針山愛美さんの可愛らしいオーロラ姫と、吉本慎吾さんのアクシオンのダイナミックなジャンプが、特に印象に残りました。怪我などのアクシデントに気をつけて、なお一層のご活躍を願っております。
斉藤亜紀さんのオデットは、染み入るような情感にあふれ、特に、素晴らしく思いました。今後の活躍が楽しみですね。
ローザンヌ・バレエコンクールと、日本のコンクールとの決定的な違いは、
ローザンヌで入賞すれば、世界の有名なバレエ団やバレエ学校で、さらに技を高めるように、コンクールの主催側で斡旋してくれることでしょう。
日本のコンクールは入賞しても名誉以外何もない。早くこうなって欲しいですね。
Fデュランテ:「ロミオトジュリエット」〜の場面。さすがデュランテと言いたくなるような、可愛らしく、しかし意思の強そうな素敵なジュリエットでした。
G下村由理恵さん・佐々木大さん:パキータ〜グランパ は、素晴らしいの一語につきます。下村さんと佐々木さんの息はぴったり、アダージョの美しさにうっとりです。また、コーダではフェッテが終盤きつそうでしたが、下村さん、懸命に頑張ってフィニッシュもバッチリ。思わず感動して拍手をしてしまいました。下村さんの踊りには、毎回新鮮な驚きを覚えます。観客に後悔させまい、最高の自分を見てもらおうとする気持ちが伝わってきますし、大変な精進の結果だと思います。凄まじいばかりのプロ意識ですね。尊敬します。
H宮内真理子さん・山本隆之さん:シンデレラ〜パドドゥでは、宮内さんはとても可愛らしく美しかった。でも、ただうまく踊っているという感じで、覇気がなく、何か迷いがあるような時折の不安そうな表情が気になりました。数年前のコロラド・バレエ時代の映像を見直してみましたが、とても生き生きしています。品を失わない範囲で、もう少し大胆に自己主張をして踊っても良いような気がしました。
D上野水香さん:デューク・エリントン・バレエは、全体的にチョッと、退屈したところがありました。このバレエ、やはり全編を、「生」で観ないと、よさが出てこないのだろうと思います。
それにしても、上野さん、プロポーション抜群ですし、驚くべき体の柔らかさ。とても素敵な方ですね。
こうしてみると、結構興味深い映像があり、あらためて、この番組の良さを認識した次第です。また、NHKさんは、バレエ公演の記録をたくさんお持ちなのを知りました。これらを放送して頂きたいですね。
この中で、アナニア・シビリの日本公演と、上野水香さん主演のデューク・エリントン・バレエは、近く全編が放送されるそうです。楽しみですね。
なお、森下洋子さんの「眠りの森の美女」、デュランテの「ロミオトジュリエット」公演は、是非、全幕の放送をして欲しいと思います。森下さん、デュランテのファンならずとも、楽しめ、喜ばれるものだと思います。
NHKさん、よろしくお願いいたします。
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