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大江戸線(都営12号線) 新宿-国立競技場間開業

- 2000.4.20 -

2000年12月の環状部全線開業を前に、4月20日に新宿-国立競技場(東京体育館前)間が先行開業。まだまだ全線走破には遠い道のりですが、都内在住者として東京都内完乗くらいは保持しておかないと……、というわけで開業初日朝の様子です。

(撮影: EPSON CP-100)


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6時。京王新線新宿に到着。ちと早過ぎるかなと思ったが、しかしラッシュは嫌だし。構内ののりかえ案内はほぼ全部「大江戸線」に変わっていた。紙貼りでないのは立派。

乗換通路の中間改札が開放されているのは、新宿延伸時と変わっていない。自動改札対応でもないし、どういう意味が?


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東京の地下鉄は「運輸政策審議会」の答申に基づき営団・都営共通の通し番号がつけられており、例えば1号線は都営浅草線、7号線は営団南北線。もっとも歴史の古い銀座線が3号線なのだが、順番付けの意味・経緯はよく知らない。

営団で最も新しい7号線は、第一期開業(駒込-赤羽岩淵)前に路線名称「南北線」と決まったが、この線は「12号線」のまま放射部(練馬-光が丘)を開業。全線開通すると都心でループを描くことから、計画段階では「地下の山手線」などとも称されてきた。環状部の開業を機会に路線名が公募され、選考の結果「東京環状(とうきょうかんじょう)線」、愛称「ゆめもぐら」と決まった。

ところが、最近話題の「ひとこと余計な慎ちゃん」から、「環状じゃないじゃないか」というクレームがついて、愛称ともどもお蔵入り。再検討の結果、2番目の候補で知事も推した「大江戸(おおえど)線」という古風な名前が付けられた……なんて話はさすがにポスターには書いていないようだが。

環状という言葉は辞書を見ても「輪のような形」という程度(三省堂「新小辞林」より)で、別に循環でなければいけないとも思えないのだが。だいたいそんなことを言ったら環七・環八は? 「外環道」は?? 「東京環状(国道16号)」なんて論外ですね。鉄道でも「大阪環状線」の電車は循環よりもむしろ……とキリがないのでこのへんで止める。

どうでもよい話だが、「オオエドセン」。外国人には発音しにくいだろうな。「オエド(御江戸)セン」と言われるに違いない…… あ、愛称のほうはどうでもいいです。



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狭く遠い迷路のような通路を抜けホームに着くと、開業祝賀の飾りをつけた電車が発車するところだった。ごく一部の車両が装飾されているだけのようだ。


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環状部の乗換駅となる都庁前のようすが気になったので、先に行ってみることにした。

先にも挙げたが、配線上から電車の完全な環状(循環)運転は不可能である。放射部から来る電車は新宿から南-東回りで一周し、新宿西口から回り込んで都庁前で折り返しとなる。編成の向きが逆になるので、来た道をそのまま引き返す。

折り返しが国立競技場に移ったため、電車ごとに来るホームが違う変則的な運転は解消された。中2線は全線開業までしばし休止状態になる。



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あらためて新宿に戻り新線区間へ。代々木-国立競技場間は複線シールドトンネルになっている。途中、光が丘ゆき電車とすれ違った。

国立競技場の手前で片亘り線があり、そのまま終着。現状では最短5分間隔なので、ホーム一面で折り返しになっているようだ。(新宿-都庁前はさすがに単線で運転するわけにはいかなかったと見える)



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国立競技場まで先行開業させた意図は、もしかして観客輸送? といっても、車両も駅設備もそれを受け入れるような規模には思えないのだが。なんとも地上とコンコースが遠すぎる……エスカレーターを4基乗り継いでようやく地上。となりのエレベーターにすればよかった。



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JR千駄ヶ谷駅から代々木へ(そっちの方が安いから)。ひさしぶりだな。駅前の某所に通っていた頃と変わっているようで変わっていないようで。

JR線の乗換専用階段(1-4番線)が改造され、連絡口となる「北口」が新たに設置された。新宿でのJR乗換えは遠いので、この代々木か、このあと開業する「新宿西口」駅の方が乗換えには便利だ。



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都心部の新線だが、開業規模が小さいこともありそれほど騒ぎは見られない。私も前日まですっかり忘れていたくらいだから……。やはり12月の全線開業時が本番だろう。

- また余談 -

営団・都営地下鉄の案内標識が右図の「トンネルと電車」に統一され、順次取り替えられている。また、「動く標識」なるものも公募中とのこと。



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