自作ユートン式反射望遠鏡ドブ仕様

以前からニュートンを作ってみたいと思っていましたがオークションで丁度良い出物が見つかったので
周りの方から色々アドバイスをいただきながら、なんとか見える物が出来ました。

(主鏡のスペックは焦点距離1300ミリ 直径が150ミリ)
「鏡筒本体は内径20センチの塩ビ管利用」

水道工事屋さんから半端物を譲ってもらった。ミラーの
焦点距離が1300ミリなのにパイプ本体が1メーター
しかなく筒を延長するのに接合用のソケットを利用した。
「材質が塩ビなので加工はすごく簡単!」

でもパーツが付いて行くに従って重くなる
トータルで本体重量15kg程になってしまった。
「鏡筒内部の様子」

プロントを参考にして40番の紙ヤスリにつや消しの
黒色スプレーを塗った物を貼り付けてみました。
手前の方は専用の植毛紙です。
「セルの構造」

鏡筒の裏蓋と主鏡セルをバネで間隔を取っています。
蝶ネジを回すことで簡単に光軸合わせが出来ます。
セルと主鏡はシリコンゴムで接着してあります。
これだとセルの温度変化での変形や反射面が完全に
円形になり星像の改善が図れると思います。
裏蓋は直径10センチくらい穴を空けてあり
主鏡のなじみが早くなるようにしています。
「ドブ仕様のベース板」

ベアリングを使ったものなど色々考えましたが
とりあえず球のローラー3点で支持する形で
この上にドブの架台の本体がのります。
もちろんベース板の足も3点でぐらつかにいようにしました。
「鏡筒を乗せた様子」

鏡筒本体はビクセンの20センチ用の鏡筒バンド
を使っています。そのままでは径が合わなかったので
ソケットをバンドの幅に切り間に入れました。
「真上に向けた状態」

当たり前ですが真上もすごく楽に見ることが出来ますし
大きさの割に真上に向けた形だと保管スペースも
わずかで済みます。
耳軸の3角の切り込みで出来た板を横に貼り付けて
取っ手にしました。
耳軸は10センチの塩ビ管のキャップで作りました。
オークションで手に入ったパーツを使い何とか使える
物が出来ました。ミラー関係は少々古い物でしたが
月や惑星などは充分楽しめます。
300倍くらいになると手を離した後少し揺れていますが
視野から目標が半分くらい動いたくらいの所で揺れなくなります。
課題としては水平方向の回転が少しぎこちないので
大型のベアリングで架台を作ってみたい。