主計町に下りる坂



浅野川大橋の通りから主計町の川沿いの道に降りるには、橋からちょっと離れたところから通りに平行するように分かれた道を折り、川で直角に左に曲がる。川沿いの道から見ると橋が高いので、坂を下りて折れ曲がることになる。
この道、道路としてみた場合、車は非常に通りにくい。主計町から出ようとすると大橋に向かってUターンするように折り返して出るしかない。交通量の多い道に出るので曲がりにくく、車は通れないような道である。普通なら折れ曲がらないような交差点にするところだろう。他の3本の道路は折れ曲がってはいない。だけど、この道のおかげで主計町が独立したような感じになっていると思う。折れ曲がる部分にバス停があり、余計切り離されたような感じが強くなっている。車には通りにくいが、歩行者にはなんの支障もない。むしろ、主計町に下りるアプローチとして重要な演出になっているのでは、とも思える。
坂道には、違った場所を結ぶ架け橋のようなところがある。坂の上としたとでは、雰囲気がまるで違うこともある。この短い坂を、交通量の多い表通りから降りると一変して静かな街となる。短いが面白い坂道である。



坂の下から見る。高低差も距離も短い。

撮影: 2009.2.1

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