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ハードウェアでビットレート変換が可能なビデオキャプチャーボード   (2005.12.1)

ハイビジョンのような高画質の放送が一般的になり、この録画の為の家庭用HDD/DVDレコーダーも値段が下がって普及に拍車がかかってきました。一方、各PCメーカともTVチューナーを搭載するPC、通称「テレパソ」が主流になってきました。「テレパソ」は、家庭用HDD/DVDレコーダーのより取り扱いは簡単ではありませんが、録画に必要なHDDが不足してきても、容易にHDDを増設できたり、撮った映像を細かく編集できる点では、家庭用のHDD/DVDよりも、一歩先を行っているとも言えます。自宅のPCは、もともとはTV録画機能はありませんが、アイ・オー・データ機器のビデオキャプチャーボード、GV-MVP/GXを付けて、「テレパソ」とし、TV番組の録画、編集、保存に、大いに活用しています。GV-MVP/GXは量販店で買いましたが、17,000円前後で、ハードウェアエンコードのボードにしては、高くなかったと記憶しています。

ViXS社が開発した符号化/復号化LSI(コーデック)「XCode II」は、高ビットレートでハードウェアエンコードができるだけでなく、映像のビットレート変換(トランスコード)もハードウェアで行えるのが売りです。GV-MVP/GXは、この「XCode II」をエンジンに採用、DVDオーサリングソフトや動画編集ソフトなどでトランスコード変換を行うよりも、はるかに短時間でビットレートを変換出来るだけでなく、PCのCPU使用率も低く、変換中のワープロ等の事務処理もストレスなく行うことも可能です。このため、テレビ番組を高品位でHDDに記録した為にDVDの容量以上になってしまった映像も、DVDに収まるサイズにビットレート変換を行うというような作業も、ワープロ等をやりながら気軽に行えます。XCode IIは、以前ソニー製AVレコーディングサーバ「VAIO type X」に採用されたものだそうで、単体のビデオキャプチャーカードに採用されたのはこれが最初ということです。VAIO TYPE Xは魅力はあるものの高価でなかなか買えないのですが、「実績のある良い部品を積極的に採用して使い勝手の良い製品に仕上げ、リーズナブルな価格で提供する」、PCの周辺機器メーカーとして生き残りをかけるアイ・オー・データ機器の姿勢は、ユーザとしては、大いに歓迎したいところです。

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