所在地     福井県勝山市村岡町寺尾51−11
     入館料     500円
     休館日     毎週月曜日(但し祝日の場合は開館し、次の平日休館)、年末年始
     交通手段    北陸高速、福井北ICから国道416号線経由約35分
     TEL     0779-88-0001
     備考      http://www.dinosaur.pref.fukui.jp

福井県から石川県、富山県には手取層なる地層が広がっている。ここからは多数の恐竜や初期の哺乳類の化石が見つかっている。この恐竜博物館は、その手取層に近い福井県勝山市にあり、恐竜の時代を中心にした、古生物や地球史、また発掘に関して展示されている。

この博物館、巨大な卵形をしている。恐竜の卵をイメージしたのだろうか。色は銀色。太陽に輝くのを見ると空から舞い降りた宇宙船のようにも思えてくる。あるいは、恐竜の世界につながるタイムマシンとしてのイメージもあるのかもしれない。
さて、博物館の入り口はその卵の手前からとなる。博物館自体が崖の中腹にあり、入り口は一番上からとなる。このため、巨大な卵の威圧感は全くなく、入り口だけ見てるとこじんまりとした感じでとても入りやすい。入り口脇には大きな四角い石に館名が書かれているのだが、その上にさりげなく恐竜が・・・。躍動感のある恐竜でちょっとうれしくなる。
さあ中に進もう。ちょっと進むとそこはもう卵の中。今くぐり抜けた入り口からは想像もつかない広さだ。ここは最上階。エスカレータで一気に地下まで下りる。展示ホールはすり鉢状になっていて、そこを一気に地下まで下りる。すり鉢の底にあるダイノストリート。狭めの通路をまっすぐに進む。ここには古生物の化石が脇に並ぶ。古代の、恐竜の世界への期待がだんだん高まってゆくのが感じられ、心地よい。その先は”ボーンヘッド”。化石の発掘現場だ。化石の他、発掘の道具や飲みものなども置いてあり、臨場感が高まる。

ボーンヘッドを見ながら階段を上るともうそこは「恐竜の世界」。複製も含めた多数の恐竜の化石。動く恐竜もあるジオラマ。そして映像。広さや展示の数で言えば日本でも最大級だろう。
ここで興味深いのは映像展示である。大きなスクリーン上でCGにより再現された恐竜時代の水辺なのだが、このスクリーンは2枚あり、それが向かい合わせになっている。スクリーンの間に入ると両方に恐竜の世界が広がるわけだ。そして、この2枚は続きになっている。右を飛んできた翼竜がまっすぐ向かってきたと思うと左のスクリーンに移る。そんな感じで映像が出来ている。映像は水辺には大型の草食恐竜が集まり、それを狙う肉食恐竜が襲いかかる。そんな恐竜世界の日常である。映像の一場面を紹介しよう。右のスクリーンの水辺には草食恐竜が、そして左のスクリーンにはタイミングを見計らうように肉食恐竜が狙っている。隙を見て肉食恐竜は、スクリーンから観客めがけて一気に突進、飛び越えるようにしてスクリーンを移り、草食恐竜に襲いかかる。突進してくる様は映像とわかっていても怖い。襲われた草食恐竜は結局振り払うような感じで逃げるのだが、実際もこんな感じだったのだろうか。いくら肉食恐竜の牙が鋭いとしても相手は数倍の大きさ。簡単に倒せなかったことだろう。(もっと小型の恐竜を襲うのが自然?)
この次は、この映像の世界がジオラマで再現されている。高い木の葉を背伸びするようにして食べる恐竜、襲いかかる肉食恐竜・・・。CGと違って作り物的な感じはするのだが、映像のお陰で解説が不要なほどわかりやすい。
このほかには化石、生物学的な解説など。複製も多いのは仕方の無いところだろう。しかし、複製とはいえ、貴重な化石もある。たとえば、肉食恐竜が草食恐竜に襲いかかり、そのまま共倒れになった化石。骨だけでなく、体の一部がミイラ化して残る化石など。化石も数が多いから、いろんな種類の恐竜を見比べることが出来る。

次は「地球の科学」。化石の発掘などを通して地球の調べ方を軸とした展示になる。発掘の様子の他、足跡の化石、地層の見方などである。比較的地味な分野なのだが、今見てきた恐竜の世界を復元するための科学でもある。難しい面はありながらもすんなりと受け入れられるような気がする。知識を深めるには最適の展示でもある。ここは人も少な目なのでじっくりと眺めてみよう。

最後は「生命の歴史」である。恐竜の時代を中心として、植物などの展示もある。時間軸に沿って古生物から恐竜へ、恐竜の変遷と絶滅、そして哺乳類、人類の世界へと進む。ここにも多数の化石展示があり、のしかかってきそうなマンモス、木の葉のような大きな角を持つ鹿など、恐竜とは違った感じで圧倒されそうだ。

これらの展示の他に、「ダイノラボ」がある。ここでは化石に触ることも出来る。石化した骨の質感、触感は何とも言えないものがある。複製ではあるが、肉食恐竜を間近で触ることもできるので、これも貴重な体験の一つといえるだろう。
また、ミュージアムショップやレストランもあるので、ゆっくりと時間を掛けて見学したい博物館である。

なお、2000年7月20日〜9月17日は、この博物館を含めて「恐竜エキスポふくい2000」が開催された。ここだけが恒久施設、ということもあるが、博覧会の中でもずば抜けていた。私が訪れたのはこの博覧会中のことである。屋外展示も計画されていたので、博覧会後はまた変わっていることだろう。是非再訪したい博物館である。

 

 

館内の様子。館内は原則撮影禁止だが、指定場所では撮影可能。写真左が、ドーム型建物の外壁になる。

 

 

 

 

 

  

最終訪問日: 2000/8/7 (恐竜エキスポふくい2000開催期間中)

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