メインビームHID化
取り付けに際しての注意した点は次の2点です。
1.外見からいかにも「自分で無理矢理取り付けました」と言う感じにならない事。
2.必ず純正のH1に戻せる事。

今回は販売されているH1対応の物を取り付ける訳ではないので、配光等は取り付けしてみなければ何とも言えず、どこまで調整できるかも何とも言えないのが正直な所です。
第一工程:バーナーの加工
(図1)が手に入れたバーナー部です。統一規格なのでどの車種用の物を調達しても基本的には同様の加工でOKですが、メーカー等によって若干の違いが有りますので、ありますので手に入れた物に合わせての加工も必要となります。

(図2)が加工前(図3)が加工後です。
ガラス管の周辺部の蓋のような部分は取り除きます。固定している2点の部分をニッパーでカットすれば間単に外すことが出来ます。

次に飛び出ている縁の部分を落していきます。ニッパーで荒く切り落としてから、ルーターを使用して仕上ていきます。ユニット側の受け部には突起が有ります。(図4の赤丸部分)これを避けるための切り込み(図3参照)をバーナーに付けます。この時点でバーナー台座部が点灯管を保持できるかが心配でしたがこれはOKでした。ちなみにユニット受け部の形状からも点灯管外側の線(アーク線)が下側になるように差し込む事を前提に加工を施してください。

加工にあたって削りすぎには注意です。バーナー台座部の直径は(図4)のライトユニットのH1バルブの受け部の内径より若干太くなっているのでその分若干細くしてやる必要が有ります。(図3)のバーナー台座部の上部(約4〜5mm)が白っぽくなっていますが、この部分が細く削った部分です。写真では細くなっているのが殆ど確認出来ないかと思いますが、そのくらい微妙な加工になります。これを細くしすぎるとバーナーが固定が難しくなり走行中のブレ等を引き起こす可能性があるので注意して下さい。時間がかかっても少しずつ、台座と合せながら慎重に加工してください。とにかく、現物合わせが基本です。

この時点で発光点をいかにH1に合せるかが問題となりますが、幸いにもバーナー台座上端がユニット受け部の一番奥まで差し込めるように加工すると殆ど発光点がH1と同一になります。誤差は0コンマmm単位です。ただし、この時点でこの差がどの程度配光に影響するかは不明(苦笑)
図1 図2 図3 図4
第二工程:ユニットの加工
第一工程:バーナーの加工をユニットを加工しないことを前提に進めていたのですが、トラブル発生!なんと加工済のバーナーを1本割ってしまいました(号泣)

再度手に入れたバーナー(図5)は点灯管付根の固定方法が前の物とまったく違い、4本の爪が飛出しています。結果的にユニット側にも加工が必要となってしまいました。ちなみにレガシィBHに使用されているバーナーはこのタイプで、全体的にもこのタイプのバーナーが現在は主流のようです。バーナー側の加工は基本的には同じです。

バーナーの付根部分を避けるためにユニット側を削ります。
(図6)が加工後です。赤い3点はH1バルブを支持している部分なので万一戻すことを考慮してここは削りたくない部分です。幸いにもそれ以外の部分の切除でユニット付根は避けることが出来ます。また、HIDバーナーもこの3点で支持するようになります。これも現物合わせをしながら地道にルーターで削っていきます。バーナーと違い金属なのでかなりの大変です。この作業でハイパワーなルーターを買っておけば良かったと後悔しました。ちなみに私が使用したのは本体約3000円程度の一番安い物。刃が5本セットで約5000円。

この時絶対必要なのがエアーブロアースプレー。ルーター使用時にどうやっても削った粉がユニット内レンズ部分に侵入するのでこまめにエアーブロアーで吹き飛ばす必要が有ります。
図5 図6
第三工程:バーナーの固定
バーナー、ユニット共に加工を終了したものを合せたのが(図7)です。
バーナーには固定に使用できるような突起は無いので、バラストからの配線を装着した後、その上から固定します。ピアノ線(固定に必要な張力を得るため針金は不可です)を使って(図8)のような金具を作成します。これをH1取り付け用のバネを固定するための金具に同様に挟み込み装着します。(図9、10参照)

