってきた。
日間賀島、離島であるから、当然、船で行く。船に乗るなんて、何年ぶりのことだろうか? 憶えているのは、ポートアイランドから関西空港への高速船が最後だったと思う。ただ、これはジェットエンジンで走る船。時速80Kmも出るので、ちょっと船のイメージとは遠い。その前は、多分淡路島から神戸へのフェリーだと思う。いずれにしてもかなり前のことである。
さて、日間賀島である。実は、離島ではあるが、場所は知多半島の沖にある。半島からの距離は2Km弱。当然、伊勢湾の中にある。高速船で10分もかからない。船も一日30往復以上。待たずに乗れるような感じである。だから、離島といっても非常に近い。最寄の港は師崎であるが、名古屋からの電車のある河和からも少ないながらも船が出ている。これだと、名古屋駅から2時間もかからないで着いてしまう。非常に近い。
とはいえ、島である。船で行かなくてはならない。10分弱の船、非常に面白かった。伊勢湾の中、海ではあるが、入り口が狭い湾内のこと。波は非常に静かである。琵琶湖、ここは湖ではあるが、大きいので波がある。今日の波、その程度であった。外洋の波に比べるとないに等しい波である。でも、結構揺れた。漁船の波を乗り越えるとき、ジェットコースターみたいに軽く体が浮くのを感じたくらいである。もっとも、これは船の前方に乗っていたからである。船の先端、一番揺れるようだ。余談であるが、映画のタイタニック、この中に船の先端に立つ場面があるが、外洋でこれをやると、揺れで振り落とされる位の揺れになるそうだ。
日間賀島、周囲が5.5Km位の小さな島である。ここに行ったのは小さな資料館があるから。でも、折角行くのだからと、島を歩いてきた。1周はできなかったが、3/4周位はした。漁業と観光の島。島には港がいくつもあり、漁船が多数いた。どこを歩いていても海を感じる。そんなに長くはいなかったけど、他とは違った雰囲気を楽しめた。半島から10分とはいえ、島は島である。こういうところに気軽に行ける、というのはある意味、ありがたいと思う。別の機会には空撮に来たいな、などとも思う。
日間賀島から見た高速船です。船が作った波はありますが、湖のような水面でした
高速船の操縦席です。この船、操縦席との仕切りは全くなく、船長さんの操作が全て見えました。写真を写したのは実は2列目から。船長さんと並ぶような位置にも客席があります。
船の後ろには見慣れた鉄道会社の文字が・・・。この船、名鉄の系列の会社なんですね。
2007/2/18 震度7の揺れ
地震、いつ起きるかわからないが、大地震が起きた場合、その被害は大きい。
大地震と言えば震度7。知識として知ってはいるが、それはどの位の揺れなのか、これは実際に経験した人は少ない。各地の防災センターに地震の体験が出来る施設はあるが、その多くは震度5程度であり、それも左右だけの単純な揺れだったりした。これは私も体験したことはあるが、大したことはなかった。揺れを更に強くしても所詮は左右一方向だけの揺れ。自身とは違う。実際の地震の揺れ、これはもっと凄いらしい。三方向の揺れをより忠実に再現する装置の紹介をテレビで見たことがあるが、相当の揺れのように思えた。
では、より本物に近い揺れを体験できる装置は? 研究者向けが多かったが、最近、一般向けに体験できる施設も増えてきた。その一つが岐阜県にあった。早速行ってみた。
行ったとき、調度別の人が体験をしている所だった。前後左右、更に上下。実際の地震の揺れを再現できる。それを実際に体験した感想であるが、これは相当のものだった。揺れる台の上に立ち、手すりにつかまっているのだけど、手すりに何度も打ち付けられる。手すりにつかまっても立っているのがやっとである。安全とわかっていても怖さを感じるし、早く収まって欲しいと何度も思った。
”立っているからでは?”実は、座っているとより危険なのだそうだ。震度4相当でも座っていると凄い揺れに感じ、震度7でもしやったら? 座っていられず転げまわってしまうそうだ。怪我の危険が非常に高くなってしまうのでやらないのだそうだ。寝ていたら? 揺れによっては体が浮いて床にたたきつけられる危険もあるだろう。
震度7。正直な話、想像以上だった。いつ揺れ始めるかわかっている体験でさえそう感じるのだから、不意に始まる本当の揺れでは相当のものだろう。地震の恐ろしさ、少しは体感できたと思う。以前言われた”揺れたら火を消す”、これは直下型に近い地震、つまりいきなり大きな揺れになるような地震ではなにも出来ないだろう。
この装置、電動で上下左右前後の3方向に動かすことが出来る。しかし、動きの幅に限りがある。最近わかってきている周期の大きな揺れを再現するにはまだ足りないようだ。でも、そこまで揺れを再現できなくても、この体験でも十分に危険を認識することができた。より多くの人に体験して欲しいと思う。
私が体験した岐阜県の施設、とても残念なことに土曜日曜日は休みである。唯一、第三日曜日のみ利用可能なので体験できたが、これは残念なことである。係りの人には要望として伝えたけど、もっともっと体験して欲しいと思う。
2007/2/2 セルフサービスのおでん
私が時々行く大衆食堂、冬にはセルフのおでんがある。店の隅に、おでんの四角いなべがあり、そこから自由に取って食べることが出来る。そばに取り皿とからしなどが置いてある。おでんだから冬限定。寒い日に店に入ると、ほんのりと湯気が上がっていて暖かそうに見える。最近はコンビニにもこのおでんのなべがあるので、それが飲食店にあるような感じである。私の良く行く店では、値段は1串100円である。店によっては串の形や色で数種類の値段をつけているところもあった。
このようなおでん、名古屋でも見たことがあるし、四国の松山などでも見たことがある。松山などでは何軒かで見かけたので、あるところにはあるようだけど、そのほかのところではまだみたことはない。地域によって違うのかもしれない。
このおでん、結構食べている人は多い。お酒を飲むときなど、待たずに食べられるのですぐに飲み始められるのもありがたい。中にはご飯だけ頼んであとはおでんだけ、という人もいる。なかなか評判のようだ。
さて、おでんの支払い、串の本数で支払う。以前松山に出張に行ったときに入った店では、卵には串がないので自己申告だった。ごまかそうと思えばごまかせるのかもしれないけど、そんな人はいなかった。まあ、これは、週に何回も行く人が多いので、ごまかしたらもう入れないだろうから当然、ということもある。
セルフのおでん、私には冬の風物詩である。
2007/1/31 小さなスーパー
私が今住んでいるところ、江戸時代の地図にも名前が出ているのでそれなりに古い場所のようだ。しかし、周囲を見渡すと新しく出来たアパートや家が多く、新興住宅地、と言う感じである。もっとも、そういう新しい家の中には広い庭のある家が混じっているので、古くから人は住んでいたと思う。中には農家のような建物の配置の名残のある家もある。新旧が入り混じっているともいえるが、数で言えば新しい家がほとんどである。
新しい町の店、すぐに思い出すのはコンビニである。
私の場合、日ごろのちょっとした買い物にコンビニを使うことは少なくない。しかし、大抵は会社帰りに会社の近くの駅で買ってしまう。これは、コンビニが近くにあるとはいえ、車でないと行けないような距離(といっても1.5Km程度であるが)だからである。車で数分とはいえ、一度家に帰ってから車を出すのはちょっと面倒だし、往復に10分以上かかるなら、一列車遅らせて買い物するのと時間はほとんど変わらないから、である。
さて、小さなスーパーである。家の最寄り駅近くにあるのは知っていたけど、コンビニではないので、今まで行かなかった。だけど、今日の帰宅時、調度電車の出る時間だったので乗ってしまい、夕食の買い物は? と思って寄ってみたのである。ここで済ませられるなら、数分の遠回りになるだけ。車を出すより手軽である。
この店、スーパーみたいな形式ではあるが、おそらく個人商店が模様替えしたのだろうと思った。店は狭く、よくあるコンビニの2倍程度しかない。野菜や肉に御菓子にお酒。いろいろ売っている。夕食に手ごろなおかずもある。といっても煮物やサラダなどが中心で、コンビニによくあるお弁当はない。もともとそういうものは買うつもりはなかったので調度良かった。サラダなどは店で作ったものだったし、そのほかのおかずもコンビニとは違う。どこか暖かさを感じるものだった。こういう店が生き残っていること、ちょっと意外だったけど、お客は少ないながらも繁盛しているようだ。なにより、コンビにより安いのも良い。ちょっとうれしい店だった。
2007/1/31 偶然・・・
服、多くは既製品なのだから、当然同じものがある。服やネクタイ、買うときは同じ柄のものがいくつも店に並んでいる。だけど、不思議と町で同じ服を見かけることはまずない。店で見ていると、結構な数が出回っている、と思ってしまうのだが、自分のと同じ服やネクタイを見たこと、これは1回だけである。気がつかないこともあるとは思うが、それでも非常に少ない。
さて、ある朝の通勤のこと、千鳥格子のコートを着ている女性がいた。白と黒の模様で、格子模様が大きかったのでちょっと目立つ感じがあった。それでも派手さがないのは、昔ながらの優れたデザインだから? なんて思っていた。ふと気がつくと同じコートが2つ? 同じ千鳥格子のコートを着ている人がいた。模様は同じだけど、模様の大きさが違うし、全く別のコートである。でも同じ千鳥格子。こういう偶然もあるのだな、なんて思ってしまった。
偶然は偶然として、こういうの、嫌なものかな? なんて思ってしまうのだが、この2人、不思議とあまり離れずに歩き続けていた。同じ会社に向かう人が多いので離れられなかったのかもしれないが・・・。
ところで、実は女房が同じ服を着た人とある店で一緒になったことがあった。女房は気づかなくて後で言ったら驚いていたのだが、相手はもっと驚いたようだ。何も買わずにすぐに出て行ったのだから。
2007/1/25 光の春
電車で通勤していると、寒さ暑さを強く感じる。
1月の後半、今は寒さの一番厳しい時期だと思う。朝の出勤、手袋をしていても冷たいと思う。北陸では雪の冷たさがあったが、刈谷では風の冷たさを感じる。
朝の通勤、気温は低いけど、日差しがあるので少しは暖かい、と感じることがある。北陸の冬、晴れの日は少なく、厚い雲に覆われた日が続く。そんな冬に慣れていると、太平洋側の冬は明るく感じる。とはいえ、朝の日差しは弱々しい。
私の、朝の通勤で日差しを感じるのはホームで電車を待つときである。いつも乗る場所、線路を挟んで白い壁の建物が立っている。そこに影が写るうつるのだが、今は少し離れた家の、屋根の影が写っている。ちょっと前までは影が壁を覆ってたのだが、今は少し減った。そして、影が南側に移動しているのがわかる。毎日、ではさすがに変化が少ないが、週末を挟んだり、曇りの日が続いたりすると、変化がわかる。
冬至から約1月。寒さのピークではあるが、太陽は確実に春に向かっている。”光の春”という言葉がある。寒さは厳しいが一足先に太陽が春に向かうことを言う。2月のこと、あるいは小寒から大寒を経て節分にかけて、とも言う。2月も終わりに近づくともう春らしさが強くなるので、寒さのピークの今のあたりの方がぴったりとするように思う。
光の春。気分は明るいのだが、風で春を感じたいものである。それももうすこしか・・・。
2006/12/23 隣は何をする人ぞ?
