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明日のエトワール達〜パリ・オペラ座バレエ学校    (2006.4.1)

CSシアターTVで放送されたドキュメンタリー「明日のエトワール達〜パリ・オペラ座バレエ学校」はとても興味深い番組でした。パリオペラ座バレエ学校の最終学年(5年生)の生徒たちが、憧れのオペラ座の入団試験を受けるまでの日々を、舞台やバックステージから追ったものです。2002年製作のドキュメントですから、アバニャート、オスタ、ジロ、プジョルも「明日のエトワール」を目指していた頃のものです。
パリ・オペラ座は 厳格な階級制で、一番上が常に主役を踊ることが出来るエトワール、その下にいるソリストの人数も決まっています。エトワール以外の人が 主役級の役を踊ることもありますが、エトワールは別格で、踊りの技術力、表現力以外に、品位、頭の良さ、作品の読解力も求められます。バレエ学校を卒業してもオペラ座に入ることができる人は、ほんの数名ですし、まして、その中からのエトワールになれるのはほんのわずか・・・・、遠い遠い道のりなのです。でも、この厳格な階級制が有ったからこそ、パリ・オペラ座は、世界一と言われるほどダンサーの層が厚く、これらのダンサーによって、いつの時代も素晴らしい舞台を作って来られたのでしょう。
入団試験や結果発表の映像では、生徒の緊張感が伝わってきますし、ル・リッシュ、デュポン、ジロー、オスタ、アバニヤート、ピジョルなどの現役スターダンサーの華麗な舞台や、かつてのエトワールたちが教師となって教えるリハーサル風景やインタビューなどの興味深い映像がたくさん挿入されていて、とても楽しめました。
  監督:ジェローム・ラペルザ
  出演:クロード・ベッシー、ローラン・イレール、マニュエル・ルグリ、
     オレリー・デュポン、ニコラ・ル・リッシュ、マリ=アニエス・ジロー、
     クレールマリ・オスタ、レティシア・ピジョルほか
  演目:
  ・ルドルフ・ヌレエフ振付『ラ・バヤデール』のリハーサル
  ・ローラン・プティ振付『クラヴィーゴ』のリハーサル
  ・ブルス・テイラー振付『ジャズ』(生徒たち)
  ・アンジュラン・プレルジョカージュ振付『ル・パルク』のリハーサル
  ・カデル・ベラルビ振付『嵐が丘』のリハーサル
  ・ルドルフ・ヌレエフ振付『ドン・キホーテ』のリハーサル
    (レティシア・プジョル、アニエス・ルテステュ)
  ・クロード・ベッシー振付『ラ・フィーユ・マル・ガルデ』舞台稽古
  ・カデル・ベラルビ振付『嵐が丘』のリハーサル
  ・ジョージ・バランシン振付『ウエスタン・シンフォニー』(生徒たち)
  2002年製作

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