『グラン・パ・ド・フィアンセ』は、チャイコフスキーの作曲したバレエ「白鳥の湖《第3幕で通常カットされることの多い『パ・ド・シス』の音楽の中からブルメイステルが発見し、
後にジョージ・バランシンが「バランシンのパ・ド・ドゥ《として発表した作品の女性ヴァリエーションにあたる曲を加えて、ジャック・カーターが構成振付したものだそうです。
本では、昭和40年代末に牧阿佐美バレエ団が単独に『パ・ド・フィアンセ』として上演して以来、日本バレエフェスティバルや新国立劇場で度々上演され、若々しい舞姫たちが美の競演を楽しませてくれました。
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1986年の第三回日本バレエフェスティバルでは、中村かおり、森本由布子、袁霞、中沼利花、福井美弥子、井神さゆりが出演し、
1987年の第四回では、 浦島俊恵、草刈民代、斎藤友佳理、坂西麻美、佐々木想美、佐藤弥生子が出演、
1988年の第五回では、福井美弥子、大畠律子、佐々木想美、小山久美、松田敏子、藤井直子が出演。
その2年後の1990年の第七回では荒井千絵、池田雅美、山口智子、堀内かおり、木村亜紀子、伊藤範子の東京組、泉梨花、中山美香、渡部美咲、荒井美紀子、酒井はな、横瀬美砂の横浜組の華やかな競演が話題になりました。
2002年の新国立劇場の発表会では、宇地原舞依、本島美和、田中若子、伊藤友季子、今村恵、斎藤美帆が踊り、
2010年の新国立劇場のニューイヤー オペラパレス ガラでは、さいとう美帆、本島美和、小野絢子、長田佳世、寺田亜沙子、伊東真央が踊りました。
2005年にはNBAバレエの公演でも踊られました。
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いずれも、当時の若さあふれる瑞々しいダンサー達のお披露目的な舞台で『明日を担う若手美女軍団の華やかな揃い踏み。そのいきいきとして美しいこと』という評が雑誌に載っていたのを覚えています。
最近では、バレエ教室の発表会などでも、取り上げられるようになって来たようです。
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6人の舞姫たちが色とりどりのクラシックチュチュを身にまとい、我こそはと惜しげもなく自慢の脚線美を披露して麗しく踊る『グラン・パ・ド・フィアンセ』は、厳格なクラシックの技法の中に、ほのかなお色気を漂よわせて、心地よい目の保養とも言うべき、最高に贅沢で魅力的なバレエの演目のひとつでしょう。 『グラン・パ・ド・フィアンセ』は6人の女性舞踊手が1人ずつヴァリエーションを踊り、コーダで終わるようになっています。 |
1986年のGrand Pas de Fiancees→
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