香林坊は金沢の商業の中心である。多くの買い物客が集まる。その一つがこの近くにあるデパートであり、香林坊109である。ここには北国街道が通るのだが、この場所は浅野川と犀川に挟まれた高台の北の端。高低もある。北国街道は、ここで香林坊坂となる。高低差は大したことないのだが、交差点にある坂でもあり、ちょっとした変化となっている。
香林坊109はこの地区の再開発の際に出来たビルである。ファッションを中心としたビルである。そして、その脇から飲み屋街などに向かう道が伸びていて、その道も短いながらも坂道となっている。
町の再開発に伴い、ビル横にちょっとした空間が作られているが、階段やスロープ中心であるが、飾り時計もあり、あり、そして水の流れもある。実はこの広場、鞍月用水の真上にある。水はもちろん用水とは別で、循環されている飾りの水である。それと分かっていても、なんとなくゆとりを感じるのは、水の流れの魅力、ということなのだろう。この空間のおかげで、小さなこの無名の坂がゆったりと感じられる。
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