スタージェット ラストフライト 最終日の搭乗



ディズニーランドのスタージェット、ラストミッションということで2017年10月10日に終了した。(タイトルをラストフライトとした理由は後述) 当日は火曜日の平日、仕事は休めない。なので、搭乗は無理。だけど見に行くだけは、と思ってTDRに向かった。当日の様子を紹介する。

スタージェット、2017年8月1日から“ラストミッション”のシールが配布されていた。これはアトラクション利用者限定ではなく、スタージェットの周囲で配布されていた。これは、アトラクションの回転が悪いこともあるかと思う。私もこのシールは貰っている。が、混雑もあって搭乗はしていなかった。
アトラクションの写真、これはやはり撮っておきたい。そう思って、8月ごろからいろいろ撮っていた。改めて撮ろうとするとなかなか難しい。スタージェットは一段高いところで飛んでいるので近くからでは全体が写りにくい。多少離れた方が良いと思うが、工事エリアのこともあり、距離が取れない方向もある。
もう一つは避雷針である。これはその目的上、スタージェットより一段高く伸びている。これが意外と目立ち、写り込むと邪魔に感じることもある。これはスタージェット自体で隠れるぎりぎりの位置がある。
もうひとつ、シンデレラ城と一緒に写したいと思った。これは非常に難しい。近くから見上げるとシンデレラ城は写らない。少し遠くて高いところ・・・これはToonTownのチップとデールのツリーハウスのポイントを見つけた。もうちょっと近くてシンデレラ城と宝庫王が近いと理想的だがそれは無理だろう。手前の木も多少かかる。この写真、スタージェット前でシールを配るキャストさんにも見せたが、こんな撮影ポイントがあるとは思っても見なかったようだ。実際、ここでスタージェットを撮っている人は見たことはない。



さて、スタージェット最終日。会社帰りに寄る予定なので入園は19時以降になる。2時間3時間と待つのはさすがに長いのでディズニーシーに行ってからディズニーランドに入ることにした。ディズニーシーのワゴン、ここは光るグッズを販売していて商品が絵のように並べられている。今日は塔のような形になっていたのを見ているキャストさんが後ろから“何の形かわかりますか?”と話しかけてきた。スタージェットとのことである。“これから見に行く”と答える。光るスタージェット、写真を1枚撮っておく。



さてディズニーシーである。思いがけないことが起こった。アトラクションのシステム調整である。これ自体は残念でもあるけど、優先入場整理券を受け取ることができる。夜だから次回入園時も利用できるもの。使うのを急ぐことはないのだが、スタージェットで使えるかも? と思いながらTDLに向かった。
時刻は21時。スタージェットの周囲には写真を撮る人などが多数立っている。グランドサーキット・レースウェイの前にあったワゴンのまえにも人だかりがあり、何気なく見ると“THANKS”の文字が見る。ここも本日が最終である。



スタージェットへは工事の仕切り側から、と思ったら閉鎖されていた。アトラクション待ちの列になっていたようだ。スタージェット、既に締め切られていて並ぶことはできない、との案内がある。3時間前に締め切ったそうだ。優先入場整理券でもダメだろうな、と思いながら反対側に回って近くにいるキャストさんに聞いてみると、即座に“ご案内できます”とのこと。ダメ元で聞いてみたのだが驚いた。優先入場整理券の威力を再認識した。案内について別のキャストさんに問い合わせ、別のキャストが案内する、とのことなので待っている間にさっきのTDSの写真を見せてみた。○○のショップ? と言われたので“ディズニーシーです。”と答えると、ディズニーシーでも・・・と、嬉しそうに驚いていた。
ここで別のキャストさんに案内され、入り口近くまでゆく。この周囲も多くの観客が立っている。しばらくしてエレベーターの前に案内される。なんだか横入りみたいな気になるが、これは正当なものである。考えてみれば今まで使った優先入場整理券、ファストパスのあるアトラクションのみだった。ファストパスのないアトラクションでの利用、これが初めてである。
他の乗客とエレベーターで上る。気になるのはここからの景色。ホテルの方向は工事が進んでいるのが見える。上からだと見えやすい。そして、乗り場の右にあるガラスに寄せ書き風に小さな紙が貼ってあるのが見えた。おそらくキャストさんのものだろう。



