今月の表紙から - 2000.10
Nikon E990 (COOLPIX990) Zoom Nikkor 8-24mm F2.5-4


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高画質で定評のあるニコンの普及型デジタルカメラ「COOLPIX」。現在その最高峰にあるのが334万画素・3倍ズームの COOLPIX990 である。

最近購入し、銀塩カメラのお供に、単独でミニフォトハイクなどに活躍している。


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「ニッコール」の看板に偽りなし。画面全体から切れ味の良さが伝わって来る。

レンズ部が回転するため、ローアングル・ハイアングルが苦もなくできる。普通の一眼レフやコンパクトカメラだと、なかなかこうはいかない (F5のウエストレベルファインダー、持ってますけど……)。

10月の表紙写真は、野に咲くコスモスを、地面すれすれから見上げるようにして撮った。逆光の厳しい条件だが、うまく光を透かしているのが表現できた。JPEG圧縮のため少し空の階調に劣化が見られるが、元の絵は滑らかな階調である。


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COOLPIX900シリーズはクローズアップ撮影が得意。マクロ撮影モードでは、ズームのミドルポジションでレンズ前2cmまでの接写ができる。小さい花や虫にどんどん寄っていけ、そして撮れた絵をテレビで見ると時にゾクッとするくらいだ。

レンズについて

ごく周辺で若干流れるというか、色の乱れを感じるが、一眼レフ用交換レンズレベルの画質。ワイド側でタル形ひずみが認識できるのが気になる程度。一眼レフレンズ並みの虹彩 (こうさい) 7枚絞りの採用で1/3ステップの絞りをコントロールでき、ボケ具合も良い。絞りの範囲がそれほど大きくないのが玉に疵だが、あまり絞ると回折のため画質が低下してしまうという。

CCDその他について

かなり画素面積が小さくなっていることもあり、フルサイズを実寸で見ると少し甘いかなという感じもする。しかしシャープネス加工を施すなり XGA (1/4) に縮小するなりでクリアな画が得られる。A4・A3サイズの紙に全面出力しても全く動じない。

写真は上の花弁部分を実画面の大きさで切り出した部分である。JPEG保存のほかは無加工。


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COOLPIX900シリーズには豊富な撮影モードが揃っている。使うのは大変だが、手をかければかけただけの絵が撮れるなというのが率直な感想だ。ライト感覚で行くならば、ニューフェイスのCOOLPIX880を選ぶのも悪くなさそう。

雨の日、意図的にスローシャッターにしてこんなものを作ってみた。三脚がなく手ブレが心配なときは、自動的に最もシャープな画像を選択する BSS (ベストショットセレクタ) がかなり有効だ。


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