私が乗るとき、金曜日の夕方や日曜の夕方など、比較的混む時間が多い。だから、二人掛けの席に一人で座る、なんて贅沢はなかなか出来ない。特急のグリーン車は一人がけの席があるが、そんな贅沢はそうそうできないから予定が決まるのが遅れたりすると自由席に乗ることが多いのだが、始発から満員になってしまうことが少なくない。
私の場合、最近は高速バスを使うことが多くなった。ほとんど満席であるが、なぜか隣が空いていることもある。予約上は埋まっているのだけど乗ってこない、ということである。乗り遅れたか、予約より早いバスに乗れたか、あるいは何台も予約していたか・・・。
いずれにしても、バスの座席は幅が狭いので隣が空席、というのはありがたい。高速バス、観光バスより定員はやや少なめなようである。列が少なく、補助席がないので一番多く乗れる観光バス(65人)よりはゆとりがある。それでも、電車などに比べるときつい。隣に人がいるとどうしても気になるし、動きが伝わってきたりする。それで、季節はずれのタイトルになるわけである。
さて、名古屋ー金沢間の高速バスであるが、電車より若い女性が多いような気がする。電車の場合、ビジネス利用(要するにおじさん・・・)の人が多いが、バスでは少ない。料金が安いとはいっても、1時間近く余分に時間がかかるのだし、遅れもでやすい。だから、ビジネスには使いにくいと思う。その一方、安いので学生の利用が多そうだし、観光にも使う人がいるだろう。若い人が多いのはなんとなくわかるような気もする。隣の席に、となるとやはり若い女性の方がありがたい面がある。これは、男性よりスマートなことが多いから、である。が、どうしても気を使ってしまう。
この時期、荷物にコートが増える。電車なら網棚にのせてしまえるが、バスの網棚は狭い。大きな荷物はトランクに入れられるが、身の回りのものなどは持ち込まなくては成らない。冬は狭い車内が更に狭くなってしまう。コートはひざ掛けをかねてひざの上に乗せることが多いが、コートは大きいのでうっかりするとはみ出してしまうこともある。そして、外に出るときはコートを着たい。電車なら駅に着く前に立ってコートを着る、というのは簡単であるが、バスでは出来ない。それでもコートを着るとなると、隣の席に影響が出る・・・。ということでタイトルのようになる。
先日もやはり隣は女性だった。途中のサービスエリアでの休息と降りるとき、コートを着るのに何回かわき腹をつつかれてしまった。しかし、だからといってやり返したら問題になってしまう。素直にコートは持って降り、外で着た。ちょっと寒かったが・・・。
2006/11/27 カーナビと地図
私は普段、カーナビを使っている。カーナビ、いろいろと欠点もあると思う。地図をちゃんと読めるなら、カーナビがなくてもかなりのことが出来る。しかし、現在位置がはっきりとわかるのは大きな利点である。道案内もしてくれる。うまく使えばなかなか良いものだと思う。
私のカーナビ、これは普通のものではなく、ノートPCをカーナビとして使っている。そのソフト、少々古いのだが、当時のカーナビと同等のことはできる。位置検出がGPSのみなのでトンネルなどでは使えないし、そのための誤動作もある。しかし、その一方でノートPCなので地図はHDDに入れているし、画面解像度が非常に高い。そして、CPUは高速。カーナビ以上のこともある。なにより、出発前にルートをゆっくり検討できるのが良い。
カーナビ、いろいろと欠点もあると思う。地図をちゃんと読めるなら、カーナビがなくてもかなりのことが出来る。しかし、現在位置がはっきりとわかるのは大きな利点である。道案内もしてくれる。うまく使えばなかなか良いものだと思う。しかし、カーナビに頼りすぎてしまっていることもまた、感じていた。
さて、私のカーナビ用ノートPC、実はかなり古い。それでもカーナビ用として使うならまだなんとかなる。ただ、バッテリが寿命になってきていてその点はかなり怪しくなってきていた。
そして・・・先週の岡山遠征で、ノートPCが壊れてしまった。HDDが認識できなくなったようだ。目的地は高速を降りてからの道路が複雑・・・。幸い、旅行用にはもう一台ノートPCあったのでそれで目的地まではゆけた。
普段カーナビとして使っているPCではないが、大容量バッテリがあるから大丈夫のはず・・・。しかし、帰り道、大阪で阪神高速を走っているといきなりバッテリ切れのアラームが鳴った。このノートPC、一般用なので車の中では電源が取れないのだ。
この日、名神は避けて渋滞が少なく、料金も安い名阪国道を抜けるルートを選んでいた。行きもこの道を通りはしたが、途中で別の道に分かれているのでここは初めての道である。名神を抜ける道ならカーナビなしでも行けるが、初めての道では・・・。名阪国道に行けばカーナビなしでも帰ることはできるが、ここからでは・・・? 幸い、環状線から西名阪道に向かう分岐の案内はあった。確か西名阪からそのままつながっているはす・・・? 不安はあったけど、最後のバッテリを保存するために蓋を閉じた。記憶正しければあとは西名阪道に分岐するだけ。これは道路標識を頼りに行くことが出来た。西名阪道に入り、”名古屋 ○○○Km”の標識を見たときはホットした。実は、それまで名古屋の表示は全くなかったのだ。大阪の地名を見ても位置がわからないし、知った場所であってもそこと名古屋とは結びつかない。迷子のような気持ちで走っていたのだった。
西名阪に入って最初のSAに飛び込んだ。幸い、ここで簡単な地図を手に入れることが出来た。思っていた通りの道で、これで伊勢湾道路までは行ける。そのあとは何度か走った道。慣れた道ではないが、無事帰り着いた。
だけど・・・阪神高速の環状線に入る前にバッテリが切れになったらどうにもならなかったと思う。適当な所で降りて本屋を探して地図を買う? 実はそのとき、地図は載せていなかったのだ。やはり、地図はいると思った。
ところで旅行中に壊れたPC,今電源を入れたら生き返った・・・。まだ大丈夫だろうか? 地図併用なら・・・。
2006/11/19 変わっていなかった・・・
凧のイベントで浜松に向かう日、丁度出身大学で大学祭が開かれていることがわかった。場所は静岡。方向は同じだけど、目的地の倍ほど行って戻ることになる。時間がかかってしまうが、それでもやはり行ってみたいと思い、ちょっと無理をすることにした。
大学、約20年ぶりだろうか? 先日やはり約20年ぶりに訪れた静岡、町の様子は大きく変わったところもあった。大学はどうだろうか? 大きく変わっていてほしい気持ちと変わっていてほしくない気持ちが入り混じりながらの訪問であった。この日は三保にも行きたかったので、訪問前にすぐ近くを走る高速から建物が良く見えた。高速から見た大学、真っ白に輝いていたが、建物の様子は同じに見えた。高速から見られることを意識してか、青い文字の大学名が建物にかかれ、目立ってるのが印象的であった。
三保から静岡に入り、(大学に車は止められないので)離れた場所に車を止め、歩いて大学に向かう。途中から何度もバスで通った道に入る。雰囲気は同じだった。もちろん建物はいくつも変わっているのだけど、どこか昔の名残がある。
さて大学である。大学は山の斜面に建つため、途中、急な長い坂道を登る。敷地内の坂(階段)と敷地外の坂(スロープ)が並ぶのは当時と同じ。気分で通り分けていたけど、どちらかといえば敷地外の坂が多かったのでまずそちらから上る。大学祭でいろんな看板が目立つが、敷地内の坂に手すりが追加された程度で見た目は変わらない。敷地内に入ったところは昔と同じ立て看板がある。この付近、政治的な演説(?)がよく聞かれたものだが、今日は当然ない。代わりにDJ風の声が流れている。最初に目が行ったのは食堂。毎日のように利用したのだけど、大きく変わっていないようだ。そのほかの建物も新しくできた建物もあったのだけど、ほとんど変わっていなかった。外観はメンテナンスされ、新しくなっているものの、建物自体は同じだった。私が大学にいた頃もそんなに新しい感じはなかったのに、まだ同じ・・・。懐かしさでうれしくなったけど、同じでよいのかな? なんて思ってしまった。
もっとも、私がここで学んだのは前半の”教養課程”のみ。後半の専門課程は浜松だった。浜松、ここは大きく変わっていたのだが、講義室中心のここは大きく変わる必要はないのかもしれない。もっとも、ほかの学部の建物も似たような感じだったけど。大学祭なので模擬店があふれ、イベントを見る人で広い道路もいっぱいになっていた。模擬店にメイド服の女性がいるのはいかにも現代風、という感じがした。
さて、通学路もちょっと歩いてみた。途中までは昔と同じ道。20年前と同じ建物もあったけれど、新しい建物も少なくなかった。以前は農地だったところにも新しいアパートが沢山できていた。そして、その先の道路は広くなったように感じる。農地の真ん中の、広々とした道だったが、周囲の空き地がなくなってしまって街の中になりつつある。
アパート(というよりワンルームマンション?)、町から大きく外れたこの場所に借りる人は学生ばかりだろう。だけど、駐車場が沢山あった。自動車、確かに便利である。だけど、維持費、とくに保険料などは相当な負担になる。学生ならもっとほかにお金をかけるべきところがあるのでは? と思ってしまった。考えが古いのかな・・・。
昔の雰囲気はあったが、やはり20年は長い。考えてみれば、私がここにいたころに生まれた人がいまここに住み、学んでいるのだからあたり前のことである。
当時と一番変わったのが私自身なのだろう。
2006/10/10 トイレに閉じ込められたら・・・ 助けは?
