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喜歌劇「こうもり」、カルロス・クライバー指揮、バイエルン国立歌劇場   (2010.04.01)

ヨハン・シュトラウスの全3幕の「こうもり」は、最高傑作といわれている喜歌劇(オペレッタ)です。喜歌劇は、明るくハッピーエンドで終わる庶民的な舞台として、ヨーロッパでは日常的に上演されています。喜歌劇「こうもり」は、仮面舞踏会で「こうもり博士」という変なあだ名を付けられたファルケ博士が、仕返しをもくろみ、仮装舞踏会を企画。そこに招待された資産家のアイゼンシュタイン夫妻らが繰り広げるユーモアあふれる物語です。
 
この「こうもり」は、ほんとうに面白い。クライバーはもとより、出演者全員がノリノリという雰囲気です。主演男性アイゼンシュタイン役のヴェヒターの演技をはじめ、歌手全員のん演技がうまい。演技ができる歌手というのではなく、まさに歌える役者という感じなのです。ジャネット・ペリーのアデーレは、いかにも、夢見る小間使いっぽいところが特に良かったです。当時、彼女は40歳位だと思いますが、若々しい演技でした。
 
クライバーの指揮と、その指揮を受けてのバイエルン国立管弦楽団すばらしい演奏に、ユーモアたっぷりの演技と歌。舞台美術も衣装もゴージャスで、目にも耳にも楽しい映像です。
アイゼンシュタイン:エーベルハルト・ヴェヒター(バリトン)、ロザリンデ:パメラ・コバーン(ソプラノ)
フランク:ベンノ・クッシェ(バス)、 オルロフスキー:ブリギッテ・ファスベンダー(アルト)
アルフレート:ヨーゼフ・ホプファーヴィーザー(テノール)
ファルケ:ヴォルフガング・ブレンデル(バリトン)
ブリント:フェリー・グルーバー(テノール)、アデーレ:ジャネット・ペリー(ソプラノ)
バイエルン国立管弦楽団、バイエルン国立歌劇場バレエ・合唱団
指揮:カルロス・クライバー、演出:オットー・シェンク、制作:1986年12月 ミュンヘン

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