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映画「アマデウス」の楽しさ
モーツァルトの生涯を描いた映画「アマデウス」。1984年に作品・監督
・主演男優賞ほかアカデミー賞8部門を獲得した話題作でした。
この映画は、当時モーツァルトのライヴァルであったサリエリが、モーツァ
ルトに出会ってから死ぬまでを語る形で物語が進められていきます。
一人の老人が自殺をはかり、精神病院に担ぎ込まれるところからこの映画は
始まります。
老人の名はアントニオ・サリエリ。ヨゼフ2世に仕えた宮廷音楽家です。
やがて彼は、彼の人生のすべてを変えてしまった一人の天才「モーツファル
ト」の生涯を語り始めます。
映画ではサリエリがモーツァルトにレクイエムを作曲させ、またサリエリ自身がモーツァルトを殺したと語っていますが、
どちらも真実ではなく、レクイエムは当時の音楽愛好家のシュトゥパハ伯爵が死んだ妻の為にモーツァルトに作曲を依頼し、モーツァルトは作曲の途中で病死し、レクイエムは未亡人となったコンスタンツェが弟子のジュースマイヤーに補筆させて完成したという見方が一般的です。
このように、映画のために作られたフィクションのところが多々ありますが、天真爛漫なモーツァルトの性格やモーツァルトの才能に恐怖
を感じ嫉妬心を抱くサリエリの姿が面白く描かれています。
私はこの映画を10年程前に見たのですが、今回DVDビデオを買って再度見て、あらためて面白さを実感しました。。
モーツァルト好きの私にとっては、映画の面白さもさることながら、最も興味深いのは全編を
通じて次々に現れるモーツァルトの音楽です。映画館で見たときは映画の画面
に気をとられていたので、モーツァルトの音楽がたくさん出てくるな、と思
った位だったのですが、再度DVDでじっくりと見て、演奏されている曲の種
類の多さと演奏の素晴らしさを実感しました。
それもそのはず、演奏は、ネビルマリナー指揮アカデミー・セントマーチン・イン・ザ・フィールズ。
モーツァルトの演奏を最も得意としているですから当然と言えば当然です。
DVDはランダムアクセスに優れていますから、好きな曲の部分を探すのも容易です。
家庭のテレビで見る映画は、どうしても劇場と比べて迫力の点で劣ります。でも、このような音楽中心の映画は、DVDの音の良さとあいまって、気に入ったところを好きなときに何度も見直すような、
別の楽しみ方もあるように思います。
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