私がトイレに閉じ込められたら? その続編(?)である
。実は、私の勤務は特殊である。私が仕事をしている場所は、私が所属するのとは違う会社である。これを仮にA社とする。(具体的な会社の名前とは無関係) でも、私はそこで仕事をしているだけで、業務上の指揮を受けているわけではない。だから、A社に出社しなくてもA社の人は不思議には思わない。私の仕事上の上司は、派遣先の会社になる。しかし、そこも具体的な勤務の管理をしているわけではない。私の自社の上司は、勤務の管理をするものの仕事の管理をするわけではない。そして、一人で仕事をする日も結構ある。そうでないときは、A社に出張してくる人と仕事をする日もある。
さて、もし金曜日の夜、私がトイレに閉じ込められたらどうなるだろうか? 土日、普通は誰かと合うことはない。また、自宅と毎日電話をしているわけでもない。だから、土日にアパートから出なくても誰も気がつかないだろう。月曜日。当然出社はしないわけであるが、A社は私が出社しなくても、たとえば会議などがなければ、いなくても特に気にしないだろうし、どこにも問い合わせないだろう。
では、私の所属する会社では? 勤務を細かく管理しているわけではないので、出社しなくても気がつかないだろう。一応、メールで日報を送ることになってはいるが、もし送られなくても必ずしも不審に思わないだろう。実際、通信環境の異常で送れなかったことがあるけど特に変わった様子はなかった。
最初に気がつくのは・・・? これはA社に出張する人と一緒に仕事をする予定になっている日だろう。これはもしA社に私がいなければ気がつくだろう。それは多くの場合、火曜日か水曜日だろう。結局、誰かが不審に思うのは、最悪水曜日になる。すぐに不審に思ってアパートに救出に向かうとしても、トイレから助け出されるのは5日後になる。トイレだから水はあるのでなんとか生き延びられそうだけど、これから冬になるとかなり厳しいだろう。
今回はもしトイレに閉じ込められたら、ということになるが、何らかの事故で身動き取れなくても同じことである。やはり・・・なんとかして電話などまで這ってでも行き、救出を求めないといけないな、と思ってしまった。
2006/10/9 トイレの扉
トイレの扉、閉めますか? 閉めるに決まっている、といわれそうだけど、自宅やホテルの部屋で、ほかに誰もいないときであればどうだろう? 閉めない、という人がかなりいると思う。閉めない人は少数かもしれないけどいるようで、エッセイで書かれているのを読んだこともある。
私は? 閉めない方である。特に刈谷での住まいは来客もないことだし、閉める必要がない。だから、使っていないときは扉を閉めておき、使っているときに開ける、という普通とは逆の使い方になっている。
では、なぜ閉めないか? まあ、閉める必要がないから、ということになってしまう。しいて言えば閉じ込められる心配かもしれない。
トイレの扉、家の中では一番使う扉のひとつである。だけど、家の中の扉であるから、頑丈さではたとえば玄関扉ほどではないように思える。実際、私の実家ではトイレのドアが壊れたことがある。ドアを止める金具を引き戻す部分が壊れたようで、開かなくなってしまった。一人閉じ込められてしまったのだけど、そこは家の中の扉のこと。工具を使って簡単に救出できた。
でも、それは外からだからである。トイレ中には普通、工具ない。私は、家の中では携帯電話も持ち歩かないから、助けも求められない。そうなると、蹴破るしかないか・・・。
2006/10/4 玩具の電車?
10月から東海道線も時刻表の変更があった。
東海道線、名古屋付近では幹線とはいえ昼は特急列車もなく、普通列車や快速列車のみである。だけど、本数は多く、やはり幹線だと感じる。
10月から快速の本数が増え、列車も4両から6両に増えた。輸送力はかなり増えたことになる。実際、日曜日に乗ったとき、以前は座るのがちょっと難しかったのだけど、その日は比較的楽に座れた。立っている人もいつもより少なかったと思う。
さて、増発と増結。電車が多くいる。そのため、新型車も導入された。でも、それだけでは足りなかったようだ。時刻改正後の日曜日、熱田神宮に行こうと思って電車に乗った。ここは名古屋の少し手前で、快速は停まらない。だから、普通列車に乗ることになる。刈谷から名古屋方面、ほとんどの人は快速を使う。時間は約15分。普通列車だと約25分。10分も差があると、普通はさすがに遅く感じる。刈谷以遠からの人も途中で快速に乗り換える人が多い。だから、普通列車は比較的すいていた。
しかし・・・この日乗った普通列車、2両だった。以前は3,4両で走っていたので、すいているとはいえ2両は少ない。熱田では結構立つ人がいた。とはいえ、満員には程遠いので、2両でも足りるともいえる。
さて、私の勤務先からは東海道線が見える。ビルから見下ろす電車、2両はさすがに短い。おもちゃの電車のようだ。快速は6両。今までの4両から貫禄がついたようにも見える。この対比、とても面白く感じた。2両といえば、私の住まいの最寄駅、名鉄の支線だけど、日中はやはり2両。これはローカル線だから当然と思う。でも、東海道線という幹線で、名古屋という大都市付近の電車が2両・・・。なんだかとっても面白く感じる。
2006/9/22 朝のエレベータにて
今の勤務先、十数階のビルである。しかも、オフィスフロアは5階以上。だから、ほとんどの人は出社時にはエレベータを使うことになる。エレベータの台数も多いのだが、それでも朝はエレベータ待ちになる。
ここのエレベータ、比較的大きくで24人乗れる。だけど、朝は比較的少ない人数しか乗らないようだ。列がある状態でも、多いときで14人くらい。少ないときは10人くらいでもう人は乗らない。定員の半分から6割少々である。初め、もっと多く乗れば早いのでは? と思ったが実際はそうでもないようだ。人が多いと、まず乗るのに時間がかかる。終わりごろに乗る人はどうしても先にいる人がいるのでゆっくりになってしまう。そして、降りるのにも時間がかかる。一杯に乗っていると、奥の人が先に降りるには入り口近くの人が一度降りたりしなくてはならない。降りるにも時間がかかる。だけど、定員の半分程度だと割と早く乗り降りできる。そして、止まる階も少なくなる。結局、余裕を持って乗る方がエレベータの効率が高いのかもしれない。実際、昼休みは朝より多くの人が乗り、遅くなっているような気もする。毎朝のことなので、経験的に早い方法に落ち着いているのかもしれない。
もっともこのエレベータ、定員が多すぎ? と思ってしまう。多いな、と思っても数えてみると18人くらいだったりした。定員一杯では満員電車並み・・・。ちょっと厳しそうだ。
2006/9/19 台風での高速バス
連休、金沢に行っていた。名古屋に戻るとき、高速バスを使ったのだが、この日、台風が日本海を進んでいて、北陸に接近しつつあった。幸い、強風域ぎりぎりだったし、雨もほとんど降らなかったので、バスは運休にはならなかった。
とはいえ、結構な風が吹いていた。街中では街路樹の葉などが道路を舞っていたし、高速道路でも吹流しが踊っていた。運よく、風の方向がだいたい道路の方向だったので、そんなに変な揺れはなかった。それでも、ときどき少し揺れたりした。以前、やはり高速バスで強い横風にあったとき、防音壁の切れ目でふわりと流され、それをハンドルで戻すようにするのでとても不自然な揺れになってしまったことがあった。そうならないか心配していたのだけど、そういれほどのことはなかった。
さて、最近は背の高い車が少なくない。というより、セダンのような車が以前よりは少なくなっている。この種の車に乗り続けている友人の話だと、結構横風の影響を受けるそうだ。車の場合、前輪でだけハンドルを切るので、流されるとふらふらしてしまう。運転に疲れてしまった、なんて言っていたのを思い出した。
まあ、強い風が吹くことはそう多くはないので、不都合というほどではないと思うけど・・・。
でも、私はこれを理由にセダンに乗り続けている。
2006/9/6 飲食店、この店は何もの?
