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実用に近づいた家庭用の動画キャプチャー・ボード

 
私は5年ほど前のWindows3.1の頃から、バレエやオペラのさわりを、ディジタル化してパソコンに取り込み、ライブラリとして楽しんでいました。
 
この時代はまだPentiumプロセッサーが出たばかりの時代で、動画の取り込み装置(ビデオ・キャプチャーボード)も少なく、性能も悪く、高価でした。
 
当時私が使用したのは、Canopus社のPowerMovieというボードで、PC98シリーズの拡張スロット(Cバス)に挿入して使いました。
性能は、320×200ドット、コマ落ちせずに取り込めるのは秒20コマ位でした。
これでも当時は家庭用としては最高性能でした。買値は10万円と高価でした。
 
最近、PCをグレードアップしたことに伴い、ビデオ・キャプチャーボードも新しくしました。
今回採用したのは、MELCO社の、CBP-AVというボードです。
DOS/V機のPCIスロットに挿入して、640×400ドット、秒24コマでコマ落ちせずに取り込めます。買値は1万円と安価です。
 
性能は4倍で、買値は10分の1以上ですから、実質5年間に40分の1以上になったことになります。
 
画質はVHSビデオの3倍モードとほとんど変わらなくなりました。ほぼ実用的なレベルになったと言えます。
ビデオデッキから、バレエのフェッテやピルエットのような速い映像を取り込んでも、動きはスムーズで、ディスプレイ画面いっぱいに広げても画像は不自然になりません。ドット数が4倍になったことの威力でしょう。24コマ/秒ですから、35ミリフィルムの映画と同じです。
 
巷にはもっと高性能のビデオ・キャプチャーボードも出ておりますが、贅沢を言ったらきりがありません。家庭で普通に使うには、これで問題ないと思います。
その意味では、1万円という価格は、かなりコストパフォーマンスが高いと思います。改めて技術の進歩に驚かされます。
 

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