「松尾城」
松尾城跡
水波神社分社(尾根の頂上部)
「伊豫温故録」(M27, 宮脇通赫原著)によると、
松尾城
中曽根村南方十五町餘山字城の山にあり 眞鍋大炊介通近居る 天正五年轟城主大西備中守元武來り攻
む 大炊介撃ってこれを走らし逃くるを追ふて遂に轟城に攻め寄せたるに元武拒く能はす 城を棄てゝ
遁れ金川村山川五郎左衛門の家に匿る 按するに眞鍋大炊介は本郡他の諸城主に先んして長曾我部元
親に通す 因て備中守これを憤り松尾城を攻むること急なり 大炊介土州勢を引入れ共に攻めて大西の
轟城を陥いるゝなり 是れよりして宇摩郡は全く元親に屬するに至れり