先日、昔ながらの洋食店、という感じの店に入った。店頭のサンプルで見て、付け合せにスパゲッティのあるハンバーグが気になって注文した。価格は650円。妙に安いと思ったらこれは料理単品の値段であった。といっても、ご飯と味噌汁を合わせて定食にすると+200円。それでも安い。出てきたハンバーグ、大きさはやや小さめではあるが、目玉焼きものっていて、味もまあまあだった。私が入ったのは11:30頃で当然がら空きだったけど、12時前にかなりのお客が入ってきたので、地元の人にはなじみの店なのだろう。
ここのメニューであるが、ハンバーグのほか、とんかつやエビフライ、ミートボールなど、昔ながらの洋食、という感じで値段は単品で1000円以下だった。比較的安い店、だと思う。そう思いながら食べていると、後から来た人から”Aランチ”との注文が聞こえた。その声に何気なくメニューを見ると、値段が1800円だった。高いな、とつい思って隣を見ると特Aランチもあり、2500円だった。Aランチの内容、ハンバーグにエビフライなど、いろいろな盛り合わせで量も多い。私には食べきれないかな、なんて思いながらメニューをもう一度見ると、ビーフステーキがあった。一番安いのは2000円だが、3種類あって一番高いのは4000円だった。この店、私の食べたハンバーグから見て、とても良心的な値段なので、4000円のステーキ、多分とても良い肉を使っているのだろう。それにしても、昔ながらの小さな洋食店。そこで4000円のステーキとは?なんて、ちょっと気になった。
もう1軒書いてみよう。
これは和食の店。入り口にランチ(平日のみ)や、天丼の値段が書いてあり、天丼が950円だったので、このくらいなら、と入った。
入り口を入るとそこに下駄箱があり、中は全て畳敷きだった。それほど広い店ではない。変わっているな、と思いながら入って注文するとき、”定食にしますか?”と聞かれたのだが、値段がよくわからなかったので天丼を注文した。でも、他のお客はほとんどその定食を注文していたようだ。で、その定食の値段、1800円だった。ここもまた、ごく普通の店みたいな感じだったが、昼の食事としては高い。でもこの定食、見たところ皿の数も多いし、ちらりと見えた料理も上質のようだった。少し待った天丼、大き目の海老に野菜のてんぷら。値段を考えるととても良かった。
帰りに店の看板を改めて見ると、”大衆割烹”と書いてあった。確かに定食の内容、町の食堂のものではない。店の造りなどは別として、割烹、というのは妥当かもしれない。それにしても、店の様子、そんなに高級でもなんでもない店でこういう料理。この店もまた、”何もの?”みたいに感じてしまった。
2006/8/21 単身赴任、半年後の寂しさ・・・
先週は夏休みだった。
約10日間あったので、前半は家族をこちらに呼んだ。交通費はかかるが宿泊費は無料。以前にも何度か家族で名古屋近辺は何度か旅行はしているが、行ったことのない所も少なくない。遊園地など、子供向けの施設も少なくないので、楽しめた。
こちらで私が借りているアパート、約9畳あるので、まあまあ広い。夏のこの時期、掛け布団などなくてもなんとでもなるので、親子4人、泊まることができた。一人暮らし用とはいえ、風呂や洗濯には不自由しない。ただ、食事は食器が一人分なのでこれはちょっと苦しかった。それに、コンロが一つしかない。さすがに夕食は無理だった。でも、朝ごはんはなんとかなる。多少不自由しながらも旅行は楽しめた。
さて・・・旅行も終わり、そのまま帰省し、今日戻ってきた。今まで一人で暮らしていた部屋なのだが、どこか違う・・・。1週間以上家族といたからかもしれない。でも、一週間前はにぎやかな部屋だったという気持ちがあるからかだろう。妙に寂しく感じた。それに、台所の隅には子供用の飲み物の缶が残っていたし、忘れ物の子供の服もあったりするから、余計寂しさを感じてしまったのだろう。単身赴任になって半年以上経っているのに、今更こんな寂しさを感じるなんて・・・。やはり、家族と離れての暮らし、それだけ不自然、というこなのかもしれない。
2006/8/15 花火も規制が必要?
今日、バイパスを走っていたら花火をやっているのを見かけた。花火が近くなってきたと持ったら先がつかえたようにスピードが落ちてきた。花火でのわき見のための渋滞? と思っていたらちょっと違った。緊急の停車場所、あるいは立体交差での側道への降り/上り道などに車が何台も止まっていた。花火見学の車である。ここ、もちろん駐停車禁止であり、違反である。危険なことは言うまでもないし、道路の幅が狭くなってしまうので、本線あるいは出入りの車のスピードが落ちてしまう。危険な上に迷惑な行為である。
あえてここで花火を見るのは、多分、バイパスは高い所を走っているので見晴らしが良いから、なのだろう。それにしても困った行為である。以前、高速道路のパーキングでの花火見学の問題について書いたことがある。花火自体はとても良いものである。それに伴う交通規制も仕方ないと思う。でも、こんな意外な迷惑行為があるとなると、花火大会も規制が必要、なんて言いたくなってくる。
そうならないような良識ある見学を望みたい・・・。
2006/8/10 お通しと席料
先日、会社帰りに飲み屋に寄った。
比較的感じのよい造りで、メニューもまあまあであった。値段もそう高くない。しかし・・・支払ってみると、ちょっと高いかな? と感じてしまった。
後で明細を見ると、席料が約250円。お通しが約350円となっていた。この日、3人で飲んだので、これだけで約1800円、注文もしていないのに加算されていたのである。そんなに飲んだり食べたりしなかったので、ちょっと割高に感じてしまった。
さて、席料。これは店によっては必要だけど、あっても仕方ないと思う。お通し、これもあっても良いと思う。予約していないときは、注文してから料理などが出るまで時間がかかる。お通しがあればすぐに飲み始めることもできる。それに、時には面白いものも出てくることもある。だから、お通しはあっても良いと思う。でも、このときのお通しはごくごく小さいお皿だだった。10分の一の、35円といわれても納得してしまうと思う。その程度の品である。
この店、席は個室風になっていた。だから、普通の店より高くても納得すると思う。でも、お酒も料理もそう高くない。利益率は低いだろう。特に私たちはお酒もそんなに飲まないしそんなに食べもしない。儲からない客である。でも、席料とお通しの分は確実に利益が確保できる。それで単価を安く設定できるのかもしれない。
料金設定、逆に単価を高めにして利益を確保する方法もある。その場合、より多く飲み、食べる人から利益が出せるわけである。
料金、納得できればどのような設定でも良い。でも、この店の場合、どこか割高感ばかり感じてしまった。
それに・・・普通、お通しか席料、どっちかじゃないの? 実は、これが本音である
2006/7/23 青春18切符の旅
また旅に出かけたくなった。
実は夏休みのこの時期、便利な切符がある。JRの普通列車に乗り放題の切符“青春18切符”である。これは、JR全線の普通列車に乗ることができ、5日分で11500円である。1日当たり2300円。つまり、片道1150円程度より遠くに行くなら割安になる。夏休みや春休み、冬休みの期間に売っている。
片道1150円というと、だいたい1時間半位の乗車となる距離である。東京駅からだと小田原は1450円なので、このあたりが最低の目安だと思う。それより遠くになると割安感が高くなる。但しこの切符、1日単位で売っているわけではなく、5日分での販売となる。だから、1日2日では使いにくい。もっとも、2人あるいはそれ以上で同時に使うこともできる。2人なら往復での使用でもよいし、5人グループなら一回で使い切ることもできる。旅慣れた人には良い切符だと思う。
青春18切符、実は相当前から発売されている。私も学生のころには何回か使ったが、それ以来となる。働き始めてからは使っていなかった。働いていると、家庭を持ってしまうと、この種の切符は使いにくい。暇があるけどお金がない、学生向きの切符ともいえる。
しかし、社会人であっても、単身赴任となると、ちょっと違ってくる。週末には比較的時間があるので、夏休みの約1月半の有効期間内に5回使うことは可能である。単身赴任は第二の青春? ちょっと違う気もする。だいたい年齢的にはフルムーンパスがまもなく使えるのだから。
さて、昨日会社帰りに切符を買い、早速出かけた。今度はどこへ? すぐに思いついたのは京都だった。刈谷から2時間半程度。ちょっと早めに家を出れば十分楽しむことができる。また、奈良でもよい。大阪もいいな、と思う。どちらも京都からさらに30分程度になる。十分行ける範囲になる。今回は、久しぶりに奈良に行きたいと思った。
今回利用したのは、7:50発の電車だった。これを選んだのは、米原行きであることである。関西方面、岐阜や大垣での乗換えが必要になることが多いので、なるべく遠くまで行く電車に乗りたかった。乗り換え、たとえば特急などで長距離に乗るときは乗り換えは嫌わないのだけど、席の保証のない普通列車では何回も乗り換えるのは嫌である。そこで、乗り換えの少ない電車を選んでいる。この電車、いつも通勤に使う時間帯である。でも、休日はやはり雰囲気が違うな、と思う。で、それは良いのだけど、結構混んでいる・・・。通勤時よりはましだけど、それに近い。刈谷では座れなかった。次の金山なら大丈夫、と思っていると車内放送があった。“この電車は6両編成ですが、途中大垣で先頭2両を切り離します”と。ここ、何両目だったかな? ちょっと心配になる。確か、3両目より後のはず・・・。さらに、目の前に座っていたおば様のグループが、“確か後ろよりのはずだよね・・・”と。まさか、米原まで? とこれまた心配になる。5人のグループで、一人座っている、となると目の前の座席の競争率が非常に高くなる。おば様方に勝つ自信なんてない。が、幸いにも次の金山で窓側に座ることができた。これで一安心、と思っていると、例のおば様方、“座れたね。でも3分ぐらい?”と。なんのことはない、名古屋でみんな降りていった。なんだ、大垣の位置がわからなかっただけのことである。
さて、刈谷からの場合、乗車時間も距離も、前回の静岡行きと京都までと大差ない。しかし、乗って感じは全然違う。電車は、こちらのほうが良い。快速用の、2人席が並ぶ。椅子も良い。しかし、混んでいる。刈谷から京都まで、ほとんどの区間で立っている人がいた。幸い、私は最初の一区間立っただけであとは窓側の席に座っている。でも、混雑している列車と空いている電車とでは、やはり雰囲気が違う。空いているほうがどこか旅らしい気分になれる。混んでいる普通列車、どうしても通勤を思い出してしまう。
今回の目的地は奈良。京都から奈良へはJRもある。だけど、今回は近鉄の特急を使った。これは時間よりも気分の問題である。30分少々だけど、ゆったりした特急。これもまた、楽しい。しかし・・・この区間の特急は片道1120円。往復で2240円。青春18切符の1日分とほぼ同じである。座席はもちろん近鉄特急の方が良い。でも・・・。なんだか、青春18切符の安さを再認識してしまったような気がする。
青春18切符、活用する人たちは結構いるそうだ。実際、途中でもそれを使ったグループの声が聞こえてきた。“2300円で往復できるなんて安いよね・・・”と。この切符があるから出かける、という人もいるかもしれない。比率からいえばそれほどでもないだろうけど。そして、快速利用のたびの人が結構いるということ。米原からの帰り、米原から乗った人の半分以上の人が名古屋以遠まで乗っていた。
さて、次はどこへ? 帰省にも使いたいところであるが、ちょっと苦しい。時間がかかるのである。移動時間だけなら高速バスと大差ないのだが。乗り換えの待ち時間が長い。とすると、やはり旅行で、となる。奈良にもう一度行ってもよいし、京都もまた良い。大阪も行ける。それ以外では・・・? 浜松でも割安になるし、静岡も良い。町の魅力は関西だけど、ローカル線としての楽しみはやはり静岡方面・・・。迷う所である。あと4回も乗れる? それともたった4回?
