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思いつき特集 
「かわもと」のナウを伝えるページ

 初夏の北海道、梅雨の煩わしさもなく変わったばかりの夏服の半袖も心地よい季節。進路の不安も、惨敗の動向も忘れさせてくれる昼休み。教室の窓から見える近文公園競技場周辺の緑と青空を眺めると、思わず発してしまうそんな一言・・・。

「今日はかわもと日和だな・・・」

 走らされたかわもと。球技大会の練習疲れのノドを潤してくれたかわもと。当時の目玉はなんといっても500mlのジュースが100円で買えたことである。貧乏かつ質より量の高校生にはうってつけの一品であった。 校内球技大会、接戦の末準決勝で涙をのんだ試合後の夕暮れ。「お疲れさま。差し入れ」と言って買ってきてくれた2本の缶ジュース。「やっぱ飲みきれないからあげる」と手に持っていた缶を差し出してきた彼女。「ムリするからだよ」と平静を装いつつも、缶が唇に触れる瞬間に、伝えきれないときめきを感じていたあの頃、陽を受けた校舎が紅く染まっていた・・・(つくり話)
 取材日は適温期を越える猛暑。ヒーヒー言いつつ記憶をたぐりたどり着いた。

かわもと(営業中)
 夏休みのため現役生の姿は無い。別に変な意識も持たず、某一般客として入っていった。ジュース・アイスくらいしか需要のなかった当時。改めて店内を見回すと、セコい野菜、乾物なども並んでおり、幅の広さを認識させられた。
 ここで衝撃事項が・・・。時代の波には勝てなかったのか、ウリであった500mlジュースが120円となっていた。しっかりともらう物はもらっていた。今の生徒は納得しているのであろうか?
 仕方なく、普通の飲料を買うことに。昨年東京で愛飲した一本がまだ北海道では流通していた(と思っていた)ので手に取ると、
 「100円でいいよ」と、おばちゃんの声。「いやー北高のOBでひさしぶりにさあ・・・」と口からでかけたが、冷静さを装い軽く礼をして後にした。
 「いざ、ドリンキン」とふと缶を見ると・・・落として擦れたか?無数の印刷キズが。(だから安いのか?)
そして、ハラリと裏返す。
「賞味期限99・6・15」
 俺は在庫処理班か。マイナージュースにつられたのか、郷愁でイっていたのか、真の現実に戻った自分。当面のノドの渇きだけを潤した後は、公園の芝生にもジュースを飲ませたとさ。

「フォーエバーかわもと。コンビニになんて負けることのないように・・・」

思いつき特集今後の予定は
「ラーメン千秋」・「エロ本堂書店」・「びっくりドンキー」他でお送り(するのか?)
 
 

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