金沢で一番危険な坂


金沢城の石垣の外側には、階段がいくつもある。
この階段、実に攻め込むのに便利な位置にある。もちろん後になって造られた階段である。これらの階段、現在は使われなくなっている。以前、金沢城には金沢大学があり、その前は軍隊などが利用していた。階段は古く、その頃のものかと思うが、現在は使われなくなっている。多くは柵で上れなくなっているか、あるいは上った先で閉鎖されている。

さて、ここで紹介する坂は、数少ない上ることの出来る坂である。といっても、上った先にあるのは、”皇太子殿下御結婚奉祝記念”の碑である。通り抜けることは出来ない。この坂の場所は、兼六園と金沢城の間にある道路、この道路は元は百間堀であったのだが、その道路の兼六園側、である。石川橋よりも南西側にある。通り抜けられないのだから、上る人はいない。でも、いかにも上りたくなるような階段である。
で、早速上ってみた。階段は石垣に埋め込まれたようになっていて、石段でできている。ちょっと、というよりだいぶ古い感じの階段である。この石段、上の段は欠けたりして丸くなっていて、段になっていないのである。もともと階段なので非常に急である。それが、段ではなくなっているので、上りにくい。そして、降りるには非常に危険である。ちょっと怖い思いをしながら、慎重に降りた。行き止まりだし、観光客は歩かないと思うのだけど・・・。
用がなければ上らないことをお勧めしたい坂である。


※現在は通行できなくなっています。(2010年12月追記)

坂を上ったところにある碑。
この写真は、石垣下の道路から写した。
坂の上部。
下の部分は段があるが、最上部付近は段がなくなっている
上から見る。
段が見えない・・・。
上るときはそうでもなかったが、降りる時はちょっと怖かった。


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