ねだってる~(スズメの話)

久しぶりにギョーザドックが食べたくなり、ノーチラスギャレーに降りた。天候は弱い雨だったけど吹き込むことはなかったので海辺の席にした。ここが2人席だったことも理由である。

まだ早い時間だったので席にも十分余裕があった。周りに人は少ない。ギョーザドックとビール、なかなか良いものである。一気に食べ進んでしまう。ここでふと海側の手すりの下をみるとスズメが1羽降りてきた。軽く飛び跳ねながらテーブルの隣に近づいてくる。そして、何度もこちらを見ている。時にはじ一つと見ている。この目、“ちょうだい!”って訴えているな、と思う。野生の鳥に餌をやるのは、本当は望ましいことではない。だけどここは野生といっても人馴れしすぎている。まあいいか、と思って周囲のパンのところの小さな欠片を投げる。すぐに食べてまたこちらを見ている。今あげたでしょ、と思いながらビールを飲み、無視する。でも、そのあとでふと見ているといつの間にか2羽になった。2羽が並ぶようにしてこちらを見ている。ギョーザドック、もう残り少ないが、最後のところ2つの欠片にして同時に投げた。うまい具合に2羽それぞれの前に落ちる。これも一瞬でなくなる。

さて帰ろうか、と思って手すりの下をみると今度は3羽になっている。そして3羽揃ってやはりこちらをじ一つと見ている。

でももう無いよ~

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