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アナログレコードの息の長さ
「CDプレーヤー:市場縮小、静かに退場へ」という
新聞記事がありました。
サイズではMDに越され、収録時間ではDVDにかなわず、衰退の道をたどる
というわけです。
CDが世に現れたのは、1982年ですから今年で17年目です。
20年足らずで、退場とはあまりに短い寿命です。
それに比べ、アナログレコードプレーヤーの寿命はなんと長いことでしょう。
33回転のLPレコードの実用化が1954年ですから今年で45年。
78回転のSPレコードに至っては1940年代ですから、半世紀以上の寿命です。
思うに、技術の進歩が早すぎ、次から次へと新しい媒体が出てきて、皆が振り回されている感じです。
でもアナログレコードが依然として残っているのは、アナログレコードには聞く度に
新しい音の発見があるからだと思います。
CDの高音と低音をスパッと切り落としサンプリングしたディジタル音声に比べ、
アナログレコードは、トーンアームやカートリッジを変えることで、更に新しい音を
発見できる楽しみがあります。
ひずみ率とか、ワウフラッターとか、技術面だけでは、CDの方が数段勝っているのに、
アナログレコードが生きながらえているのはこの辺に秘密があるのでしょう。
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