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BSディジタル放送の番組の充実に期待 (2003.9.1)
BSディジタル放送の視聴者の伸びが、予想外に悪いそうです。8月末で、放送開始から1000日を超えたそうですが、普及世帯は、業界で目指した1000万世帯の半分以下とのことです。
私はこの原因の一つに、「あえてBSディジタル放送がなくても・・・」と思ってしまうような、インパクトの少なさにあると思います。つまり、BSディジタルの番組の内容に、BSディジタル放送の特徴が生かされていないということです。BSディジタル放送の目玉は、地上波よりもはるかに美しい画質なのですが、番組の内容は、地上波放送と大差なく、このBSディジタルならではの美しい映像を生かしていないのです。
私は、CS放送用のアンテナとチューナー、BSディジタル放送用のアンテナとチューナーを共に備えて、CSとBSディジタルの両波を楽しんでいますが、視聴時間は、圧倒的にCS放送の方が多いのです。CS放送(スカイパーフェクTV)は、有料ですが、好きなジャンルだけを契約して観ることができます。私は、クラシック音楽が趣味ですから、オペラやバレエを観る為に、クラシカジャパンとシアターテレビジョンに契約しています。あわせて月3500円という視聴料は、これだけ見ると安くはないようですが、気に入った番組をハードディスクに録画しておき、後でDVD-Rに落として残しておけることを考えると、
必ずしも、ひどく高いとは思いません。DVD-Rが1枚(2時間分)で300円として、10回で3000円で、視聴料3500円とあわせて、6500円ですから、一ヶ月に市販のクラシックのDVD約2枚分(7000円位)のお金で、10枚分楽しめることになります。
また、クラシカジャパンもシアターテレビジョンも、海外や国内のライブ映像など、DVDやビデオでは発売されていない珍しい映像も放送してくれます。特定のマニアを対象とした、このような番組も、特徴の一つだと思います。
今年(2003年)末には、地上波のディジタル放送が始まります。地上波のディジタル放送は将来現在の地上波放送に変わるものですから、必然的に内容的は現在の地上波放送を踏襲することになるでしょう。つまり現在の放送の映像がBSディジタル放送のように美しくなるということです。そうなると、BSディジタル放送は、番組の内容が現在のまま変わらないとすると、ますます、視聴者にはそっぽを向かれてしまうでしょう。
CS放送(スカイパーフェクTV)のように、有料であっても、番組に特徴を持たせれば、視聴者はついてくると思います。BSディジタル放送が、ディジタル波による美しい映像を生かすような、特色のある番組を提供してくれることを期待しています。
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