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アーノンクール指揮のモーツァルト「レクイエム」 (2006.12.1)
NHK音楽祭2006、NHKホール
NHK-BSで、ニコラウス・アーノンクール指揮ウィーン・コンツェントゥス・ムジクスのモーツァルト「ヴェスペレ」と「レクイエム」を聴きました。
オーケストラは総勢30人余り。だだっ広いNHKホールに、とても小じんまりした編成で、大きなステージに、ポツンといる感じです。
でも、演奏は素晴らしく、引きずり込まれました。本当に耳に清らかに響き、音楽の美しさを実感させてくれました。生はどんなに素敵だったろうと思いました。
アーノンクールは、手兵コンツェントゥス・ムジクスを自由に扱い、時に激しく、時に穏やかに、音の強弱や緩急のメリハリをつけて、進んでゆきます。
清らかな、すがすがしい透明感のある、言葉ではなんと表現しつくせない、素晴らしい音でした。それに、アルノルト・シェーンベルク合唱団が、清らかですがすがしい透明感のある美しい声でした。キリエの最後、オーケストラの音がぴたりと止まった静寂に、合唱の子音の余韻が残ります。生ではなくBS放送のテレビ映像とはいえ、本当に堪能できたコンサートでした。
BS放送でもこんなに素敵なのですから、おそらく、オリジナルのマスターにもっと素晴らしい音楽と美しい映像が入っていることでしょう。ぜひ、DVDにして発売してほしいものです。
ヴォルフガング・モーツァルト作曲
ヴェスペレ:「主日のための夕べの祈り」K.321
レクイエムニ短調 K.626
ユリア・クライター(ソプラノ) 、ベルナルダ・フィンク(アルト)、
ウェルナー・ギューラ(テノール)、ルーベン・ドローレ(バス)
合唱:アルノルト・シェーンベルク合唱団 、
演奏:ウィーン・コンツェントゥス・ムジクス、
指揮:ニコラウス・アーノンクール
2006年11月16日、NHKホール、NHK音楽祭2006
シュテファン寺院(ウィーン) |
シュテファン寺院のモーツァルトの 葬儀が行われたところ |
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