松月寺の桜
寺町の通りを南に向かって右の歩道を歩くと歩道にはみ出すように桜の枝が伸びている。はみ出しはそれほど大きくは無いのだが、うっかりすると頭をぶつけてしまう。注意の標識が立っているし、歩道の路面にも注意がきがある。松月寺、土塀があるのだが、桜は塀を突き破るように伸びている。
この桜、伝承では3代藩主前田利常が小松城内にあったものを移植したといわれている。天然記念物に指定された大桜である。山桜に似た桜で、色は薄く白っぽい。また、花と同時に葉も出ている。
この道、野田山に向かう道で、藩政時代にもあった。が、今のように広くはなかったことだろう。道幅を広めるとき、桜がぎりぎりになり、桜をよけるように塀が作られたのだろうと思う。この桜、藩政時代のも大切にされ、藩主の行列さえ槍を伏せてこの木の下を通ったと言われている。道幅を広げるにも配慮されたのかな、とも思う。だけど、この桜、今は自転車がギリギリに走ったりしている。時にはぶつかることもあるかな、と気になる。この部分、本多通りのように道幅を狭くしても良かったのかな、とも思う。
大桜は歩道に大きくはみ出すように伸びている。 | |
大桜は塀を突き抜けるように飛び出しているように見える。 | |
桜への注意は標識だけではなく、歩道にも書かれている。これなら下を見ながら歩いていてもわかるはず? | |
塀の裏側から見る。 根元は非常に太くなっている。 |
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大桜の花。 山桜の系統なので葉も同時に出ている。 この桜は色が白っぽい。 |
写真撮影: 2009年4月