2006/7/2 文庫本とウィスキー、そしてノートパソコン
旅に出かけたくなった。
6月、仕事が少々厳しかったのだが、それも最終日に納入でき、無事に完了した。4月から本式に始めたばかりの仕事であり、私が責任を持つ立場になったこともある。仕事が厳しい、といっても勤務時間のことではなく、仕事の内容のことである。だから、精神的な疲れ、というべきだろう。しかし、6月までの仕事が無事終わったことでもあり、ぶらりと旅に出かけたくなった。
さて、旅とはなにか? 私の場合、愛知に単身赴任にきたそれほど日がたってないから、ちょっと遠くに行くとそこは初めての場所である。つまり、非日常の世界に入るわけである。実際、新しい博物館を回ったりして楽しんでいる。多くは初めての場所である。ではそれは旅か? ちょっと違うように思える。まず、スケジュールはないにしても、どこに行くか大体決めてゆく。そして、車での移動が多い。多くの博物館に行きたい、ということもあって、時間に追われるような感じがあったりする。旅のイメージとはちょっと違う。それよりはもっとのんびりと旅をしたい。そう思ってしまう。
のんびりと・・・とはいっても、出かければやはり博物館には行くだろうと思う。それでも、電車などで長い時間、のんびりとしていれば旅の気分になる。ではどこへ? のんびり、というからには、やはり長い時間電車に乗りたい。でも、時間が長ければよい、というものでもない。そのひとつは乗り換えの問題である。東海道線、結構長いが、走っている電車の行き先は必ずしも遠くはない。電車に1時間、乗り続ければのんびり、という気分になるが、同じ1時間でも30分後に乗り換え、と思うとちょっと落ち着けない。やはりなるべく長く乗りたい。そこで選んだのが静岡である。ここなら1度乗り換えれば1時間半以上、電車に乗り続けられる。手ごろではある。
さて、旅というと小道具がほしい。景色を眺めることはもちろんであり、それは大きな楽しみではあるが、もうちょっと別の楽しみがほしい。その小道具がこのタイトルである。
文庫本、これはもう、旅の定番だろう。景色を楽しみながらの読書は本好きには最高である。旅の友となる本。名作ほど重くなく、かといって軽くない内容がよい。昨日本屋によって見たとき、ふと目に付いたのが新田次郎氏の作品だった。スイスの紀行文。旅の友としては最適である。この本、すでに買って読んでいる。でもそれは相当前のこと、また読みたくなった。一度買った本であっても、また買う気になるのも、文庫のよいところかもしれない。
ウィスキー。旅にお酒はつきものである。ビールも手ごろでよい。でも、ビールは飲みすぎるとトイレに行きたくなるのが欠点である。特急列車ならそれでもよい。だけど、普通列車では困る。東海道線の電車、中距離も走るからトイレはある。が、列車に1箇所程度しかない。そこまで行くとなると荷物が気になる。それに、普通列車では車内販売はないから、飲みたいときに買えない。各駅停車とはいえ、停車時間は短いから、駅の売店にも行けない。飲みたくても飲めないのである。
その点、ウィスキーは良い。売店に売っているものではどうせ満足できないのだから持参することになる。幸い、スキットル(洋酒入れ。小型の水筒みたいなもの)をひとつ持っている。これにスコットランドのシングルモルトを用意した。ウィスキーというと、「氷は?」という人もいる。しかし、私はそんなものは要らない。良いウィスキー、氷で温度を下げてしまうと香りが弱くなってしまう。アルコール度数からいえば水割りが適当だが、それではべつにペットボトルを持ち歩くことになってしまう。ここは大人の飲み方(?)で、ストレートとしよう。
ウィスキーを飲むなら器にも気を使いたい。スキットルから直接飲むのはちょっとかっこ悪いと思う。やはり、適度の器を用意したいものである。以前は越前焼きの良いもの(≠高いもの)を使っていた。が、残念ながら落として割ってしまった。代わりを、と思いつつまだ買っていなかった。この機会に一つ用意しよう。陶磁器の雰囲気がすきなのだが、手ごろなのがないのでガラス製をひとつ買った。切子風のものである。中国産としても安すぎ? 切子のカットはしていないのだろうな、と思いつつもそれを買った。これ、安物だけど電車の窓脇のテーブルに置くと意外と合うような気がした。
車窓を眺めながらのウィスキー、やはり気持ちが良い。流れる景色が味を引き立ててくれるような気がする。
さてノートパソコンである。
旅に出てもパソコン?そう思う人も少なくないと思う。でも、旅のパソコンもまた良いものだと思う。仕事をするのではもちろんない。ふと思うことをWeb用にまとめてゆくだけだったりする。なんのことはない、自宅でテレビを見ながら軽くパソコンで何かをするのとおなじことである。それでも、雰囲気が変わって又面白い。
旅のパソコン、これはノートPCの中でも軽量小型のB5ノートだろう。これなら幅が狭いから、電車の中でも使える。A4になると少しのことで幅が広くなり、キーボードを打つと腕が隣の人とぶつかりそうになる。そして、それ以上に重要なのがバッテリである。B5ノートはモバイル用なのでバッテリの駆動時間が長い。私のPC、もちろんB5である。バッテリはもともとは4時間であるが、大型のバッテリも用意していて、それに代えると8時間使える。もっとも、これはカタログのことで実際はそこまで持たないが、それでも今回の旅には十分である。
電車の中でのパソコン、意外と新鮮で面白い。ふと見上げたところにいつもと違う景色があるのもまた良いし、景色がよければそのまま見続けても良い。仕事などではないのだからあわてることない。のんびりのんびり。思考を楽しんでいるような感じになる。
ところで、パソコンを使っているとほかの人の目が気にならないか? モバイルのノートパソコン。以前ほど珍しがられないとは思う。そして、私のノートPCには、横から見えなくなるフィルタが貼ってある。だから、覗き見はしにくい。真後ろから覗かない限り見えることはないだろう。
これだけ用意して出かけた旅。とても気持ちが良かった。静岡では博物館を回ったのだが、いつもとずいぶんと違う。目的地へは電車やバスなので待ち時間がある。これがなぜか心地よかった。美術館でもいつもよりのんびりと過ごした。庭を眺めてぼーっとする。これもまた、いつもと違う見学だった。
さて、電車のことも書いておこう。電車、名古屋近辺では2人掛けの進行方向に向く座席であるが、静岡近辺はそうではなかった。4人向かい合わせになる昔からあるシートだった。電車も古い。でも、これもまた懐かしい気がした。
静岡についたとき、最寄り駅の私鉄を含めると3時間弱の電車旅になった。終着の放送を聞いたのだが、もうちょっと乗っていてもよいな、そう思ってしまった。が・・・接続する電車はロングシート。即座に下りることにした。電車ならなんでもよいわけではない・・・。
2006/6/27 名札
会社では名札をつけることになっている。多くの会社でもそうだろう。
その名札、当初は比較的小さなものを左胸の辺りにつけていたが、最近では大きなものを首からぶら下げるようになった。身分証明書を入れてぶら下げるものも多い。私の会社もそうである。そして、お客様の所でも身分証明書相当をもらっているが、やはり同じような感じのものである。
この首からぶら下げる方法、どうも好きになれないので、私は左胸につけていた。これも認められている方法であるが、首にぶら下げる人がほとんどだった。
しかし、今ではそれも難しくなってきた。会社の中でドアを開けるのに身分証明書が必要になったのである。身分証明書、非接触のICカードになっているので、それをセンサーに近づけるとドアロックが解除される。そのためには壁のセンサーに近づけなくてはならない。胸に着けていたのではやりにくい。仕方ないので、首から下げることもするようになった。
今の身分証明書入れ、引っ張れば伸びるようになっているので胸につけても良いが、いまひとつスマートではない。もっとも、首から下げる紐などは指定されていないので何を使っても良い。だから、もうちょっと見栄えのするものを、と思って探しているが、なかなか良いものがない。
で、なぜ首から提げるのが嫌なのか・・・?
