Mjsシステムについて


 Mjsシステムは、ミロク情報サービスと言う社の提供する財務、税務ソフトである。この社のシステムは私なりに少し変わった使い方をしているので、私なりに長所短所を述べてみようと思う。

長所
私はMJSの「会計大将」と言うソフトを一番よく使っている。その他税務関係のソフトもすべてMJSのソフトである。このソフトは当然ながら「DOS」のソフトである。一般に日本橋で売っている「経理ソフト」とは少し趣が違っている。このソフトは昔から「DOS」で動いているソフトであり簡単に32ビットにならないのが、長所である。他の32ビットの操作性の悪さ、速度の遅さとは比べ物にならないほど軽快に動く。特にPC-98で使うと、フルスクリーンでなく、DOS窓で動いてくれるので何枚も開くことが出来る。試算表を画面で見ながら、法人税や減価償却のソフトを動かし入力や出力も出来る。経理屋にはとてもありがたいソフトである。データはFDでも言いが絶対HDで管理するのがお勧めである。仕訳を入力してすぐ元帳や試算表を画面で見ようと思えば恐らく1秒かからない速さがある。また私はLANで担当者ごとにデータを分け、全て私のPCへ最新データがコピーされるようにしているので、一社あたり5秒程度でやり取りできる。NTや32ビットソフトの重たさや会計事務所専用機のメーカーのソフトの信頼性を考えると、現状ではパソコンで、WIN95で、PC-98で、DOS窓で、このソフト を使うのが究極の選択かもしれないと思っている。
短所
操作を知っている者は、これほど便利なソフトは無いが、現状のプラットフォームに慣れている方にはやっぱり分かりずらいと思う。キーボードだけでじゃんじゃん入力できてしまうが、月一回程度しか使わない関与先等にはマニュアルが不親切過ぎる。データの保管がHDなら各ドライブのルートでしか出来ないので、パーテーションを切る作業が必要になる。しかし他のソフトと違いかなりの会社数が管理でき、一社2ファイルとしてルートには512個のファイルが管理できるから、ざっと250社程度可能である。しかしこれは他のソフトを使わない前提なので、減価償却や法人税、所得税、給与計算、相続税、等々のソフトも使うとなれば、この数は必然的に減ってしまう。どんなソフトを使ってもルートの512個のファイル数は動かすことが出来ないので、管理数に限界が出来てしまうのが最大の欠点である。私は1 社につき過去5年間ぐらいのデータをいつもパソコンからすぐ見たいのだ。

(注)Win98にバージョンアップすることにより、FAT32に変更すれば、ルートに512個までというファイル数はクリアーされたが、会計大将の仕様により財務は190社までしか管理出来ない。しかしWin98でDOS互換ボックスで動いてくれるのは本当に助かる。速さは32ビットが出ても当分負けないだろう。