金沢の道


片町の道。片側2車線の広い道だけど大きく折れ曲がっている。

金沢の道は迷路みたい、というのを聞いたこともある。だけど、私の感覚からすればそれほどでもない、とおもう。本当に迷路のようになっているところも実はあるが、それは住宅街のごく一部で、普通の観光客はまず入り込まないところである。私が旅行などで困ったのは大阪で、道路が格子状なのに一方通行と右左折禁止で、ホテルを目の前にしながら20分以上たどり着けなかったことがあった。

さて、金沢の道に話を戻す。金沢の道の特徴はまっすぐではない、ということだと思う。曲がったり、くの字に折れ曲がったりしている道ばかりである。古い道は大きく曲がったり蛇行したりしている道が多く、比較的新しい道ではくの字型に折れ曲がった道が多い。だから見通しが利かないし、方向感覚も狂いがちだと思う。ひょっとしたらいつのまにか目的とは違う方向に向かっていた、ということにもなるかもしれない。迷路のような。というのはここからきているのかな、と思う。

これを意識して道路を見てみると、真っすぐな長い道は街中ではほとんどないことに気がつく。まっすぐだと思っていた道も良く見ると折れ曲がっていたりする。ではなぜ曲がっているか? 藩政時代の地図をみてみるとその頃から折れ曲がっていたりする道も多い。防衛上の、ということも言われているけれど、金沢の場合はそのほかに地形によるものもあると思う。金沢城は南からの高台の端にあり、その周囲もやや高くなっている部分、そしてと川による浸食部分とがある。このため、土地は平らではない。その場所に街を作ったため、地形の関係で道路が曲がっている部分もあると思う。

金沢の折れ曲がった道、多くの場合はそれで困ることはないと思うが、安全には注意して走ってほしいと思う。スピードを出しすぎたりすると、車線をはみ出してしまうこともあると思う。私の場合、車線を把握して走っているので流れに乗りながら車線をはみ出すことなく走りぬけられるが、ほとんどの車ははみ出してしまっている。十分注意してほしい。。

竪町の交差点から香林坊方面を見る。、
折れ曲がっているため、見通しが利かない。
旧鶴来往来。
こちらは緩やかに曲がっている。
北国街道。(この先、多少ずれてくる)
ことらも緩やかに曲がり、見通しが利かない。
片町裏の道
三差路で折れ曲がっている。

写真撮影: 2011年5月

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