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魚拓荘鈴木屋                       (2007.10.6)
創業100年以上の料理の旨い千倉の小さな宿
 

妻、娘、私の3人で南房総へ行ってきました。横須賀の自宅からは、久里浜・金谷間をフェリーで渡るのが最短なのですが、娘が船はいやというので、川崎からアクアライン経由で行きました。あいにくの雨で、お花畑へ行くのはあきらめましたが、宿は、料理が旨いと評判の「魚拓荘鈴木屋」に泊まりました。
若旦那は鈴木健史さん。明治32年に料理屋として創業の4代目。家族中心で営んでいる19室の小さな宿です。 「えっ、ここか」という感じで、見過ごしてしまいそうでした。最初に部屋を案内して下さった若女将(だと思うのですが)をはじめ、従業員の皆さんが気持ちのいい方たちでした。 日曜日の宿泊とあって、お客は少なく5組だけ。従ってお風呂も空いていて、3度も入ることが出来ました。
部屋食がうれしく、評判通り料理は旨い。それはそれは言い表せないほどに美味しかった。お魚大好きのわが家、海の幸を堪能しました。「プチグルメプラン・あわび」というお得プランのセットにしたのですが、お得プランとはいえ、椀物、酢物、お刺身、海老具足煮、アワビ踊焼き、さざえの壺焼き、鯛のしゃぶしゃぶ、季節のまぜ飯、香物、水菓子といった、食べごたえがある豪華版でした。 お刺し身もとっても厚みがあるし、食べごたえ十分でした。追加で、伊勢エビの鬼殻焼きと刺身を注文しましたが、このうち鬼殻焼きの味が格別。全て鬼殻焼きにすれば良かったとは、娘の嘆き。
翌朝の朝食にはこの伊勢エビの味噌汁がつき、鴨川の新米とか、ご飯がとてもおいしかった。
ただ、創業100年以上の古い旅館なので仕方がないと言えばそれまでですが、廊下や階段は少し考えた方が良いと思いました。 廊下には段差があるし、エレベータは無い上に階段が急で老人客には辛そう。私の両親にも勧めたいのですが、足が悪いのでちょっと無理かなと思ってしまいました。
お風呂は鉱泉で庭から引いているとのこと。20メートルほど掘ってわき出たそうです。妻は肌がすべすべして気持ちがよいと言っていました。 風呂も小さい方の石の湯は創業以来のものだそうです。もう一つの岩の湯は後に作られたものだそうです。 岩の湯は、石の湯よりは大きいのですが、やはり狭く、19室全てが埋まる日には、さぞ混み合うだろうと思いました。もう少し大きかったら良いのにと思いました。
ともあれ、建物やお風呂にはやや疑問があったけれど、料理の旨さは期待していた通りで、十分満足できました。機会があれば、また行ってみたいと思います。
食べきれないくらい海の幸の料理
  
一見民宿風の建物昔ながらの歓迎の札

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