鳩山会館に行って来ました。鳩山会館は内閣総理大臣を務めた鳩山一郎の邸宅を記念館として一般に公開したものです。東京都文京区音羽にある洋館で音羽御殿とも呼ばれています。鳩山家は衆議院議長となった和夫を初代として、総理大臣となった2代目の一郎、外務大臣を務めた3代目の威一郎、さらに現内閣総理大臣の由紀夫と衆議院議員の邦夫兄弟と、4代にわたり政治家を務める華麗なる一族です。鳩山会館は、鳩山由紀夫氏が、幼少のころから大学時代まで過ごした「実家」なのです。
東京メトロ有楽町線江戸川橋駅を出て神田川を渡り、目白通りと音羽通りの交差点から護国寺方面に
100m足らずの右に鳩山会館の入り口があります。
門を入って、とても個人邸とは思えない葛折りの坂を上がって行くと、大きな洒落た館が目の前に現れました。まさに、ドラマ「華麗なる一族」を思わせる立派な建物です。
正面の車寄せの玄関部分は豪華な石貼りなっていました。玄関の上のバルコニーの壁面には鹿と鳩の装飾が施されていました。
正面に赤いじゅうたんを敷いた大理石の階段を上って、エントランスを入りました。
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玄関のアーチ |
玄関扉の上の鹿の装飾 |
玄関の大理石の階段 |
建物は、地下1階、地上3階ですが、一般公開されているのは1階と2階です。1階には3つの応接室とイギリス風サンルームが在ります。改修工事が行われる前は、この3つの応接室は、応接間、居間、食堂として使われていたそうです。第3応接室の奥に日本間がありましたが、目立たず見落とすところでした。建物の南端にはサンルームがあり、ここから庭に出ることができました。
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第3応接室(ダイニング) |
日本間 |
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サンルーム |
サンルーム |
建物を出て庭に出てみると鳩山一郎元首相と鳩山家初代の鳩山和夫春子像がありました。
庭園には鳩、屋根にはミミズクの彫刻が飾られており、芝生が一面に敷かれた庭園を眺めていると、
セレブになったようで、気持ちがゆったりとしてきました。
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庭園 |
庭園から見た鳩山会館 |
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鳩山一郎元首相の銅像 |
鳩山和夫・春子(鳩山一郎の両親)の像 |
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庭園の鳩 |
屋根のミミズク |
赤いじゅうたんの階段を上って2階へ行くと正面が大広間になっています。
修復時に寝室3部屋の間仕切りを撤去し、大広間に改装されたとのこと。
窓からは庭園が一望できました。この広間は一般にも貸し出しをしているそうで、結婚披露宴やパーティも可能だそうです。
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2階への階段 |
大広間 |
館内のあちこちにステンドグラスが施されており、其処には「鳩」が多く用いられていました。
玄関の窓の裏には2本の柱の間で鳩が戯れている図柄のステンドグラスがはめ込まれていました。
2階への階段には小川三知氏作の鳩をモチーフとしたステンドグラスがありました。
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玄関の窓のステンドグラス 2本の柱の間で鳩戯れています。 |
階段の小川三知氏作のステンドグラス 五重塔の上を鳩が飛び交っています。 |
このほか2階には、すべて撮影禁止ですが、3つの記念室がありました。鳩山一郎記念室は、かつて書斎として使用されていた部屋で、
一郎の残した書簡や軍服、文具などが展示されていました。鳩山威一郎記念室は、大蔵事務次官や外務大臣を務めた一郎の長男の部屋で、威一郎の遺品が展示されていました。鳩山薫記念室は、客間として使用されていた和室を、共立女子学園理事長を務めた鳩山一郎の妻、薫(旧姓・寺田)の記念室としているそうです。
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