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メモ書きは、昔手帳、今携帯       (2007.4.1)

かって、外出先で知り得たこと、通勤の電車の中などで気付いたことなどをメモするためには手帳が必需品でした。私の背広の右胸ポケットには、いつも手帳が入っています。でも最近、この手帳の使用頻度がめっきり少なくなってきました。左胸ポケットに入れている携帯電話機が、代わって手帳の役目をはたしているからです。
手帳の機能は、スケジュールの記入、住所や電話番号のメモ、不意の覚書等の書き込みですが、最近の携帯はこれらの機能を全て備えています。
ノ-トパソコンやPDAも同様の機能がありますが、これらの機器を操作するには両手が必要です。携帯の決定的な優位点は片手で操作できることです。電車で立っているとき、一方の手はつり革に掴まりますから、片手しか使えません。PCやPDAは両手が必要ですから、両手の空いている座った時しか使えません。私もかってノートPCを持って出かけたことはありましたが、通勤電車で座れるのは、運良く前の席の人が立ったときだけで、重い思いをしてせっかく持って行っても、使う機会はほとんどありませんでした。
その点、携帯は軽い上に左手の親指一つで全て操作出来ますから、とても重宝しています。書きかけのメモは携帯のSDメモリに保存できるし、書き上げたら簡単にメールで自宅や会社のPCに送ることもできます。手帳に鉛筆でメモして、後からPCに入力するより、ずっと楽です。
初めのうちは、入力に時間がかかりましたが、今では左手の親指がキイの位置を覚えて無意識に動くようになったので、すらすら書けるようになりましたし、仮名漢字変換もPCには及ばないものの十分使えます。 この文章も、通勤電車の中で携帯で下書きをし、メールでPCに送り、PCでHTML変換をして作ったものです。 まだ、手帳だけに書かれている情報もあるため手帳を併用していますが、これらの情報を携帯に移し終えて、内ポケットから手帳が消えるのも時間の問題のように思います。
携帯は本当に便利になりました。単なる相手との会話機能、電子メールやチャットという通信機能に加え、メモ書き、スケジュール、電車のチケット予約、簡易カメラ、そして、お財布代わりなど、携帯一台ですべてができるようになりました。 ワンセグの鮮明な映像でテレビを見ることができるものもあります。
便利になったが故に、携帯をなくしたり、盗まれたりしたときの情報漏れや不正使用によるリスクの大きさは計りしれません。 最近の携帯には、遠隔ロック、顔認証、安心キーといったセキュリティ強化機能が備わっていますが、セットと解除が面倒なこともあり、あまり使われていないようです。 でも、紛失・盗難のリスクの大きさを考えると、これらの機能を使うことが常識になってきたようです。

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