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CPUクーラーの重要性を痛感      (2007.10.1)

CPUの障害と思ったのが、実はCPUクーラーの不調が原因でした!!!。
数ヵ月前から、映像の編集等で使っていた我が家の中では高速なデスクトップPCの調子が悪い。暫く使っていると、突然キーボードもマウスも使えなくなります。CPUの温度が高くなっているようで、CPUクーラーのファンが大きな音を立てて回っています。やむを得ずPCの電源を落として再起動すると使えますが、暫くすると、また止まってしまいます。長い文章を作るような作業には危なくて使えません。
このPCは3年前に買ったもので、CPUはPentium4 Prescott 3.0GHz。Prescottは1MBのセカンドキャッシュを持ち、NetBurstアーキテクチャーのもとで、 Hyper-Threading Tecnology(1つのプロセッサを仮想的に複数のプロセッサとして扱い、複数スレッドが演算器を共有して同時に処理を進める機能)を実現したCPUです。 但し、ベースクロックは800MHzにも拘わらず、性能は二代目Pentium4であるNorthwoodと同等程度なのに消費電力だけは高いというもので、 じきに次の世代の省エネのデュアルコアCPUのPentiumD、そしてIntel Core2に取って代わられました。
 
そんなPentium4 Prescott ですが、WindowsXPのもとでは、ワープロや表計算はサクサク動くし、映像もスムーズに再生できますし、映像のディジタル変換や編集も高速です。 とても性能は良いのですが、長時間使うと止まってしまうで困ります。 ファンは回っているので、初めCPUの故障と思い、CPUの交換を考えました。Prescottは発熱量が極めて多く、寿命もあまり長くないと聞いていたからです。 既にメーカーでは生産していないので、中古品をインターネットで探したのですが、適当なものがありませんでした。
そこで、CPUクーラーの障害というわずかな可能性に賭け、CPUクーラーを交換してみることにしました。 ところがPentium4は、CPUソケットがSockett478なのですが、Sockett478用のCPUクーラーが中々見つかりませんでした。それでも、横浜のパソコンショップでやっと見つけ出して購入しました。Owltec VIOLAUという製品で、アルミ製ヒートシンクに70ミリファンが付いています。買値は1,580円。
もとから付いていたCPUクーラーを外し、購入したOwltec VIOLAUを装着して、PCの電源を入れました。このまま暫く使いましたが、止まらないのです。 止まった原因は、CPUクーラーにあり、CPUではなかったのです。ファンが良く回っていたので、CPUクーラーは問題ないと思っていたのですが、実は冷えていなかったのです。 てっきりCPUの障害と思ったのですが、張本人はCPUクーラーでした。高価なCPUを買わなくて良かった。あらためてCPUクーラーの重要性を痛感しました。
もとから付いていたインテル純正のCPUクーラーから、冷却ファンを外してみると、ヒートシンクに塵埃が大量に付着していました。 このCPUクーラーは、ファンで外気をヒートシンクに吹き付けるタイプなので、 塵埃は、ヒートシンクの目詰まりを起こし、吸気された外気が底部まで流れるのを妨げていたのでしょう。この塵埃をとれば、これも使えるかもしれません。 でも、このCPUは相当高温になるのでCPUクーラーのファンは常時高速で回っています。ファンの寿命が気になります。 安価なものですから、もう一つCPUクーラーの予備を買っておこうかと思います。
とはいえ、これで、1台のPCがスクラップにならずに、蘇りました。 発熱量が多くて消費電力も多く、環境には優しくないのですが、一般的な使用には性能は十分で捨ててしまうには惜しい。もう暫く使い続けようと思います。
 
CPUクーラーを付け替えたPCの内部と外観

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