待つことしばし、乗り場に案内される。ここからロケット部分を見上げるのは久しぶりである。何枚か写真を撮る。会社帰りで小さなカメラしかないのがちょっと残念でもある。が、このカメラ、コンパクトカメラとはいえAPS-Cで28㎜相当の単焦点。一眼レフ並みの画質がある。
さて、スタージェットは最初で最後の夜のフライトである。夜景もまた美しい。でも、こんな低かったかな? とふと思ってしまった。もう少し高かったような気もすするが、昼と夜との違いなのかもしれない。とはいえ斜めに飛んでいる角度は以前もこのくらいだったと思う。それなりの高さではある。下を見ると地上にいる人が良く見える。まだ最後ごろではないからそんなに注目は集めていないけど、これだけ多くの人の上を飛ぶのはなかなか気持ちの良いものである。
 


スタージェット、思いがけずラストミッションで搭乗できた。ここで終了を待つには早いので一度スター・ツアーズに向かうことにした。余談だけどスタージェット周辺にもスター・ツアーズのキャストさんが応援に来ている。
その前に、途中のショップでピンバッジを買う。キャストさんから“乗れました?”みたいに聞かれたので思いがけず優先入場整理券で乗れたことを話すと、“ラッキーでしたね”みたいに言ってくれる。
スター・ツアーズは思っていたより列が長く、出たのは22時を過ぎている。逆方向になるけど他に何人か同じ方向に歩いている。が、流れに逆らってスタージェットに向かう。スペース・マウンテン側の手ごろなところに陣取り、写真を写す。
最後のフライト、多分わかるとは思うが、いつになるかなと思いながら待つ。アトラクションの最後に立ち会うのはこれが初めてである。ストームライダーのときは最後を見るつもりで待っていたけど、地震の影響で終了が遅れたため、最後を見ないまま帰ってしまった。

スタージェットは、乗り場が下からは見えないので乗客が乗り込んでいるのかいないのかが分からない。そろそろ終わりかな、と思ったころ、
“ラストフライトでーす。”
との声が聞こえてきた。タイトルにラストフライトと書いたのはこの声があったからである。周囲から軽い拍手が起こり、しばらくしてキャストさんのカウントダウンの声が聞こえてくる。“5・・・4・・・3・・・2・・・1・・・0!”周囲の観客も一緒に声を上げる。0のあと、すぐに飛ばずに一寸間をおいて飛行開始。スタージェットは12台あるが乗っているのは6台のみ。乗客も手をふっている。しばし飛行し、着陸と同時に拍手が上がる。静寂のあと、出口付近からも拍手が上がった。最後の乗客が降りたようだ。
これでラストフライトは終了。そろそろ帰らなくては・・・と思いつつ待つことしばし。明日の仕事も気になってゆっくりと出口に向かったところでキャストさんが上に並んで立っていのが見えた。立ち止まって眺めていると非常用の階段から降りてくるのが見え、途中で止まって“ありがとうございました”の声も聞こえてきた。周囲からも大きな拍手があがる。
 


最後を見届けた思いになり、ここで出口に向かうことにした。このとき、スペース・マウンテンの前などにキャストさんが立っているのが見えた。まだゲストが残っているからだろうか。このキャストさん、スタージェットのキャストさんの挨拶の時一緒に拍手していた。


さて、ラストフライト後のスタージェットである。
翌日は行けなかったが明後日の10月12日にTDRに行ってみた。工事用の壁がつくられていたが、一部は植栽で中の様子が見えるようになっていた。夜なのでアトラクション自体は真っ暗になっているのがやはり寂しい。スペース・マウンテンは一度2階に上るので見晴らしが良いが、キャストさんもやはり寂しいですね、見たいに話してくれた。
壁があってもアトラクションの高さがあるので工事の様子は見えることもあると思う。これからどうなるか、気になるところである。

ディズニーリゾートでは、アトラクション等のポスターがあり、スタージェットもあった。このポスター、2日目には既に外されていて、ダンボになっていた。同じく廃止になったアトラクション、ストームライダーは新しいアトラクションが始まる頃までかなりの期間残っていたのでちょっと残念にも思った。
スタージェットのポスターは入退場ゲートに近く、舞浜駅方面への出口に近かったのですきを見てキャストさんに話してみた。ポスターのこと“よくご存知ですね・・・”と。確かにこのポスターの写真を撮っている人は誰も見ていないし、気が付いたと思える人も少ない。場所が隅っこだからあまり知られていないのかもしれない。ラストフライト後も、ここに人が集まっている様子はなかった。
ポスターがダンボに変わったのは同じ回転系で空を飛ぶから、ということなのだろうか。

あとは? スティッチ・エンカウンターの中に、入場待ちの際にスタージェットが出てくる。これは“思い出”(過去のこと)と考えれば残っていても問題はない。が、いずれ消えるのだろうな、と思う。
 


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