2002年 10月

松任市の花木さんご夫妻は、金沢市の森山小学校4年の生徒たち90人と共に、牛乳パックから作った手漉き和紙で100枚の連凧を作りました。当初試みた学校の屋上では風が悪くて揚がらなかったものの、10/14に内灘町の海水浴場で揚げたところ、天高く大空に舞いあがりました。

花木さんご夫妻は、牛乳パックに適量の楮を加えることや、連凧向きの和紙が漉けるように道具などの工夫と手順を考案しました。これらの努力により、小学生が限られた授業の時間で凧に向く和紙を漉き、1人1枚の凧を完成させることができました。牛乳パックを主体にした手漉き和紙による連凧は例がなく、日本で(おそらく世界でも)最初の快挙といわれています。
花木さんご夫妻は、凧としての強度を確保するために必要な最低限の楮の割合や、凧向きの大きさの漉き枠作り、生徒たちにも確実に行える吸水と乾燥方法の考案など、時間などの制約が非常に多い中、さまざまな工夫と努力により、この連凧を完成させることが出来ました。
当初、10/7に森山小学校の屋上で生徒たちと揚げようとしましたが、瞬間的に10m/sec.を越す強風のため、凧が水平になってしまって浮力が得られず、また一部の凧が痛むなどしたため断念、手直しの上、10/14に再度凧揚げに挑戦しました。100枚の連凧は、長野県の小口さんなどが、見守るなか、気持ちよさそうにどんどん上空に上ってゆきました。居合わせた観光客なども、小学生が牛乳パックから作った手漉き和紙による連凧と聞いて、その出来栄えに驚いていました。
花木さんご夫妻、この連凧作りのため、2月から相当な時間と労力をつぎ込まれたようです。この苦労がこの快挙に結びついたのですね。
また、生徒たちの描いた凧の絵、のびのびとしたとっても良い絵柄のものが沢山ありました。これもすばらしいです。

学校屋上での凧揚げ(2002/10/7)

   

内灘町 海水浴場での凧揚げ(2002/10/14)

          

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