写真プリント、プリンタの設定による結果比較

カラー管理の設定の例。プリンターによるカラー管理とPhotoshopによるカラー管理を指定できる。

プリンタの色補正の設定例。パソコンのソフト側で色管理をする場合はプリンタは”色補正なし”に設定する。

プリンタプリファイルの設定例。
A. 普通紙標準
B. 普通紙きれい
C. プリンタプロファイル誤り
作業用RGG SRGB
D. Photoshopによるカラー管理 + プリンタの自動補正
(2重の色補正)
E. プリンタによるカラー管理
F. Photoshopによるカラー管理、
プリンタの色補正なし
G. Photoshopによるカラー管理、
プリンタの色補正なし
(PX-5600)

写真、皆さんはどのようにプリントしていますか?
最近は自宅でプリンタでプリントする人も多いことと思う。最近にプリンタは良くなってきているので上質のプリントも期待できる。自分で色など細かな補正が出来るのも大きな利点である。しかし、設定を間違えると結構差が出てくる。ここでは、よくある画像処理ソフトとプリンタの設定について間違った設定してその結果を確かめてみた。思いがけないほどの差がでて驚いた。色再現が今一つ、と思ったらこの記事を参考にして設定をちょっと見なおしてみてはいかがだろうか?
使用したソフトとプリンタは家庭用の安価に買えるものである。画像もRAWではなく一般的なJPEGである。決して高価な、特別な環境のことではない。
なお、画面と色が一致しない、という問題も出てくる。正確に合わせるにはプロ用の高価なディスプレイを使うなどすれば可能であるが、そこまでいかなくても色再現性の良いディスプレイを使い、測定器等を使えば有る程度合わせることは可能である。これについてはここでは省略する。普通のディスプレイでは合わせるのは難しい。測定器と専用のソフトを参照してほしい。
比較の条件
・画像処理ソフト PhotoshopElements7
・プリンタ EPSON EP-703A
・撮影カメラ: Nikon D700
■設定のポイント
1.色の管理
パソコンソフト側で行うか、プリンタ側で管理するか。どちらでもよいのだが、両方で行うと色が狂う。これが一番よくあるミスだと思う。
プリンタの自動補正がE、ソフト側での色管理がFである。印字結果は多少違うがどちらも適正だと思う。しかし、両方で色管理してしまうと、2重に色管理してしまうことになり、結果はおかしくなる。その例がDである。赤い紅葉がピンクになり、背景の青空も青が水色になってしまった。全体に明るすぎて色が薄くなってしまっている。
2.用紙の選択
プリンタの用紙の設定を間違える、これも結構あると思う。EP-703Aは、初期状態では普通紙、印刷品質が標準になっている。この状態での印刷がAである。ここでの写真では解りにくいと思うが非常に荒く、点の一つ一つが見えるような状態である。さすがにこれは印字品質が低すぎるので気がつくだろう。紙とインクは無駄になるが。
しかし、同じ普通紙設定でも”きれい”になっていると結構質が上がる。例ではBである。こちらも色が薄いのだが、うっかりしているとそのまま使ってしまいそうな気もする。
3.プロファイルの指定
プリンタプロファイルは、プリンタと用紙によって適正な色再現になるように調整するためのものである。使用するプリンタと用紙により変える必要がある。これもうっかりすると忘れてしまうと思う。その結果の一例がCである。これは、私の環境で一番上にあったものを選んだのだが随分と濃くなっている。また、紅葉がオレンジ色になってしまっている。もうひとつ、私の使っている顔料系インクジェットプリンタ、PX-5600のプロファイルを使った場合でも似たような結果になった。
4.プリンタによる違い
これはおまけである。比較用にPX-5600の印字結果も並べてみた。
意外なほど差がない。逆にいえば、プリンタプロファイルなどが正しく機能している、ともいえる。細かく見れば違いはある。諧調は5600の方が良いが、細かく見比べないと、この写真では差は解らないと思う。但し、他の写真例では違いが目立つものもある。
さて、プリンタの設定による違いである。意外と違いが大きいのに驚いた。もし設定に違いがあれば思うような結果にならないこともあると思う。次の印刷の機会に確かめてみてはいかがだろうか?