「CD-ROM 版中日・日中統合辞典(国際版)」(小学館)を購入。CPU とメモリが要求を満たしていないためか、いちおう動作はするがすごく重いので、中文サイトに接続しながら参照するといった使い方はちょっと無理なようだ。やはりフォントの問題があると英語の辞書のように手軽にはならないということか。 「国際版」というのは、決して中文 os で動くとか、中国語のメニュー表示があるといった意味ではなく、辞書の内容が国際的である(中国人による利用も考えて作ってある)ということらしい。
「香港文字」の標準を作る計画がすすめられているらしい。現在の中文システムでは表示できない香港の常用字 4000字以上を集めた文字表を作り、スタンダードとして制定するという。(「標準香港字庫開發計劃」)
8日付電子明報では、たとえばこんな字とか、こんな字まで入ると書いているが、それが BIG5 にない外字なので化けていてわからない。
現状では、BIG5 にない字は、ちょっと見ただけでも電子明報、蘋果日報、大公報がそれぞれ違うコードをあてているようだが、それが統一されるのならばありがたい。しかし、漢字圏全体としてみるとますますややこしさを増すような。
「龍」の字が表示できない件については、massangeana さんからいろいろと教えていただいた。日本語 Win98 の中の gdi.exe というファイルの中のテーブルの仕様が原因で、他にも表示できない文字があるらしい。
なんと台湾マイクロソフトのサポートページにある gdiupd.exe でこの仕様が修正できるそうなので、ダウンロードしてみる。
これで変なことが起こっても、マイクロソフトは責任を持ってくれないだろうとは思うが、とにかくアップデートを実行してしまう。「龍」の字が表示できるようになった。gdi.exe の「プロパティ」の説明が「圖形裝置介面核心部」などと中国語になってしまい、一抹の不安は残る。別に前の「グラフィックス デバイス インターフェイス」の方がわかりやすかったというわけでもないが。
他のアプリ等にはとりあえず影響なさそうだが、Netscape の起動時に出る「プラグインを」何とかという文字だけが、化けるようになったようだ。内部コードの関係だろうか。
今日の蘋果日報では、「梶」は画像の貼り込みになっていた。「横2倍角の首相」の誕生はなさそうだ。
前から気になっていたのだが、IE で表示されない文字の中に、なぜか「龍」があるようだ。今日は「橋本 太郎」というのがあったので、空白部分のコードを確認してみたが、「龍」の字(BIG5 の c073h)であり、外字エリアなどではなさそうだ。Netscape+Njwin では表示されている。こんなメジャーな文字にも、BIG5 のバージョン違い問題がからんでいるのだろうか。それとも IE が変なだけか。不思議。
蘋果日報で日本の選挙関係のニュースを読んでいたら、次の首相は「小淵惠三」か「木尾山靜六」か、とあった。木尾山……。そんな人いたっけ。ああ「梶山」、と気がつくまでにしばらく時間がかかった。
「梶」は漢和辞典では国字の扱いにはなっておらず、新字源は中国語の音 "wei" を載せているが、BIG5 には入っていない(BIG5 をもとにしてつくられた標準規格である CNS の追加文字にはあるらしい)。香港で買った字音字典などには、かなり字数の多いものもあるが、この字を載せているものはひとつもない。こういうのは、「かくれ国字」とでも言うべきだろうか。
中国語の意味は「こずえ」だというが、字の起源としては日本の「かじ」と関係があるのかどうか。起源的に関係がなくても、同じ形の字が中国の字書に一回でも現れれば、国字とはしないという立場もあり、国字の定義は意外と難しい。
数日前の新聞に、「あなたのパソコンでこの漢字が引けますか」という広告が出ていた。新発売の CD-ROM 辞典のもので、という字が大きく印刷されている。「漢字数を約2倍に拡大」ということは、多分補助漢字が使えるとかいうことだろう。(それがそんなに嬉しいかという気もする)
7月6日にオープン予定の香港の「赤角(チェクラプコク)空港」にからめたタイムリーな広告かと思って感心したら全然違い、小さな文字で「珍味のからすみ」と書いてあった。これは漢和辞典で[国]とか[邦]とかの記号の下に書いてある意味だから、WXG なら「当て字」の警告を出すかもしれない。
今までの啓徳空港と違ってチェクラプコクは日本では漢字で書かれることはあまりない。まあ、書こうと思っても2水までにないとなかなか大変だろう。しばらく前の朝日新聞では、どうしたはずみか「チャクラプコプ」などと間違えていた。
中国の字典ではこの文字は「魚の名」となっている。ハエとかオイカワとか書いてある辞書もあるが、だからといってどんな魚だかわかるわけではない。(魚の名前は苦手だ。サンマや金魚はともかく、コゾクラとかイササとか……)
しかし、中国語圏でもこの字は僻字(あまり使われない珍しい字)だったのか、香港で買ってきた BIG5漢字辞典にも出ていない。香港ではどうしているのか、というと、「正式オープン前の新空港へ『空軍一號』で降り立ったクリントン大統領」を報ずる本日付け蘋果日報電子版では「fcf3h」、電子明報は「9e50h」になっている。これらは、IE や Netscape+Njwin では空白になったり化けたりいろいろであるが、とにかく表示されない点では同じである。(中文winに追加する「香港フォント」が配布されているらしいが、どの程度スタンダードなコードセットなのかは不明……というのはこちらが研究不足なだけだが)
地名・人名など固有名詞を漢字で表記している限り、とんでもないマイナーな文字が、一夜にして誰もが必要とする重要な文字になることは常にありうる。「理想の漢字コード」がクリアしなければならない課題であろう。
