センター・オブ・ジ・アース ガイドツアー


ー部のアトラクションでは、解説のツアーがある。解説ツアーと書いてはいるけれど、これは私がそう書いているだけで正しい名称はわからない。正式の名前があるかもしれないけどアナウンスされているわけではないので確認ができないからここでは“解説ツアー”と書くことにする。
解説ツアーは、いつ行われるかは分からない。アトラクションの前に行ってキャストさんに聞いてみるしかない。ここではそのひとつ、センター・オブ・ジ・アースの解説ツアーについて紹介する。


センター・オブ・ジ・アースの場合、解説ツアーアトラクションが休止の日の一部に開催される。通常の運営時には開催されない。案内の内容は、待ちの列にある展示品の解説である。だからいつも見られないものが見られるわけではない。だけど、展示で知らなかったことも多いのでとても興味深いものである。

私が参加したのは2016年10月最初の日曜日であった。アトラクション自体は9月の後半から10月中ごろまで休止となっている。この日の朝、アトラクションの前に行くとシャッターが下りていて、前にキャストさんが2人立っている。シャッターが下りているのは休止期間だからである。早速解説ツアーについて聞いてみると10時から開始、とのことであった。そのとき、ほかにも聞いている人がいた。その日の13時前、ラウンジで一杯飲んでから行くと列ができていて、90分待ちとのこと。待ちが長いので次の機会に、と思ったら今日が最終で17暗までとのことであった。次回の開催がないなら、と並ぶことにした。列の先を見ていると、1回に10人程度ごとに案内しているようだ。解説できる人の都合等もあるのだろう、進むときとしばらく進まないときとがある。1時間少々で順番となった。

最初に、ネモ船長式の敬礼(あいさつ)についての説明がある。左手の先を右肩にあてて“モビリス”と言うのに対し、同じ姿勢で“モビリ”と答える。左手の先を右肩にあてた姿勢、これはネモ船長のイニシャル、“N”の形なのだそうだ。展示品は地底探検に関係するもの。それらに関する説明がされる。しかし、それはセンター・オブ・ジ・アースの、“正常なルート”に従ってのもの。参加者全員がアトラクションに乗ったことを事前に聞いた上でキャストさん、“途中でコースをそれたりしませんでしたよね? 火山活動が起きたりしませんでしたよね?”と説明する。アトラクションでは毎回火山活動でコースからそれてしまうので、ここは苦笑するしかない。もうひとつ、巨大生物の卵らしい展示品の説明もあるが、“巨大な生物なんて出ませんから”と説明される。言うまでもなく、アトラクションでは毎回、巨大生物が出てくる。この他には研究場所に灰皿があり、置いてある葉巻はネモ船長吸いかけのもの、と説明された。ここでの研究、地底と海中の探検の次は空、ということで気球と翼を組み合わせた飛行機の模型がある。これは既に実機のテストをしているそうで、ミステリアスアイランドの広場の大きなNマークの近くにあるタイヤの跡は、このテスト機のタイヤ跡なのだそうだ。タイヤの間に油漏れらしい跡があるのはまだ試作機だからなのかもしれない。
続いてテラベータの乗り場に行く。テラベータの名前の由来について説明がある。ここは普段は撮影禁止なのだが、今日はOK。テラベータの壁は金属板をリベットで留めたようなデザインだが、1箇所だまし絵的にリベットが描かれているところがある。言われても触ってみないとわからないくらい精密に書かれている。テラベータに向かって左、1号機の更に左の壁である。
最後に普通は通らないところから出口に向かう。テラベータに向かって右端、4号機の反対側には入り口に通じる通路がある。そこを通り、机のある部屋を覗いて入り口に向かう。この通路、何か事情のある.らしい人がキャストさんに案内されて通っているのを見たことがある。見えてはいるけど普段は通れないのでこれはうれしく、貴重な経験である。ここまでで予定の20分。なかなか面白い解説であった。

センター・オブ・ジ・アース、何回も乗っているアトラクションだし、待ちのときに展示品は何回も見ている。だけどこうして解説してもらうと気が付かなかったこともあるし、知ることでよりアトラクションを楽しめることもある。解説ツアー、是非お勧めしたい。だけど‥・待ち時間もあることだし、ディズニーシーに何度も来ている人向けだろうな、と思う。多くの人は解説ツアーが面白いと思いつつもアトラクションに乗るのを優先するだろな~。

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