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ハープの為のフランス音楽傑作集     (2003.9.21)

一枚のアナログLPレコードがあります。
タイトルは、「ハープの為のフランス音楽傑作集」。アニーシャランのハープ、アンドレ・クリュイタンス指揮パリ音楽院管弦楽団。多分、1960年代後半の録音です。
 
レコードキャビネットに眠っていたこのレコードを、なぜ引っ張り出したかというと、昨年観た、松崎すみ子さん演出のバレエ「オンディーヌ」で、ドビュッシーの「神聖な舞曲と世俗的な舞曲」が、実にうまく使われていたのを思い出したからです。
バレエを観ていた時には、ドビュッシー作曲で、確かレコードを持っていたはず、思いましたが、何という曲か思い出せずにいました。
 
たまたま、古いレコードを整理していたとき、「これだ」と、ふと気がついたのです。このレコードには、ドビュッシーの「神聖な舞曲と世俗的な舞曲」の他に、3曲のハープの曲が入っています。
 
  @ドビュシー「神聖な舞曲と世俗的な舞曲」
  Aラベル「序奏とアレグロ」
  Bピエルネ「ハープのための小組曲」
  Cフォーレ「即興曲」
 
アニー・シャランは、名ハーピスト:リリー・ラスキーヌの弟子であり、「クリュイタンス:パリ管」は、今や伝説となった指揮者とオーケストラ。この両者の共演という、夢のようなアルバムです。
録音はかなり古いのですが、サウンドはとても素直で心地よく、ハープのハーモニックの美しさが絶品で、フランス音楽らしい洒落た気分に溢れた演奏内容です。アニー・シャランは、当時まだ25歳とのことですが、晩年のクリュイタンスの暖かな指揮に支えられた、生き生きとした演奏です。


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