石川橋下の坂



兼六園下交差点は、駐車場から兼六園や石川門に向かう観光客の多い交差点である。観光客はここから紺屋坂を上り兼六園へ、そして石川橋を渡って石川門へと向かう。この石川橋は、もともと土橋であり、金沢城の堀にかかる橋であった。兼六園と金沢城の間、今は道路であるが、藩政時代は堀であった。この堀、緊急時は兼六園の池の水を流し込み、水位を上げられるようになっていたという。

さて、坂道である。兼六園下交差点から石川橋の下にかけて一気に上り、その後は緩やかに上る。結構高低差はある。この部分、堀だったことを考えるとなぜこれほどの坂に? と思えるのだが、石川橋はもともと陸橋で堀を仕切っていたようなので堀同士の差などもあったのだろう。
現在の坂、車道が4車線、そして歩道がある。道の両側に石垣が続き、その谷間のような感じになっているが、幅が広いこともあり、明るい道である。更に、桜の木も植えられていて花の時期には花見客で溢れる。また、石川門と門に続く白い壁を見上げるようにして進む道でもある。観光客にも喜ばれる坂道かな、と思う。車でもよいが、せひ歩いてみてほしい道である。



石川橋越しに兼六園下交差点方向を見る。坂は石川橋あたりから緩やかに曲がりながら急な下りになる。
石川橋下近くから本多町方向を見る。
緩やかな登りとなる。
石川橋から見る。
坂道から見た石川門

撮影: 2009年7月

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