新桜坂


橋を渡ると寺町台地につきあたる。
ここから寺町台地に上る坂は3つ。石伐坂(W坂)、桜坂、そして新桜坂である。橋を渡った道路は、普通に進むと右に曲がって新桜坂を上ってゆく感じになる。合計3車線のちょっと変則的な道路であるが、現在の中心的な道路である。石伐坂は歩行者専用の階段、桜坂は登りのみの一方通行。車が普通に通れるのはこの新桜坂のみである。

新桜坂を登り、そのまま進むと、ほぼ鶴来往来に沿った道となる。2車線の、今となっては狭い道であるが、交通量は多い。新桜坂も2車線の、当時は余裕を持った道だったのだろうが、今では狭い。朝晩は通勤の車であふれている。このため、3車線という変則的な道路になっているのだが、その先も決して広くはなく、渋滞が続いている。これを解消するには、街中の狭い道も含めての4車線化が必要だろうが、それは難しいだろう。現在、ここから大きく離れた道ではあるが、町を通り抜ける新しい道路が工事中である。鶴来往来から山側に街を迂回して走る道。街を通り抜ける車が少しは分散するかもしれない。

新桜坂は、幹線道路に近い道である。幹線道路は、機能的ではあるが、風情に欠ける道が多い。新桜坂もそのような感じはあるのだが、やや古いからだろうか? ちょっと落ち着きも感じられる。そして、ここからは展望が非常によい。坂は緩やかな曲線を描きながら上り、寺の間に出る。坂の横には木などがないため、犀川やその先の町並みを眺めながら登ることが出来る。また、坂の下には小広場があり、彫刻もある。すこし落ち着いた雰囲気があるのだが、あまりにも車が多すぎる。通勤時間を外しても車は途切れない。とはいえ、歩道があるので歩くには心配はない。

景色を楽しみながら歩く。この点、いい坂ではある。

新桜坂横の緑地
緑地にある彫刻
交通量は多い・・・。
手すりには桜の模様が・・・


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