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映画「昼下りの情事」のDVD   (2004.12.03)

先頃、オードリー・ヘプバーン主演の映画、「昼下りの情事」がDVDで発売されましたが、改めて、この映画の面白さを痛感しました。 オードリー・ヘップバーンといえば、あまりにも「ローマの休日」が有名ですが、私はこちらも好きです。 好きな人に振り向いてもらおうと、必死であの手この手と頑張るオードリーは、とても健気で可愛いらしく、ラストシーンは、ほろっと来てしまいます。 1929年生まれのオードリーが、28歳の時の映画ですが、とてもそんな歳には見えず、二十歳くらいにみえます。 どの場面もエレガントで美しく、オテル・ド・リッツのセットも見事です。「古き良き時代のパリ」を味わいたい方にオススメの映画だと思います。
 
恋の都パリ。夢多きお年頃のアリアーヌ(オードリー・ヘプバーン)は、私立探偵の父クロード(モーリス・シュヴァリエ)の娘。彼女は父親の事件記録を盗み読んでは楽しんでいるうち、たびたび登場するアメリカ人のプレイボーイ、億万長者のフラナガン(ゲイリー・クーパー)に興味を抱いてしまいました。
フラナガンと密通している人妻の夫が、ピストルを持ってホテルに乗り込んだ時、アリアーヌは機転をきかしてフラナガンを救います。これをきっかけに、アリアーヌは、しだいにフラナガンに心を奪われていきます。
しばらく経って、オペラの会場でアリアーヌと再会したフラナガンは、逆に、彼女が語る架空の恋の遍歴に惑わされて、彼女に夢中になってしまいます。
しかし、父親が探偵クロードだと知ったフラナガン。「娘を愛しているのならパリを去るべきだ」というクロードの言葉に、フラナガンは、汽車で経とうと決心するのですが・・・・。
大人の魅力をたたえるクーパーと、懸命につっぱってプレーガールぶりをするヘプバーンの純情さ・・・とてもおしゃれでコミカルなラブ・ストーリーです。
当時、「魅惑のワルツ」と「アリアーヌ巻き」が、世界的なブームになったそうです。
 
この映画でのオードリーは、かまととぶればぶるほど可愛らしく、これに堅物クーパーの中年のプレイ・ボーイがからんで、とても面白い粋な映画だと思います。しょぼくれた父親の探偵、モーリス・シュバリエも良い。
巨匠ビリー・ワイルダー監督のいたずら心が生んだ、キャスティングの妙でしょう。
 
何といってもパリのリヨン駅でのラストシーンがいいですね。走り出した列車のデッキのフラナガンに向かって、精一杯、強がりを言うアリアーヌ。「あなたが去っても私にはたくさん恋人が居るから平気よ、大丈夫だわ」・・・・。白いコートにアリアーヌ巻きのスカーフのオードリーが可憐です。
所詮うぶな娘の強がりだとわかっているフラナガンですが、この時、この娘が本気で自分を愛していることに気づきます。
感極まったフラナガン、思わず、アリアーヌをデッキに抱きあげてしまいます。一気に高まるバックグラウンドの音楽・・・・・
二人を乗せて去っていく汽車の煙に包まれて、あきらめたようにホームにたたずむクロードの姿が寂しかった。・・・・・

 
この映画の原題は、「ラブ・イン・ザ・アフタヌーン」ですが、これを邦題で「昼下りの情事」としたのは、ちょっと品がないと思います。
1950年代とはいえ、純愛映画ですから、原題名のままとか、もう少し気の利いた題にして欲しかったなと思います。
私は、古いLDを持っていましたが、今回発売されたDVDは、 オリジナルのビスタ・サイズ(1:1.85でつくられた16:9スクイ-ズ・ニューマスター仕様で、かなり映像が鮮明になっています。 古い映画が、最新の技術で蘇るのは有り難いことです。

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