桜坂

桜坂は、桜橋の寺町側の橋詰から始まる。
同じ場所から、石伐坂(W坂)、新桜坂も始まる。石伐坂は、坂を折り返しながらもまっすぐに上る階段。桜坂は左方向に崖を斜めに上る坂、新桜坂は右方向にやはり斜めに上る坂である。車は新桜坂に向かい、交通の中心となっている。また、石伐坂は歩行者中心で、また風情のよさから歩いて上るには良いさかである。

では桜坂は? 他の2つの坂に比べると地味な気がする。桜坂、車の通行も可能であるが、登る方向のみの一方通行である。上った先も狭い住宅地であり、通り抜けはしにくい。近道になりそうな道路なのだが、このおかげで通り抜ける車はそれほど多くはない。かといって歩行者が多いわけでもない。特徴のない坂道になっている。
とはいえ、決してつまらない坂ではない。家や木々もあるが、犀川や対岸の家々がよく見える。とても開放的な坂である。名前の由来は坂の上に桜が多く植えられていた、とのことであるが、それらしい木もある。犀川を見ながら上るのは気持ちが良い。景色を楽しみたい坂である。

桜坂は、仙人坂ともいう。これは、崖の下、犀川沿いの町の名前から来ているようである。


桜坂から見る犀川


桜坂から見上げる石垣。
緩やかな局面もあって、なんとなく優雅に感じる?
桜坂を坂の上から見る。
多少の曲がりはあるが、ほぼ一直線に進んでいる。
桜坂から分かれる階段からみた桜坂。
桜坂の降り口付近にて。
何かの機器の多いがあるのだが、そこには桜の模様が。
名前は桜坂であるが、坂の横にはそれほど桜は多くない。
これは、坂の上の部分にある並木。
桜坂の下、犀川沿いの道は桜の並木であり、この景色も見事である。
桜坂を犀川越しに見る。
坂の下には桜が並んでいる。


2011.4.17撮影

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