瓶割坂(かめわりざか)

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片町側から犀川大橋を渡り、真っ直ぐに進むと道はゆるやかに左に曲がりながら短い坂を上る。この坂が瓶割坂である。坂の脇には神明宮があるので、神明坂とも言う。

瓶割坂の名の由来、この坂を源義経一行が通ったとき、瓶が割れたことによるという。この坂道、北国街道であるから、義経一行が通った可能性はもちろんある。しかし、瓶を割ったかどうか? これは大いに疑問がある。
後世、ここで瓶を割った粗忽者が、この坂を義経が通ったであろうことを思い出し、”義経公だってここで瓶を割ったんだ”なんて負け惜しみを言ったとか? (もちろん、これは私の勝手な想像である) 真偽はともかく、義経公まで遡る名の由来は壮大である。

しかし、坂としては短い。おまけにこの道は現在4車線の道路になっている。交通量も非常に多い。坂としては風情はあまりない。ほとんど意識しないで通り過ぎてしまうような坂道だろう。
ただ、非常に重要な道路であることは間違いない。


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