なんだか犬の首輪を思い浮かべてしまうから、である。
2006/6/22 上着
6月も後半になり、ようやく上着なしで出勤するようにした。満員電車でも少しは楽だし、歩いていても汗が溜まるような感覚がない。気温は高いがやはり上着なし、というのは快適である。
私の場合、お客様の所に行く、ということもあって、様子見で上着を着ていたが、訪問先も軽装を推奨していることもあって、上着なしにした。名古屋の天気予報では30度を越える予報も出始めているので、やはり上着なしは楽である。
愛知、特に刈谷辺りでは上着なしで出社する人が多い。6月後半の今ではもうほとんどの人が上着なしで出社している。軽装、とはいってもネクタイはしている人は少なくない。ネクタイがなければ更に涼しくなるが、それでも上着なし、いうのは十分涼しい。
さて、東京から出張してくる人の話では、東京は上着なし、という人は少ないそうだ。これは少し前に聞いたことはある。上着を着ないとしても、持ってゆく人が多いそうだ。だけど、それはだいぶ前のことだったのでいまもそうだとは思わなかった。ただ、その人は普段は東京に出社していないので、見かけるのは出張する人が多いから、というのはあるかもしれない。
夏は暑いもの・・・。やはり、上着なしで仕事するのが適当だと思う。
2006/6/13 しゃべる機械
今日の帰宅時、駅の自動改札機で通れなかった人がいた。ブザーが鳴り、ゲートが閉まり、改札機が何か言っていたのだが、その人、律儀に「あ~ごめなさい」と返事していた。
機械がしゃべる、これはだいぶ前に一時はやったと思う。自動販売機などでのことである。だけど、しばらくして消えてしまった。まあ、ある意味当然かもしれない。自動販売機に”ありがとうございました”と言われてもあまりうれしくはない。
だけど、しゃべる機械はその後も増えてきている。警告などの場合はその方がわかりやすい、ということもあるからだろう。改札機も、ただブザーがなるよりは、”清算してください”などといってくれた方がよいかも知れない。
改札機に返事、というのも面白いななどとその場で思っては見たけど、私も返事したくなることもある。”はいはい、わかったから黙っていて”と。どうも機械がしゃべるのは好きになれない。
2006/6/10 深く考えていなかったけど、難しい話
先日、ある店の前で、お菓子の販売の声が聞こえた。
”・・・お子様へのお土産にいかがですか・・・”
こういう呼び込みの声、よく聞く。それほど深く考えることはないのだとは思う。売ろうとしていたのは、子供にも人気のあるお菓子なのだから。でも、単身赴任の私にはちょっとこたえた。子供へのお土産なんて、ここにいる間には無縁である。
こういうこと、恥ずかしながら今まで意識していなかった。だけど、たとえば母の日、父の日も、良い印象を持たない人もいることだろう。深い意味はないにしても、難しい問題だと思う。
2006/4/23 博物館にて その2
博物館の人と話す機会、あまりない、と昨日書いた。
それはその通りなのだが、ちょっとした話をすること、これは実は決して少なくない。企画展などで面白い展示があったり、あるいはちょっとした展示の工夫があったりすると、帰るときに受付の人にちょっと話すことは結構ある。だけど、それ以上話す機会となると非常に少ない、ということになる。
さて、こういうちょっとした感想を話すこと、それほど多くはないにしても、少なくはない。大した反応がないこともあるけど、展示の工夫をしているようなところや意欲的な企画をしているようなところは、やはりきちんとした返事をしてくれるように思う。多分、博物館側も反応を見て、次に生かしたいと思っていることの現われだと思う。
今日行った所でも、なかなか面白い企画展があった。受付でそれを言ったところ、わざわざ立って応対してくれた。この姿勢だけでもうれしくなる。そして、「今回の企画展の目録がありますので、よろしければどうぞ・・・」これもまた、うれしい案内である。しかし、目録は有料。展示をほめた以上、やはり買わねば・・・。見事な応対である。
2006/4/22 博物館にて
私が博物館などを回るとき、1日で回りきれないくらいのスケジュールを組むことがある。博物館に関してはいろいろと調べて行くのだが、見学時間の予想は難しい。大きい博物館、と思っていたのにそれほどでもなかった、ということもあるし、その逆に思いのほか時間がかかることもある。だから未訪問の博物館の多い場所に行くときは、途中で時間切れになるような感じにしておく。とはいっても、なかなか行けない場所に行くときはなるべく多く見たくなる。だから、気がついたら昼ごはんを食べる時間がない、なんてことは珍しくない。これも博物館の閉館時間が早いから、ということがあるからである。
(だったらもっと早起きしたら、という意見はとても的確で正しいのだが・・・)
しかし、そんな中でも、つい時間をかけてしまうことがある。それは、博物館の人と話ができるとき、である。普通、博物館の人と話をする機会はまずない。博物館の人は本来の仕事があるわけで、展示に関する質問はできてもそれ以外の、たとえば雑談的なことはまずできない。だけど、もしできたなら、博物館の裏話的なことも聞けるし、面白い話も聞ける。
ただ、その機会は非常にするない。比較的訪問者が少なく、余裕のある博物館に限られる。だから、もしそういう機会があったなら、つい時間の経つのを忘れてしまう。そうなると、”次の博物館にゆけなくてもいいや”なんて思ってしまう。
それだけの価値があると思う・・・
2006/4/20 昔のお姉さん?
117系という電車をご存知だろうか? 20年以上前、京阪神で新快速向けに登場した電車である。快速、という特別の料金不要の電車でありながら、二人がけの進行方向に向いての座席が並ぶ。私鉄との激しい競争を意識しての電車だった。
その後、名古屋地区にも走るようになったのだが、現在は新しい電車が中心になり、ほとんど走らなくなっていた。それが今日、名古屋地区に来て初めて乗った。電車自体は見たことはあったのだけど、乗るのは初めてだった。さすがに登場してから20年以上の電車である。多少の古さは感じる。特に椅子、これは現在の電車の方が1段も2段も上だと思う。
だけど、内装は古さをあまり感じなかった。特に両端の壁、濃い茶色であり、むしろ落ち着きを感じ、好感が持てた。これが20年以上の前の電車であることを思うと、とても意欲的な電車だったと思う。ただ、ドアが片側に2箇所。混雑時には向かないと思う。でも、そのおかげで座席が多く、余裕を持って座ることができた。
この電車には、20年以上間に浜松に住んでいた頃に何回か乗った。今日はそのとき以来だと思う。
少し年をとったけど、昔と変わらぬ魅力を持ったお姉さん。そんな感じだった。
2006/4/10 大は小を兼ねない
かばんを一つ買った。
かばん、別に壊れたわけではない。普段の通勤用、出張用、一通り持っている。出張用という意味では2つあり、大きくて薄いものとやや大きくて厚いものである。どちらもパソコンが楽に入り、書類と資料も十分入り、更に1泊2泊できるだけの大きさがある。厚いものだと3泊でもできる。この大きさは都合がよく、仕事だけではなくプライベートでも便利に使っている。
しかし、名古屋勤務でちょっと状況が変わってきた。日帰り出張、あるいはお客様の所へ直接行き来することが増えてきた。資料などを持つ必要があるので、普段の通勤用では小さすぎる。このため、出張用に使っている大きくて薄いものを使った。大きい、といっても驚くような大きさではない。A3よりちょっと大きな程度である。しかし、幅が広すぎるのである。電車に乗ってひざにかばんを載せるとちょっとはみ出す。2人がけの座席だと、肘掛の上にかばんを載せるようにしなくてはならない。通勤の長椅子だと隣の人のひざにまではみ出すような感じになってしまう。厚いかばんでは? これは、幅はよいがひざに載せると高さがあるのでこれもちょっと困る。
では、今までは困らなかった? 実は、出張では問題はなかったのである。移動の、長距離の電車ではかばんは網棚に乗せる。飛行機でも上の棚に乗る大きさである。だから、かばんが少々大きくでも困らなかったのである。しかし、近距離の電車では乗る時間も短いので、いちいち網棚には乗せない。それでちょっと困ったのである。
ではどのようなかばんを買う? 書類とパソコン、と考えたらちょっと余裕が欲しくなった。書類はともかく、パソコンと資料はやや厚い。両方を、となると厚みが欲しい。しかし・・・それでは今のかばんと大差なくなってしまう。そこで、思い切って小さいものにした。ただ、その分厚さは欲しい。このかばん、ファスナーを緩めると少し広げられるので、日帰り出張なら十分である。かばんも大は小を兼ねない・・・。今までやや大きめのを買っていたのだが、今回はやや小さ目を選んだ。
ところでかばんを買ったときのこと。
最初ある店で見ていたのだが、他もいろいろ見て、と思ってあちこち行ったところ、別の店でも同じ商品を扱っていた。何気なく見ているといろいろと細かく説明してくれる。使う目的を言ったところ、A4ファイルの紙で大きさを説明してくれた上、更には本当のファイル(その店の仕事用・・・)も入れて実演してくれた。これはわかりやすい・・・。それでも、大きさのことで迷ったので、他の店も見るつもりで”ちょっと入れるものの厚さを確かめてからにしたい”といって店を出た。
その店員、”いってらっしゃいませ”と見送ってくれた言った・・・。なんだかまたくることを予想してのこと? 実際、他の店にも良いかばんはなく、サイズも小さい方が良い、と決心がついたのでその店に再び行ったところ、”おかえりなさい・・・”と。
迷わずその店員さんから 買った・・・。
2006/4/9 黄砂
昨日はものすごい黄砂だった。
空にもやがかかったようで、雲が切れても太陽が暗く感じたくらいだった。北陸にいたときも黄砂はあったのだけど、これほどひどくはなかったような気がする。もっとも、丁度ひどいときに外にでていたからかもしれない。
昨日、車で出かけていたのだけど途中に少し雨に降られてしまった。強い雨ではなく、たまにワイパーを動かす程度の雨だった。で、フロントガラスに少し水滴がついたときにワイパーを動かすと泥水が流れてしまう位だった。雨も強くないので、走行中に何度もウインドウォッシャーを使って泥を流した。
そのくらいの黄砂だから、車は泥だらけになってしまった。もともときれいな車ではないが、色が黄色くなったかと思うくらいの黄砂が車に溜まってしまった。ちょっと恥ずかしいが、雨が普通に降れば流れてしまう。ちょっとの辛抱、と思っていた。
さてその夜、車のスモールライトが切れいているのに気がついた。今日、ディーラに早速交換に行ったのだが、交換は10分位、といっていたのに20分くらい待った。混んでいるようだったのでそのためか、と思ったのだが、洗車してあった。普通に料金を払っただけなので洗車はサービス、ということになる。
もっとも、あれだけ黄砂がついていたら、車に触りたくないと思うかも・・・。
2006/3/7 電車の乗り方