ところで、啓徳空港は今後は使われないらしい。スリリングな香港カーブ、ビル群のまっただ中へ降りていく飛行機も歴史の一部となってしまうのだろうか。
IE の中国語パックは BIG5 しかインストールしていないが、NJWIN には GB (大陸の文字コード)のモードもあるので、GB のページもちょっと見てみた。簡体字は苦手だが、NJWIN では GB のファイルも繁体字モードで表示できるので、そちらに切り換えてみる。
ちょっと変なのは、Netscape の設定を「簡体字中国語GB2312」にしておくと、NJWIN の方は「BIG5 繁体」でもちゃんと読めるように表示されること。
まあ、それはともかくとして、繁体字モードの表示で気になるのは、繁体字ではもともと別の字だったのが、簡体字ではひとつの字形に統合されている場合、単純なコンバート作業では復元できないだろうということだ。ところが、たまたま表示していたページに「白髮」と「告發」のふたつの語が含まれていた。(この「髮」と「發」は簡体字ではひとつの字形に統合されてしまっている。) これが NJWIN の「GB 繁体」モードではちゃんと「白髮」「告發」と表示されるのだった。
ファイルをダンプしてみると、コードとしてはどちらも同じ b7a2 のようである。それに NJWIN でも「Auto 繁体」のモードにすると、白髮が「白發」となってしまう。「中」をポンして大三元である。
と、すると「GB 繁体」で両者が区別されるのは……辞書をもっているのか? そこで適当な単語を並べたファイルを JIS から GB にコンバートして Netscape で読み込んでみると、「白髪」「頭髪」は「髮」になるが、「髪油」「髪網」などは「發」になってしまう。直前の文字で判断しているのだろうか。
とりあえず BIG5 だけ読めればいいや、と思って始めた中国語環境整備であるが、やはり GB についても全然知りませんではすまされないか。まず NJWIN のヘルプを読もう。
NJWIN の製品版着く。試用版よりもフォントがきれいということであったが、そういえば心持ちきれいなのかな? という程度。でも十分に読めるので良い。Netscape + NJWIN で香港のサイトはほぼ問題なく読めている。いくつか表示できない文字(広東語の方言漢字など)があるようだが、だいたい想像はつく。
IE の中国語パックと比べると、表示できない文字の違いや、微妙な字体の違いがあるが、どちらがより筋が通っているかなどは、まだよくわからない。
WIN95 を再インストールする。まずバックアップ用の MO の包装を剥くところで10分も時間がかかり、暗澹たる気分になる。どうにかシステムが起動したところで、ついでに IE4 もインストールしてしまえと思ったのが運のつき? でダイアルアップの設定がうまくいかない。最初からやりなおし、今度は先にダイアルアップの設定をしてから IE4 をインストール。とりあえず動く。
NJStar Software Corp. の中国語表示ソフト NJWIN (シェアウェア)をインストール。IME 機能はなく、WIN 全体の表示を変えてしまうものでもなく、ブラウザの表示だけを中国語などにするもので、なかなか軽くて安定している。日本、台湾、中国、韓国のよく使われる文字コードに対応。日本語以外のモードにすると、なぜか各アプリのボタンの上の文字(「はい」「いいえ」など)が上のほうに脱出しようとするが、それ以外はとりあえず問題なさそうだった。
ブラウザで中国語を表示させるには、NJWIN 自体のモードと、ブラウザの文字コードと両方を設定する必要がある。
今までの IE + 中国語ランゲージパックだと、WEB ページの押しボタンの上の文字や、選択ボックスの中の文字が化けて読めないので、蘋果日報(香港の日刊紙)が見出しを選択ボックスの中に入れているなどの小さな親切は大きなお世話だったが、NJWIN + Netscape では一応表示されるので(特定の文字が化けるのは 0x5c の欠落のためか)嬉しい。
ところがいったん WIN を終了して再起動しようとしたら、エラーメッセージが出て止まってしまった。もっとも(あとから考えると)どうもこれは NJWIN のせいではなく、その前にやった他のことが原因だったらしい。まあいい。明日があるさ。
WXG Ver3 は「読み」としてアルファベットも登録できる。そこで自家製FEP用の広東語辞書を「一括登録」用のテキスト形式に整形して読み込ませてみた。広東語の音で漢字が入力できるようになった。あっという間に「中文IME もどき」のできあがり。「日本語モード」との切り替えは「半角英数」と「全角ひらがな」の選択でOK。拍子抜けするようなお手軽さであった。
インターネットエクスプローラ4.0 が出た時は、すぐにもインストールしようかと思ったが、よく考えてみると現在の3.0で一応問題なく中国語のページが読めているのに、4.0 で何か不幸にみまわれたら嫌だなあと思いはじめ、98年春に到ってもまだインストールしていない。
オムロンのcWnn95もよさそうだが、これを買うと「低予算」ではなくなってしまうので考え中。
UNIONWAY の中文IMEは、一度試用版を Win3.1にインストールしてみたが、環境のせいか動作が安定しなかった。現在は広東語入力にも対応しているはずだが、試していない。
HDにインストール済みの FreeBSD には、cWnn とか cuum とか tserver が入っているようだが、まだ使えていない。日本語環境の整備すらできていない。ただしゲームはできる。