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1970年代のグラインドボーンの「コシ・ファン・トゥッテ」 (2004.6.1)

グラインドボーン音楽祭は、1934年大富豪ジョン・クリスティが自宅の広大な敷地に劇場を建設して始めたものだそうです。
CS放送クラシカジャパンが1970年代のグラインドボーン音楽祭の記録を特集して放送してくれましたが、その中で特に気にいったのが、この「コシ・ファン・トゥッテ」です。指揮はジョン・プリッチャード。
 
「コシ・ファン・トゥッテ」は、モーツァルトのオペラの中でも特にアンサンブルの美しさが際立っています。他のモーツァルトのオペラに比べ登場人物の数が少ないのですが、歌手が一対ずつの組に分けられているために、それぞれが特徴あるアンサンブルとなっおり、それぞれのアンサンブルがまた調和して、このオペラ独特の美しさを醸し出しています。
 
この演奏、出演者は皆、とても若いようですが、それぞれがとてもよく解け合って、このオペラ独特のアンサンブルの良さをよく出しています。
映像も音声も最近のものと比べると鮮明さに欠けますが、アンサンブルの良さで、これを忘れてしまいます。
 
[出演]ヘレナ・ドーセ(フィオルディリージ)シルヴィア・リンデンストランド(ドラベッラ)アンソン・オースティン(フェルランド)トーマス・アレン(グリエルモ)フランツ・ペトリ(ドン・アルフォンソ)ダニエル・ペリエ(デスピーナ)
[演出]エイドリアン・スラック
[指揮]ジョン・プリッチャード
[演奏]ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団&グラインドボーン音楽祭合唱団
1975年グラインドボーン音楽祭


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