電車の乗り方、というとなんだかとても大げさに思えるが、名古屋近辺ではたとえば関東よりも意識して乗らなければならないことが多いように思う。関東では、たとえばJRであれば、電車の種別が比較的単純なところが多いし、私鉄は急行や特急などの種別があるが、割と整理されているように思う。
もちろん、初めて乗るようなところでは、時刻表その他で確かめながらの利用になるので、簡単ではないと思う。でも、名古屋付近、もうちょっと複雑に感じる。これは、私だけではなく、電車の中で聞こえてくる立ち話の中にも時々出てくることである。高校生などでも、”快速がよくわからないから普通に乗っていた・・・”などといった話を友達としているのが聞こえたことは一度や二度ではない。確かに普通のほかに、区間快速、快速、新快速、特別快速と、名称がややこしいことも理由のひとつだろう。しかし、これはちょっと慣れればよいことである。
電車の乗り方、実は、もうひとつ確認しなくてはいけないことがある。それは、列車が何両で来るか、である。関東ならば多くの場合、電車の両数は割と固定的だと思う。しかし、名古屋近辺では、列車の運用が効率化されているのか、需要にあわせて列車の両数が柔軟になっている。2両程度のこともあれば、8両のこともある。これを間違えると、ホームで待っていても電車が遠く離れたところに停まってしまい、あわてて走ることにもなる。これを防ぐために、駅の表示には”○両”と明記してあることが多い。だけど、○両の場合、どの範囲に停まるか、なれない駅ではわからないので、とまどうことも少なくない。もっとも、先頭だけは停止位置の標識があるので、それを目安にすれば間違うことはない。
さて、名古屋の鉄道といえばJRと名鉄である。実は、名鉄はもっともっと複雑である。特急や急行などの種別のほかに、行き先が枝分かれしてしまうこともある。さらに、特別車(有料で座席指定)も混じっている。そして、特に名古屋駅は、少ないホームで方面別の多数の電車を効率よく捌くために、乗車位置がばらばらなのだそうだ。JRより狭い駅で多くの乗客をさばいている。そんな駅でちゃんと乗るのは相当難しいと思う・・・。
幸い、名鉄の名古屋駅を利用する機会は非常に少ない。
2006/3/6 自動車用ハイテク機器
先日高速バスに乗ったとき、座席は最前列左の通路側だった。この席、運転席が非常によく見える。運転手さんの操作はもちろん、スピードメータなどの計器類、右のバックミラーまで見える。前方の景色もよく、面白い席であった。
さて、何気なく見ていると最近後から足したような機器があり、時々数字がちらついているのが見えた。どうやら前方の車との車間距離のようだ。数字を出すだけのようで、実用性としては疑問もあるが、将来的には便利な機器だろう。現状はまだ信頼性がいまひとつのようで、時々目の前に車がいるのに数字が出なかったり、近い軽自動車を見逃してその先のトラックとの距離が表示されていた。また、右カーブの際はガードレールや防音壁などに反応することもあった。ただ、それ以外ではなかなかよいようで、隣の車線にいる車には反応せず、追い越し後に車線変更してきたところで数字がでるなど、ある程度の精度はあるようだ。
この装置、数字を出すだけのようなので、実用性としては疑問がある。しかし、この装置その他の装置を組み合わせ、事故防止や被害の軽減をする機器は既に実用化され、売られている。電波によるレーダーやレーザーによるレーダ、赤外線感知器、カメラなどにより道路の状況や障害物(特に人)を感知し、緊急ブレーキをかけたり車線の逸脱を防ぐ装置である。また、事故防止ではないが、先行車との車間を一定にし、追従するようなこともできる。
但し、現状では自動で事故回避まではしてくれない。それは、車メーカが事故責任を問われるから、といった面もあるだろうし、運転者が車任せにしすぎるのを防ぐため、ともいわれている。だから、事故防止ではなく、事故が避けられない状況になって初めて自動ブレーキが働くようになっていたりする。信頼性が高まればまた変わってくるかもしれないが、現状はこのようになっている。
さて、このような装置、いったいいくらするのか? 現状では100万円程度になるようだ。高いか安いか? 微妙な値段だと思う。100万円といえば安い小型車1台分であるが、事故の被害が軽減できる、たとえば死亡事故が怪我ですむならば安いものだと思うし、手が出ない値段では決してない。これも量産化が進めば安くなると思う。義務化されればさらに安くなり、その結果事故が軽くなるならメリットも大きいだろう。
もっとも、名古屋付近に住んでいると、”違法駐車を防ぐ装置”がまず欲しくなるのだが・・・。
2006/3/2 学校給食の思い出
先日、某社の社員食堂を利用したとき、”学校給食フェア”をやっていた。学校給食フェア、以前の学校給食のメニューを再現したものである。残念ながら遅い時間だったので売り切れだったが、なかなか面白そうに思えた。20~30年前の給食を再現しているような感じだった。
学校給食私には決して良い思い出だけではない。むしろ、嫌いなものも無理に食べさせられた、という嫌な面も多い。だけど、改めてメニューとしてみてみると、一つ二つは食べてみたいな、と思うものもある。その一つ、”ソフト麺”である。
ソフト麺、それまで主食はパンばかりだった学校給食で、最初に出てきたパン以外の主食だった。ビニールの袋にやわらかい麺が入っていて、ミートソースみたいなものにからめて食べる。やわらかいスパゲッティみたいなようだけどちょっと違うような感じもある。おいしいか、といわれればそうでもない。そして、麺は固まっていて、ほぐそうにも先割れスプーンではなかなか思うようにほぐせなかった。混ぜるにしてもなかなか思うようにできなくて、ところどころ固まったままの腰のない麺で、今考えてみればちょっと怪しい感じのある食べ物である。だけど、最初のパン以外の主食でもあり、他の人も楽しんで食べていたと思う。
ソフト麺、そういう意味で、おいしいとはいえないにしても、思い出深い食べ物であった。学校給食フェア、もう終わっている。食べてみたかったな? ちょっと残念に思った。
2006/3/1 通勤でのかばん
名古屋での通勤、普段はA4が入る程度のかばんを持ち歩いている。本や傘、そして小物が楽に入るし、ちょっとした買い物でも結構入ってくれる。なかなか便利である。しかし、出張などの場合、これでは足りないので、A3の書類が入る程度のかばんを使っている。出張でなくても、その前日などは資料を持って買える必要があるので、この大き目のかばんを使うことになる。
私が使っている大きい方のかばん、大きさがA3程度で厚みが10cm少々。横長である。朝の通勤では、結構引っかかる。横長だから、ということである。しかし、このサイズは非常に便利なのでなかなか変えられない。この大きさ、1泊の着替えにノートPC,書類、そして途中で読む本が楽に入り、帰りにはちょっとしたお土産まで入れられる。それでいて、それほど嵩張りはしない。とても便利である。但し、通勤の混雑した電車では、ほかの人に引っかかりやすい欠点がある。
さて、通勤のかばんである。
男性は比較的覆いがあったりファスナーで閉じる、そんなかばんがほとんどである。つまり、中が見えない。だけど、女性の場合、上が開きっぱなしだったりせいぜい帯みたいなもので留める程度のかばんが少なくない。こういうかばん、上から見ると中身がみえてしまう。もっとも、見られて困るようなものはないようだけど、それでも携帯電話ははっきりと区別できるし、時には財布が見えたりする。差席から落ちた拍子に中身が飛び出したりもする。通勤には実用的ではないようにも思う。それでも結構使っている人がいるのはちょっと不思議に思う。大規模小売店などでは、帰宅時に持ち物チェックがあるともいうので、そのためだろうか? あるいは、男性の場合は服にポケットが多いから小物をすぐに出せるけど、女性の服は違うから?
たいしたことではないけど、ちょっと気になってしまった。
2006/2/27 春の装い
2月もほぼ終わりになった。季節としてはまだ冬であるが、暖かい日も続くこともあり、春が近いことを感じるようになってきた。だけど、今朝はまた気温が下がり、風も強めであった。数日間使わなかった手袋も引っ張り出して使った。寒い、とはいえ真冬ほどの冷たさはない。寒さにも春を感じるような、そんな朝だった。
だから、であろうか? あるいは季節のイメージからだろうか。通勤の女性の装い、どこか春らしさを感じるものが出始めたと思う。同じコートであっても薄めで、春らしい色のものだったりする。服装で季節を感じる。これも電車通勤の新しい発見だった。
春の装い、しかし中にはすごい人も・・・。胸元の開いた服で、コートなし。季節の先を行くのがファッション、とよく言うが、それにしても寒くないかと思う。 余計な心配であるが・・・。
2006/2/27 雨の休日
単身赴任での休日の過ごし方である。
独り身であれば、当たり前だけど、家にいても話し相手はいない。会社にいるときは同僚もいるが、当然、休日にはいない。だから、一人で家にいても仕方ないから、自然と外に出歩くことになる。
行き先であるが、最近は、博物館などを中心に回っている。博物館や美術館、無料のところが少なくないし、有料であってもたいしたことはない。とはいえ、中にはやや高いところもあるし、数を回れば積み重ねで高くなってくる。それに、交通費もかかる。それでも高額というわけではないし、知識も増える。休日を過ごすには良い、と思っている。
博物館以外の行き先、それ以外では? 食事を兼ねて名古屋方面に行くこともある。交通費、電車で行くなら定期券があるので割安にはなる。買い物をしたりすると高くつくが・・・。
では雨の日は?
電車の場合、駅へ歩くことを思うと出かけるのをためらってしまう。車で、博物館に行くなら雨でもかまわない、となるのであるが、雨が強いと出かけるのをやはりためらってしまう。
昨日も大雨。風も強い。外に出る気持ちが弱いまま、テレビをぼんやり見たり、パソコンをいじったりなど、だらだらとしてしまう。今までならそれでも良かったのだけど、そこは独り身。やはり退屈してしまう。そうなると、やはりふらふらと出かけてしまう。
行き先はやはり博物館であった・・・。
2006/2/21 きしめん
先日きしめんといえば名古屋の名物である。
なんとなく、幅の広いうどん? なんて思えてしまうのだが、麺類は好きだし、時々食べている。
さてきしめん、随筆風の読み物に書いてあったのだが、それによると”腰があってはいけない”のだそうだ。うどん、最近は讃岐などのものが広く紹介され、それ以外にもいろいろ名産としてのうどんもある。その多くは”腰がとても重要”みたいにいわれている。そのためもあってか、きしめんにも腰のあるものが増えてきたそうだ。実際に食べてみると、老舗に近いところではあまり腰がないが、それ以外では腰のある麺が使われていたりする。そういう麺を好む人が多くなり、それに引きずられてしまったわけでもないと思うが、かなりのきしめんが腰のあるものになってしまったという。”腰のあるきしめんなんて、きしめんじゃない”と昔ながらのきしめんを愛する人が嘆いているそうだ。
きしめんに腰があってはいけないなら・・・、腰のあるきしめんはただの幅広のうどん?
でも、腰のない麺はちょっと物足りなさも感じてしまう・・・。
2006/2/21 ○○割引?
