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EC(電子商取引)はコンビ二か、宅配か

 
ECでコンビニと、宅配との競争が始まっています。
インターネットで注文した商品をコンビニエンスストアで受け取るか、宅配により自宅で受け取るかの違いです。
総合商社業界では、三菱商事・丸紅とローソン、三井物産とセブンイレブン・ジャパン、伊藤忠商事とファミリーマートとの提携が決まっています。大手商社の中でコンビニとの関係を持たないのは住友商事だけです。
住友商事は、コンビにと一線を画する理由の一つとして、コンビニの保管スペースの少なさをあげています。
コンビニでは、商品の保管スペースに限界があり、ネットで注文した商品を保管したり、ATMを置くスペースはほとんどありません。家具などの大型商品となると、一時的に保管しておくのも不可能。まして保管した商品を顧客がなかなか取りに来なければ、商品が山積みになり本来のコンビにの業務にも支障が出てしまうでしょう。
 
通信業界にはラスト・ワンマイルという言葉があるそうです。長距離通信網の構築ができても、家庭まで通信網を引き込む「最後の1マイル」を定着させるのには膨大な時間とコストがかかるという意味です。
 
米国でECが広まったのは直接商品を家庭まで届けるという利便性が受け入れられたからだと言われています。日本でも家庭とコンビにとの間の距離が以外とネックになるかもしれません。
若者ならともかく、高齢者がコンビニまで歩いて商品を取りに行くのは負担です。宅配の方が良いと思う人も多いと思います。
しかし、乗用車が家庭に1台が普通になった今日、宅配便の料金が高ければ、無理をしてでもコンビニまで取りに行く方が良いと考える人もいるでしょう。
 
商品のコンビニでの受け取りか、宅配か、現状では、この勝負はどうなるかわかりません。
私たち消費者としては、当面は、書籍などの小物はコンビニで、電化製品などの大きな商品は宅配でと、商品によって、うまく使い分けることが必要なのだと思います。

 
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