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オーストラリアバレエの「コッペリア」  (2003.3.9)

先日、オーストラリアバレエの素敵な「眠りの森の美女」をみましたが、同じオーストラリアバレエのコッペリア、こちらもとても楽しめました。
スワニルダは、オーストラリアバレエのリサ・パヴァーン。初めて見ましたが、とても可愛らしく、美しい人です。第一幕、表情は豊かで踊りも軽快で、恋人フランツが思いを寄せるコッペリアに嫉妬するしぐさがとても上手で可愛らしかった。また、コールド・バレエが、よくそろっていて見事でした。主役がよくてもコールドが下手では頂けません。その点、このオーストラリアバレエ、先日の「眠り・・・」もそうでしたが、コールドバレエがよく訓練されていると感じました。また、スワニルダも他の女性たちも衣装がとても可愛らしくてきれいでした。
第二幕、パヴァーンが人形のコッペリアになりすましているシーン、カクカクした動きがとても上手で、まばたき一つにも気を配った顔の表情が見事でした。コッペリウスによって魂を入れられ、右足一本で立って、手鏡で自分の顔を見ながら、アラベスクで前傾していく難しい場面、頑張って180度近くも左足を上げ、観客の拍手を誘いました。そして第三幕のスワニルダとフランツのグラン・パ・ド・ドゥ、パヴァーンの、長い手足を生かしたゆったりした踊りが、とてもきれいでした。フランツ役のグレッグ・ホースマンのサポートが、とてもしっかりしていて、がっちりとパートナーを支えています。 パヴァーンも、ホースマンを頼り切って、伸び伸びと、難しいポーズを決めていました。アダージョ終盤のプロムナードで、幾分不安を感じさせながらも180度近くまで足を上げたアラベスク、ここまで上げると下品に見えがちですが、この人はそんな感じがしないのはさすがです。 こんな微笑ましいパドドゥを見たのは久しぶりです。ソロも軽快ですし、コーダのフェっても見事です。ここに、コールドバレエが加わって盛り上がり、フィナーレへと続きます。VIEW
1990年の録画ということですが、思いのほか、見やすく美しい映像です。コッペリアには、なかなか良い映像が無いのですが、これは画面は明るくて、とても美しく、主役だけでなく、脇役もコールドもよくまとまっています。総合的には、とても調和の取れていて良かったと思います。

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