先日久しぶりに実家に帰った。
丁度その日、父がちょっと遠くへ外出していて、帰ってきてその日使った切符を見せてくれた。切符が手元に残る、ちょっと不思議に思う人もいるかもしれないが、田舎の駅なので特急が一部しか停まらないため、停まらない特急を使った場合途中の駅で普通列車に乗り換えることになる。最後に降りる駅では普通列車からなので、特急券が手元に残ることもあるのだ。
で、その切符には”ジ割”の文字があった。父はジパング倶楽部に入っているのでその割引なのだが、子供は正直(?)である。”ジジイ割?”なんていって喜んでいた・・・。
2006/2/14 化粧
今日の帰宅時、電車はちょっと空いていた。といっても、座れるほどには空いていない。座席が全て埋まり、ドア付近の居心地の良い場所に数人、立っている程度だった。
私は座席によしかかるようにして立っていた。この場所、立つ場所としては一番楽なところの一つである。だから、同じような場所に何人も立っている。私の向かい側にも2人、立っていた。ドアとその両側にすこしの余裕がある程度だから、2m少々はさんで向かい合っていることになる。その中に若い女性がいたのだが、立ってすぐに化粧を始めた。夕方だから化粧を直している、という感じである。場所は私の真正面。普通に立つとにらめっこしているような感じになる。そして、他にも人はいるのだが、全然気にならないような感じで化粧をしている。
丁度本を読み終わっていたので退屈な通勤時間、自然とそちらに目が行く。小さな鏡を持って目の周りをいじっているその様子、見てるとなかなか面白い。まつげに何か塗っているので、目は丸く大きく開き、寄り目になっている。なんだか漫画の絵を見ているようだ。おまけに髪の毛が邪魔にならないように真ん中を大きなクリップみたいなもので止めているので余計面白い顔になっている。見ていて飽きない。化粧で顔が大きく変わればなお面白いのだが、残念ながらもともと化粧しているのだから大した違いにはならない。
目の次は口紅。次の駅までの10分弱の間に仕上がった。ずいぶんと手馴れた感じなので、多分、毎日やっているのだろう。
見ていて面白いけれど、電車の中の化粧、どうかな・・と思う。品が良くないな、と思ってしまった。
でも、こういうのを眺めるのも、通勤電車ならではの楽しみかな?
2006/2/21 社員食堂
私の勤務先のビルには社員食堂があり、昼ごはんは毎日ここを利用している。
勤務先のビル、実はそれほど大きくはない。高さこそ8階まであるのだが、面積がそれほどではないため、働く人はあまり多くはない。だから、社員食堂ではあるが、どこか町の食堂的なところがあり、よくある社員食堂とは雰囲気が違う。中心になるのは定食で、毎日2種類ある。そのほかにもうどんやカレーなどがある。
さて、昼ごはんである。大抵は定食を食べている。昼の食事、社員食堂に限らず、町の食堂でも日替わり定食だと、作りおきしてあって、冷たくなっているものが入っていることが少なくない。だけど、ここは調理しながら出すので、作りおきの冷たくなったものは少ない。小皿は作りおきしてあるが、サラダなど冷たくてもよいにするなど工夫してあるので気にならない。
そして、冷凍やレトルトをあまり使っていない。このために回転はやや悪く、少し待たされることになる。おかずの種類などはちょっと寂しくなるし、メニューも変化がやや少ないのも欠点である。でも、個人的にはそう悪くはない、と思って毎日利用している。
しかし・・・たまに、ちょっと苦しいメニューになったりする。今日の牛丼もそうだった。牛丼といえば、アメリカ産牛肉の関係で牛丼の販売が停止している某店。たまねぎを多くする”ねぎだく”なんて注文もできるそうだ。それでいえばこれは”ねぎだく…だく”? (いったいいくつ”だく”をつけたらいいのだろう?) たまねぎの中に肉が散在する、という実に健康的な牛丼だった。まわりでも、これはたまねぎ丼? なんていってる人が結構いた。真ん中に温泉卵も乗っているとはいえ、値段を考えてもちょっと苦しい?
2006/2/12 ごんぎつねの里
愛知県半田市。ここは刈谷市からも近い。
博物館訪問が目的で、半田とその周辺を回るつもりで出かけてみた。最初の目的地が”新見南吉記念館”であった。事前に場所は調べていったのだが、新見南吉氏に関してはなにも調べないまま訪問した。私の場合、博物館は内容にかかわらず行くのでこういうことはよくある。
さて新見南吉氏、知っている人も少なくないと思うが、私のように知らない人もいると思う。だけど、”ごんぎつね”を知らない人は少ないことと思う。新見南吉氏は、ごんぎつねの作者である。記念館にもごんぎつねに関係する展示があった。ごんぎつねの話、皆さんもご存知のことと思う。いたずら狐の悲しい話ある。丁度訪問した時は、映像での紹介もあった。話の内容、よく知ってはいるのに、改めて見ると、最後には悲しくて涙が出そうになる。
記念館の周辺、ごんぎつねの舞台となった場所が点在しているようだ。町の中で家も多く、ごんぎつねの世界とは違うが、名作だけについ気になってしまう場所である。記念館には図書室もあり、絵本などが多数ある。絵もきれいなものが多く、心が引かれる。狐の母子の心温まる話、”手ぶくろを買いに”をおもわず買ってしまった。その絵本、部屋の中に、表紙が見えるようにして置いた。それだけで心が温まるような思いがする。
ごんぎつねの里、今度は記念館のほかにも散策してみたいと思う。
2006/1/29 最初の帰省
こちらに引っ越して約2週間。初めて金沢に戻った。今回の移動には、高速バスを使った。金沢と名古屋、JRの特急なら途中まで新幹線利用で約7500円なのだが、高速バスだと約4000円になる。JRには往復割引切符があり、12600円なのだが、バスにも往復割引はあり、更に割安な回数券だと往復分で5500円になる。(注:JRにも回数券はあるが、往復割引と大差ない) 高速バス、非常に安いといえる。
但し、時間はかかる。JRなら2時間半なのにバスは4時間。渋滞や悪天候による速度規制の影響も受けやすい。この時間の差、結構大きい。JRなら会社が終わってからでも楽に金沢に行けるが、バスだとちょっとあわただしい。
そして、座席もJRが広くてゆったりしている。バスだとほとんど身動きできない。間隔も狭いけど、特に横が狭い。せめて隣が空席ならよいのだけど、そうも行かない。料金は高いが、時間と広さを考えるとJRはやはり価値があると思う。
しかし、単身赴任者にとってはこの料金はありがたい。JRで1往復するのとバスで2往復するのとどちらが良いか? やはり2往復を選びたくなる。ちろん片道だけバス、という選択もあるので、組み合わせてうまく使い分ければよい。
さて、バスである。
快適性で劣るのは仕方がないだろう。網棚にはちょっと大きなものは載せられない。特にこの時期、コートの置き場所がないので余計狭くなってしまう。そして、乗り心地も電車のほうが揺れは少ないと思う。バスだと追越などでの車線変更の際に変な揺れになりやすいし、強い横風でもふわっと流されるような揺れになりやすい。でも、一番困るのはトイレだと思う。
バスにも実はトイレはある。だけど、ゆれる狭いバスでトイレに行くのはやはり遠慮したい。となると、途中のサービスエリアでの休憩でトイレに、となる。旅の楽しみの一つ、車窓を見ながらのビールであるが、トイレに行きにくいバスでは遠慮したくなる。それに、狭いのでどこかにぶつけてこぼさないかと気になってしまう。弁当は更に厳しくなってしまう。それに、車内販売もない。
旅の楽しみという点では、やはり電車の魅力は大きい、ということだろうか・・・。
2006/1/17 刈谷に住む
今まで住んでいた金沢市から、仕事の関係で名古屋市郊外の刈谷に住むことになった。勤務先は名古屋市内。なぜ住まいに刈谷を選んだかというと、刈谷でも仕事を行うことがある予定だった、ということがまずある。ほかには、家賃が安い、ということもある。更に駐車場も安いので車を使うこともできる。これは大きな利点である。そして、環境がよいのでは、という気持ちもあった。
ただ、その分通勤時間は長くなる。今の住まいから名古屋の勤務先へは、まず私鉄でJRに出てJRに乗り換え、更に乗り換えて行く。乗車時間はそれほどでもないが、駅から会社までも結構な距離がある。歩く時間と乗り換えの時間を加えると、朝で1時間5分程度になる。金沢にいたときは車通勤だったので道路の混雑に左右されるのだが、朝の混む時間でも30分程度だった。こちらに移って倍の時間になったことになる。その分、早起きが必要になっている。東京勤務以来の電車通勤となったのだが、こちらではそれほど苦にはならない。私鉄は結構混んでいるが、JRはそれほどでもない。座れはしないが、ぎゅうぎゅう詰めでもない。立って本が読める程度なので、東京の通勤に比べればまだまだ余裕がある。
さて、新しい住まいであるが、これが意外と広い。パソコン用に大きな机を入れたのだが、それでもまだまだ余裕がある。台所、洗面、風呂などもまあまあのスペースがある。狭さは感じない。この余裕、名古屋からやや離れたこともあるが、周囲が開発されつつある新しい場所だから、というのもあると思う。同じ刈谷でも中心に近いところとなると、同じ家賃でも狭い。近くの道路も交通量が少ないのでとても静かな場所である。環境は良い。
ただ、そのための欠点もある。歩いてゆける範囲に店がないのである。コンビニさえない。帰宅時なら駅などの近くにコンビニなどがあるので買って帰ればよい。だけど、一度帰ってからコンビニに、となると車を動かさないといけない。もっとも、どうせ車を動かすなら、もう少し先に夜までやっているショッピングセンターがある。距離は少々あるが、品揃えがよくてコンビニより安いので、ちょっと買えばガソリン代位は浮く。歩いて買い物に、という気楽さはないが、車を出せるなら、不自由はしない。ただ、酒を飲んでしまったらちょっと面倒である。車が使えないと、コンビニに行くにも電車に乗らなくてはならない。飲食店も同様である。周囲に家こそ多いものの、田舎暮らしと大差ないとも言える。車が必須の環境である。
でも、私個人としては、この場所が気に入っている。
静かで、名古屋へもそう遠くないのだし・・・。