成巽閣前の道路

香林坊方面から広坂を上り、県立美術館の前で左に曲がると正面に成巽閣の入り口が見える。道路はここで門をよけ、右に左に折れ曲がる。
交通の面からいえば不便な道路であるが、成巽閣の門、白壁の下にこの部分、なまこ壁が広がる。成巽閣の門、兼六園とともに城の一部ともいえる場所、気品ある建物であり、また城を思わせる造りになっている。近くでモルト非常に大きく感じる。そのすぐ近くを歩き、また車で走ることができる、というのもある意味金沢らしい道路かもしれない。
なまこ壁、土壁の表面に平らな瓦を並べ、漆喰で固定したものである。金沢の場合、土壁を雪から守る意味もあったようで、金沢城のほか、武家屋敷でもみられたそうだ。鉛色の瓦と白い漆喰、色の対比と格子模様が美しい。

県立美術館側から見る。
道路は門に当たるように直前を曲がってゆく。
なまこ壁を歩道から見る。
城とグレーの対比が美しい。
土塀は兼六園方向に続いている。
門を斜めから見る。
門を内側から見る


写真撮影: 2009年6、7月

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