オーロラ姫は、ディアナ・ヴィシニョーワ、王子はイーゴリ・コルプ
ヴィシニョーワはテクニックは完璧ですし、気品があるし、なによりもそのしなやかさ、華やかさ。
コルプは、手の差し出し方などマナーも柔らかく、優しい感じ。パートナーが華がありすぎのせいで多少影は薄かったですが、サポートもしっかりして見事な王子ぶりでした。
(3)「ロミオとジュリエット」よりバルコニーの場
スヴェトラーナ・ザハロワとアンドリアン・ファジェーエフという若いパートナー同士。
ザハロワは、もう少し少女っぽさ、初々しさがあっても良いかなと思いました。これは、髪型のせいかもしれません。
でも、踊りは、美しい動きで情感たっぷりでし、素敵でした。ファジェーエフ、踊りには力強さも感じられ、真摯な感じのロミオでした。
(4)「ドン・キホーテ」よりグラン・パ・ド・ドゥ
エレーナ・フィリピエワのキトリ、デニス・マトヴィエンコのバジル。フィリピエワは、以前より少し太ったのかなと感じましたが、踊りは軽快でした。
アダージョでは、懸命に頑張ってバランスをキープ、拍手を誘いましたし、
グラン・フェッテでは、片手を腰に当てたままでダブルも織り込み、軸足は微動だにしないという妙技が見事でした。
マトヴィエンコは,超絶技巧が売りのダンサーではないようで、サポートのうまい、ダンスールノーブルという感じでした。
(5)「ラ・シルフィード」よりグラン・パ・ド・ドゥ
ナタリア・レドフスカヤは軽くふわっとして妖精そのもの。すっきり伸びたつま先のブーレ本当に美しかった。
(6)「シンデレラ」よりグラン・パ・ド・ドゥ
オーレリア・シェフェールとクリス・ローラントによる、2幕のシンデレラと王子のパドドゥ。
シェフェールのシンデレラは、踊りは流麗ですが、なんとなく、野性的な雰囲気が感じられて、チョッと?。シンデレラの可愛らしい雰囲気が欲しかった。
(7)「牧神の午後」
プリセツカヤは,さすがに年齢は感じるもの、この存在感はさすがです。ジュドの牧神は、美しく品格があって、良い感じですが、ニジンスキーが踊ったという暑い夏の午後の気だるい感じ・・・とは違うようでした。
(8)「ライモンダ」よりグラン・パ・ド・ドゥ
マハリナは、輝いて、素晴らしかった。たいへんな存在感で、大人の女らしさがあります。紺色のくっきりとしたチュチュがとてもよく似合っていました。
(9)「ジゼル」第2幕より
第二幕をたっぷりと見ることができました。ハートが、もうすばらしい。まさに精霊。踊っているというより漂っている感じ。小さな身体から滲み出たような、静かな、しかも強い愛の情感は、何百回もこの作品を踊る中で、到達した彼女の表現だろうと思います。
「眠りの森の美女から“ローズアダージョ”」
エレーナ・エフセーエワ
「パドカトル」より
オクサーナ・シェスタコワ、エレーナ・ハビブリナ、イリーナ・ベレン、オクサーナ・クチュルク
「眠りの森の美女」よりグラン・パ・ド・ドゥ
ディアナ・ヴィシニョーワ,、イーゴリ・コルプ
「ロミオとジュリエット」バルコニーの場
スヴェトラーナ・ザハロワ、アンドリアン・ファジェーエフ
「ドン・キホーテ」よりグラン・パ・ド・ドゥ
エレーナ・フィリピエワ、デニス・マトヴィエンコ
「ラ・シルフィード」よりグラン・パ・ド・ドゥ
ナタリア・レドフスカヤ、イリア・クズネツォフ
「シンデレラ」よりグラン・パ・ド・ドゥ
オーレリア・シェフェール、クリス・ローラント
「牧神の午後」
マイヤ・プリセツカヤ、シャルル・ジュド
「ライモンダ』よりグラン・パ・ド・ドゥ
ユリア・マハリナ、デニス・マトヴィエンコ
「ジゼル 第2幕から」
コラリ&ペロー、イヴリン・ハート、ファルフ・ルジマートフほか
レニングラード国立バレエ
(指揮)アンドレイ・アニハーノフ(管弦楽)レニングラード国立歌劇場管弦楽団
〜2003年2月16日、東京・オーチャードホールで録画〜
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