素敵なバレエ「パリの炎」のパ・ド・ドゥがYouTubeに載っていました。YAGP 2013 NYC Finalsの映像です。
「パリの炎」は、全幕はめったに見られない作品ですが、パ・ド・ドゥはバレエ・ガラ公演やコンクールなどでよく取り上げられます。
「パリの炎」はロシア革命をテーマにしている為、振付はエキサイティングで曲芸的なところが多いのですが、若い二人のフレッシュでエネルギッシュな踊りを楽しめました。
踊っているのは、Gabrielle Chock(ガブリエル・チョック)とフロリダから参加したキューバ人のJorge Barani(ジョージ・バラニ)という若いダンサーです。
男女のヴァリエーションが省かれて、アダージョとコーダだけなのは残念ですが、この踊りを見ていると、コンクールという競争の場面でありながら、バレエは芸術であり、ダンサーはアーティストであり、
そしてそのアートは観客とともに作り上げていくものなのだということが伝わってきました。
ガブリエルチョックは手足が長い優れたプロポーションに加えて、ふっくらとした肢体にほんのり色気が漂う。
グラン・ジュテの高さと滞空時間の長さは流石。
ピルエットやグラン・フェッテの回転も上手で、歯を食いしばって懸命に回るグラン・フェッテに感動。
グラン・フェッテの最後で軸足のトゥの先がズレてグラッとしたけれど、必死に堪えて破綻無く纏めたのは流石。
パートナーのジョージ・バラニも負けじとパワフルなジャンプを披露していました。
ロシアのバレエは、アクロバティック過ぎるとか、とかく言われることも多いようですが、文句なしに、楽しめます。
Video produced by VAM: Visual Arts Masters. → |
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