(図8)の金具ですが、これまた現物合わせで、1本のピアノ線をペンチで曲げながら作成します。中央の部分はピアノ線の広がり、ズレを防ぐためにワイヤー固定用のパイプでカシメ止めしてあります。これはあっても無くても装着は可能です(あった方がベター)
図7 図8 図9 図10
第4工程:裏側防水防塵カップ加工
HID取り付けで一番問題となるのがユニットの防水、防塵です。

私は純正のカップ(図11)取り付け部分が信頼性が高い上にこれを利用するのが見た目的にも奇麗に仕上ることが出来ると判断してこれを加工利用しました。

バーナーを固定部分はH1取り付け時に比べてかなりサイズアップします(図9参照)その分カップの延長が必要となります。カップの直径も純正カップではちょっと足りません。これを解消するために使用したのが(図13)の食品用タッパーです。純正カップの直径をギリギリまで拡張することが出来て、その上必要な分の長さの延長が可能です。

同一の物を調達したい方のために分かる限りの情報です。
:タッパー詳細
岩崎工業株式会社:大和郡山市額田部北町1216−5
Lustrowarv:KEEPER
Stock NO.B−830
外径サイズ82パイ*70mm:240ml
電子レンジでの使用時にはフタを外して御使用ください(核爆)

純正カップは取り付けに必要な部分だけを使用するため(図12)のようにカットします。H1用配線は外側途中でカットするだけでそのまま残します。(図16参照)あわせてHID用配線用に切り込みを入れます(図12参照)

タッパー側はフタを付ける部分はカットして突起部分より下を使用します。(図14)はカット後の拡大図です。左側の切り込みはH1用配線侵入部(図12参照)を避けるための物。右側の切り込みはHID用配線引き込み用。この切り込み位置は(図12)のHID引き込み用の切り込みと合わさるようにします。加工後の両者を重ねると(図15)のようになります。(図16)はHID配線を挟み込んだ状態。

HID配線は必要な分だけ引き込みあまり長くは内側に入れないようにします。バーナーを固定したユニットと仮組みしてカップをひねって取り外しするのに必要な分だけの長さを調節します。長さを決定したら瞬間接着剤を使って固定します。この時瞬間接着剤は難接着(ポリエチレン、ポリプロピレン)用を使用しないと接着できません。

接着できたら内側から風呂用のコーキング剤を使用してしっかりとコーキングします。配線を引き入れている部分は特に慎重にコーキングしてください。
図11 図12 図13 図14
図15 図16
第5工程:取り付け
(図17)は完成したカップに表から塗装をした状態です。

カップを切り離した純正のH1配線(+−2極)のユニット側をHIDバラストへ接続して完成です。純正ユニット側配線は赤(+)黒(−)ですがバラスト側の(+)(−)が分からない場合には2分の1の確率に賭けましょう。ライト用ヒューズは飛びますが、確率2分の1ですので2度の失敗は有りません(笑)
#交換用ヒューズは要準備

ちなみに私はハズレ(号泣)

(図18)が配線終了後。ライトユニットから出た配線がバラストへ接続され、バラストから再度ユニットのバーナーへ配線が延び輪になります。

(図19)が取り付け完了後。
バッテリー側でもクリアランスは問題無しです。

現物合わせを基本としての作業が中心のため、解説では細かい数値とうには一切触れていません。あくまでも参考にとどめて、頑張ってください(^^)
図17 図18 図19
第6工程:完成、点灯
取り付け後、点灯してみると下の写真のように良くも悪くも違いは歴然です。

HIDは明らかに明るく、その効果は絶大ですが、明るい部分と暗い部分の差がはっきりし過ぎて慣れるまでは若干戸惑います。ノーマルでも薄っすらと確認出来る2本のラインもHIDでは強調され配光ムラとも言える状態になってしまいます。

BH純正等と比べると明るさはBHの方が若干抑え目に感じます。ただしムラ等に関してはやはり後付けは一歩も二歩も譲ります。(あたりまえか・・・(^^;既製品の後付けHIDとも比べましたが、これはあまり違いはありませんでした。やはり、メインユニットがHID用設計ではないのが一番の問題かと思います。

多少の難はあっても、一度味わうと離せないのも事実ですが・・・・。
ノーマル HID