三角坂(仮称)/旧石伐坂?


桜坂の中央あたりから、桜坂を折り返すようにして上る坂である。上りきる前に直角に折れ曲がり、掘割のようになる。階段であり、幅も狭いので歩行者のみの道である。地元の人のみ通るような坂道である。それほど多くの人は通らないだろう。
桜坂に面している部分は降りるにしたがって幅が狭くなる。上から見ると細長い三角形みたいに見えるので、私は三角坂と名前をつけてみた。

さて、金沢の中で有名な坂のひとつは石伐坂だろう。ガイドブックにはW坂と書かれていることも多い坂である。現在石伐坂と呼ばれているのは、桜橋から寺町に折り返しながら上る階段である。しかし、現在の坂は江戸時代末期に整備された新坂であり、元々の石伐坂はこちらである、との説がでている。確かに古地図では折り返しの数も少なく、今の三角坂(仮称)と似ているような気もする。また、金沢古蹟(こせき)志にも新坂の記載があるそうで 今後更に研究が進むと、現在は無名のこの坂も注目を集めるかもしれない。

坂の折れ曲がる部分から見下ろす。
は先の部分が狭いのでより遠近感が強調されてしまう。
犀川が良く見える。
坂の先端は直角に折れ曲がった先にある。
石垣の掘割状になっている。

雪は朝まであったので、この日の午前中で15人程度?


写真撮影: 2012年1月