冬の日本海

カイトフォト展’98出展作品
石川県、塩屋海岸にて撮影。

塩屋海岸は、石川と福井の県境にある海岸です。出張帰りに飛行機から見たのですが、とてもきれいな海岸です。緩い弧を描く白い砂浜の隣に鮮やかな緑の木々が見えます。また、すぐ近くには漁港がありますし、海水浴用の駐車場もあるので撮影にも好都合です。

最初の撮影は、飛行機から見た翌週でした。場所はすぐ見つかると思ったのですが、空港から意外と距離があり、なかなか分かりませんでした。着陸寸前の飛行機は、スピードを落としているとはいえ、かなりの早さです。ほんのちょっと先き、なんて思っても、車では結構時間がかかりますね。
着いてみると、思った通りのきれいな海岸でした。ちょっと風が弱く、思うように高度を上げられませんでしたが、それでも砂浜と緑の木々が期待通り写りました。写真は下の2枚です。季節は初夏です。
ただ、飛行機から見つけた場所ですから、当然上空を飛行機が飛びます。凧の高度は低く、飛行機には何の影響もないのですが、結構大きく見えるので、ちょっと気になります。

この場所は、冬にももう一度出かけ、撮影しました。このときは曇りがちながら適度の風があり、撮影には最適でした。しかし、新調した撮影装置の調整がいまいちで、何度も揚げながらも撮影は思うようには行きませんでした。それでも、浜を歩く赤い服の女の子を見かけ、何とかカメラを向けて写しました。
浜から見る海はごく普通で、波もおとなしそうでしたが、写真で見ると白い波が一面に拡がり、夏とは全く違った荒々しい表情を見せてくれました。赤い服の女の子も狙い通りきれいに写り、この写真はカイトフォト展でも好評でした。


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