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低価格・高画質の地上デジタルチューナー  (2007.5.4)

地上アナログテレビ放送は、2011年(平成23年)に終了し、全ての放送がデジタル化されます。地上デジタル放送を見るには、地上デジタルチューナー内蔵型のテレビを買う必要があるのですが、家にあるテレビのいくつかはまだ元気で捨てるのはもったいない。 このテレビで地上デジタル放送を見ることができないものか・・・、と思っていましたら、ユニデンから、19,800円という低価格の地上デジタルチューナーが販売されていました。
多少、接続や設定の手間はかかりましたが、家にあるブラウン管式のテレビで、地上デジタル放送を見ることができるようになりました。 このユニデンDH100-HDMI、その名のとおりHDMI対応です。もちろんHDMIだけでなくD端子(D4)、S端子・コンポジット端子も付いています。 この19,800円という価格には納得がいきます。BSデジタル/CSチューナーを搭載せず、EPG(電子番組表)やデータ放送も使えませんし、サラウンドにも不対応です。つまり、地上デジタルを映すだけの機能に特化しているのです。その分シンプルで、個人的にはうまく無駄を省いてくれたと賞賛したいくらいです。
居間のシャープ製の29インチ4:3のブラウン管テレビとDH100-HDMIをビデオケーブルで繋ぎ、B-CASカードを入れて電源を入れると、受信できるチャンネルを順番にスキャンし、チャンネル設定を自動的にしてくれました。電波を受信するUHFアンテナが20年以上前に立てた古いものなので、地デジが本当に映るのだろうかと心配でしたが、やはりデジタルの威力なのでしょう、今までアナログで見慣れたテレビ映像より、はるかに美しく見えます。 地上デジタル放送を映すだけという用途に特化すれば、ブラウン管式テレビでも、ある程度の性能のものならば、このチューナーで十分現役でやっていけそうな気がします。 大きさは、23.4cm(W)×5.9cm(H)×16.4cm(D)と小さく、DVDプレーヤーの上にうまく納まりました。 ただ、0.5kg と軽すぎて、ボタンを押すと本体が動いてしまうのは、ちょっと?。もう少し重くしてほしい気がします。
 
地上アナログテレビ放送終了の2011年には、現行のアナログ・テレビ受像器は使えなくなってしまいます。 最新の液晶モニター式テレビは消費電力が少ないので、消費電力の多いブラウン管式の旧式テレビと交換する意味はあるとは思いますが、一方、この交換により、日本の各地に大量の廃棄物が放出され、 廃棄物処理の為の膨大なエネルギー消費や有害物質の排出は、かえって地球環境破壊に繋がることも考えられます。
数年前まで、6〜7万円もした地上デジタルチューナーが、19,800円で手に入るようになったのは嬉しいことですが、量産されれば、さらなる低価格も可能になることでしょう。この地上デジタルチューナーを現状のテレビに付けることにより、現状のテレビの廃棄物処理が少なくなれば、地球環境破壊防止に、多少なりとも役立つのではないでしょうか。 「MOTTAINAI運動」のワンガリ・マータイ女史に共感するエコ・ピープルの一人として、地上デジタルチューナーの一層の低価格化を期待したいと思います。

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